http://www.ghibli.jp/ponyo/
ネタバレ感想、、、というほどストーリーには触れてないんだけど、、、、はコメント欄に掲載しました。
このエントリ内はまだ見ていない人向けの内容です。
***** *****
自分なりにまとめると
「絵本の世界が動き出し、現実世界が絵本に溶け込む世界観」
の中で繰り広げられるシンプルでリトルなラヴ・ストーリー、といったところか。
なのでターゲットとしては、“いろんな絵本を眺めるのが好きな人”が想定されるだろうか。
いろんな、というのは、シルヴァスタインのような線画から、ほとんどルネサンス壁画のような
精微に描き込まれたものまで、それこそ多種多様な絵本の世界が
ゆるやかにアニメーションで繋がっている感触である。
その絵柄、動き、タッチと同調するかのように、ストーリー自体もまた、
ゆるやかに様々な価値観と世界観同士を微妙に揺らめきあいながら進む為、
例えば“ロールプレイングゲームのように”きっちりとフラグ(条件)をクリアしながら
明確な目的に向かって進む冒険活劇(たとえばラピュタね)を求む向きには厳しかろう。
また、となりのトトロのようにリアリスティックを主軸としてその中にメルヘンが紛れ込む、
という古典的な感じではなく、「もののけ姫」でみられた、3者以上の価値観が
衝突と融和を繰り返すのを、アニメ上の技法や個々のキャラクターの住む世界観という
“メタ・レベル”で再現した、というちょっとマニアックな見方も出来るかもしれない。
正直、話が難しくなりすぎた(苦笑)。
もそっと簡潔に。
つまり、ストーリーのアラを探さずアニメのキレイさを楽しむ、という人には向いている。
映像を浴びに行こう、という。ただ、生々しさとメルヘンが混ざり合ってるので
ひとによってはちょっと違和感があるかもしれない。
ストーリーやメッセージ性については、説明不足が甚だしいので、
「それどういうこと!?」と気になり始めたらもう映画を楽しめない。
「ポニョかわいい~!」「ソウスケくん凛々しい~!!」とか、そんな感じで楽しみたい。
ストーリープロットのシッカリした海洋モノアニメが見たい、というのなら
僕がこないだ見た「ファインディング・ニモ」が出色の出来なので、そちらをオススメしとく。
映像美そのものを堪能したい、というのなら、「千と千尋の神隠し」の方が壮麗だな。
アクションシーンのダイナミズム、となればラピュタや紅の豚がいいか。
純粋に子供向け、ということになるとトトロの方がキャラは立つなぁ。
ということで、「この映画は他の宮崎アニメに比べてここが突出している!」という点は、
あんまり見当たらない。でも、音楽も含めどの面においても一定以上のクオリティには
達していると思うので、気軽に見に行って気軽に帰ってくるには、上映時間割り当ても
110分(前9分は宣伝時間だから実質101分かな??)とお手頃だし、
夏休みに家族連れで見に行くにはまぁそれなりによさそうです。
(でも、自分に子供がいたとしても、連れて行きたくないなぁ、というのが本音なのですがその話の続きはコメント欄で)
恋人同士だと、あんまり気分が乗るようなものでもないかな?
でもそれは大抵の宮崎アニメにいえることか。
さて、私の素直な感想は以下米欄でご覧下さい。
あんまりストーリーの結果がどうなる、という文章のでもないから、
一応ネタバレ扱いではあるけど、読んでから見に行っても楽しめる、、、かも。
寧ろ、私の視点が余りにもへんちくりんなので、
偏見が強くなりすぎて素直に映画を楽しめなくなるかもしれない弊害の方が心配。
まぁ、そこまで僕の文章に影響力は、ないかなw 自意識過剰ー。
| Trackback ( 0 )
|