転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



寺島しのぶ「まさかこの年で回ってくるとは」(スポーツ報知)
『三島由紀夫生誕90年・没後45年を記念したDVD「近代能楽集」(10月31日発売)の製作発表が30日、都内で行われ女優の寺島しのぶ(40)、中谷美紀(37)らが出席した。』『「卒塔婆小町」に主演する寺島は「顔じゅうシリコンだらけになった」と、特殊メークで99歳の老婆役に挑戦。「まさかこの年で回ってくるとは。監督(根岸吉太郎氏)から『一緒に心中してくれ』と言われ、気持ちが楽になった」という。』『中谷は「葵上」に主演し、嫉妬心の強い六条康子とその生霊を演じたが「私も人生の上でお金を使わないギャンブルが好きなので、お受けしました」と話していた。』

こういうものが企画されていたとは!買います!(笑)
『卒塔婆小町』も『葵上』も私は美輪明宏主演の舞台で観たが、
しのぶちゃんがあの老婆の小町のラストシーンをどう演るか、
考えただけであまりにも楽しみで、発売が待ち遠しい。
一方、中谷美紀もまた、美貌に凄みがあるので、
『葵上』の物語はなかなか似合いそうだ。

折しも、(広島では)今月から来月にかけて、
しのぶちゃんの出演する映画『日本の悲劇』『R100』が続けて公開され、
私は果たして上映期間中に観に行けるだろうかという
いつものスリルを味わっているところだ(^_^;。
 映画『日本の悲劇』公式サイト
 映画『R100』公式サイト

**************

明日から10月ということで、そろそろ私の頭の片隅にあるのは
音羽会の新年会?クリスマス会?のことだ。
年末年始に主人と私が東京に行くか行かないか、
まだ決まっていないのだが、例年の音羽会の流れだと、
クリスマスか、1月の第二週くらいにファンの会が持たれるだろうから、
主人の休みに合わせて動くとなれば、私はハズしてしまう可能性がある。
しかしかわりに、年明けの国立劇場なら観られるかもしれない。

2014年新春は『三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)』。
例によってどんな芝居か全然わからないが、これは是非、観に行きたい。
正直なところ、復活狂言というものに関する私の印象は、
「なるほど、長い間、省みられなかっただけのことはあるよな」(殴)
になることが、過去、何度もあったと思うのだが、
しかしそれはそれとして、私は年末やお正月に芝居見物をする、
という行動が昔から大好きなのだ。
劇場の華やいだ雰囲気の中で、
「年の瀬ね…」とか「初春よね…」などと思うと、
それだけで私は、なんともいえない浮かれた気分になる。
なぜ年末年始の空気には、ああも歌舞伎が似合うのか(^_^;。
 初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳」(国立劇場)

ときに、発売中の『演劇界』10月号には、辰之助(先代)の写真が
なんと三葉も掲載されている(某氏情報、ありがとうございました!)。
p.12『暗闇の丑松』の丑松(カラー)、p.27『息子』の金次郎、
p.103『江戸の夕映え』の旗本堂前大吉。
3番目のは菊五郎がおりきで、ゴールデンコンビのツーショットである!

……ということで、なんだか音羽屋系の収穫が多い、きょうこの頃です(笑)。

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クルム伊達観客ため息連発に激高/テニス(日刊スポーツ)
『42歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)が観客に激高し切れた。』『11年全米優勝で17位のストーサー(29)相手に、第2セットのタイブレーク最初のポイントでダブルフォールト。その瞬間、クルム伊達の甲高い声が、会場中に響き渡った。「ため息ばっかり!!」。今大会前に、日本の観客が、ミスをするとため息をつくのがやる気を失うと、ブログに書いたばっかり。しかし、年齢層の高い女性ファンが多いため、この日も、ため息が連発され、クルム伊達の我慢の限界を超えた。』

