転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



きょうは久々に何も予定を入れていないので、
家で一日ゆっくりと過ごそうと思っている。
読みたいムック本や文庫もあることだし(^^)。

『輸入住宅スタイルブック』(ネコ・パブリッシング)は
ここ数年、出るたびに買っており、最新号Vol.26が先日、発売になった。
私は家を建てるような境遇でないので、単なる目の保養本だが、
インテリアはヒントになることも結構ある。
以前買っていた『憧れの輸入住宅を建てる』(リクルート)が
500円で良かったのだが、休刊になってしまったので、仕方なく(殴)
『輸入住宅スタイルブック』1870円のお世話になっている。

『「英国の住まい」に暮らす。』(主婦の友社)は少し前に出た本で、
中身は、雑誌『BonChic』にこれまでに掲載された写真が多かったが、
大型本でないところがポイントであった。
――なんといっても、寝転んで眺められる(笑)!
インテリア関係は、とかく美しい写真で読み手を魅了する意図があり
写真も大判になりがちで、そのために私には扱いづらいことが多かった。
寝そべった状態で、ハードカバーの大型本を捧げ持って読んでいたときに
手が滑って本の角で顔面を強打したことが、一度ならず、あった(汗)。
顔より本のほうを心配したぞ、どうかなったかと思って(^_^;。
その点、この『「英国の住まい」に暮らす。』は軽くて便利だ。
こういう「小さいインテリア本」を、私は待ち望んでいたのだ。
毎晩、眠りに着く前に、優雅な室内装飾を眺めるのは最高だ。

『闇塗怪談 瞑レナイ恐怖』(営業のK著、竹書房怪談文庫)は、
あらしちゃん(尾上松緑)のブログで知った怪談本シリーズで、
この夏に出たのがシリーズ第9弾だ。
10冊で完結するそうなので、残り1冊というところまで来た。
日本では暑くなると怪談、と世の中が決まっているので(笑)
このほかにも、『怪談狩り 山の足音』(中山市朗著、角川ホラー文庫)と
『拝み屋備忘録 怪談死人帰り』(郷内心瞳著、竹書房怪談文庫)は
いずれも夏に合わせて新刊発売予定で、既に予約注文してある。
こういうものに書かれていることが果たして本物なのか・実話なのか、
について取り沙汰する人がよくあるが、そこは私はどうでもいい。
読み物として、怪談として、私好みかどうかだけがポイントだ。
木原浩勝氏の怪談系の新刊は最近、見かけない気がするのだが、
書かれていないのだろうか?

ちなみに私は、自分にとって意味があると思う本は「紙」で買っている。
年寄りなので、紙のほうが疲れず、内容もまっすぐに入って来て心地よい。
一方、情報さえあればいい、読み流す程度の執着しか無いものは、
最初から電子書籍で買っている。
紙で買った本は、帯を外さず折り目もつけないほど大切にするものが多いが、
電子書籍で買うようなのは、エラーで開かないとか、
最悪飛んでしまう等のトラブルがあっても、私の心が騒がない本ばかりだ。

漫画は、「量」を読みたいのもあってさすがに「紙」は卒業し、
ここ数年はネットの無料漫画で読むことが大半だ。
大抵の作品は途中から有料版になる訳だが、
課金してまで読みたいと思うものは、多くはないが、皆無でもない(笑)。
しかし更に進んで、「紙」で買い直して末永く手元に置きたい、
とまで思う漫画には、さすがに滅多に出会わない。
「紙」の漫画本は、既に絶版になっているような、
私にとっての不朽の名作ばかりが、今、家の本棚に残っている。

ともあれ、明日からはまた月初めで神社関係が忙しいので、
きょうは束の間、ひんやりとした自室で心地よい読書の一日、
としたいと思っている。
昼間は照明も要らないし、テレビはもとから観ないし、
自分のための調理など最小限しかしないから、節電の極み。

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5月初めに発熱したときに受けた血液検査で、
肝機能関連や炎症反応の値が高かった
ので、
あれから1か月半以上過ぎた今、改善したかどうかを見よう、
と、かかりつけ内科で言われ、昨日、採血された。
その結果が、きょうの午後、戻って来ていたので貰ってきた。
私はこういうものはすぐ貰いに行く(^_^;。
先生は、4週間後の次回定期受診のときに結果説明を、
みたいなことを最初、仰っていたが、そんなに待てるか(--#)!

