かねて依頼していた浴槽の交換をして貰った。
3~4時間かかるかもと事前に言われていたが、
それより遙かに早く、2時間半ほどで完了した。
入居して12、3年目頃から、バスタブ内部に、
黒ずみと、薄緑色の着色部分とが、徐々に目立ってきて、
清掃しても取れず、昨年業者さんに見て戴いたところ、
黒ずみは経年劣化、薄緑のは配水管から銅の成分が流れ出て酸化したもの、
とのことで、いずれも人体に無害とは言われたのだが、
一方で、一般にユニットバスの寿命自体が20年前後ということだったので、
ならば多少早めではあるが、この機会に浴槽だけでも
交換しておこうかと決心したのであった。
我々が中途半端に老いた頃に本格的に壊れて、漏水でも始まってはコトだし、
その頃に、同じ規格の浴槽が製造されなくなっていたりしたら、
ユニットバス全体のリフォーム工事になり、予算が途方もないことになる。
それにしても、なんと有り難い暮らしをするようになったことか。
官舎時代は、バランス釜で焚く通称「甕棺(かめかん)風呂」であった。
なぜ「甕棺」かと言うと、手足をおりまげて体育座りをしないと入れない、
狭い正方形というか立方体のような浴槽だったからである(汗)。
古びて冷たいタイルの床はヒビが入っており、壁などあちこちカビていたものだ。
それが今や、明るいユニットバスで、寝そべって入れる横長のバスタブで、
それを、割れたりカビたりする前に交換するだなどと!
身に過ぎるばかりの、清潔で文化的な、明るい生活(滂沱)!
これでまた、あと15年くらいモってくれれば、
我々夫婦も多分、そろそろここを引き揚げるときが来るだろう。
それまでの日々、我々が多少なりとも快適に過ごせれば良いのだ。
その後のことは、この家を貸すなり売るなり、娘に任せようと思っている。
どのみち娘本人が住むことはない(だろう)から、
彼女にとって、なんらかのタシになる処分の仕方をしてくれれば。
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