無意識日記
宇多田光 word:i_
 



今週はあれやこれやと話題を散らし過ぎたせいでしっちゃかめっちゃかな日記になったな…って勿論、反省などしていない。ずっとこのスタイルでやってきてんだから個性だよ個性。負け惜しみの開き直りだけどもさ。


円盤、どうなるんだろうね。本来の発売日である6月26日に売れた分でまず初動が出て、更に(今の所?)7月31日に売れた分でもう1回ピークが来るのか。ここから1ヶ月の受注量・受注タイミングによってはそっちのピークの方が高い可能性も出てくる。

そうなると美味しいな。労せずして宣伝が出来るんじゃないの。怪我の功名というべきなのかはわからないが、利用出来るものはなんでも利用しようぜ。

勿論、受注生産だから8月に円盤を買おうと思ってもうまくはいくまい。だがしかしそこで話題のライブ円盤の中身が配信で観れると知ったら、ということだ。受注生産品の再チャートインのニュースを見た人がネトフリのオンデマンドに食いついたりしてくれる、という展開が期待出来る訳だな。

そこに、更にヒカルの新曲のニュースまで重なったら…とまで妄想するとちょいと欲張り過ぎなんだが、とても流れがいいのは間違いがない。ただでさえ予約受付が5月31日だと聞いて「映画の公開日じゃねーか」となっているところにそこまで物事がうまくバトンを繋ぎながら転がっていくとすると“夏なのに雪だるま式に”とかいう意味不明なキャッチフレーズも呟きたくなるというものだ。う~ん、マンダム。(平成最後の日記になるかもしれんのに昭和の懐かCMネタかよ)

サブスク時代は可処分時間の獲り合いである。長時間滞在させたヤツの勝ちなのだ。如何に効率的に宣伝してヒカルを堪能してもらえる時間を稼ぐか。自分のように音源大体持ってるのにわざわざストリーミングで聴いたりライブビデオも円盤を買いながらiTunesで鑑賞したりというのもほんの僅かながら援護射撃になるのだ。額にしたら1円以下とかなんだろうが、応援してる気になれるのでこれはほんのちょっとオススメなのである。ゴールデンウィークに休める人も休めない人も居るだろうが、ヒカルの音源にどとんと長時間触れる時に敢えてサブスクを使うというのもアリではござるよ。


暫くはこんな流れかもしれんなぁ。大型タイアップ情報が出ては注目され、我々がファンアイテムを購入してチャートインが注目され、としていくうちにサブスクの再生回数が増えていく。慰め程度の収益かもしれないが、塵も積もれば山となる、か。音楽を聴くときは各々が好きなサウンドで聴くべきではあるのだが、特に拘りがない人はほんのちょこっとだけ意識してみては如何だろうか。ちょびっとだけヒカルに対して「ヘヘン」という気持ちに、なれるかも。無理かな(笑)。

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「それだったら初めから受注生産にすればよかったのに」という声が上がるだろう事を見越してムキになってはみたものの、本気で「宇多田ヒカルが不甲斐ない」とこちらが思っている訳ではない。どちらかといえば本人が悔しがってるかもしれないという方が気になる。

とは言いつつも、どうしても1999年あたりの社会現象ぶりを知っているとその頃の感覚が抜けきれなかったりするのがオールドファン。実際はヒカルの納税額が最高だったのは2004年だったりしていやそれはまぁいいんだけど果たして今はどれくらい稼いでいるのやら。

こちらとしてはアルバムの制作費が足りていれば後のことはまぁ流れに任せれとけばいいかなという程度で、ライブをもっといい音響で聴くためには動員数減らないかなとかまで思ったりもする。でもまぁ自分の聴いた横アリのサウンドもまずまず良好だったのでこのサイズで安定してコンサートが催せるならいいかなと。ここから更に人気が出てドームツアーしか出来ない、ってなると迷惑というべきか…あぁでも東京ドーム以外のドーム行った事がないからサウンドどんなのか知らないな。音がよければ遠くてもええわ。

日本語曲ばかり歌ったので大丈夫だとは思うが、世界中で日本の総人口を超える有料会員を持つNetflixで『Laughter in the Dark Tour 2018』の模様が放送されることで海外でのツアーのニーズが高まる事も有り得ない話ではない。サブスクリプションは収益を上げながら宣伝効果もある一挙両得というか加速型メディアだな。今回は兎も角、将来海外ツアーとネトフリサブスクの循環で雪だるま式に海外のファンを増やす事も有り得、となれば海外ツアーの本数も増えて国内のコンサート回数が減少し…なんて展開を妄想するとやっぱそこそこ売れてる程度が一個人としては一番嬉しいかもしれない。わがままだけど。その気になればどこまでも行って観るけど、やっぱりすぐそこで歌ってくれるに越した事はないからね。