私はテニスの試合を生で観戦したことがないので、
観客の溜息がプレイヤーをどの程度、煩わせるものかということについて、
うまく想像することができないのだが、やはり相当に響くのだろうか。
そういえば以前、ゴルフの誰だかも、ギャラリーの観戦態度が悪く、
当人のみならず対戦相手にも不快な思いをさせた、
とかいう記事があったような……。

その点、私がテニスよりよく知っているプロ野球に関してだと、
野次がスゴ過ぎて、この次元の話が成立しないと思う。
溜息どころか、
「ピッチャー ○○」
とコールされただけで、球団ファンのスタンドから
「えええ~(´A`)」
などと落胆のどよめき(爆)が起こったりするのだ。
まだ何ひとつやってないというのに(^_^;。
やる気失うとかいう話ですかこれ。
それでボールが先行しようものなら、
もう遠慮無く、あちこちでザワザワザワ……。

センター前ヒットなのにサードに向かって「捕れやボケ!」とか、
ストライクの入らない投手に「高校野球の○○とかわれ!」とか、
或いは、「○○出せ!」「はよ出せ!」とさかんに叫んでおいて、
その選手が出てきたら「ほんまに出してどうすんじゃ!」
などという無茶なのも普通によくある。
ほか、監督でも選手でも気に入らないと「要らん」「何しよんならー」
「地獄行け」「往(い)ねや」「死ねや」(爆)。
エラーした選手が試合後にタクシーに乗ろうとしたら、
運転手さんから「お前なんか歩いて帰れ!」と言われた、
という話も以前聞いたことがあった(汗)。

客の溜息で怒っていたら、野球選手は務まらないだろう。
尤も、応援団があまりに大音量なので、
そもそも溜息程度は全然聞こえない、
という事情も、プロ野球にはあるけども(^_^;。

ちなみにジャンルは違うのだが、溜息と言えば、
2005年のポゴレリチ東京公演のときの聴衆は面白かった。
彼が弾き始める前や楽章間は、客席から物音ひとつせず、
皆が息もしていないというくらいに静まりかえっていて、
いざ彼が何かを弾き始めると、それが一気に緩んで、
会場全体から、はーーーっっ、と安堵の溜息が漏れる、
というケッタイなことが、演奏会の間じゅう、繰り返されたのだ。
あれは一体、何だったんだ(^_^;。
そこは安心するとこと違う、
……とは演奏者は思わなかったのだろうか。

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だいたい例年、秋になると私には奇妙な向学心が芽生える。
春は年度初めで生活が定まらないし、夏は暑くてヤル気にならず、
それが秋口になってようやく落ち着いて来ると、
「何かベンキョせねば」と考えるようになるらしい、
と自分で思っている。

昨年の今頃は、「なんちゃってフランス語をなんとかしよう」
と考え、具体的には11月の秋季仏検一次試験を目標に、
この時期から毎晩勉強するようになった。
今でも覚えているのだが、あの頃、晩ご飯の片付けが終わったあと
和室に仏検本と辞書と、デスクライトとCDプレイヤーを持ち込み、
机に陣取って、「ああ、まだ就寝時間まで二時間も勉強できる!」
と思うと、嬉しかったものだった。……マゾか(爆)。
今になってみると、どんだけ勤勉だったかと不思議なくらいなのだが、
あのときは、フランス語をやりたい症候群に罹っていたようだった。

現在の私は、仏検には全く目標が見いだせないので
(=準1級では全くウかりそうにないことがわかっているので)、
なんとなく、今度は英語をそろそろやらねばという気になってきた。
省みれば、2011年の初めに通訳案内士試験に合格して以来、
思い出したように漫然と英会話教室には通っていたが、
もうずっと長い間、根を詰めて英語をやるようなことはしていなかった。
さすがに、このあたりで多少は英語をブラッシュアップしないと、
忘れ過ぎて修復不能になりそうな気がする(^_^;。
まがりなりにも英語は唯一、今の私が商売道具にできるものなので、
あまり商品価値を下げてしまってはマズいだろう。

