聴いているとよくあるけれど、ソレは具体的に現前のサウンド自体或いは類似の音楽を聴き手が過去に聴いた経験がある事を必ずしも要請しない。つまりどういう事かといえば、個々が遠い過去の事物と再会した時に感じる"懐かしい"という感情そのものを音楽,サウンド自体に封じ込めておければよいのである。ピンクフロイドなどは(少なくとも私にとっては)その典型で、英語の歌詞が全く聞き取れなくても、強烈に懐かしさの感情が込み上げてくる。イマジネーションの豊かさは、まるで生まれる前にすら導かれるかの効果を催す。当然、光の音楽にも同様の力を持つ歌がある。(続く)
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