結果は、有り難いことに、すべて基準値内に戻っていた。
AST(GOT)17、ALT(GPT)11、ALP59、γ-GTP13、CRP0.09
発熱中は肝機能の値がどれも基準値上限を数ポイントオーバー、
CRPなど9.57もあって、とんでもなかったのだが、
今回はほかの項目も含めて基準値を外れるところが無く、
「やはり、全部、ウイルス感染のせいでしたね(^^)」
と先生はご納得の御様子だった。
良かったです(^_^;、治ったんだからもう何でもいいです。

ちなみにいつも低めなアルブミンは、高熱時は3.2まで下がっていたが、
今回は4.1あり、下限ぎりぎりの、いつもの私の値に戻っていた。
普段から高くないのは、年齢と体質の関係らしかった。
A/G比は1.24、どういうものか近年はグロブリンは高めらしくて、
アルブミンは変わらないのに、A/Gが割と小さいことが多い。
特に問題となる数字ではないので、拘泥することはないけれども。

その他、ヘモグロビンA1cは5.4だったので、
オンラインエアロビクスをやった甲斐はあったようだった(笑)。
尿酸値は5.8で、基準値は7.0mg/dLまでなので全く問題ないが、
女としては相変わらず高め(^_^;。

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午後から、父の入院している病院で、
主治医の先生や看護師さん、リハビリ担当の理学療法士さん、
等々、スタッフの皆さんとの面談があり、
ここまでの経過や、今後の見通しについて説明があった。

結論から言うと、父は、めきめきと回復しているのであった(^_^;。
さすが、91歳まで死ななかった人は、心身の出来が違う(^_^;。
あんな高齢で、全身麻酔で手術などして、死ぬんじゃないか(爆)
と私は本気で思っていたのだが、
アルツハイマー型認知症が幸いしてか、父は全くクヨクヨすることなく、
痛みが和らいで来ると、言われた通りリハビリに励み、
食事もすべて平らげ、お通じも問題なく、日々、元気になっていた。

リハビリの動画も、スタッフさんが見せて下ったのだが、
父は、ベッドから車椅子へ移乗することが出来るようになり、
支えて貰えば立ち上がることも可能になり、
輪投げなど座ってできるリハビリも積極的にやっているのだった。
ボケ倒していて、さっきのことも覚えていないが、
スポーツの話題は相変わらず好きで、
バレーボールのネーションズリーグの様子など、
今とくに日本男女が強いので、話を出すとよく反応するそうだ。
選挙の不在者投票も病院でやると、本人が言い、
手続用紙に自分で署名したとのことだった。

ロビーで私も10分程度、父本人に面会させて貰ったのだが、
前回とは全然表情が違い、生き生きして笑顔もあり、私が、
「前よりものすご良うなっとるよ?元気そうじゃ。びっくりしたよ?」
と言うと、本人も得意そうな様子で、
「頑張らにゃいけん思うてね~」
とリハビリに励んでいることを報告してくれた。
「みーちゃんも心配しとったよ。みーちゃん、わかる?」
と父を試したら、ニヤリと笑って
「東京よ!」
と言った。……大したもんだ(^_^;。

ということで、父はまだリハビリが必要なので入院は続くが、
なんだか、えらく経過が良さそうということで安心した。
帰りに母のところに寄ったら、母もきょうは起きていて、
部屋でひとり、テレビを観ていた。
父が入院していることを覚えているかと尋ねたら、
それはわかっていると答えたが、なんで入院しとるかと訊くので、
「左脚を骨折して、手術してん。今、リハビリやっとぉ」
と言ったら、本気で驚いていた。何百万回でも驚けるな(^_^;。