そこで、TOEICですよ(爆)。
なんか英語でも、と思ったときは、とりあえずTOEICだろう。
これくらい一年中いつでもやっているテストは他にないし、
ほかの各種試験やTOEFLと較べても安価だ。
更に、級の設定がなくいつでも誰でも受けられるし、
前に受けたことがある場合には、成績が比較でき、
スコアがうんと下がったりしようものなら適度にショックで、
このテストは発憤剤としてもなかなか具合がよろしい(爆)。
ああ、なんて自虐的なワタクシ。

ということでTOEIC公式サイトでテストスケジュールを調べてみた。
今から申し込みが間に合うのは、第185回 11月17日(日)、
その次となると12月8日(日)だが、
年末のはポゴレリチの東京公演の日で、時間的に不可能ではないが、
まあさすがに、よしたほうが良いだろうね(^_^;。
いっそ、2014年1月12日(日)のを目標に、これからゆっくり勉強する、
……ということも一度は考えたのだが、
師走にポゴレリチを聴いたら、その演奏会が私にとって
仮に良いものであっても悪い(爆)ものであっても、
いずれにせよ私はそれからしばらくは廃人になるだろうから、
正月は英語どころではなくなっているだろう。
そういう意味では、今回の向学心は、
消費期限が例年のものより早く来てしまうかもしれない。

やはり、ここは11月に勝負を賭けるか。
誰と何を勝負しているのか意味不明だが。

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・うちのポインセチアの「せっちゃん」が、
どうやら天寿を全うされたのではないか(^_^;と思う。御年5歳。
例年のように、今年も春に大きい鉢に植え替えをして、
そのまま夏までは元気よく、新しい葉を次々と出しており、
それらは去年より大きかったので良い調子だと思っていたのだが、
結局、枚数は増えても最盛期ほどのサイズには及びもつかないまま、
夏の終わりになると徐々にしおれて、勢いがなくなった。
それで今月の上旬、季節的に剪定には最後の機会だと考え、
枝を落としてみたら、なんと内部の中心に空洞ができ、色も褪せていた。
ポインセチアのトラブルとして、突然葉を落とすというのは多く、
幹や枝(の中身の肌部分)が生き生きとした緑色でなくなったら、
残念ながら枯れたということだ、
――とポインセチア関連サイトに出ていた。
写真は最晩年の「せっちゃん」として今朝、撮影したものである(^_^;。
夏前の元気だった頃の写真を残しておかなかったのは失敗だった。
私が尿管結石騒動にかまけていたのが悪かったか(爆)。
一昨年、近所にマンションが建ってから、日当たりが悪くなったことも
長期的に見ると、せっちゃんには良いことではなかったと思う。
炎のデビルハンドを持つ転妻の家で、よくぞここまで頑張ってくれた。
せっちゃん、ありがとう。Rest in Peace。
(……って書いたけど、もしまだ生きてたらすみません・爆)

・午後から、カープCS進出セール中の「そごう」に行った。
どのフロアも、カープ坊やのイラストのついたSALEのポスターが一杯で、
平日昼だというのに女性客を中心に賑わっており、
カープに勢いがあると、やはり街が活気づいていいな、と思った。
アクセサリー30パーセントOFFとか、バッグ2点よりどり5250円とか、
ちょっと心惹かれる企画もたくさんあり、
買うなら今だよな、とあちらのワゴン、こちらの棚と覗いたが、
「安いと言っても、買わなきゃもっと安い、か……」
と、ふと我に返ってしまい(爆)、きょうのところは一旦撤退することにした。
10月と12月に東京遠征が控えているのだから、ここで雰囲気に乗せられて、
大して必要でもないものまで買うのは、戒めるべきだろう(^_^;。
それにCS進出セールは9月30日までなので、
もし未練があるならば、まだあと数日は考えることができる。
ちなみに私は今朝、主人と喋っていて、CS進出セールのことを、
間違えて『優勝セール』と二度も言った。
全くわざとではなかったが、結果的に、かなりイヤミだった(爆)。

