無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ヒカルパイセンが5月に生配信するにあたって注意して欲しいなと思うのは「西洋と東洋の肌感覚の差」だ。

現況の「禍」の特徴は東西格差である。対策次第云々を抜きにして兎に角東洋と西洋で被害の差が大きい。更に被害拡大に時差がある。日本でいえば東洋由来の2月3月の第1波と西洋由来の4月の第2波の波状事態、一方ロンドンは西洋の代表的な都市として3月以降急激に状況悪化、という具合に。

ある程度なら、言語縛りでネットサーフィンすればロンドン在住でも日本の空気は伝わるかもしれない。しかし、幾ら想像力が強いとはいえ、今日本の街を歩いてる時の肌間隔は過去に経験のないもので、比較できるとすれば台風が来る日に無理矢理出掛けてみたみたいなところがある。極端だけど。こういうのにどこまで想像力が追いつくか。

ロンドンはもっと酷いかもしれないし、案外緩いかもしれない。ただ、身の回りに災禍が伝わってくる確率は日本の10倍とか100倍とかなのかもわからない。数字の組み合わせだけで想像するのも限度があるし、個々の体験談がどこまで特殊なのかを測る術も少ない。情報交流面でも異常事態なのだ。


ヒカルパイセン問答は、故に、質問の選択のセンス次第となってくる。世情に絡む話を積極的に取り上げるか否か。学生の皆さんは人生の将来について誰に経験談を聞ける訳でもない不安を抱えていたりするだろうし、そういった真面目な相談をパイセンに送ったりするかもわからない。切実なメッセージを読んでヒカルがそれを全スルーするのは性格的に出来ない相談となるかもしれない。

Instagramのストーリーを使って質問を24時間募集するとなると、短歌並みの短い質問しか送れないようだ。そのスペースで人生相談とはなかなかいかない。そういった事も見越した上でのセッティングであるのかもわからんね。企画自体が突貫工事だろうから、かなりの部分がヒカルのセンスに頼る事になる。それがいちばん信頼出来ると言ってしまえばそれまでなんだが、誤解の連鎖はそれこそ今のこの国の不機嫌をよく知っていないと警戒の度合いを設定しづらい。肌感覚はそういう局面で重要になってくる。

「今朝何食べました?」とか「新曲のここを聴いて欲しいとかある?」みたいな短く訊かれて短く答えられる問答なら滞り無いだろう。「今読んでる漫画は?」とか「いちばん最近聴いたアルバムは?」とかね。これが「勉強できなくて毎日が不安です。どうしたらいいですか?」とか「DVに悩んでます」とかになってくると途端に難しくなる。取り上げてよいものか、という判断からね。勿論、どう答えるかも難しい。それは普段であってもそうなのだが、現行の日本と英国の空気の差はそこを更に深める。やっぱり西洋在住の人のツイートと日本在住の人のツイート、空気が違うもんねぇ。同じ日本語、同じ英語を使っていたとしても。

全5回となると質問内容も多岐に渡るだろう。その上、2020年5月の1ヶ月間というのは、日本も英国も毎日情勢が変化して雰囲気もゆらゆら揺らめき続ける期間になるかもしれない。本当に予測不能なひと月となるだろう。

大体こういう複雑性が飽和する課題を突きつけられた時に貫くべきは「真心」であって、ヒカルについてはそこは全幅の信頼を置いているが、自虐を絡めて笑いを取りに行った時にやり過ぎるのだけは注意した方がいいかもね。気がつけばもうあと3日後の今頃には問答が始まっていたり終わっていたりなのである。もう時間も残り少ない。従前からの「いきあたりばったり」主義の精神でどこまでいけるやら。2曲の新曲発売と5回の生配信を孕んだ予測不能の1ヶ月が始まろうとしている。

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ドラマ「美食探偵 明智五郎」の第3回までの視聴率推移は10.0%→8.6%→8.6%ということで、お試しに初回で見た人8人中7人が視聴継続判断、という状況かな?最近の地上波実写ドラマの状況とかよくわかんないけど、極々優等生という感じでよろしいか。

『Time』もショートバージョンが公開されたっきりで、そんなに話題になってる風でもない。寧ろ、『自宅隔離中のヒカルパイセンに聞け!』が話題になることで『Time』への注目度が上がったりしないかなという期待の方が大きくなってきそうだがそこのところはどうなのだろうか。

というのも、視聴率8.6%って人口換算すると1080万人余りなのだ。どれだけインスタライブが話題になっても総視聴数はせいぜい10万人が関の山だろう。勿論、今放送されてる番組幾つかのうちから選ぶ地上波テレビとわざわざやってくるインスタライブとで熱意の差はとても大きいのだが、平均して100倍とかになるとまではなかなか考えづらい。やっぱりテレビドラマのエンディングで歌声が流れるプロモーション効果はデカいのだ。

ネットで地上波テレビ並のプロモーション効果を出すにはバズるしかなく、バズるには炎上がいちばんの近道だ。ヒカルさんが『自宅隔離中のヒカルパイセンに聞け!』で極端な爆弾発言とかをしてスポーツ紙にでも取り上げて貰えれば地上波テレビ並の影響力が出るかもしれないが、流石にそいつぁ嬉しかねぇよなぁ。ネットでパイセンが叩かれまくるとか。

あの『歌姫ってなんなん』発言ですら14万いいねに留まる。ツイート自体を読んだ人数はせいぜい100万人〜200万人といったところか。こういうのはプロモーションと関係ない話なので盛り上がる訳で、楽曲と紐付られるとどうにも伸びない。商売の匂いが漂ってきた途端に日本人は醒めるのだ。

だけど、今はサブスクがある。有料と無料の間の溝やら壁やらは深くて高いのだが、あんまり商売の匂いをさせずになんだかんだでアクセスさえしてもらえればお金になるものなのだから、ヒカルの名前がネットで取り上げられる事の意義は大きい。特にSpotifyの無料登録者は結構な数に上ると推測されるのでとにかくそこのリンクをタップさせるところまで行けば結構な成果に繋がる可能性が出てくる。

