ブログ 「ごまめの歯軋り」

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「文語訳 旧訳聖書 Ⅳ 預言」

2020年08月15日 | 書評

イスラエル民族の再興を願う3大預言書と12小預言書

3) 「文語訳 旧訳聖書 Ⅳ 預言」(岩波文庫2015年)   (その38)

4) エゼキエル書 (その12)

第45章: 45章は新しいエルサレム神殿の(6) いけにえ、例祭の回復について(祭司の守るべきこと)述べる。旧約時代の踏み直しがなされ、祭司制度、いけにえ制度、主の例祭などが復活し、回復したイスラエルの全家(12部族)の土地の分割、その部族の長たちの土地、などが記されています。45章1~8節には、祭司、レビ人、および君主のための土地が取りあけられます。9節~17節にはイスラエルの君主たちの義務が記され、18~25節には主の例祭について記述されています。
第46章: 46章は新しいエルサレム神殿の(6) いけにえ、例祭の回復について(国の民の守るべきこと)述べる。
第47章: 47章は新しいエルサレム神殿の(7) 聖所から流れ出る川について述べる。この章にある聖所から流れ出るいのちの水の川を、将来、必ず起こる預言とは理解せずに、聖霊の祝福としての霊的解釈を施しています。
第48章: 48章はイスラエルの支派の土地の取り決め、邑の出口門について述べる。各部族に配分される土地の領域は、図にあるように、かつてソロモン王が支配した地域です。この意味でも、メシア王国はダビデ・ソロモン王国の失敗を踏み直していると言えます。町は一辺が4,500キュビトの正方形で囲まれており、各方向にそれぞれ三つの門があり、各部族の名前が付けられています。これはやがて、新しい天と新しい地の「都」構造を予表しています

(つづく)