まぁそんな感じなので映像商品の売上や収益自体でヒカルを責めたい気持ちは無いと言っていいんでないかな。あとは今の主要スタッフの皆さんが今回の“失態”の処分で傷つかない事を祈りたい。今回は本当に色々と難しかったね。

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さっきAmazonを覗いてみたら受注生産分の発売日が7月31日になっていた。結構早い。もしかしたら5月31日まで待たないうちに決め打ちで発注するのかもね。まぁそこは算盤の弾き方ひとつなので任せるしかないわ。


さて今回生産量を予測し難かったのは配信に力を入れたからだ。どれ位の割合でDVD/Blu-ray購入層が配信に流れるかの見立て。ヒカルについては前例がないだけにここをどう見積もるかで差が出た。

実際、どれ位流れるのだろうね。ネトフリのオンデマンドで観る人も多そうだ。今までヒカルのライブDVDといえばファンアイテムの位置付けだったが、ネトフリで新たにファンを獲得する事を考えたらこれは視聴数以上の意味が出てくる。サブスクリプションなので視聴毎に収益があるのだろうがそこはよくわからないけれど、国際展開も含め、視聴動向自体に注目が集まるだろうね。

iTunesStoreで買う人数は限られている。写真集までは要らない、という人向け。¥3500なのでHD画質ではあるだろうがまぁリーズナブルか。然し而して隙間を埋める程度だろうね。

全く読めないのがスカパー!のペイパービュー。要はレンタルビデオなのだが税込¥594という絶妙の中途半端さ。自分は感覚が麻痺しているのでお値段の適切さがわからない。誰なら観るんだろう? 想像力が働かない。

…なんだろう、これってやっぱ、配信に流れる人数を予測するなんて無謀過ぎたとしか。全く数字が見えてこぬのよ。既に過去のライブ作品を配信しているiTunesStoreであっても今までのデータはまるで参考にならないだろう。円盤と同時って初めてだし。


つまり…リスナーの方も、まだ慣れていない、という訳だ。ヒカルファンの中にはネトフリ有料会員もそれなりに居るだろうが、「ライブ円盤を購入する代わりにペイパービューで観る」なんていうロジック自体思いつかないのではないだろうか。そうか、ライブDVD出るのか、ならば買わねば!という感じで行動選択が決まってしまって「そういやスカパー!で観れたわ」と後から気付く的なな。


そんな感じで、レコード会社からしたら不本意かもしれないが今回の映像商品のチャートアクションはもうそれだけで興味深い。何がそこで起こっているのか、起ころうとしているのか。知れる時が来たら存分に楽しませてもらうとするよ。

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前回の最後の〆の部分について質問がきた。まぁそりゃそうだよね。スルーは出来ないか。気は進まないが書いておくことにする。


─ 今回の事態は、商品が売れたから起こったのではなく、売れてないから起こった事になるのだから。

の部分だね。

映像商品の予約が殺到しているのにこの物言いは確かに変だが、これは「売れる」のスケールが違うのだ。今回の騒動は売上が数千から数万の単位で繰り広げられていたから起こった事だ。そもそも、宇多田ヒカルの映像商品が数十万単位で売れると事前に見込めるならこんな事にはならなかった。

前回解説したように(といってもどれも私の推測にしか過ぎないけどね)、今回スタッフはライブコンサートチケットと同額のラインを死守しようと様々な方策を繰り出した。しかし、もっと数が売れるならそんな工夫はなくても
¥10000の価格は悠々維持できただろう。ストラップも全員につけられただろうし、ミュージックビデオのBlu-rayもつけられただろう。見込める生産数が少なかった癖に色々欲張って更にファンのために価格を抑えようと頑張ったからこうなった。予約数予測を大幅に外したのは幾ら責められても仕方がないが、まぁなんというか、お疲れ様と私は言いたい。

要約すると、「宇多田ヒカルの映像商品が昔の数%の売上に落ち込んだから色々とちまちまケチ臭い工夫を凝らさねばならなくなった」のがダメだったのだ。つまり、売れなくなった宇多田ヒカルがいちばん悪い。貴女の責任なのです。