もう殆ど枯れ切ったオールドメディアではあるが依然巨大な地上波テレビと、新進気鋭というにはかなり定着してきたSNS&サブスクのコラボレーション、どちらがどれくらいアーティストの新曲リリースへのリーチに貢献するか、ちょっと今回は見ものかもしれない。

これが視聴率15%を超えてくるドラマだったら2000万人規模となってなかなかネットの影響力が見えづらかったかもしれないが、視聴率8%以下〜1000万人を切ってくるようだと100万人程度の規模で影響力があるかもしれないネットの力が目に見えて大きくなってきそうだ。故に『自宅隔離中のヒカルパイセンに聞け!』のアクセス数がどれくらいになるかで新曲へのリーチがどう変わるか、だわな。そもそもパイセンは新曲のアピールをするかどうかからまだわからないのだけれど(こんな心配他のミュージシャンだと有り得ないよねぇ(笑))、そこらへんを見て行けたら面白いかなと思います。


なおいちファンとしてはそういうのは一喜一憂の対象ではなくある意味野次馬的興味なので「へーそんな反応になるんだ」以上の感想にはならないとは踏んでるんだけどね。さてさてどうなりますやら。

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さて外は雨。5月は僕らにとって非常に騒々しい1ヶ月になる予定だ。どこから手をつけたらいいのかわからない。

インスタ生配信の、長さだよね。毎週生放送というのは、しかし、例えそれが1分でも相当なプレッシャーになる。いや寧ろ6時間とか滅茶苦茶長い方がいいかもしれない。ダラダラできると開き直れるからね。勿論そんなことは無理なのだが、クイズタイムショックみたいなノリで(例えが昭和だな…)矢継ぎ早に質問に答えてハイ終了!とかなのか、30分かけて3つの質問に答えるだけのじっくりした空間なのか、それだけでもう全然違う性質になる。青写真出来てるのかなー。

時間帯も日曜日の夜ということで、ドラマ「美食探偵 明智五郎」を二三時間後に控える訳だからあんまり長過ぎるのもどうかと思うし、パイセンが番宣するかというとそれもよくわからん。『Time』リリース前の配信は初回の1回のみなので、番組をアピールするなら初回だけになるような。てか、第二回はリリース2日後だから曲に対する感想が殺到するかな?「それ質問じゃないじゃん」を連発するパイセンが目に浮かぶわ…。これは『誰にも言わない』がリリースされた直後の最終第5回も同様だろうな。

やっぱりせめて音声だけとかにしといた方がいいような……或いはテキストだけとか? インスタライブでひたすらテキスト画面流すとかできひんのやろか。それならエンターキーを押す前に少し考えられるから僅かに安心なんだけど。なんだろうそれただのチャットだな。だとしても変わらず爆裂嬉しいんだけどね。


ってこんな事書いてばかりだとパイセンに「失敬なっ!」って怒鳴られるかもね(超御褒美だが)。「あたしだって生放送ぐらい出来るよっ!」ってな。『あたしチャンネル』ならMステとHEY!HEY!HEY!を間違えても何の問題もないし、マイクのスイッチが入っていなくても幾らでもやり直しが可能だし、あとはちゃんと自分が好きな飲み物を手元に置くだけでOKだ。なんだ、結構心配要らないじゃないか。あっはっは。

勿論、真剣に気にしているのはヒカルさんの心身の健康であって、ずっと家に居ると家飲みし過ぎて飲んだくれてヘベレケ泥酔配信になりはしないか(滅茶滅茶強いらしいのでそれはなさそうだけれども)、こんなこと書かれて意地張って体調悪くても無理して配信しやしないか、とかそんなんが気になる訳でそういったところがクリアできないんならどんどん休んでくれた方がいいのんさ。恐らく仕事の予定が丸ごとキャンセルになったお陰で巡ってきた降って湧いたような御褒美なんだから、最初っから無かった事にされてもこちらとしては全く全然問題無い。新曲のリリースが2曲も決まってるんだしね。

本当は素直にただただ楽しみにしてると期待されたいんだろうけれども、過去を振り返れば振り返る程「宇多田ヒカル史上最も無謀な企画」という大看板が輝きを増して眠れない。健康面でも技術面でも博打極まりない。これでホントに全くアクシデントなく滞り無く遅刻無く接続不良なく全5回の配信を終えられたとしたら……あたしも昔のイギリスのジャーナリストみたいに「帽子を食ってやる」とかって言っといた方がいいのかな? なんか今から考えておこーか?

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さて困った。Hikki_Staffがアカウントを取得し御大が5週連続生配信となると、彼奴等がSNSの主戦場をTwitterからInstagramに移す、或いはTwitterとInstagramの二本柱にするという可能性が高い。確定事項というより様子見で、利用状況を分析しつつという感じだろうけど、はてこれはどうしたものかな。

Instagramは最初ヒカルが使い始めた時は画像貯蔵庫みたいなものでTwitpicの代替サイトみたいな所だった。やがてInstagram本体がSNS化して現在に至る。日本でSNSといえばmixiやFacebookがまず普及したが今や各レビューサイトやらグルメサイトやら通販サイトやらpixivやら何やら総てがSNS化している。そのうちSpotifyやAppleMusicといったサブスクサービスもSNS化するだろう。予言とかではなくそうするつもりで皆さん行動してらっしゃる。WebそうSNS化の時代である。

あたしは軽く虫唾が走るどころかそもそも触りもしないのが基本だからこうやってblogで延々独り言を書いているのだが、ヒカルさんがInstagramに本格進出となると流石に放っておけない。もしストーリーでいきなり弾き語り配信とかしてきたらどうすんのさ……!? 流石にミュージシャンを追っていて音源に接触出来ないのは腹が立つ。未だにウン万円払って『光』と『誓い』のVR無観客ライブバージョンを購入していない自分が苛立たしいというのに……(だってプレステが邪魔そうなんだもん)(同じ値段で無形なら既に買ってる)。