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半年間聴いたフランス語初級編・スペイン語入門編が、
どちらも今週で終わった。
私にとって残っているのは、明日が最後の一回となる
フランス語応用編だけだ。
今年度は4月から娘が一人暮らしを始めたので、
朝のお弁当づくりが全然なくなったし、
主人だけだと朝食の時間帯もとても早くなって、
ラジオ講座を聴くには大変に具合が良くなった。
お蔭でここまで、ほとんど欠かさずに聴くことができた。

このあと、後期の語学講座は9月30日(月)新開講で、
フランス語は引き続き初級編・応用編ともに聴くことにし、
あともうひとつ何にしようかと少し迷ったのだが、
やはり放送時間がフランス語と続いているスペイン語を、
秋からも継続してやることにした。
今年度は、朝の本放送も午後の再放送もどちらのときも、
フランス語とスペイン語が並んでいるので、
聞き忘れることもなく、とても都合が良いのだ。

来週から始まるフランス語初級編は、2012年前期に放送された、
あの百合と姉さくらの物語の再放送だ。
もう内容はわかっているが、改めて心の片隅で笑いつつ、
愉快に復習に努めることにしたいと思っている。
フランス語応用編は、井上櫻子先生とヴァンサン・ブランクール氏による
『作家とともにパリ散歩』というタイトルの新作だ。
テキストを見る限り、対訳付きの仏語文章が出ていて、
語彙説明があり、『今日のポイント』として毎回ひとつ、
文法事項や構文を取り上げて例文で学ぶ、という構成のようだ。
私は文法から攻めて行くのが好きだし、
訳読式の勉強法は性に合っているので、
楽しく聴けるのではないかと期待している。

スペイン語入門編はフランス語初級編と同じく2012年前期の再放送で、
二宮哲先生とピラール・ラゴ氏による『スペイン語へのチケット』なのだが
私は記憶の糸をたぐってみても、この番組のことをあまり覚えていない。
2012年もフランス語とスペイン語を聴いていたと思うのだが、
なぜだろう……、と考えてみたら、去年は5月にポゴレリチが来日して、
その演奏にヤられて私はシにかけ、5月以降夏になっても廃人だったのだ。
フランス語はそれでも余力があったから、いい加減な集中力でも
なんとかなっていたが、スペイン語は無理だったようだ(^_^;。
よしっ、それならせっかくだから今回こそ頑張ろう!
……と思ったのだが、考えてみたら今年も12月にポゴレリチが来るのだね。
仮に年末からダメになったとすると、廃人を卒業できるのは春頃だろうから
今回のスペイン語講座も前半の3ヶ月しか、やれないかもしれない(殴)。

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Aクラス、キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
ここは素直に喜ぼう。
おめでとう、おめでとう広島カープ!!

プロ野球:広島、初のCS進出決定 16年ぶりのAクラス(毎日新聞)
『プロ野球、セ・リーグは25日、広島が2−0で4位中日に勝利して3位以内を確定させ、球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。広島のAクラス入りは1997年以来16年ぶりとなる。』『広島は八回2死一塁から、エルドレッドの左越え2ランで均衡を破った』

……凄いね、97年以来って娘が2歳のとき以来か。
その娘、既に大学生なんだが(大汗)。
どんだけ長くルリデンの呪いが続いていたものか
(カープが勝てなくなったのはルリデンの呪いのせい、
という説があったのだ。詳細も真偽も不明)。
今の若い人はどうかすると、カープがAクラスに入ったところを
今回初めて目の当たりした、というくらいではないか。
ましてや、カープがリーグ優勝を重ねたり、
何度も日本一になった時代があった、などと言われても、
それがどういうことだったのか、イメージできないだろう。