…こう結論づけなきゃいけないから書くの気が進まなかったんだよね。生産数のスケールメリットというのはそれくらいに大きいのだ。昔から宇多田ヒカルサイドの気前がよかったのも規格外に売れていたからであって、映像商品が売れても五万六万程度のアーティストではそうそうワガママなんて言えるもんでもないのである。いい加減我々も目を覚まさないといけないのですよ。また昔日の如く爆発的に売れれば、今回のようなDVD+Blu-ray+写真集的な作品ももっと安価に手に入れられるようになる。それを期待するのも、いいだろう。


もっとも、ここを読みにくるような熱心なファンからすれば「別に¥15000とかでも全然買ったのに」なんて思う所だろうし、そういうマーケティングの商品を出してもよかったのだろうが…という話は続いてしまうのでここらへんで切っておこうか。いずれにしろ、やるせないのさ。

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20:00にツイート通知が、20:01にメールが届いた。

─ 追加受注生産のお知らせ
・※4/26~5/31の期間にご予約頂いた方は、必ずご購入頂けます。
・購入者特典の“オリジナルネックストラップ” も差し上げます。

皆さん、気分の沈んでいる私に代わって存分に喜んで下さい。@hikki_staff の面々に感謝と激励の一言を届けてあげてね。


非常に暗澹たる気分。ここまでやるしかなかったか。

『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品は単価をコンサートチケットと同じ税別¥10000に押さえ込む為に様々な工夫が施されていた。

・完全初回限定生産即ち出荷後即廃盤とする事でメーカー側の品番維持コストを削減

・大きいロット(恐らく5000以上)を確保する為に商品を1種類に統合。(DVDのみ、Blurayのみの2種類にせず、DVD+Blurayの1種類のみにした)

・ミュージック・ビデオのBlu-rayを断念(多分それを入れると¥10000を超す)

などである。こういったコストダウンの工夫によって¥10000円という価格で利益を上げられるように持っていっていた。

が、それを実現する為には事前に「予約数の把握」が必要になる。ここで力が及ばなかった。転売目的も含め予測を遙かに上回る予約が殺到して立ちゆかなくなったのだ。

で今回の措置に辿り着く。それの意味するところは"採算割れの恐れ"だろう。

ボックスセットは制作の事情は独特だ。個々の商品事に契約が異なるので当事者にしか金額の詳細はわからないが、5000以上の巨大ロットでの単価と(字の侭の)受注生産の単価では明らかに後者の方が高額になる。本来の利益を出すにはかなりの予約数が必要となるだろう。

また、先着特典だったストラップの全員配布。恐らく、先着特典である以上このストラップのコストは定価の¥10000に含まれない。つまり、作れば作る程赤字が増える。

CDは違うのだ。音楽CDは例えば¥3000とか定価が一律である一方、物質としての原価のコストや運送費などは微々たるもの。なので、制作宣伝費の回収が終わった後はお札を刷っているようなものになる。売れれば売れるほど利益率が上がる商品なのだ。

写真集のついたボックスセットはこうはいかない。原価率が高く運送費も数十倍に跳ね上がる。沢山売れたからといって利益率が高くなる訳ではないのだ。価格外のストラップは売れれば売れるほどコストになるだけであろう。

これだけの悪条件の中で、価格を¥10000に据え置いたのが凄い。「ホントにいいの?」と訊きたくなる。即ち、採算度外視なのだろう。


私が暗澹たる気分になったのは、これでヒカルとHikki Staffのレコード会社での立場が、悪くはならないまでも肩身が狭くなるのではないかと危惧したからだ。今後今回の失点を挽回するために既発音源だけで構成されたくまUSB第二弾を受注生産販売してきたら喜んで購入しようと思う。

いちばん悔しいのはヒカルだろうな。今回の事態は、商品が売れたから起こったのではなく、売れてないから起こった事になるのだから。もしかしたら、珍しく発奮材料にするかもしれない。次の新曲大ヒットしたしりて。そうなったら、おれも珍しく泣いて喜ぶ事にするよ。みんな、がんばれ。

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おっと、言ってる間に次のInstagramが更新されたか。「PRAY」という手書きが記された緑のシールをニューヨークの地下鉄でめっけたと。"My find of the day", 本日の拾いモノ、今日の気づきのシリーズっすな。

で、『#英語で五七五』というタグがついてた。トレンドなのかと思ったが投稿者はヒカルだけの模様。ほーん。で、これどっからどこまでで五七五なの?(笑)