こうなるとホント、Instagramでアカウントを稼働させてないといけなくなるのか……嗚呼、面倒臭い。…本音が出てしまった。Twitterの自分の通知欄ですらまともに見れていない人間がInstagramのストーリーまで毎日確認出来るのだろうか。甚だ心許ない。写真と動画の投稿は今まで通りTwitter連携でヒカルが投稿してくれてればなんとか気づけそうだが、それ以上はねぇ。

という個人的な心配事をダラダラ書き連ねたが、それが杞憂になるかどうかはパイセンのインスタ生配信の成否の行方に掛かっていると言っていいだろう。パイセンが居心地良く使っていれば今後もInstagram活用は進む。しっちゃかめっちゃかのぐっちゃぐちゃの結果になって第5回が予定されていた頃には「そういやそんな企画あったっけ?」とピノコのような黒歴史扱いになっているかもしれない。大体週一生放送というのは「家にいるより放送局のブースに居る方が落ち着く」タイプの人間がやることだ。マイクの前に居ないとダメというか、普段はグッタリ具合が悪そうなのにカフスイッチをONになった途端に元気になるとか、そういう人種の為のものなのだ。ヒカルも子育てしてママさんたちと交流して社交的になっているならそういう体質になっているかもしれない。それは率直に言って分からない。兎に角出た目に合わせるのでとっとと賽が投げられて欲しいのだった。

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でまぁ自分がインスタライブに慣れてないから言うんだけども、「第0回配信」をやって欲しいなと。

ヒカルが自分でやる必要は無い。送信側もだが何より受信側の練習が要ると思うのだ。こうやったら視聴できますよ&インスタライブでのリアクションの取り方はこんな具合ですよという基本的な事項を事前に把握しておきたい。

で。先週Hikki_Staffがインスタアカウントを取ったところなのだからまずはどなたかスタッフの方が自宅配信をやってみては如何だろうか。大々的に告知する必要は無い。いや5分前とかでもいいよ。いきなり始めてその時居合わせられたファンを相手にやってみればいい。インスタライブなら24時間はアーカイブされている筈なので、後から観れる人は観て「こんな感じなのか」と思える程度でよいのよ。

そもそもみんな「ちゃんと繋がるのか?」という所から不安なんですよ。「リアクションを返しても向こうから見えてるの?」とか、非常に基本的な所から不安。それをいきなり、「生ヒカルさん」の姿と声が届く中で冷静に振る舞えったってあーた、ねぇ? 無理に決まってるやん。なので、練習しましょ練習。

いや本来ならヒカルさんが第0回をやるべきではあるんですよ。ロンドンからの生配信がちゃんと成功するかどうか確認したいからね。でも事前に大々的に告知したらどれだけ第0回と叫ぼうが実質的第1回になってしまうし、ゲリラ配信をやった場合遭遇できなかったファンの怨嗟が凄まじい事になるだろう。そういった現実的な理由の為ヒカルさん本人が第0回をやる訳にはいかない。なので、Hikki_Staffのどなたかがやってみて欲しい。

人選としてベストなのは照實さんだ。ヒカルの自宅からヒカルのパソコンで配信して構わない唯一のスタッフ。事務所の社長さん兼マネージャーさん兼プロデューサーさんなので、実質いちばんの権力者さんなのだし。彼が第0回配信をテストするのがベスト。ヒカルの裏話も、そりゃ生まれる前から知ってるから山のようにあるだろう。いろんなことを訊いてみたい。レギュラー化してくれてもいいくらい。でも彼が今ロンドンに居るかどうかというとそこがねぇ。

次はちえちゃんだろうな。誰よりもヒカルさんの着替えを見ている「ファンが入れ替わりたい人No.1
」の方だ。でももう今はU3 MUSICに居ない、んだよね? クレジットちゃんと確認してないなー最近。

でまぁ現実的な本命は沖田ディレクターだろう。肝臓先生としてイケイケでもカメラを回していたし。いやそれは関係ないか。ヒカルの自宅からではないにせよ、インスタライブで質疑応答をする相手としてはいちばん会話が弾む感じになるのではなかろうか。

梶さんは、勿論セミナーや講演会で人前で喋る機会が多いので彼が出てきてくれるのも楽しいのだが、熟れすぎていてそれでいいのかという気がしないでもない(なんじゃそりゃ)。そもそも技術担当でもあるので裏方として配信のセッティングをする方だよね。もっとも、今回はこちらからロンドンに行くことも出来ないのでセッティングはヒカル自身がやる筈だわな。まぁ、カメラとマイクが作動してさえすればいいだけなのでそんな大層な事ではないと思うが。

いや待て。そういや誰もまだ今回の企画が「動画配信」だとは言ってないな。インスタライブで音声のみでも特に問題は無い訳でな。ヒカルもメイクしなくて済むからそっちの方がいいかもわからない。全5回だから、最初の4回は音声のみで最終回だけ動画付きとかでもいいかもね。

隈部くんは、日本でのプロモーションが忙しいだろうし……って、その前に、まだ顔出しNGなんだっけ? 音声のみ配信ならアリなのかな。いやこれも、隈部くんお披露目のいい機会と言えなくもないのだけれど、顔バレするとライブコンサート会場で大変な事になるかもしれないからな。ほらうちらいつも梶さん引き止めてるから……ほんますいません。


きっと今月こなす筈だったお仕事がまるまるすっ飛んで1ヶ月スケジュールが空白になったお陰で実現したこの企画。何もかもがぶっつけ本番になる気がするのであっちゃこっちゃハチャメチャになっても仕方ないし寧ろみんなそれを期待している節すらあるのかもわからない。ハプニングやアクシデント何でもござれと。でも、ほんと、戸締まりだけは厳重にしておいてね。その日その時その時間にそこに居るってのを大々的に世界に発信する事になるのだから。アスワンツェツェバエや瞳に写った建物で場所がバレる時代に生きている事を忘れないで(前者はフィクションだろうがいっ)。ほんの一瞬だけ映った欧州の片田舎のカットから正確な場所を割り出すヲタクまで居るのですからね……くわばらくわばらなのです、よ?