母はますます惚けているが、マイルドに機嫌が良くなって、
最近の母のほうが私にはとても話がしやすい。
昨日はなぜか、
「なんで赤ん坊が機嫌悪いんか、着せたらええのか、
脱がしたらええのか、わからんことて、多いよねえ」
という、多分、連日の暑さ絡みだとは思うが、
曖昧な一般論?を何度も繰り返していた。
どうして赤ん坊の話になっているのか不明だったが、
ワイドショーで、首都圏が暑いという場面で、
バギーの中の赤ちゃんが映ったからではないかと思われた(^_^;。

ま、そんなこんなで確かにひどぅ暑いさかいな、
おかあはんも、あんじょう、おきばりやす(^_^;。(←京都弁風)

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シャープ、社内公用語を1年後に英語に グローバル人材育成加速(6/23(木) 16:58 毎日新聞)
『シャープの呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)は23日、株主総会後の経営説明会で「社内公用語を1年後に英語にする」と述べた。社員の英語力の向上を通じてグローバル人材の育成を加速させる。』

よその会社の内情はわからないので、飽くまでも一般論としてだが、
社内公用語を英語にするほうが仕事の能率が良くなる、
という状況はあり得るだろう、と想像はできる。
特に、社内に、日本語話者でない人が少なからず居るときには、
共通の言語は英語になるだろう。
しかし、社員が基本的に日本語話者で、かつ、英語が苦手であるとすると、
社内公用語を英語にすることによって、英語の上達は期待できるのか?
仕事が不自由になり、不正確になるマイナス面のほうが
大きくはないのだろうか?

折しも昨日、某お医者さんのtweetで傑作なのがあった。
勤務医アーニャ@NTR66802653
英語でカンファする謎文化があるけど医局員のイングリッシュ力が追いついていないので
出川英語討論会みたいになっている
「メニメニ抗体ポジティブ」「CRPベリベリアップ」「ディスCTスライドの…このへん」』

とにかく日本語禁止にすれば、英語を話すしかなくなるから、
皆、自然に巧くなるだろう、
……というのは幻想だと思う。
自分だけが英語が苦手で、周囲の人は巧い、というのであれば、
無手勝流でもとにかく喋ってみれば、
自分の言ったことのうち、どれがどの程度通じて、
どれが駄目で、どう直されたか、等々が自分の中に蓄積されて行くが、
大半の人が英語が得意でない集団であるとすると、マズいと思う。
できない人が集まって英語だけで何とかしようとすると、
拙い、誤った英語を、互いに共有することがメインになってしまう。
どうかすると、ピジン英語がひとつ完成するよ(^_^;。

自分の知っている、今出て来る語彙だけで話を通じさせようと頑張る、
その姿勢は外国語習得の過程として間違ってはいないと思う。
しかし、その結果ひねり出した英語が、
最低限、英語になっているのかどうかは、
判定なり評価なりを受ける場が要る。
互いに日本語話者だからこそわかる英語、に終始していては困るのだ。
英語ネイティブか、英語の学習経験がかなりある人が身近に複数いて、
「そういうときは、こう言う」「言いたいのは、こういうことだね?」
と適宜、軌道修正をしたり、簡潔な表現を示してくれる必要がある、
と私は思っている。

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というわけで、昨日は博多座に行って来たのである。
新型コロナ感染者数が、西日本に関しては減少傾向が続いているが、
このところの首都圏の有様を見るにつけ、
再増加に転じるのは時間の問題ではと感じるようになり、
今行かないでどうするよ!と、不意に思い立って決行した。
……と大仰に言うが、博多座は実は近所なのである(^_^;。
新幹線で広島ー博多が1時間、そこから地下鉄で博多ー中洲川端が3分。
自宅からうちの実家の村まで片道1時間半はくだらん、という状況を思えば
極めて気軽に行って来る感覚では、あった(^_^;。