@utadahikaru :
NYの地下鉄でみっけた 「祈る」 My find of the day, on the NYC Subway, P•R•A•Y PRAY #English Haiku #英語で五七五

…多分こうか? 「My find of the day,」「on the NYC Subway,」「P•R•A•Y」─ちと苦しい(笑)

毎度言っているように七五調とはエイトビートである。「タタタタタンンン・タタタタタタタン・タタタタタンンン」のリズムに乗るように読むのが俳句だ。このビートが前提にあるから「七・八・七」の字余りが許される。逆から言えば、エイトビートに乗り切らない「七・八・七」は難しい。

例えば、「斜向かいにて・見目麗しくあらん・ツツジの垣根」に較べれば「向かいの垣根
・麗しく咲く夜・ツツジの通り」だと少し頭でっかちに響く。助詞の「にて」だとビートが弱く、名詞の「の垣根」だとビートが強いからだ。ここらへんは法則性もあるにはあるものの主観性が強く、個々の判断次第だけどね。

このように、英語でも七五調を表現するなら字数ではなくビートの強弱と八の倍数の拍に注目せねばならない…ってあれ、この話の続き、要る?(笑) 次何書くかはその時になってから、だね。

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ヒカルの歌詞は母娘の関係性から生まれた感情を多くの場合男女などの恋愛関係に入れ換えて構成されている。いわば性差や親等を相対化して自由に扱う事で独創性を担保しているともいえる。

本来それらは作詞の技巧面の話でしかなかった筈だが『真夏の通り雨』でヒカルはそこから一歩踏み込むようになる。作詞上のトリックだった筈のものが実際の心理(人格)構成に於いての実践として捉えられるようになっていく。これは特に難しい事ではなく、ヒカルが直接独自に言う通り親子の愛情を会得する事で例えば男女間の恋愛感情の萌芽への切っ掛けとする、といった話だ。まさにヒカルの伝統的な作詞そのものである。


ここに到る中で、少数派であった「女性を勇気づける歌」の立ち位置もまた変わっていく可能性がある。



前回の日記のタイトルは『Poppin'』からの引用だが、パーティーをしてボトルを空けて「女の子は男の子より優れている(事もあるよね?)」と呼び掛けるそのトーンは、日本語の歌から最も遠い、有り体にいえば"Americanize"された曲調に彩られている。それについてそもそもを考えると、日本には、日本語圏にはそういった力強い女性観(自画自賛)というものの育つ土壌がなかったのではないかという思考の飛躍をしたくなる。

今回のInstagramが英語のメッセージとともに呼び掛けられたものであると想起しよう。『くま'ず・ぶっく・くらぶに入りたい人居る?』─もしかして、ヒカルが"join"という単語を使ったのは初めてかもしれない。そこまでは流石に確信は出来ないものの「珍しい!」と思ったのは確かだ。クラブに加わる加わらないというような言い方もくまのこ教以来か。それと『Poppin'』の“男女を分ける”感じに通じるものを感じるのだが…という話からまた次回、かな。ちょっとわかんない(笑)。

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女性解放云々の文脈で語る時にまず留意することはアーティスト宇多田ヒカルとしての活動と個人の宇多田光としての活動を分けて考える事である。まぁそもそも後者に関しては殆どこちらに情報が漏れ伝わってこないので憶測で話すしかない─いや話すこと自体憚られる、か。そこはある程度想像で補うしかないやね。

で前者の活動に関していえば、寧ろそういった女性解放云々の影はかなり薄い。特に女性を勇気づけようとしている気配はほぼほぼ無く、いざ応援するとなると『Keep Tryin'』や『Kiss & Cry』にみられるように老若男女全体が対象となる。

もっといえば、ヒカルのアーティスト活動、その中でもとりわけ歌詞に関しては寧ろ世に氾濫する性差を強調した内容とは一線を画し、性差や女性性を一歩引いて相対化するところから始めているとすら言える。

実際、ヒカルの作詞術は、どちらかといえば両性に当て嵌まる事柄をひとつの歌に歌い込む所に重点が置かれていて、性別が強調される『ともだち』や『Poppin'』のような曲は少数派に数えられる。各個の楽曲は兎も角、全体としての傾向からは女性解放的な視点は強くない。

だからこそ、先日のInstagramのようにそういった"思想"が見え隠れする(いや今回は隠れてないか)メッセージがあると目立つといえば目立つ。こちらの印象としても、卓抜した作詞家だとか大富豪だとかいうステロタイプなアーティストとしての横顔から離れて「女の子の味方」としての宇多田光を垣間見れた気がしてなんか嬉しい。