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先週「ちょっとしたお知らせあります」でTシャツプレゼントだったから今週の「ちょっとしたお知らせ」もそれくらいのことかと思ったら雷落とされたくらいの衝撃。5週連続でヒカルパイセン生配信とな。本当にこんな企画でもいいの? ねぇいいの?

うちのタイムラインは狂喜乱舞だったが皆様のところはどうだったかな。私は喜ぶより先に「不安しかない」というのが率直な感想でとしてやってきてしまいまして。過去の実績からすると放送事故しか思い浮かばない。

そもそも直近の生配信が『30代はほどほど。』で、記憶があやふやになってきた最近では「あれ?あの番組「30代はぐだぐだ。」‪だっけ?」とイヤミな勘違いをするくらい配信自体は失敗した企画だった。歌自体は素晴らしかったけどね。3DVR云々じゃなく、ちゃんと観れなかった人多数だったってことね。歌が途中からしか聴けなかったとかよく聞いたな。眼鏡も返金処理でここらへんは対応が誠実で安堵したけれど、ちゃんと配信できてたらそんなこともしなくてよかったわけで。あれ以来の生配信になる訳ですよ。トラウマ払拭して貰わないと。

「自宅から」ってのもまたトラウマモードだ。ロンドンなんだから自宅配信以外選択肢がないのが現状なのでそれ以外の手を使えと無茶を言うつもりはないが、ヒカルさんは総て手作りの一時間ラジオ番組『Kuma Power Hour with Utada Hikaru』を1年で3回落としてるのだ。うち1回は無理からぬ理由で気の毒以外の何ものでもなかったし、こちらとしてはたまに休むくらい出来る方が環境としては有難いかなと思っていたのでそれ自体は構わなかったのだがヒカルさん自身がちゃんとコンプリートしなきゃ気が済まない性格なのでまた自己嫌悪になりはしないかと心配が募った記憶。20年前にコンサートキャンセルした時も「そんなん日常茶飯事やんけ」とこちらは鼻をほじってたんだが当人の悔恨は甚だしかったらしく。まぁ流石に20年経った今はそこまで思い詰める事もないとは思うが、えぇっと、5週連続生配信? 凄いプレッシャーだよ?

そもそもインスタ生配信である。自分も普段利用していないから実態はわからないが、外野の印象としてはインスタ生配信って普段頻繁にストーリーを更新してる人が休みの日にフォロワーを集めてリアルタイムストーリーを繰り広げるタイミング、って認識だ。つまり、インスタ常習者の更に上級者の嗜みといいますか。

ヒカルさんは普段インスタで落し物の写真をたまに投稿する程度の活動しかしていない。自撮りも少ない。自分が把握している限りでは(24時間で消えるからね)ストーリーを使ったことすらない。1回あったかな? わかんないや。

そんな人がいきなり生配信、しかも5週連続とか一体どんな内容になるのか。なんだか、普段自分の事を一切話さない内気なコミュ症さんが「あ、この人なら喋っても大丈夫」と思えた瞬間からいきなり他人に喋らなくてもいい事までなんでもかんでも曝露し始めるあの危うい感じを思い出す。ファンとの距離感を普段のストーリーで構築するのを吹っ飛ばしていきなり濃厚なパイセン質問回答タイムを怒濤の勢いでたくし上げまくるとなると、言っちゃあいけないことまで言い始めそうでもう怖いったらありゃしない。今度は商品ディスるなよっ!(笑)

あたしは勿論そうなったらそうなったで思いっ切り楽しいので今書き連ねた心配は完全に心配してるフリでしかないし寧ろ面白い事を起こして欲しくて今からフリを仕込んでるようなもんなんだが、はてさてどんな結果になるのやら。ドキドキしながら待ちたいと思います。……もうたった6日後からなのかよ!?

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ほんの1ヶ月前までの予定では、自分はちょうど今頃「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観賞して滂沱の涙をそれこそサントリー天然水CMに出てくる激烈な滝のように流しまくっていた筈だった。狂った。まぁしゃあない。

つまりエヴァもエヴァーも延期になっている訳だけど、これどっちが先に公開されるんかねぇ? 自分には凄く大きな問題だ。前から散々繰り返しているように、昨今の京アニは高品質過ぎて目眩がする。今や湯水のように予算が使えるであろう新海誠の作品の高品質すら京アニは集団的作家性である意味上回っている。あの放火事件が史上最悪と呼ばれるのもむべなるかな。悲しい。

絶対に比較してしまう。映画なんてどれもそれぞれに独立した作品なんだから、その没頭する2時間をそれぞれに楽しめばよくて、あっちよりこっちがとか比較する事は本来意味が無い。その時楽しめたかどうかが総てだ。本来は。

だが、残念な事にエヴァはそういう作品ではない。アニメーションを中心とした人々の営みと巻き込まれた言論総てを包括した、ある意味現実世界をアミューズメント・パーク化した壮大な社会実験なのだ。故にハマる人は人生を賭けてハマってしまう。時に宗教的とすらいえる熱狂的な支持者を生み出し続けたのも、作品が語られる運命にあったからだ。そりゃアニメーション映画の途中で映画館の観客席を実写で流すような批評性の強い挑戦をすりゃ、語られるしかないわな。

そんな立ち位置にある作品であるからには、人々が観賞するタイミング、文脈というのは非常に重要なのだ。庵野総監督がライブ感を重視しているのは周知の事実だろうが、となってくると、アニメファンは「アニメ業界の中での現在のエヴァの立ち位置」について語らざるを得ない。繰り返すが、これは作品の構造的宿命なのである。