私なんて、まずカープ初優勝以前から記憶しているわけだが、
その当時のカープは弱かった(^_^;。
あの頃も十何年も続けてBクラスにいて、連続最下位になったりもしていて、
『セ・リーグのお荷物』というフレーズがあったくらいだった。
この事態をなんとか打開したいという気分がファンや市民の間にもあり、
70年代になって、ユニフォームが新しくなったり応援歌が作られたりした。
カープのチームカラーがそれまでの紺色から赤に変わったとき、
叔母が「アカだなんて…共産党みたいで…」と
変な理由で嫌がっていた(爆)ことが、実は今でも忘れられない。
これが75年の話で、初めてのリーグ優勝をすることになる年でもあった。
私の通っていた小学校では、この年の二学期が始まると、
夏に発表されたばかりだった『それ行けカープ』の歌詞が全校児童に配られ、
お昼の休憩時には毎日のように、この歌が各教室のスピーカーから流れて、
皆で歌って覚えたものだった。
私ほどスポーツに冷淡な人間でも、カープにひととおりの愛着があり、
野球の見方も知っているのは、ひとえにこの当時の教育による(^_^;。

この頃、才能ある選手が次々と頭角を現したこととも相まって、
カープは俄然上り調子になった。
今年は違うぞ!という手応えが地元でも感じられるようになっていた。
そうやって日々盛り上がって行ったシーズン終盤、
ついに迎えた後楽園での対巨人戦、ホプキンスの放った決勝の3ラン、
初優勝の決まったあの瞬間には、泣いたよね、みんな……。
そしてそれからしばらくはもう黄金時代で、
何年も「どうせ優勝はまた広島だろ」と周囲から言われつづけて、
……いやいや、だからこれは本当の話なんだってば!!
妄想でもパラレルワールドでもなく!!

私がここで言いたいのは、昔は凄かったんだではなくて、
つまり広島の皆はそれくらいカープを愛してきた、ということだ。
市民球団への尋常でないくらいの愛情が、長く、広島では共有されて来たのだ。
今や、Aクラス確定だけで地元民が泣いて喜ぶなんて、
かつての広島人が見たら「けっっ」と言いそうなテイタラクだが、
仕方が無いよね、長かったよ、ここまで。

ともあれ、これでしばらく市内は祝賀ムードだろう。
まったく、CS進出だけで騒ぐなんてオメデタイこと(文字通り)だが、
何しろ久しぶりなのだから、少しくらい浮かれたって許されるだろうよ。
明日からあちこちでCS進出おめでとうセールが始まる♪
こういう景気の良い話だって16年ぶりというわけだ。
やっと明るい年が来たという感じがする(^o^)。
ありがとう、広島カープ!!

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昨日はお彼岸ということで、舅姑のお墓に行くときに
久しぶりに主人も誘って、ふたりで出かけた。
さすがにお墓参りの人も大勢いて、いつもより活気があった。
うちのお墓の向かい側に、空いた区画がひとつあるのだが、
そこに赤いケイトウの花が数本、自生して咲いていた。
半月ほど前に来たときには気づかなかったのだが、
いつから顔を出していたのだろう。
『秋風の 吹き残してや 鶏頭花』
という句があったと思うが、昨日は秋風どころか、
気温の高い晴天で、まだツクツクボウシも鳴いていて、暑かった。
「こんなとこにケイトウがあったんやね」
と私が言ったが、主人は
「ん?」
と返事をしただけで、全然どうでも良いような様子だった。

うちのお墓そのものには全く変わったことはなく、
いつも通りに墓石と周辺を簡単に掃除し、
持って来た仏花を供えて、お灯明とお線香をあげ、ふたりで拝んだ。
「夏暑かったと思ったけど、今年は案外、蝋燭が曲がってないね」
と私が言ったが、主人には即座に意味がわからなかったようだった。
墓に立ててある蝋燭が、真夏には昼間の暑さのために溶けて、
逆U字型に曲がってしまうことが過去にはよくあったのだが、
今年はなぜか、そうした事態には一度もお目にかからなかったので、
猛暑と言われた割には耐えやすい夏だったのかな、
……などと、私は蝋燭の具合で測ろうとしたのだった。