昨年横アリと幕張で客層観察(いつもしてまーす)をして印象に残ったのは、20代~30代くらいの女子同士のカップルの多さだった。恋人同士かはさておきね。チケット販売の性質上2人組だらけになるのは当然なのだが、所謂"J-popの大スター"のコンサートに於いて男女カップルがメイン層の座を明け渡すというのはかなり特異なのではないか。

アーティスト活動の中では然程強調されていない「女性を応援する」アティテュードが、どうやってそういった客層を刺激しているのか…という話からまた次回、かな。

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映像商品の話はツイッターでする。私が飽きてるので。


それよりちゃんと書き留めておかなきゃいけない方を。4月22日朝のInstagramの話ね。

「膣・再教育」というタイトルの性器をデザインした表紙の書籍を手にヒカルが纏っていたデニムジャケットのブランドを特定班が突き止めてくれた。H&M傘下の"MONKI"というのだそうな。あたしゃ当然知らなかったがそのブランド・コンセプトが

「女性に自信を与え、クリエイティブなマインドを刺激すること」

だというのだから聞き捨てならない。このInstagramは非常にメッセージ性の強いポストだったといえる。

ウーマンリブとかフェミニズムとかリベラリズムとか種々の呼び方で呼ばれてきたが、ヒカルが世界中で抑圧され自由を奪われてきた女性たちとそれを解放しようとする活動に強い関心を持っている事には疑いが無い。発言の端々にそういった思想が滲んでいる。

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」とボーボワールが著作「第二の性」で言い放ってから再来月で70年。しかし一向に事態は進展していない。それどころか例えばこの日本語を使う国に於いては最近退化・後退している気配すらある。ヒカルが英語の著作を手に持ち、僅か3年で日本から撤退したスウェーデン発のブランドを身に纏って英語でInstagramをポストした意味を考える必要があるんじゃないだろうか。

「膣・再教育」は今年上梓されたばかりの著作で日本語訳はまだない。いや、将来もないかもしれない。日本語圏に居場所を見出せない思想なのかもしれない。

で。著者のリン・エンライトをInstagramでフォローしているヒカルの関係者としてアジア系のリナ・ヤンがいる。昨今のヒカルのビジュアル面をサポートしているスタッフの一人だ。彼女がヒカルにリン・エンライト女史を紹介したのかもしれないし、逆にヒカルがリナに教えたのかもしれない。何か前者な匂いもするが詳細はわからない。

ヒカルがTwitterにしろInstagramにしろ英語でメッセージを放つ時、言い方は悪いが日本語圏に居る人間は二の次と考えている。何しろマスメディアが英語を忌避しているの位だから。その気になればイタリアの結婚式会場にも飛ぶ割に、誰でも読めるWeb記事の英文インタビューで「えぇ、今恋人居ますよ」と平然と答えているのに誰も反応しなかった。そこは取材しろよな…(え、それがお前の本音だったの?(笑))。

こほん。兎に角。日本語だけでは残念ながらヒカルからのメッセージを総て受け取れない。出来るだけサポートはするが、それでも、疎外感をしっかり味わって貰いたい。実はそれがヒカルが我々日本語圏民に気付いて欲しい感情だからだ。嗚呼、この話は長くなるな…。

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やれやれ、案の定『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品の増産が昨夕に決まった。これで様々な問題も解決するだろう。ストラップについての記述があやふやだが、もしかしたら予約者全員配布を視野に入れて協議中なのかもしれない。明らかに梶さんの心身の体調が危険域なので、ゆっくり待つことにしよう。まともに寝てないんじゃなかろうか。


で。色んな事はツイッターに書いたな…。触れ忘れてるのは、あれだ、すーさんの呟きか。昨日の時点でAmazonのマーケットプレイス上において75軒の高額転売が確認されたとか。幾つもあるECサイトのうちのひとつでこれなのか。各業者何点ずつ確保に走っているかは未知数だが、やはり数百というより数千単位で買い占められていそうだ。これはキツいわなぁ。

これだけでも追加生産が英断(というより無茶?)なのがわかる。需要に見合う量を供給したとすれば、発売前にこの数千個分がまるごとキャンセルされてしまうとその数千個がそっくりそのままダブつくのだ。まるまる損益である。数百個レベルで済んでいればロット生産のスケールメリットでカバーできるかもしれないが、数千個レベルだとそうはいかない。勿論、転売業者がキャンセルせずに買い取ってくれれば済む話だがそうはうまくいくまい。