そんな“くっそめんどくせー”作品の主題歌を請け負って13年なのが宇多田ヒカルなのだ。プログレッシブ・ナイフを突き立てるシーンに感情移入して何度も観てしまうという真性のエヴァ・ヲタクとして繰り出してきた主題歌2.5曲は映画の評判の毀誉褒貶すら蹴散らす程の泰然自若の高い評価を受け続けてきた。果たしてそのヒカルが、刻々と状況が変わっていく2020年の世界の中で、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」をどう捉えているか、或いは、捉え直そうとしているか、これは大変興味深い。


私が最もありそうだと思う展開はこうだ。既に完成した主題歌は変わらない。変えない。しかし、刻々と変化する世界情勢を鑑みて庵野総監督は主題歌に更に寄り添いそれに沿って改変を加えるとライブ感が増すことに気づき、一部台詞を(歌の影響を強くして)変えてきたり、或いはBGMを足し引きしてきたりするのではないか。完パケギリギリまでハイクォリティにこだわればこだわるほど、ヒカルの歌の「千里眼ぶり」が明らかになっていく。そんな予想である。

予言めいているが、ただ単に私の妄想なので話26万2144分の1位で聞いておいてね。

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朝から怒涛のツイート&リツイートラッシュっすな。日本時間朝8時前、ロンドン時間午前零時前、2 minutes to midnightか。そっか、もうサマータイムなんだわね。日本まだまだ寒いから忘れてたぜ…。

自分の新曲とタイアップのサントリー天然水CM、更には序破Q無料配信告知か。こどもが家に居るのに映画を2時間4時間6時間観るのは厳しいやねー。一緒に大人しく観賞できるんならまだしも。てか仕事出来るのスゲーな。

ヒカルがエヴァに入れ込んできたのは周知の事実だが、最初にキリヤンに教えて貰った当時は18歳〜20歳とかで、まだまだ碇シンジの年齢に近かった。今はミサトやリツコや加地さんの年齢すら飛び越えて最早碇ゲンドウの年齢の方が近い。それでも一回り違うけども。

こうやって実際に息子が出来て、ここから10年後には本当にシンジとユイ&ゲンドウの関係になるんだなーと思った時、どんな目線で歌を書いたのかが気にかかる。『Beautiful World』の時点では無自覚だった母親からの視点はもう『桜流し』では堂に入っていた。となると、実際に親として息子を見る段になったら今度はやはりまた息子の側からの視点で歌を書くように思えてくる。

時間も経ち過ぎた。旧劇版、テレビ放映のエヴァから既に四半世紀が経とうとしている。英語では一世代=a generation=30年だから、作る方も観る方も一世代分近く回っている訳だ。ここで老いるか童心に還るか今を見つめ直すか。リアルな問いに還元する方法論は幾らでもあるだろう。親子でエヴァを観て感想を訊いたらどんな答えが返ってくるやら。折角家で2人で居るのに、流石にまだ幼過ぎるかな。あたしが4歳の時は「ドラえもん のび太の恐竜」を観て随分楽しかった記憶があるけれども。それとは訳が違うよねー。

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https://www.daily.co.jp/gossip/2016/09/19/0009505450.shtml


最近検索が難しいねぇ。なかなか一次情報に辿り着けない。Google先生も少し考えた方がいいのかも。ということでスポーツ紙からの引用。日付はURL参照。



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歌手・宇多田ヒカル(33)が19日、テレビ朝日系「ミュージックステーション ウルトラFES 2016」に出演、12年の楽曲「桜流し」を披露した。

宇多田がMステに出演するのは約8年ぶり。事前に収録した司会のタモリとの対談では、東日本大震災の後に作った「桜流し」に込めた思いも明かした。「桜流し」は12年公開の映画「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の主題歌。「映画関係でお話が来て、書こうと思った時にどうしてもそこ(震災)に思いをはせて書き始めた曲ですね」と告白した。


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震災があった時にそれを考慮に入れて曲を書いたヒカルさん。さて、今感染症に脅かされている世界にインスパイアされた曲は書くのだろうか。書いているのだろうか。

感情を揺さぶられればそれについての歌を歌うというのは歌人の本能だ。ヒカルも例外ではない。それにより大きく作風が変化する事もあるかもしれない。

震災では地震と津波が押し寄せて一気に人の命を万単位で奪っていったが、感染症は真綿で首を絞めるかの如く日々少しずつ人の命を奪っている。かなり様相が違う。そして恐らく、西洋人にとって震災は極東の異国の蜃気楼のような出来事だったのだろうが、感染症は直接の被害に遭っている。西洋で暮らすヒカルにとって感じる事は多岐に渡るだろう。『桜流し』とは全く別の曲になる可能性が強い。

2001年の同時多発テロの直後は『traveling』でファンに元気を与えたヒカルだが、今は元気に外に飛び出したりせずお家で静かに過ごしていてねというのが世界中の意志なのだ。そうパワフルでも居られまい。かといって、大きな悲しみに暮れるというのも少し違う。感染症で身近な人が亡くなるのは、2019年以前と変わっていないからだ。免疫が不十分な分、確率が少し上がっただけである。

それより、世界的には、閉塞感や恐怖感を蒙り過ぎた結果の疲弊等がメインテーマとなるだろう。こういうのはヒカルの流儀ではないのではないか。強烈な悲嘆や、絶望の中に一筋の光を見出したりといった歌は得意中の得意だが、恐怖や不安というのはAメロでさっくり通過してしまうのが今までの常なのだ。そこからの気づきを描くのが芸風なので。然るに、もし今の世界と向き合って歌を作ったのなら、今までのファンには受け容れられないような曲になるかもしれない。

それを避けるには、あっさり感染症を想起させる/テーマとする楽曲は書かないと最初に決めてしまうのもひとつの手だろう。だが現代を生きる表現者にそれが可能なのか。無理があるかもね。でもま、それもこれもヒカルが決める事だ。我々の希望はヒカル自身の心身の健康なのだから。未来の推移を見守ろう。

