午前中に大学病院、午後から老人保健施設、
というダブルヘッダーの一日だった。
雨模様で、あまり日差しが強くなかったので助かった(^_^;)。
じーちゃんは点滴して貰って寝ていた。
ここ数日でMRIやCTや胃内視鏡などの検査があり、
右肺に何かアヤしい陰影が見つかったと言っていた。
画像だけでは診断は下せないらしかったが、
病歴から言ってこれはやはり肺転移だと思うしかないのか。
どういう対処をこれからされる予定なのかわからないが、
もう手術は出来ないだろうし、すべきでもないと思う。
胃内視鏡では潰瘍のあることがわかったそうだ。
このところ胃がつかえるとか気色悪い等と言っていたのは、
それが原因だったようだ。
「じゃが、内視鏡やってから、ものの通りが良くなったで。
カメラつっこんだけ、ゴミが取れたんかの」
と、じーちゃんは相変わらずユーモラスだった。
「ケツが痛い」のは当初に較べればかなりラクになってきた、
ということだが、放射線治療のために車椅子で運ばれたり、
治療台の硬いベッドに寝かされたりするのが、
ケツに響いて痛い、と舅はぶつぶつ怒っていた(^◇^;)。
それより何より、じーちゃんは点滴が大嫌いで、
「看護師が、水分とりゃ、点滴せんでええと言うたから、
わしゃ、ポカリスエット買うて来て毎日飲んどるのに、
いっこうにやめん。いつまでする気じゃと、先生に言うちゃろ」
と文句を言った。
そればかりでなく、舅は点滴を短時間で入れ終えるために、
看護師さんが行ってしまってから、自分で勝手に装置を調節して、
どんどん落ちるようにセットしなおしたのだと言っていた。
果たして、私が来て小一時間もしないうちに、
じーちゃんの点滴は終わった
(心臓に負担かけるから、んなことしないほうが・・・(^◇^;))。
ナースコールしようとする私を制して、じーちゃんは、
「ちょっと待て。ワシが勝手にいじったんがバレるといけん」
と言って、ツマミをまわして、もとの位置に戻した。
こーゆーことを画策しているときのじーちゃんは、
実に生き生きしている。困ったもんだ。
だが、んなことしても、開始時間は袋に書き入れてあるんだし、
度重なれば、なぜこんなに早く終わるのかと怪しまれるのは必至、
と私は思うが(^_^;)。
さて、午後からは五日市まで出かけた。
施設が高台にあって困りものだが、
きょうはフンパツして駅からタクシーで行ってやった。
このくらいのゼータクは、この際、許されて然るべきだ(?)。
にしても、私の実家のあるあたりとあまり変わらないような光景だと
ここに来ると、その田舎ぶりに、何か懐かしいものを感じる(^_^;)。
ばーちゃんは、きょうも元気だった。
私の顔を見ると、目がなくなるくらいニコーっと笑って、
「ま~、あなた、誰さんじゃったかいね。名前どういうちゃった?」
と言った。
『なんだか、とってもよく知っている人のようが気がするが、誰?』
と言われていた訳だ。
「よしこですよ~」
と言ったら、
「よしこちゃん?道理で、『よ』がええと思った」
と、一体どういう道理かわからない道理で、ひとり納得していた。
ばーちゃんは、三年くらい前から私の名前なんかテキトーだ。
ハシモトさん、とか、センセイ、とか好きに呼んでくれている。
でも私はそれでもいいと思っている。
だって確かに私のことを呼んでくれているのは間違いないのだから。
そういえば、以前、自宅にいた頃、主人が姑に、
「わしの名前は?」
と訊ねたら、それはさすがの姑も覚えていて、
「まさ*き」
とズバリ答えたものだった。
あのとき既に、姑は私の名前が全然わかっていなかった。
主人「じゃあ、ワシのヨメさんの名前は」
姑「・・・・・・・・・・・(^◇^;)」
主人「ヒント。頭に『よ』がつく」
姑「まさよ?」
それじゃ、尻に『よ』がついてるってば・・・・。
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