故にこの追加生産はレコード会社が身銭を切って顧客の需要に応えている可能性がある。これはそう喜ばしい事態ではない。次からの宇多田商品企画へのブレーキになりかねないからだ。どれだけ親会社が巨大だろうと所詮はユニバーサルからやってきた外様アーティストだ。利益を生み続けなければ社内での影響力も落ちる。是が非でもこの映像商品で利益を上げて欲しいところだが、これで難しくなったかもしれない。

ストラップの件もそうだ。早期予約を促す為の先着特典だったのだから、増産すればするほど赤字が増す収益構造になっているかもしれない。ここもまた痛い。兎に角今は梶さんはじめRIAのA&Rスタッフの皆さんが心労で倒れない事を祈るばかりだ。


…上記の推測が全部的外れで実は売れまくってウハウハなんですー!だったらいいんだけどね。そこはヒカルの呟きから推測するしかないだろうな~。言葉のトーンに、気を配れ。

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ディスクが2枚以上あるのに商品番号はひとつだけ、なんていうケースは結構ある。が、逆は記憶にない。商品の数より商品番号の数の方が多いだなんてな。

もう金曜の夜だから週明けまでは返信は期待してはいけないだろう。取り敢えずこっそり番号が修正されてた、なんてこともないみたいだし(笑)。

手違いでなければ何なのだろう? 日本レコード協会の定めるメディアの商品番号基準には恐らく写真集というか付属の冊子も含められるだろう…読むの面倒くさいので読んでないんだけど(笑)、ウェブサイトに載ってるだろうから興味のある人は確認してみてくれれば。


確かに、CDのライブアルバムがついてるとしたらサプライズなんだけどねぇ。ESXLはEPIC SONYのBlu-rayにつけられる番号だからな…。それに、CDにしたら2枚組か3枚組になるよねぇ。欲しい…
。(本音)


もうひとつ考えられるのは、ミュージック・ビデオのディスクも元々Blu-ray&DVDだった可能性ね。これなら4枚組になる。本編はBlu-ray&DVDなのになぜMVはDVDのみなのかは皆疑問に思う所だろうが、これは単純にコストの問題なのではないか。前に書いたようにBlu-ray&DVDをBlu-ray単品にしても大して値段は変わらないが、DVD単品をDVD&Blu-rayにすると値段が上がる。当初は4枚組も考えられていたが、価格が10000円を上回ってしまう事になるので泣く泣く断念したのではないか。で、DVDとBlu-rayのどちらかとなればDVDを残す一択しかない。残念ながら…という訳だ。

本来なら9800円とか9900円にしてきそうなところを10000円にしているのは、切り詰めに切り詰めてもそのあと100円か200円を削れなかったのではないかなぁ。お値段は結構なものですけど、それに見合ったコストパフォーマンスの高い逸品になっていると思いますですよ…。

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前回の内容を軽く纏めると。要は売り手側と買い手側の双方に利のあるパッケージを作ったってこと。WIN-WINてやつだね。ただBlu-rayだけが欲しい人はDVDを抜いても大して値段は変わらないが、DVDだけ欲しい人は確かに割高だ。そこを損だと言われるとその通りなのだが、将来Blu-rayに乗り換えた時にまた観ればいいと考えれば…やっぱりダメ?(笑) いずれにせよ価格がそもそも10000円という結構なお値段なのでBlu-ray単品やDVD単品を仮に発売してもそんなに値段は変わらない筈ですよ、ってことだけ踏まえておいてくれれば。


で昨夜@Hikki_Staff宛てに質問リプライを投げて返事待ちなのだが。ひとつ気になる事があったのだ。この商品の商品番号である。

「ESXL-174~177」

と書いてある。つまりは174,175,176,177の4つの商品が入ってますよという表記なのだ。しかし、写真をみるとディスクは3枚のようだし各通販サイトにも内容3枚と書いてある。商品番号1個多くね?