以下、昼の部感想、覚え書き。

・最初は『橋弁慶』で、武蔵坊弁慶が彦三郎、牛若丸が萬太郎。
萬太郎は、いたずらっ子なのにむちゃくちゃ腕が立つという、
この舞踊においての牛若丸の設定どおり、
とても生き生きして爽快な踊りだった。
対する弁慶の彦三郎は、柄が大きく、声も立派で、
単なる力自慢の単純な弁慶ではなくて、
思慮深く、腕に覚えもあり、かつ、豪壮な僧、
というのがよくわかった。

・次が菊之助の『鷺娘』だったのだが、これが圧巻だった。
登場場面の白無垢の美しいこと、一気にひんやりとした雪の世界になり、
綿帽子がはらりと開くと、客席から「ほぉ~~……」と溜息が漏れるほど
超・幻想的で、この世のものとは思われぬ美貌と眼差しなのだった。
それから引き抜き等の華やかな演出があって、
愛らしい振り袖姿の乙女になり、恋の切なさ、未練、を切々と表現し、
合間に「傘尽くし」の楽しい踊りもあって、
最後に鷺の精そのものになるのだが、この「ぶっかえり」から後が強烈だった。
恋への執着ゆえに成仏が許されず、地獄の責め苦に遭うのだが、
もうもう、あまりにも、凄まじい美の世界で
玉三郎の薫陶を受けたことはここに繋がっているのだなと、
菊之助の精進にいたく感じ入った。
洋舞のような美も併せ持った舞踊だなと思って観ていたのだが、
あとで解説を読んだら、アンナ・パブロワの『瀕死の白鳥』の影響があって、
最後の息絶える場面が完成したということだった。
とにかく、菊之助の充実ぶりが凄かった。圧倒的な一幕!

・『すし屋』の弥左衛門が権十郎、女房おくらが橘太郎で、
以前なら團蔵や竹三郎でよく観たよなあ、となんだか切なくなった。
権十郎は巧かったが、お目々まん丸でなんとも可愛いお爺ちゃんだった(笑)。
いつも思うのだが、『すし屋』だけが上演されることが多く、
前半の『小金吾討死』が無いので、ここだけ観る人にとっては、
弥左衛門が風呂敷に包んで持って帰ってきた小金吾の首が、随分と唐突ではないだろうか。
人の良さそうなじーさんが、なんで生首なんか持って来やがった!?という。
この生首が後でどう役に立つかは、芝居を観ていればわかるのだけれども。

・おくら役の橘太郎は達者で文句はないのだが、
いつもは可笑しさ満点の役が多いので、こういうのもあるんだなぁと新鮮だった。
ときに、弥左衛門の女房の名前って、上方では「およね」じゃなかった??
「おくら」って、……台本による??
原典にあたろうと文楽のほうの資料を見たが、そもそも名前がなかったorz

・米吉が若葉の内侍で、大変に美しかった。
夫の平維盛=弥助(時蔵)が、すし屋の娘お里との間のことを語る間、
うつむき加減に話を聞いているのだが、美貌ゆえにきつい顔にも見える瞬間があり、
そりゃ妻として内心は複雑だろうよねと、
台詞のない部分でも若葉の内侍の心の動きに、同情を感じた(笑)。
この役は、いちいち台詞を言わないし動きも少ないのだが、
米吉は、まるで能面のように、僅かな角度の違いによって、
若葉の内侍の内心を見せてくれていたように思った。

・梶原平三に芝翫。御馳走であった(笑)。
この役は、これくらいのスター性があると、やはり面白いと思った。
そして、これほどの人が、権太ごときに、まんまと騙される訳はないよな、
という納得感も大きかった。

・梅枝は本当に素晴らしい。何をやっても一級品だ。
弥助との良いところを兄の権太に邪魔されて、
「ととさんは、留守!」と、つんと答えるところなど声音も含めて最高。
弥助との祝言の夜、ふたりきりになって、
「お月さんも、もう寝やしゃんしたわいな」の場面も、
清らかな夜空も見えて、本当に清楚で愛らしい、お里ちゃんであった。
その後、思いも寄らない弥助の身の上を知ってしまい、
身分違いの恋だったのだと涙を落とす可憐な風情も良かったし、
弥助(実は平維盛)一家を落ち延びさせる決意の姿も、実に美しかった。

