ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年02月28日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第24回 -甲状腺濾胞細胞ー

発見者・研究者 :藤田尚男
存在する組織 :甲状腺の濾胞
細胞の構造と機能 :甲状腺ホルモン(サイログロブリン)を作る甲状腺上皮細胞。濾胞腔内にはサイログロブリンとヨードが蓄積し、サイログロブリンはチロシンのS-S結合で2量体化している。濾胞を出る前にサイログロブリンは再度細胞内に入りライソゾームで切断加工され甲状腺ホルモンとなる。右の図は細胞内の走査型電顕写真で、核(紫色)の周りの粗面小胞体(緑色)が発達している、

(つづく)
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2014年02月27日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第23回 -副腎皮質細胞ー

発見者・研究者 :ハンス・セリエ(1940)
存在する組織 :副腎皮質
細胞の構造と機能 :有害刺激やストレスによって、副腎皮質が肥大し、コルチコイドというステロイドホルモンがたまる。細胞内の油滴に貯えられる。肝細胞と同じように毛細血管の周りに副腎皮質細胞は発達し、細胞内には分泌顆粒は存在しない。右の図は細胞内の走査型電顕写真で、ミトコンドリア(緑色)と脂肪滴(茶色)が充満している。

(続く)
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2014年02月26日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第22回 -ライディッヒ細胞ー

発見者・研究者: フランツ・ライディッヒ(1850)
存在する組織 :精巣の精細管の間質に存在する
細胞の構造と機能 :男性ホルモン「テストステロン」を生産する。精細管の間質で血管に沿ってひも状の集団をつくる。細胞内には滑面小胞体が充満し、ミトコンドリアと脂肪滴(ステロイドホルモンの貯蔵)も豊富である。副腎皮質細胞に似た細胞である。活動するのは胎生期と思春期である。男性らしさを形作る。上の図は走査型電顕写真で、精細管のあいだにライディッヒ細胞の集団が見える。

(つづく)
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2014年02月25日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第21回 -パネート細胞ー

発見者・研究者:ヨセフ・パネート(1888)
存在する組織:腸腺の縦孔の底
細胞の構造と機能 :リゾチームという殺菌酵素を顆粒に含んで、腸腔に分泌し細菌を殺す役目を持つ。腸内細菌の変動を神経を通じて感じ、抗菌物質を分泌する。右の図は透過型電顕写真で、顆粒を多数含む。

(つづく)
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2014年02月24日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第20回 -杯細胞ー

発見者・研究者: C・ルブロン
存在する組織 :小腸・大腸・気管支・結膜などの上皮に散在
細胞の構造と機能 :液を分泌し粘膜表面を保護する。細胞内部の小胞体とゴルジ装置でムチゲンという糖たんぱくを合成し、細胞上部に顆粒として貯え、腸粘膜に分泌する。杯細胞の上部表面には微繊毛がありセンサーとして働くようである。図の右は光顕写真で分泌された粘液が写っている、左は走査型電顕写真である。細胞内部の顆粒にムチゲンが貯えられる。

(つづく)
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