この商品番号というのが結構難しくてな。慣習というか普段の感覚としては商品に入ってるCDの枚数だと捉えておけばいい。しかし厳密には商品番号を割り当てられる商品は多岐に渡る。かなり幅広く「出版物全般」に付与できると思っておいていい。

なのでディスク3枚プラス写真集の計“4枚”が入ってるのが裸婦抱く円盤なのだという解釈も有り得る。ここの返事待ちなのだ今。

で。返信が来るか来ないかわからないから先に書いとく。この商品番号表記が何らかの手違いであった場合、実はそもそも4枚組の商品だったのではないかという疑いが生まれるのだ。商品番号を取得するのも有料なのでおいそれとは間違えられない筈なのだが、ギリギリになって“お蔵入り”していたディスクがあるとすれば…なんていう妄想も返信が来ちゃったら出来なくなるので今のうちに愉しんでおくことにしますかね。という訳で次回は何を書くことになるのやら戦々恐々でございます(笑)。

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熱心な人はもう「MovieNEX」をググったんかな。ならもうあんまりこの日記読まなくてもいいんだけど。(笑)


「MovieNEX」は同じ内容の映像作品のDVDとBlurayとデジタルダウンロード権をひとつの商品として売る方法論だ。つまり、店頭で自分がどれを買うか悩む必要がない。1種類しかないんだから。

色々と便利なのは間違い無い。リビングではBlu-rayで鑑賞し、自分の部屋ではパソコンのDVDで、出先ではタブレットで、というのをひとつの商品で済ませられる。車載用にBlu-rayを持っている人はまだまだ少ないからDVDは重宝するし。

そもそも、ディズニーがこの方法をとっているのは、購買層に対してBlu-rayがそこまで普及していないからだ。DVDで観たいというニーズは2019年になっても依然強い。

これは、ソフトを選ぶ。ここが肝心だ。つまり、映像作品の内容が、ソフトがハード(メディア)を決めるのだ。

わかりやすいのがアニメ作品でねー。男性向けのアニメだとBlu-ray購入者は全体の9割なのだが、これが女性向け作品になったら五分五分になる。半々だね。性差別と言われそうだが、そういう傾向はハッキリ出ている。

まぁそれは日本の深夜アニメとかの話だが、ファミリー向け、ライト層向けの作品を作っているディズニーでもDVDの比率は高い。(とみられている)

もっとわかりやすいのは映像作品のレンタルだ。実写もアニメも未だにDVDの方が圧倒的だ。Blu-rayは全体の2割にも満たないだろう。

つまり、Blu-rayの画質云々に拘るのは深夜の美少女アニメの円盤を買うようなヲタクやマニアであって、半分近くの国民は「画質とかよくわかんないし普通に観れればいいからできれば安い方を」と考えているのだ。

「MovieNEX」はそこを封じる。「安い方」が無い。これを買わないと観れない、となれば買うしかない。勿論、高いと断念する人も在るだろうが、観たい人はまぁ少し高いかな程度なら買っちゃうよね。そもそもレンタルで済まそうと考えていない時点でお金はある程度使う気なのだから。


それはまぁ買い手側の心理。売り手側の事情からすると。Blu-ray単品の値段とそこに同内容のDVDを同梱したものの値段は、実はそんなに変わらない。実際に試算した訳ではないが、精々2~300円も違うかどうかだ。両方同梱の製品が10000円としたら、Blu-ray単品だと9800円とかになる。どっちを買うかと言われたら10000円の方じゃないだろうか。故に一旦「MovieNEX」を採用したらBlu-ray単品での商品を出す意味はほぼない。

だが逆はシビアだ。DVD単品になれば1000円は変わる。10000円が9000円になったら安い方を選ぶ人も出てくるだろう。

ここらへんの算段なんだな。

宇多田ヒカルのファン層を考えた時、『WILD LIFE』の売上が参考になるかは難しいが(もう8年経ってるからね)、今でもDVDで十分と考える層は数十%単位でいるだろう。彼らの事を考えれば、DVD単品をリリースしても十分商売になる、が、リスクもある。こちらの想定よりもDVD購買層が少なかったら? 無駄に生産はしたくない。かといって真逆の品切れはもっと避けたい。

となれば、「MovieNEX」の手法は魅力的だ。市場の動向はそこまで細かくみなくていい。同梱版を売れば事足りる。ここでも肝心なのは、DVD所望層が、少々値が張っても「結局買う」と予想できる事だ。その信頼を託せる商品を提供している自信がないと買い控えを生み売上を落とす。宇多田の円盤を買う層は1000円やそこら割高だろうが買ってくれると踏んだからこそのこの今回のフォーマットなのだ。まぁ、その期待に応えてあげると致しますかね。

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やっと『Laughter in the Dark Tour 2018』のフテジ詳細が発表になった。発売日は6月26日水曜日!