もうひとつ、花といえば、
墓に来る途中の道には彼岸花が咲いていたのだが、
そのそばに『花にイタズラをするな』という立て札があって、
その内容から察するに、どうも毎年、ここの彼岸花は
勝手に取られたり折られたりしているようだった。
「きつね花ってカブれるのに、触る人が居るんだねえ」
と私が言ったら、主人はまた、
「そうなん?」
と気のない様子で言った。
「毒の花じゃけ触っちゃいけんとか、子供の頃に言われんかった?」
「いや。ワシ、街っ子じゃったし。外で遊ばんかったし。よう知らん」

……さっきからの私の話は、つまるところ、すべてそういうことかね(--#)。

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ポゴレリチの公式サイトが、ついに公開された!
http://www.ivopogorelich.com/en/
(上記URLは英語版だがドイツ語版がオリジナル)

今後は、演奏会や録音のスケジュール、各国での批評、演奏予定曲目、
などをここで知ることができるようになった。
これまで、pogorelichやpogorelic、波哥雷里奇などをキーワードに、
検索エンジンを複数使ってあちこちのページを開き、
よくわからない言語を機械翻訳にかけて噴いたり、
アダルトサイトのポン引きにつかまりかけたりした、
等々の私の苦労も、ついについに、終わるときが来た……(滝泣)。

マネジャーや各国エージェント名と連絡先についても掲載があるので、
ファンからの質問や意見などを送ることも今後は可能になった。
ありがたいことだ。

しかし何より、私にとって大変興味深いのが、
彼の現在の演奏曲目が公開されているという点だ。
2014年以降のリサイタルプログラムを、私はここで初めて知った。

 Recital-Program 3 - Seasons 2014/2015/2016
  リスト:ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲
  シューマン:幻想曲 作品17
   (休憩)
  ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
  ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 作品35

オール・ベートーヴェンのプログラムを初めて知ったときも
シヌかと思ったが、これまた、きょうは朝から息が止まった(笑)。
本当に弾くんだろうか(殴)。勝負曲が4曲!みたいな……。
あの、えーと、これは変更しても「全然いい」ですから(爆)。
更に、2015年春にはシューマンの協奏曲も初めて演奏する予定だそうだ。

ともあれ、ポゴレリチと彼の周囲が、
かつてなく動き出していることを感じて、嬉しい朝だった(感涙)。

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9月初旬に雨が続いて、急に寒くなったときから、
実家母の右膝の具合が悪くなった。
7月頃から右膝に痛みはあったが、このときからはっきり苦痛になった。
それでも、この1月に右脚の痛みで寝たきりになりかかったときほどには
深刻な状態ではないと言うのだが、体重をかけると右膝が痛み、
痛みがひどいときは寝ているしかなく、日常の動作にも支障を来すので、
一旦返却した福祉用具の歩行器を、また改めてレンタルした、
とのことだった。

地元の整形外科クリニックにはずっと通院しているのだが、
レントゲン等の検査を受けたり、水を抜いて貰ったりした範囲では、
この右膝痛については病名はつかず(汗)、
老人ゆえの変形性膝関節症と神経痛、というような診断らしかった。
よく効く注射があって、それを外来で腰に打って貰うと、
その後2日間ほどは膝の痛みがラクになるそうなのだが、
この注射は1週間に一度しか打てない薬だと先生が仰るので、
残りの5日間については、ひどく痛い日とそれほどでもない日があるものの、
総じて、右脚に体重をかけることができず、家事もしにくいということだ。

……という話を聞くのは初めてではなかったが、
きょうの夕方に母が電話をしてきて、以上のようなことを綿々と訴えるので、
私は90分に渡り謹んで拝聴したあとで、
「それでは、2月に神経ブロック注射に通った某整形外科病院に、
今の主治医からまた紹介状を書いて貰って行ってはどうか」
と提案してみた。
勿論、私が通院介助をすることが前提になり、
母は、今は気力が無いとかなんとか電話でいろいろ言っていたが(^_^;、
MRIで診ないと靱帯や神経の状態まではわからないだろうし、
設備のある病院で詳しい検査をすることは有益なのではないかと思う。
最終的に、加齢と経年劣化を治療する手段はなかろうが(汗)
膝関節に炎症があるのなら注射をするとかなんとか、
対症療法でも、痛みが軽減されるような方法が見つかればと思うのだ。