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この度また久々にテレビを観ていて痛感した事は「この世界は凍ったまま時が動いていないのか?」という点だ。演出手法が手垢に塗れていて何の新鮮味もない。それは同時に安定して高度なレベルを保っているともいえるのだけれど、ドラマもその間に流れるCMも、20年前と基本的な技術や発想が変わっていない。いちばん新しいなと思ったのは音声アシスタントのクルックーだが、それは世間の方が変わったってだけでテレビドラマ文化の話じゃないよね。

殆ど配信でしか観ないアニメの方は半年も観ていないとすぐに新しい演出や発想が飛び出してきて面食らう。最近はテレビ放映より配信収入が増えてきたせいで国際展開を睨むようになってコンテンツの質も変わっている。すっかり有名になってしまった京アニなんか作品を作る事にアップグレードしていていやもう何をか況やであって。一方でテレビの世界というのは。

そういう時間が止まって凍った世界に時を戻す呪文の『Time』が流れるというのは、流すというのは、皮肉が利いているというかなんというか。

勿論、それとコンテンツの娯楽性は別である。前も指摘した通りドラマ班の仕事の質は高く原作の補完も抜かりない。観て楽しむ分には何の問題もない。

一方、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の方は厳しい。かつてはアニメ界の盟主だったエヴァだが、今やもう「古臭い」のだから恐ろしい。最後の作品となる本作でどちらに舵を切る事になるのか。つまり、旧世代の作品らしくアナクロに徹するのか、或いはアニメーションの未来を指し示すような先鋭的な作風になるのか。

問題なのは、作者や作品の方ではなくてファンの方だ。旧劇版を観ていた人間は最早40代とかそれくらいの年齢になっていてそもそも劇場にアニメ映画を観に足を運ぶかもわからない。新劇版ですら20代後半とか30代とかだろう。今更彼らにアニメーションでどんなメッセージを送りたいというのだろうか。そして、彼らは何を受け取れば満足するのか。

主題歌を担当するヒカルはそこのポイントを重視している気がする。『Time』でみたように、ヒカルにとって古参のファンを狂喜させるのは造作も無い事なのだ悔しいことに。シンエヴァがアナクロニズムで固められているのならそれに合わせた主題歌を作りもしよう。一方で、先鋭的な作風であればヒカルもまたチャレンジングな歌を書くはずだ。

それが受け容れられるかどうかというのを見極めながら作品は公開される。ただ、こうやって公開までに時間が出来た作品を庵野総監督が放置できるのかというのがある。ライブ感を重視してきた彼にとって、伝染病の認識を新たにした現生人類に対するメッセージも新たに込めない手はないだろう。もしかしたら、そうなった時には主題歌も差し替えとまではいかなくても改変されたりする?? どうだろうな、「別の使い方をされる」というのは、ありそうだけれどね。

まぁアナクロに徹するならアニメの最終回らしく、歴代の主題歌を劇中歌に使って欲しいんだけどね。あれアガること間違いなしなんだよな。

はてさて、公開延期はいつまで続くのか。それがいちばん鍵を握るよね。推移を手堅く見守りましょうぞ。

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が公開延期になった事でヒカルのプロモーション日程も変更を余儀なくされている、筈だ。たとえ仮にアルバムが現時点で完成していようと、映画が公開されるまでは主題歌はリリースできない訳で。勿論、シンエヴァ主題歌を収録しないアルバムなんてリリースできない訳で。

これはかなり影響が大きい。流石に現時点ではツアーのタイミングは考えていないだろうが、宇多田ヒカルにまつわるあらゆる予定は凍結期間に入っている筈だ。現行行われている『Time』と『誰にも言わない』のプロモーションは既にある程度準備が整っていたからこそできていること。単純に考えると、このあといきなり凪が来る。それに我々が心理的に対応出来るかどうかだ。

どうしても、我々の心には慣れがあって、新曲のプロモーションが幾つか積み重なっていけばアルバムに辿り着く感覚がある。今回はそれがいきなり途切れる。ブレーキへの覚悟が必要だ。


ロンドン在住というのは深刻である。最近、東洋と西洋で様子が異なる事が確定的になってきたが、日本は準備万端になったのにヒカルが一向に国から出られないなんていう状況も有り得そうだ。なんとも切ない。

それらのパズルがうまく嵌るかどうかだ。「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開とヒカルの解放はうまくシンクロしてくれるだろうか。同作は国際的な注目作のようなので、欧州の状況も勘案しないといけないかもしれないし、東洋で先に公開になるかもわからない。現時点では考えるだけ無駄なのだが、要するに結局、我々は現行の2曲を一旦独立的に捉えておくべきだという事だ。

当初はきっと、この2曲と主題歌とあれやこれやを時間をかけて組み合わせていきながら超強力な名盤としてニューアルバムをリリースする青写真を描いていたに違いないのだ。「そうも言っていられなくなった」というのは全世界民の総意だろうが、我々としては「楽しみ方をいつもとちょっと変える」感じが必要だ。「これから盛り上がっていくぞ!」というよりは寧ろ今が一旦ピークなのだと捉えておくべきなのかもしれない。刹那的だが、今年は寒いのもあって我々は今年「春が来た!」と朗らかに笑うタイミングを逸してしまっている。それを『Time』と『誰にも言わない』が補完してくれた。気分を高揚させてくれたのだ。いつも以上に「頑張って生きていたらいいことあるんだなぁ」と実感した人が多いように思う。

まずたった今をしっかり味わうこと。そして次に、その後に凪が来る事を理解しておくこと。そして最後に、幾らか遠い未来にはちゃんとアルバムがリリースされてツアーが出来る日々がやってくるだろう希望を棄てないこと。この3つが肝要となるだろう。そうこうしているうちにヒカルも予定にはなかった新しい曲を作って(何しろずっとおうちにカンヅメなんだもんね……)当初とは違った雰囲気のアルバムに変化していくかもしれない。じわりじわりと毎日が運命を決めていく。大変かもしれないが、今は誰しもそれを面白がれる位の愛が要る時なんじゃあないだろうか。

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あら今朝のテレビ番組で『Time』の歌詞字幕が流れたのね。