いやぁ、盛り沢山な内容だ。


・本編とインタビュー&ドキュメンタリーを収録したDVDとBluray
・アナログ12インチサイズと思しきライブフォトブック
・『Forevermore』『あなた』『初恋』のMVとメイキングを収録したDVD

と至れり尽くせり。そこにバックステージパスやらネックストラップ(先着)やらのおまけもついてしめて税別10000円! 税別!


…でもなぜっ!

なぜこれだけ盛り沢山なのにっ!

ここで前回あれほど強調したCDが同梱されていないんだっ!(笑)


…最早ネタとしか思えない(笑)。やれやれ、今回も私の1番の願いは叶わなかったか。でもでも2番目以降の要望は総てといっていいほど叶っているな。アナログサイズのライブフォト写真集、DVDとBlurayの両方、インタビューにドキュメンタリーにメイキングにと。いやはや、有り難い。

更に素晴らしいのは各種配信も出揃っていることで。Netflix、スカパー!オンデマンドにiTunesとなかなかに充実している。これで「ポケットにラフダク」がそれなりに実現できるぜ。これまたまた有り難い。

音源商品の方が「アナログとストリーミング」に二極化しつつある世界的な潮流にあわせてこの映像作品も豪華特典満載盤と配信販売・ストリーミングの二極化を狙った訳だな。いい判断だと思う。本当に梶さんはこういう判断を外してこないね。改めて凄いと思います。


で、同内容のDVDとBlurayが同梱されている事を不思議に思った人も在るかもしれない。これはディズニーが6年前から「MovieNEX」として採用している手法に似ていて…ってこの話は少し長くなるな。次回に回すとしましょうか。

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『初恋』解禁から1年か…まだそれだけしか経ってないの!?というのが正直な感想だったりする。明らかに聴いた回数がおかしい。自分の印象の中で、こんなにひとつの曲を、1枚のアルバムを何回も聴くというのは近年なかなかない。

1年前の『初恋』解禁はドラマの挿入歌ということで当時暫くは歌のイメージとドラマのイメージが随分と重なっていた。歌を耳にするとドラマの一場面が浮かんでくるような症状が続いていたのだ。それも今は昔。今や『初恋』を聴いてもドラマのドの字も出てこない。誰が出てたっけ?なんてドラマだっけ?と一瞬改めて思い出さないといけないくらい。

代わりに思い浮かぶようになったのはいうまでもなく同曲の『Laughter in the Dark Tour 2018』でのあのパフォーマンスだ。まさかJ-Pop永遠の大名曲である『First Love』を前座扱い、露払いに指名するなんていう大胆な真似をするヤツが出てくるとは、ね。勿論そんなことが出来るのは宇多田ヒカル本人しか居なかったんだ。

あの厳かな大迫力のお陰でスタジオ・バージョンを今聴いても"端正なプロトタイプ"にしか聞こえない。当然、思い出す度に印象は"盛られて”いくわけで、その都度ライブ・パフォーマンスの神格化は酷くなってきていた。

なので、正直そろそろ幻滅したい。お前の中で膨れ上がって肥大化した『Laughter in the Dark Tour 2018』の強烈な印象は、インパクトを掘り返し続けた事に寄る記憶の改変でしかないのだと、実際の演奏と歌唱はこのようなものであったと、正規の音源と美麗な映像で直視させてうただきたいのだ。(なんかMikihhiんちに行ってデカいテレビでエムオン!で放送されたヤツを観に行くつもりだったんだけど未だに実行に移していないので、なんだろう、このまま円盤の発売になっちゃうのだろうか。モタモタしてんな俺。まぁそんな個人的な事はいいかな。)


でも、どちらかといえば円盤を鑑賞するよりも映像を配信して貰っていつでもどこでもポケットから『Laughter in the Dark Tour 2018』の音を聴けるようにしたいという方が要望・希望としては強いかな。そりゃさ、ライブ・アルバムを出して貰えるのがいちばんいいんだけど未だに一度も実現していないからね…

…いや希望は捨てちゃならんな。

ポップ・ミュージックには「ライブ・アルバムの名盤」というのが数多く存在する。ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」とかそういうヤツね。勿論DVDでもいいんだけど、「ライブの素晴らしさで歴史に名を連ねる」為にはやはりまだまだ純粋な音楽作品として世に問うた方がいいように思う。この日記ではもう何回も書いてきたけど、実現するまでこれからもしつこく書いていきたい。「宇多田ヒカルのライブ・アルバムが欲しい」とね。読者の皆々様に於きましては「また始まったよ」とそこは軽く流しておいて欲しいぜ。

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