・梅枝@お里、に対峙する弥助は、生半可なお色気では釣り合わないが、
時蔵だったので最高だった。
品格も艶っぽさも、そして高貴な「三位中将維盛」としての存在感も、
時蔵なので自由自在であった。眼福~~。

・菊五郎の権太、私の先入観もあるかもしれないが、あまりに立派で(爆)
ひねくれ者の田舎者、には見えなかった。格好良過ぎ(爆)。
一方、「いがんで」いて「ごんた」な感じは如何にもで、愛おしかった。
平維盛を先回りして捕まえてやる!と息巻いて、すし桶をつかんで
花道を走り去って行くところ、既に権太はヒーローだった。
もう改心していて、維盛を救う気満々、というのが
台詞とは裏腹に、それらしい演出もないがよくわかった。

**************

客席での飲食は禁止されていることがわかっていたので、
事前にネットで博多座内のお店を調べて、
二階客席から出てきたところのカフェでのランチを、
開場したときに予約しておいた。
窓に面したカウンター席で、「黙食」となっており、万事、巧く行った。
食べるのに素手で触れるサンドイッチは回避して、ロコモコにした(^_^;。

**************

昨年11月に歌舞伎座に行ったとき、劇場内での私語を控えるようにと
会場アナウンスがあり、会場係がそれを明記したプラカードを持って
あちこち見せて歩いており、客席では特によく守られているという印象だった。
ロビーでの会話も、当時、ゼロではなかったがかなり控えられていた。
それが、今回の博多座は全く駄目だったorz
同じように注意の案内はあったが、誰も聞いていない&見ていなかった。
会場係も、東京のように個別に目配せをしに寄って来たりは全くしなかった。
客席中が喋っているので、どうしようもなかったのだろう(汗)。

私の隣の席にいた老女二人組(って私と同年齢くらいかね(爆))など、
休憩時は一方の人がず~~~っと「うちの娘」の話をしており、
もう一人は聞き役だったが、とにかく話し声がやむことがなく、
幕間30分のあとなど、戻って来てから紙袋をごそごそやり、
饅頭を出して、マスクを外し、食べながら普通の声量で会話を続けていた。
客席での飲食禁止、というのも最初からハッキリ言われ・書かれているのだが、
弁当でないし私たちのはイイ、という感覚なのか。
食べ終わったらさすがにマスクはつけたが、引き続きお喋り(汗)。
私は行動の面ではマスク警察ではないし、他人には期待していないので、
黙ってやり過ごしたが、ああいう人たちももしコロナに罹ったら、
「きちんと感染対策していた。どうして罹ったのかわからない」
と言うのだろうかなorz。
間近でマスク無しで飲食&お喋りされたのだから、
私の方がうつされる可能性も勿論あった訳だが、もう仕方がなかった。
社会生活をしている以上、他人の行動をいちいちどうこうできない。
内心でこうしていろいろ思うだけだ。

福岡市地下鉄空港線でも、感染対策に関する基準は同様で、
「特別な事情のある場合以外はマスクを着用する」
「緊急時以外は車両内での私語は控える」
等々の内容のアナウンスがあり、表示も出ていて、
私の居た車両でも全員がマスクを着用していた。
ただ、若い男性二人組だけが、声高に喋り続けていた。
走行音やアナウンス以外に物音のない、静まりかえった車両内に、
彼らの会話は響き渡り、申し訳ないが内容は筒抜けであった。
彼らにとっては緊急時の会話だったのであろうorz
しかしともあれ、どこへ行ってもマスク着用率は100%であった。
マスクをつけていない人を、昨日、私は1人も見かけなかった。
どこも冷房されていて、熱中症予防に外そうと考える人が居なかったからか。

そうそう、観劇前、博多座に上がって行くと、
劇場前で不織布マスク3枚セットを配っていた。
「持って来るのを忘れたから、つけられなかった」
は無しってことね(汗)。
感染制御されていてこそ、劇場は機能するのだから、
こういう努力は買いたいと思った。

