無意識日記
宇多田光 word:i_
 



この2曲は悉く正反対だ。「今日はおいしいものを食べようよ未来はずっと先だよ」と「今さえあればいいと言ったけどそうじゃなかった」などはわかりやすいが、「今時約束なんて/願いを口にしたいだけさ」と「冷たい指輪が私に光ってみせた」もそうだろう。指輪は約束の象徴で、それが冷たくなったのは象徴の役割を喪いただの物質になったから。そしてそれが光ってみせるのはかつて「君という光が私を見つけて」いたからだ。口にする事で音となり現実へと繋がっていた願いは君への扉が閉ざされ音を失うと共に叶わぬものとなり"私"は自らの運命をまた見失う。


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光は歌手である前に作詞作曲家なので自らの歌唱技術をアピールする様な曲は案外少ない。しかしその中でもDEEPRIVERのプレイボールとEXODUSのTippyToeは一聴して難易度が高い事がわかる曲だが光は見事に歌いこなしている。02年のロングインタビューで「こんな歌誰が書いたんだ」と憤ったプレイボールはサビで比較的高音を矢継ぎ早に繰り出し続ける聴いてる方も息が切れそうな曲で、モチーフにスポーツをとっているせいもあってかいつになく体育会系の気合を入れて録音に挑んだフシが伺える。テーマはかなり違うもののTippyToeはその英語版と考えればよいか。並べて聴くと面白いよ。


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表明した曲だが、i_が「この曲は別アレンジで聴きたい」と思うのがAnotherChance。歌メロと詞は抜群に良いのだからサウンドにもうひとヒネリあればヒカルの代表曲になっていた事だろう(勿論今も人気曲だけどさ)。ライブバージョンもあるけど、純正ヒカルサウンドだとどんな風になるか非常に興味ある所。実は、光自身も同曲の仕上がりにはやや不満があるのではと私は勘繰っていて。というのも同曲に一番近いメロディと世界観を持つ嘘みたいなILoveYouのアレンジがとてもドラスティックだから。光がもし当時編曲能力を備えていたらアナチャンを嘘愛位極端な振り幅を持つ曲にしてたかもしれないわ。


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「普段悲しそうな顔をしてる事が多い」とひとから言われるって事は、ひとと居ても他の事を考えてるか或いは無理をして外向きの顔をしてはいないの、か。誰もついてこない様な狭く深い才能を追求するよりひとを幸せにする素敵な笑顔が欲しい(あと財布から素早く釣り銭を取り出す才能もな)という願いは8年前からあんまり変わってない(これからも変わりそうもないし変わってほしいとも思わないが)って事ね。でも最近はひととの距離より自分との距離の取り方に興味があるのかな。独りで居る時にどんな表情をしてるのかクマチャンに訊けたらイイんだけどねぇ。


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ふとある瞬間真実を知るのが怖くなったりする。自分の中で未来への期待や不安として想像の中に置かれていたものが過去の事実に転化する瞬間を通過する事にチョットだけ臆病になるのだ。切なさとはその通過の瞬間の感情なのだろうが、光はいつもそれを大きく上回る程に切ない曲を書いてくれ、期待と不安が消えゆくその切なさを昇華してくれる。光の想像力の大きさが包容力となり妄想期間は楽しき思い出となる。僕らは光が期待に応えてくれた事に感謝すると共にそれ以前より大きな期待と不安を育み、かくして益々光から目が離せなくなってゆくのだった。


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と日曜の朝で歌ってる割に今度のUtaDAのアルバムは(現時点で)締切がない。「ソレとコレとは関係ない」と即座に返されそうだが、以下の3通りの解釈が可能か。

1.今の創作意欲なら自然に曲は揃うだろうから締切は"必要ない"という見方

2.徒に制限を設定する事で創作の幅を狭めたりしないようにという"締切ウゼー"な見方

3.次の作品はマーケティングにも力を入れるから発売時期を見極めなきゃイカン、て事で締切を"決めたくてもまだ決められない"という見方

何れにせよ結局「やる事がある方が僕は好き」な訳なので、締切がなくても打合せがあればOKなのかなw


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エレキギターだが、今後のレコーディングで特定のギタリストをフィーチヤする事はないのだろうか。UU06でギターが何曲かを大幅にカッコよく変身させていた事は記憶に新しい。ならばスタジオバージョンからギターを使ってみてもよいのではないか。ギタリスト候補筆頭は勿論そのUU06でも弾いていた今剛。UtaDAのアルバムで弾き倒してあの素晴らしいプレイを世界中に響かせてくれたら痛快だろうな。ギタリストは何百と聴いてきたが、彼のプレイならどこに出しても文句は言われないと思う。そして第2候補は、そう、作曲者の光本人が弾けたら1番イイのである…が、多分アレから練習なんかしてないんだろうなぁ;


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されているが、こういうのはどうだろう。日本版ボーナストラックかシングルのC/w用にBlowMyWhistleを彼(彼女)等にリメイクして貰うのだ。同曲は光が珍しく仕上がりに不満を抱いていると表明した曲だが、といって今更自分でやり直す気も起こらないだろう。ならば他者に頼んでしまおうという安直な発想である。元々IDJからのリリースだしサントラ収録曲で入手し難い音源だったからより望ましい姿で提供し直すいい機会になると思われる。或いはコレで光との相性のよさが測れるかもしれない。光が望むこの曲の理想は形になってないのだからソレを推し量る力量が必要になるからね。


