転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



高2の娘が先日、学校から直接に中高生絵画教室に行ったとき、
「スカート、短っ!」
と他校のお友達から言われたそうだ。

……と書くと、うちの娘の実態をご存じない方からは、
膝上10センチくらいのスカートを想像されそうだが、
実は娘のスカート丈は、ぴったり膝丈だ。
学校の決まりで、膝丈より短くしてはいけないことになっており、
万事にこだわりのない娘は、制服店で採寸して購入したときのまま着ている。
希有なことに、絵画教室でそのとき一緒だった他校のお友達のところは、
制服のスカートがもっと長かったのだ。

今、一般的に女子高生のスカート丈はかなり短い。
これも娘が言っていたのだが、全国女子高生のスカート丈は、
多い順に、第一位が「膝上10センチ」、第二位が「膝上5センチ」、
そして第三位が「膝上15センチ」……という統計があるらしい。

すごいですね。
私が高校生だった大昔は、どこの学校の生徒も皆、
ふくらはぎくらいまであるスカートをはいているのが大多数で、
膝下10センチ」くらいは普通だったし、
地上15センチ」だって三位くらいには入っていたのじゃあるまいか(爆)。
当時は、制服に限らず、普通の女の子のはくスカートは膝の隠れるものが多く、
短いスカートのほうが、むしろ「ダサかった」のだ
(ミニスカートは昭和40年代のもの、という認識があった気がする)。
スケバンのヒトなど、くるぶしまで来るスカートをはかなくてはならなかった。
なんで高校生が、学校に行くのにマキシを選択するのか謎だったが、
今や一転して、マイクロミニが選ばれているのだから、
なんのことはない、極右が極左に変わっただけか。

私たちが高校生だった頃、スカートを長くしていた理由は、
(ファッションの流行の傾向、およびスケバンの諸事情を除くと)
「自信のない不格好な(=太い、短い)足を適度に隠すため」
というのが、結構大きかったのではないかと思うのだが、
実は、ふくらはぎ丈のスカートをはいて頑張って隠したところで、
私達(の大半)が、さしたる脚線美を持っていないことは自明だった。
あの頃、もしかしたら中には、
本当は脚が細かったり長かったりして綺麗だったにも関わらず、
長いスカートで隠していたために、周辺の仲間同様に短いと見なされていた、
……という、不幸な女の子もいたかもしれない。

ならばいっそ、今時の女子高生たちがやっている通り、
脚のラインを最初から全部見せて勝負したほうが得策ということか。
確かに、出してしまえば「見たまんま」で、そこに想像の入る余地はない。
脚が太いのに、細い(かも)と錯覚して貰うことは無理でも、
細いにも関わらず「どうせ太い」と誤解されることだけは、避けられるだろう。
それに、脚で男を魅了したいと望む子たちも報われる。
短いスカートをはくということは、すなわち「見せたい」ということだと思うのだが、
その狙い通り、ちゃんと一定の男性たちが釣られていて、
スカート下を携帯で盗撮するヒトが後を絶たない
(どっかの店員さんとか学校の先生とかね)。
今時の女の子たちは、随分と好戦的だし、割り切れているのかもしれない。
腰パンをはいて、皆で一律に短足になっている男の子たちと対照的ではないか。

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