『降り止まない雨に打たれて泣く私を
 あなた以外の誰がいったい笑わせられるの?
 いつも近すぎて言えなかった、好きだと
 時を戻す呪文を胸に今日もGo』


この部分は確定という訳だ。有り難い。

にしても、昨日触れた通り次から次へと新情報が矢継ぎ早に繰り出されてくるね。しかも、ドラマ第2話で3番まで披露されることとか、今朝の歌詞が字幕で流れる事とか、事前に何をするという告知も無しに然り気無く出してきている。これはその後にSNSで拡散される事を見越した振る舞いなのだろうな。

その証拠に(とは言い切れないのが常なんだけど(笑))、そのテレビ放送があって間も無く午前7時前にヒカルが『Time』Tシャツプレゼントのスタッフツイートをリツイートしている。つまり、テレビを観て宇多田ヒカルの名前を思い出した人がスマホで名前を検索してくるタイミングに合わせてPRツイートをしたと。よくできてるなぁ……

……っていう、普通のミュージシャンなら容易に推量できる話もヒカルだと「いやHikkiそんなこと考えてないっしょ。偶然だよ。」と棄却されてしまうのが悩みなのですが。はてさて。

という感じで、どうやら隈部くんもプロモーション活動に慣れてきたってところでしょうか。梶さんの事は毎回「逆算の梶望」みたいな称賛を送っていて、一見掴みどころの無い施策を繰り出しているようにみえていてもその実発売日に向かって予定通りに成果を積み上げていくのが毎回のプロモーションなんだけど、隈部くんもそこらへんの手法を学んできて?って事なんだろうか。中の人の事情なんてわからないけどさ。

それはそれ。漸くこれで『Time』の歌詞の話がしやすくなってくれてやっぱり有り難いのだ。それにしても皆さん、聞き取り能力高いねぇ。ぴったり合ってた。あたしなんか「時を戻すひゅなはらへにゃほー」にしか聞こえてなかったのに。(これがホントなんだから始末に負えない) 「呪文を胸に今日もGo」だなんて思いつきもせんかったわ。

という訳で『降り止まない雨』は『降り止まぬ真夏の通り雨』からだろうし『呪文』は『A.S.A.P. 秘密の呪文を唱えて A.S.A.P. 私の扉を叩いて』か『This Is Love』の『閉ざされてた扉開ける呪文』かからだろうからこれも「開けゴマ」なんだろうかな、なんて話を自由に出来るようになった訳ですよ。また肩の荷が降りた感じかなー。こうやってリリース日まで小出しにされる情報に踊らされながら行くんでしょうな我々は。こういう時は、たまにでなくても踊らにゃ損損ですよっと。

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『Time』のどの部分をいつどこまで公開するかを緻密にコントロールしている責任者って居るのだろうか? 居るとしたら誰なのだろうか。

まず4月12日放送の「美食探偵 明智五郎」第1回のエンディングで『Time』が流れた。小池栄子の独白で聞き取りづらかったがひとまず2番のサビまで流れたようだ。そして同時に『Time (short ver.)』がYouTubeで公開開始。こちらはイントロから1番終わりまでの約100秒で、それは9日間経った今も変わらない。一方4月19日放送の「美食探偵 明智五郎」第2回のエンディングでは3番のサビが大フィーチャーされた。中村倫也も小芝風花も志田未来も渡辺哲すらも押し切っていちばん目立っていたのはその場に居ない宇多田ヒカルの歌声だった。如何な歌詞の聞き取りがド下手くそなアタクシでも流石にここはちゃんと聞き取れたぞ。こう歌っていた筈だ。


「ずっとききたくてきけなかったきもち(を)
 だれをまもるうそをついていたの?」


これ、4月19日の時点でこんなに大々的に放送しちゃってよかったんだろうか。ランニングタイムを測った人によるとここまでで再生時間は約3分40秒、YouTubeでトータル・ランニングタイムが4分57秒と判明しているからここから約80秒前後の再生時間がある。だが、この曲が宇多田ヒカルの王道を行くのならばここからエンディングに突入して英語詞とアドリブで固めてくる筈だ。例えば『DISTANCE』は5分30秒の曲だが、3番のサビが終わるのは3分40秒のところで、そこから後の1分50秒=100秒は英語のパートとアドリブだ。『Time』がこれに準じている保証は無いが、普通に考えるとこの第2話で大見得を切られた部分が日本語歌詞の最後のパート即ち「歌の締め」である可能性が高い。5月8日のフル解禁までまだ3週間あったのにそこまでやってよかったのかよ?

ここで冒頭の問いに戻る。誰が取り仕切ったのだろうか。大胆にも程がある。ドラマの中だからセリフが重なってきてクリーンなバージョンが抽出出来るわけではないから別に構わない、という判断だったのかもしれないが、ここまでしちゃうとフルで聴いた時にもう新しい発見は殆ど残ってないのでは? 大きなお世話なのかもしれないけどね。そう思ってしまうくらいこのパートのインパクトはデカかった。意味はわからなくてもあの切々とした歌い方でこんな強烈な言葉たちを突き刺してこられたらもうこちらはどうしようもない。降参して白旗を上げるしかないですよ。

ここのパートにどういう力が込められているか分析するのを期待されてしまうのがきっとこの日記の宿命なんだろうなと遠い目をしながら話を次回にズレこまさせるのがワタクシめの小ズルさでございまして(笑)。しかも素直に続きを書かないのがここの執筆者なのですから果たして明日の天気はどっちだ。…え、雨? またかよ勘弁してくれらっしゃいよまたも気分が落ち込んでしまうじゃねーかよっ!

