ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月31日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第55回 -メルケル細胞ー

発見者・研究者 :メルケル(1875) イゴー(1969)
存在する組織 :全身の表皮 体毛の付け根にある毛盤
細胞の構造と機能 :持続する触覚を伝えるのがメルケル細胞、瞬間の触感はマイスナー小体という神経終末である。唇、猫の髭にもメルケル細胞がある。上の図は団子状の微繊毛を持つメルケル細胞(茶色着色)と神経(黄色)シナップスの透過型電顕写真である。メルケル細胞は触ると分泌顆粒(神経ホルモンエンケファリン)を分泌する。
(つづく)
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読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月30日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第54回 -内耳有毛細胞ー

発見者・研究者 :グスタフ・レチウス(1884)
存在する組織 :内耳コルチ器
細胞の構造と機能 :センサー細胞して細長い形状で、V字形の外有毛細胞(聴毛)である。上の図はコルチ器の走査型電顕写真で、ピアノのような精密な楽器のようにも見える。有毛細胞を支えるのはダイテルス細胞の腕である。カタツムリ器官の振動がリンパ液の振動に変えられ、基底板を振るわせることで圧力を察知した聴毛が興奮する。有毛細胞は「ストマイつんぼ」という薬物難聴を引き起こす。
(つづく)
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読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月29日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第53回 -視細胞ー

存在する組織 :眼球の網膜
細胞の構造と機能 :光信号を電気信号に変えるトランスデュ―サー(撮像素子)である。味細胞、嗅細胞、視細胞というセンサーはいずれも細長い形をしている。上の図にみるように細胞の杵状体にロドプシンが含まれ、光によって分解しシグナルを出す。細胞のサイコロ状(錘状体)には色の認識に必要な3色の物質が別々の視細胞に存在する。色を認識できるのは霊長類だけである。視細胞は人では網膜1平方ミリに15万個ほどある。
(つづく)
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読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月28日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第52回 -嗅細胞ー

発見者・研究者 :永原義彦(1940)
存在する組織 :鼻腔
細胞の構造と機能 :臭上皮は匂いの受容細胞(嗅細胞)と支持細胞からなる。細胞は上皮に向かって数本の「嗅毛」という微繊毛を出す。これから嗅細胞をニューロンとして扱われたが、この細胞は未分化で絶えず新生を続ける。インフルエンザによって嗅細胞が全滅する場合もある。
(つづく)
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2014年03月27日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第51回 -味細胞ー

発見者・研究者 :吉沢紀夫
存在する組織 :舌の有核乳頭(味蕾)
細胞の構造と機能 :V字型の味蕾は団扇型に並んだ細胞で分泌顆粒を生産し、そこに神経がシナップス結合している。これを「パラニューロン」とみて、神経特異エノラーゼの研究が進んでいるがまだ何もわからない。上の図は透過型電顕写真で黄色に着色した神経シナップス周辺に分泌顆粒が集合している様子を示す。模式図には刺激に対応して神経への伝達と、交際血管や小唾液腺への伝達物質分泌を示す。

(つづく)
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