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数日前に思いついて、きょうは六月博多座大歌舞伎の昼の部を観てきた。
博多まで出かけたのは、コロナ前の2019年の六月大歌舞伎以来だった。
昼の部の演目は、『橋弁慶』『鷺娘』『義経千本桜 すし屋』。

  

菊之助の『鷺娘』が絶品だった。
なんとも凄みのある美しさ!
そのうえ、夜は『魚屋宗五郎』を演っているのだから、
次代の菊五郎としての着々たる歩みには、圧倒される思いだった。

ほかにもいろいろ思ったことはあるのだが、とりあえず……。

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スペシャル 「誇り高き悪魔 KISSジーン・シモンズ」(NHK ザ・ヒューマン)
を録画して、観た。

タイトル通り、テッテー的にジーン・シモンズ尽くしで(笑)、
ポール・スタンレーでさえ、「ジーンは兄弟同然」的な
コメントをする場面が一箇所あっただけだった。
ほかには、トミー・セイヤーが「ジーンは休みなく働く」と証言し、
エリック・シンガーが、メイクするジーンの後ろで、
「おばあちゃんより回数多く化粧した?」と笑っていたくらいで、
あとは全編、ジーンひとりで語りまくり、歌い続ける一時間半。
火噴きシーンが、リハを含めると4~5回あったのでは(笑)?

世界で最も成功したミュージシャンであり、実業家であるジーンは、
富の力で為し得ることが何であるかを、よく知っている。
ジーンの人生哲学は独特だが説得力のあるものだった。
一方で、夫人のシャノン・ツイードには全く頭が上がらない様子も、
大変微笑ましくて、良かった(笑)。
KISSは「我々は頂点のまま去る」のジーンの言葉どおり、
この、最後の来日公演まで全く勢いが衰えることなく、
ただただKISSそのものであり続けたのだと、映像を見て、改めて感銘を受けた。

しかし、それより何よりギョっとしたのは、
2019年12月18日の大阪公演のライブ場面で、
♪He-eh-eh-eh, yeah!
とコブシを突き上げる観客の中に、
このワタクシ自身の姿を発見した瞬間だった(爆)。

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2週間前にSALEだったので何気なく買った薔薇が、
思いがけずこの半月の間、長持ちしてくれて、
しかもとても姿が綺麗で気に入ったので、
改めて、同じ種類のをもう15本買い直した。
……今回は別の店で、やはりSALEになっていたのだ(^^ゞ。
この、薄ピンクで波打つ花びらを持つ薔薇の名前は、
「エンジェルキス」と言うそうだ。

オマケで小さい花束もつけて貰ったので、キッチンに飾った。

なんだっけ、この、マーガレットを小型にしたような花は、
……ノースポール?と黄色いほうは、デイジー??
いかにも可憐な草花という感じで、とても可愛い。
小さいフラワーベースが無かったので、
この春に娘の部屋から発掘したグラスに活けた。
しかし、よく見ると、何かヲタっぽいイラストのついた、
痛グラスのようであった。

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その後、父は着々と回復している(^_^;。
11日に母と見舞いに行ったときには、
父はまだ、ほとんどベッド上で寝たまま生活していて、
食事も全介助のうえ、3割くらいしか食べなかったが、
その後、どのようになだめすかされたのか不明だが、
徐々にリハビリに応じるようになり、
ベッドで起きたり、車椅子に乗ってみたりできるようになった。
食事も10割食べられる日が増えて来たとのことだった。

きょうも、行ったら父は車椅子に乗って座っており、
理学療法士さんとともに、リハビリの部屋に行くというので、
私も一緒に入れて貰った。
父は車椅子のひじかけに両手をかけ、お尻を浮かせて、
座る位置を自分で具合の良いように変えたり、
手術したほうの左脚も自由に上げて動かしたりしており、
この一週間の進歩は目覚ましいものがあった。
朝から車椅子に座り、朝食はそのまま座って食堂で食べているそうだ。