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あたしは邦楽の歌詞は殆ど聴き取れたことがなくて、平たく言えばみんな「テクマクマヤコン」とか「スーパーカリフラジリスティックスエクスピアリドゥーシャス」とか言ってるように聞こえていて意味の通った文章を歌っているとなかなか認識できないのだが、いやぁ、みんな聞き取れてるんだねぇ。参考にさせて貰うよ。


さて『Time』の歌詞だが、1番に

「彼氏にも家族にも言えないいろんなこと
 あなたが聞いてくれたから」
「いつも近すぎて言えなかった 好きだと」

と歌っている事から、「あなた」は彼氏でも家族でもないけど昔からの顔見知り・知り合い・友達・元カレ元カノetc.だということがわかる。勿論百合脳は親友同士の女子二人の物語としか解釈しない。

更にこれに2番の歌詞が拍車をかける。

「大好きな人にフラれて泣く私を
 慰められるOnly Oneになれる幸せ」

おおぅ、百合は百合でも黒百合なのだろうか。異性愛者の親友に恋心を持つ同性愛者という設定は百合漫画・百合小説ではあり過ぎて具体例が思い浮かばない位だが、親友が恋に破れて打ちひしがられるのを歓迎しているように聞こえるこのシチュエーションは相当に腹黒い。しかし恋心というのはどうしようもないものなのだ。これが男女の友達ならチャンスではあるが「あなた」が異性愛者である以上同性愛者の私にチャンスはない。しかし、同性であるが故に「あなた」が失恋する度にいちばん傍に寄り添って慰め続けられる。恋は叶わないが「あなた」にとってかけがえのないOnly Oneではずっと居られる、という二律背反。

昨今の百合コンテンツではこれが兄嫁と妹だったり登場人物全員女子だったり年の差があり過ぎたりともっとややこしい事になっているのだがそれは一旦置いておいて(ホントな)、いやはや、1番の叶わぬ純愛(=白百合)から2番のエグい感情を歌う場面(=黒百合)への展開が急速で、聴いてると「え?え?」ってなるよねぇ。腹ん中ではそんなこと思ってたのかと。「あなた」に傷ついて欲しくないのにあなたが傷つく度に満足感を得ている自分に対する罪悪感を歌ってると捉える事も出来るけどそれはそれで相当グレーだよな。

そしてこれが3番サビに至る所で更にまた展開することが判明したのがこの日曜日の23時半前の頃だったのですがそこらへんの話からまた次回って事になるかどうかは矢継ぎ早にどんどんアクションを起こしている@hikki_staffによムーブメント次第になるなっ。インスタ開設おめでとう&ありがとうっ! 蔵出しオフィシャルオフショットofヒカルを切に所望っ!

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『誰にも言わない』のリリースが発表になった事でどどっと安心してしまっている私。まさにこれからなのにねぇ。

幾ら何でもこのクォリティならアルバムのタイトルトラックだろう─と思ってしまうのだが、前作『初恋』も『初恋』と『誓い』のツートップという感じだったしなぁ。その上アルバムラストに『大空で抱きしめて』『夕凪』『嫉妬されるべき人生』を…って散々言ってきたなこういうの。

となると、『Fantome』に引き続き“曲名にないアルバムタイトル”なんかも考えておかないといけないのかもしれない。『誰にも言わない』ってアルバムタイトルは…でも、なくはないか。過去に『This Is The One』ていう“文章”をアルバムタイトルにした事もある人だしな。これについては“なんでもあり”だと思っておこう。

しかし、『Time』もそうだけど、ストリーミングの時代になってもフルのリリースって4週間とか6週間とかあとなんだねぇ。最初のインパクトでそのまま聴かせてしまった方がいいようにも思うんだけど違うのか。いやま『Time』に関してはYouTubeにショートバージョンがupされているからそれはそれでいいのかな。

12〜13年前ならフル解禁の前に「着うた先行」でほんの一部分だけ最速でリリースする、なんてこともやっていた。『Flavor Of Life』の『800万ダウンロード』という金看板はこの先行着うたを合算した数字なので全く無視できない。「サンプル音源有料で配るってすげぇなぁ」と当時は感心していたのだが、日本製のガラパゴス携帯電話というのは着信音の設定に制限が多く購入物でないと鳴ってくれなかったりしたのだ。まぁそんな時代背景。

世のアニメの主題歌なんかは「TV size」と称してワンコーラスだけ先に配信したりしていたけど、今回の宇多田さんは『Time』のショートバージョンをYouTubeで配信、で終わるのかな。えぐいファンはそればっかり聴きまくってフルがリリースする頃にはすっかり聴き慣れていたりする罠もある。それへの対処にはフルコーラスの構成にかなりの工夫が必要で、今の時代“見せ方”から逆算して曲を制作しないといけないのか。ほんと大変だわ。

ストリーミングなんて完成したらとっとと公開して一日でも多く再生して貰った方がいいと思うのだが、これもCD時代と変わらず「気が熟すまで待つ」のが正解なのかなー。デジタルのプロモーションはよく知らないのでわかんないや。

昨今のヒカルさんは新曲を出してもプロモーション稼働するかどうか不透明だ。05以上06未満の時期なんて『Be My last』〜『Passion』の2曲ではテレビに出まくってたのにアルバム完成間近になってからリリースした『Keep Tryn'』は一度もテレビで歌わなかった。きっと今も、アルバム制作の段階によっては出て来れたり出て来れなかったりするのだろう。勿論、暫くは御時世的にロンドンから出られないでしょうけれどね。


『Time』と『誰も言わない』のタッグは超強力である。発売時期が2曲でズレているので比較するのはおかしいが、それでもヒカルには『Automatic/time will tell』『For You/タイム・リミット』『SAKURAドロップス/Letters』『Beautiful World/Kiss & Cry』の“両A面両方名曲”の伝統がある。同日発売の『花束を君に』/『真夏の通り雨』もここに加えたいところか。嗚呼、『Face My Fears』/『誓い』も似たようなもんだね。

解禁日3週差というのは『大空で抱きしめて』/『Forevermore』でもやったのだけれど、今回はもっと渾然一体という雰囲気がする。昨夜の唐突なTシャツプレゼントから察するに、まだまだプロモーションのネタは尽きないのではないだろうか。これから7週間頗る楽しませて貰いますよっと。

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