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昔UtaDAのインタビューでは「日本では罪を犯したミュージシャンのCDをショップから引き払う」事を話題にしていた。光は、昔からこういった事に対して同情的だ。まぁ、何だか自分の事を言ってる様な気がしなくもないが(笑)、こうやって他人事っぽく書けるのは今現在そういった悩みから離れているからではないだろうか。もし自分が芸術家としての破壊的側面に悩んでるなら例えば0605182109のメッセみたいな筆致になるかと思う。今読み返したら人目も憚らず泣きじゃくってしまいそうになる位切ないメッセだが、1年半で随分と変わったものだ。その優しげな目線は不変だけどね。


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それが不満とか不服とかは思わない。Distance以降光は常に完成後に憔悴しきった姿を想像させてきた。3週間ダメ人間になったり言葉の森から動物達が居なくなったり。UBの場合はメッセ10連続更新等元気だったがUU06迄一続きと考えた方がいいか。ツアー後はそれ迄の怒涛の更新がピタッと止まり06年10月はカレーのシミ1ッ残しただけだった。でも今回はアルバム完成後も元気に"いつも通り"更新してくれそうな予感がある。楽曲の質も、劇的な成長変化もないが決して落ちている訳でもなく(元々のレベルの高さを考えたらそれだけでもスゴイ事だが)実に嬉しいペースといえるだろう。


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特別さに欠ける作品になるのではないか。ヒカルの実存的不安を賭けたかの切実さに乏しいのだ。メッセに「サビですごい悩んでて」とあっても純粋に音楽に関する話にきこえる。裏を返せば今迄で最も素直に楽しめる作品になるかもだが。コレは、ぼくはくまで作曲者が匿名性を持つ事の意義を掴んだのが遠因になってる気がする。3rdで私小説を書き4thで自画像を描いた頃は詞が虚構の時ですら曲と光のパーソナリティは不可分だった。しかしクマチャンと出会い作者の名が匿われる童謡を書いた事で曲との距離感が変わり今のリラックスした境地に辿り着いたのではないか。そう思うのだ。


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LP07での昇り龍の如きパフォーマンスの記憶も鮮明な中また聴いている。こんなにギミックなしのヘヴィサウンドが全米8位になったのは画期的だ。勿論作品の質も非常に高く07年を代表する1ッだろう。然し、ヘヴィミュージックを愛する身からみても今の光の作曲能力はこの全米8位作品と較べても優るどころかレベルが2ッ位違う様に思う。勿論チャートインする為には作品の質などは1要素に過ぎないが、 少なくとも将来UtaDAがチャートインする為には今の力量を維持するだけで事足りるだろう。1stがあぁだったから、現時点でこんな事言っててもファンの負け惜しみにしか聞こえないんだけどね~(^^)


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「英語アルバムと次の日本のアルバム、同時に作ってるようなもんだから」

!(;'д')

まさかのダブル制作宣言。そりゃまぁ作ってるんだろうなとは思ってたが、本人にこうもあっさり言われると慌て方すら忘れそうな程動転した。同時発売?UtadaUnited第2弾??と早くも妄想が先走りつつあるが、最も驚いたのは光の創作スピードだ。今年の光にいつものワーカホリックな印象はなかった。なのに既に3曲以上のストックがある。僕らは未だSGも全部聴いていないのに、だ。しかし何より、アルバム制作中にメッセ更新の余裕があり、本人にとって息抜きになっている事が嬉しくて堪らないよ。


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光の国籍感はずっと日本に居て"不変の土地の上で自分は動き回る"という生活感を持つ僕の様な人とは相当異なろう。ただ2ッ母国があるだけでなく幼少より双方を行き来し続けた事から"私はずっとココに居る、土地の方が動き変化するのだ"的世界観を光は構築した筈。「どこに居たって私は私なんだから」の1節はソレソノモノだし、自分が"土地に属する"という感覚が希薄である為帰属意識一般が乏しい。コミュニティへの帰属が世界の単位であるSNSに軽くムシズを走らせたりファンクラブを作らないのも自身が何かに属する存在ではないから。光の世界の単位はまず"私"なのである。


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Ex04は二胡の様な音色が印象的。東亜の何処かだろうか。勿論タイトルに準じてエジプトも(そいや美人のネコは…)。DeepRiverはエレクトリックシタールっぽい。中近東~インド辺りかな。深い河がインドの話だしね。Passionはアイルランドだ。ロックサウンドに時を超えた普遍的スピリチュアリティを込めるのはU2の母国がピッタリ。でも演奏者は皆アメリカ人?; ホテロビは南国だよね。ハワイかグアムか…アァ、バリかな?w Lettersッてギターがラテン系なんだけど私がイメージするのは何故かメキシコなんだよね…ア、そか、光の憧れの地だからソコからの連想? TiL、K&C、FMTTMは安直に月w そして寒そうなAnimatoは…クマが居る方ッて事で北極!w


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