東京スポーツ新聞が、世界フィギュア女子フリーの採点に関して、
異論を述べる内容の記事を掲載している、と某掲示板で知り、
私自身の感想と同じかどうか興味を持ち、検索した。
読んでみると、浅田選手の演技は、もっと高く採点されるべきだ、
という主旨で、英ユーロスポーツの解説者の、
『おかしい。本当に間違っている』というコメントが紹介されていた。
『3Aは非常に難しいジャンプなのにコンビの点数はたったの9.5』
と、トリプルアクセルからのコンビネーションの基礎点が低すぎる、
という意味の同解説者の批判もハッキリと載っていた。
私も全く同様に思う。
世界で今、たったひとりしかできない技に、
世界一の評価が与えられないシステムになっているなんて、
フィギュアの審査方法は随分と理不尽だ、と以前から思っていた。
現在のスケートの採点は、専門家には理由も理屈もあるのかもしれないが、
一般客の印象として、選手ごとに基準が違っていて選手間の不公平さが大きい、
というふうに見える部分が、どうしても、ある。
だのに、日本の専門家と称する人たちのコメントというのは大抵が曖昧で、
「ファンは見る目を養って欲しい」
「ファンは、ジャッジするように試合を見ないで、もっと純粋に楽しんで」。
何をどうしたときに何点の加点がつくのか、という程度のことさえ、
観戦者にわかる具体的な説明を全然しないでおいて、
専門家側が観戦者に対して譲歩を要求する態度は良くない。
疑問ばかりがつのるジャンルに対して、一般の理解は深まらないし、
そもそも一般客が純粋に楽しめなくなっている理由は、
ジャッジの評価が不可解でフラストレーションがたまって来たからだ。
それにしても、今、一般人がいちばん訊きたかった点を
はぐらかしたり無視したりせずに取り上げているのが、
よりによって東スポだなんて、私にはどうにも、愉快でならない。
東スポは、かつて三島由紀夫が割腹自殺したときでも、
第一面は相変わらずジャイアント馬場の流血だった、
という、やりたい放題の新聞だ。
『ネッシー 出産』だの『マドンナ 痔』だのと
ぶっとんだことを載せては我々を悶絶させたのも、この東スポだ。
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