次は、バーにつかまって立ち上がる練習をしましょう、
というところまで来ているのだが、
本人は「体じゅうあちこちが痛い」と訴え、
相変わらずリハビリには不熱心であった。
「毎日リハビリしよるけ、筋肉痛かね?
それとも、年取ったけえ、何もせんでもあちこち痛いんかね」
と私がテキトーなことを尋ねたら(^_^;、父は、
「いろんなことが、皆、原因よ」
と言った。実に、マトモな返答であった。

理学療法士さんのお話では、父本人は、
車椅子に座れさえすれば不自由はない、と主張しており、
もう、立ち上がる練習や歩く練習などはせんでもええ、
と言っているそうだ。
骨折前から、車椅子を「ラクだから」と進んで使っていたくらいだから、
父の実感としては、その程度で十分に満足できるのだろう。
しかしまあ、まだ自力ではベッドから車椅子に移れないし、
せっかく専門のリハビリを受けることができているのだから、
もうしばらく、機能回復に努めてみたらどうだろうかね。

ということで、スタッフさん方に御礼を申し上げ、病院を出て、
次は徒歩で至近距離の某老人ホームに向かった。
母の御機嫌伺いのためだ。
部屋に上がると、母は例によって、車椅子からベッドに移った、
というそのままの態勢で昼寝中だった。
声をかけて起こすと、母は、
「あ~、楽しかったねえ!」
と言った(^_^;。こりゃまた唐突な。
「楽しかったん?なんで?」
「いつもせんこと、いっぱい、したねえ。楽しかった!」
と母は寝ぼけて上機嫌であった。

母はこのところ、とみに頭が緩くなったのだが、
御蔭で不機嫌がなくなり、緩く上機嫌が続くようになって
私としては大変有り難い状況である。
正気だった頃の母は、ものごとに対して基本的に悲観的で、
トシを取るにつれてそれに拍車が掛かり、
私に電話してきても、ろくな話をしなかったものだが、
最近はボケ倒して「楽しかった~」のだから
素晴らしいことではないか(^_^;。

体の具合は母のほうが良いが、頭の具合は父のほうが良さそうだった。
どっちも90歳超になると、どっちもどっちで、トホホ(^_^;っていうか(逃

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編み物は私にとって精神衛生に良いので、最近は季節を問わずやっている。
目下、棒針編みにハマっていて、先日クッションカバーをひとつ完成させた。
この春、押入や娘の部屋などを片付けていたとき、
趣味に合わなくなった古いクッションカバーをいくつか処分して、
中身になっていた45センチ角のクッション本体が数個残ったので、
触るとキモちの良い(笑)ベルベットヤーンを買い、カバーを編んだのだ。

FelissimoのCouturierに出ていたキットだが、
模様編みは自分好みに少し変更した。
サイズも、本来は40センチ角のクッション用となっているのだが、
私はカバーがぴんと張っているのが好きなので、
編み図の通りにつくっておいて、45センチ角のクッションにした。
色違いもあったら楽しいと思い、今はブラウンのを編んでいる。

暑い夏に、冷房した部屋で編み物をするなどと、究極の贅沢である(^_^;。

ちなみに、3年越しで編んだ96枚の花模様モチーフは、
まだ綴じないで仕舞ってある。
膝掛けにするかベッドカバーにするか、クッションも作ってお揃いにするかと、
実家の一部屋をアレンジするつもりで、温めている。
結構少女趣味なので、本宅(!)のマンションでは使う場所がないが、
実家は別荘(!!)なので、多少は遊んでも良かろうと思うのだ。
……そのくらいの楽しみがなかったら、あんなお化け屋敷の世話などできるか!

昨年もうひとつ手がけていた、中細毛糸のモチーフは、残念ながら挫折した。
目の悪い私には、細い糸でかぎ針編みをするのはキツい、とわかったからだ。
強烈な老眼鏡を作ってから出直すか、ほどいて2本取りで別のものを作るか、
これ用に買った毛糸と編み図はとっておいて、気長に考えたいと思っている。

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