ちなみに、母は日々イライラを募らせているわけだが、
父のほうは、少なくとも外見上この事態をほとんど苦にしていない(大汗)。
1月に母が寝込んで以来、父は家事をある程度は会得して、
洗濯もできるし御飯も炊けるようになったし、
また、もともと歯が悪いことを除けば、偏食などは無いヒトなので、
ヘルパーさんのして下さる家事支援にも殊更な注文はないようだ。
全くストレスが無いわけではないだろうが、
父の、クヨクヨしなさ加減はアッパレだ(^_^;と思った。
よほど達観しているのか、本来がそういう性格だったのだろうか。
84歳なのに明日が不安にならないとしたら、…ある意味、羨ましい。

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マエケン「へんとう炎」で発熱も志願の登板で快投(スポニチ)
『セ・リーグ 広島7―4巨人 (9月21日 東京D)』
『ハイタッチをする広島ナインの中にリーグ単独トップの15勝目を挙げた前田健はいなかった。1安打無失点のまま、7回の打席で代打を送られて降板。体調不良で試合終了を待たずに東京都内の病院に直行した。診断名は「へんとう炎」だった。』『野村監督は「試合前から風邪気味で熱があった。38度ちょっとあったんじゃないか」と説明した。前日から体調は良くなく「最悪、登板回避と思っていたが、本人がいくといってくれた」と語った。』『投球の軸となる直球は145キロ程度。本来の球威を欠いたため、序盤から変化球中心で攻めたことが逆に奏功した。万全でないながらもエースとしての役割を果たした前田健を、野村監督は「思うように投げられないのに、いい投球。本当にすごい」と称賛した。』(2013年9月21日 22:19)

ついにAクラスに残れるか・初めてCSに行けるか、
という大事な局面なのでマエケンを中四日で回している、
……のは、例えば一時期のブラウン監督よりは融通が利いていて
良い判断なのではないかと思ったが、
しかし扁桃炎で38度超えだったとは、マエケンお気の毒に。
6回まで7-0のまま押さえて、さすがエースの投球内容だったが、
マエケンが降りてからあとが、今夜はなかなか危うかった(汗)。
『カープがヤられている』のを理由に主人が舌打ちするのを
私はきょう、かなり久しぶりに聞くことになった。

マエケンの扁桃炎がどの程度だったかは記事からはわからないが、
試合終了を待たずに病院へ行ったのは正解だったと思う。
適切な抗生剤を服用して、すみやかに回復して貰いたいものだ。
なんでこんなに同情的かというと、
何を隠しましょう、私は扁桃炎のエキスパートだからである。
もっとほかのことでエキスパートを名乗りたかったが、仕方がない。
扁桃炎がどれだけシンドいか、私はよく知っている。

勿論、若い運動選手は、怠惰な主婦よりずっと体力があるが(汗)、
火消しをやり損なうと扁桃炎は怖いので、無理はしないことが得策だ。
普通の扁桃炎でいきなり死んだりする人はいないけれども、
だからと言って、扁桃炎は「寝ればなおる」ほど簡単な状態ではない。
初期治療が不徹底だと、痛みが取れても慢性扁桃炎に移行して
今後は些細なことで腫れるという、うっとうしいことになる場合がある。
当ブログのような辺境にさえ、『扁桃炎』の検索語で来られる方々が
季節を問わず一定数はあるくらいで、
世の中、扁桃炎で困っている人は決して少なくないのだ。
この時期、誰しもチームの成績が気になるところだが、
ここはひとつ、マエケンにはしっかり治療・静養して頂きたいと思う。

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