転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日の15時公演(阪急交通社貸切公演)を観てきた。
「みちこ(北翔海莉)の晴れ姿を観る!」
と言う転夫ころもんと、B席で一緒に(笑)。

ブロードウェイ・ミュージカル『ガイズ&ドールズ』-GUYS & DOLLS-宝塚歌劇団公式

ほっくん(と私は昔から北翔海莉をこの名前で呼んでいるのだが)は、
私の想像をはるかに超える巧さだった。
歌の安定感は十分に予想できたことだったが、
それに加えて、緩急自在の芝居、正確で明晰な発音による台詞、
立ち姿のスキの無さと、磨かれた男役としての魅力、
小道具の扱いの巧みさ、ダンスのしなやかさ、等々、
どの角度から見ても素晴らしく完成度の高い主演男役ぶりだった。
何より、登場の最初から圧倒的な主役オーラを放っていたのが最高だった。
さすが、年季の入った男役(逃!)は余裕が違うと思った。
歌も台詞もダンスも、要所要所が次々とキまって、
観ていてたとえようもない爽快感があった。
「やっぱ北翔は巧いな」
と、ころもんも満足の体であった(笑)。

私がほっくんを最初に「イイ!」と思ったのは、
奇しくも13年前の月組公演『ガイズ&ドールズ』のときだった
(写真左が2002年月組のパンフ、左が昨日買った今回の星組のもの)。
確か当時は入団4年目だったが、ラスティ・チャーリーを演じていた彼女に
私は非常に強く惹かれて、以来、バウ主演を中心に、
彼女の舞台をかなり心掛けて観るようにしてきた
のだ。
そのほっくんの、ついに叶った大劇場トップお披露目公演が、
思い出の『ガイズ&ドールズ』であったとは、
観客としての私にとって、本当に素晴らしい巡り合わせだった。
バウでの、きめ細やかな主役姿は以前から幾度も見せて貰って来たが、
私は今回、大劇場で2500人以上を相手に、
トップ男役として彼女が見せる「大技」を、初めて存分に堪能させて貰った。

宝塚は、長く観ているとまた格別の感慨があるものだな(笑)。

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先日、舅宅で地盤調査の人たちを待っている間に、
所在なく、主人が昔使っていた部屋の本棚を眺めていたら、
偕成社『少年少女 世界の名作』シリーズが目に入ったので、
その中からディケンズ『大いなる遺産』を選び、何気なく読み始めた。
……ら、面白くてやめられなくなってしまい、
測量作業が終わったあともしばらく舅宅の仏間に留まって、
結局、最後まで読んだ。
どういう物語であるかはわかっていたにも関わらず、
この本の、余分なもの(爆)をすべてそぎ落とした構成はあまりにも見事で、
かつ文章が用意周到であり、ついつい、引き込まれてしまったのだ(^_^;。
奥付によると、著者:北条 誠、昭和43年12月10日 発行、定価280円。
北条 誠は、NHK大河ドラマ第一作『花の生涯』(1963年)の脚本家なのだね。

発行年から察するに、こうした本は主人が小学校低学年だった頃に、
舅姑が選んで買い与えたものだったのだろう。
このシリーズは文字通り「世界の名作」を、
高垣眸・柴田錬三郎・香山滋・高木彬光など、日本の名だたる書き手たちが
子供向けにわかりやすい物語として、整理しまとめたという、
今考えるととてつもなく豪華な内容になっている。
帰って主人に訊いたら、果たして、彼はこれらを子供の頃に愛読していて、
ここでハマって原作の翻訳を読んでみたらガッカリ、
という「名作」も結構あったとのことだった。

原作の成立年代によっては、編集者など居ない時代のものだったり、
初出が新聞の連載小説だったりして、冗長な内容になっていることも多いし、
また作家本人が、ストーリーテラーとしてさほどの腕前でないこともあり、
いくら優れた翻訳者の手に掛かったとしても、
どうしようもない(爆)作品だって本当はいろいろとあるのだ。
そう思いませんか(汗)。
そこを、磨かれた感覚を持つ現代日本の文章家たちが、
高度に解釈し練り直したのがこのシリーズなのだから、
読みやすく面白いのは道理なのだった。

というわけで、私はこのところ、舅宅から持ち帰ったこのシリーズを
毎晩の読書の友としている。
漫画並みの速さで読めて、ページをめくるたびに面白い(笑)。
完訳本は根性を鍛えるトレーニングには良いかもしれないが、
文学に触れる楽しさを教えてくれるのは、むしろこのような、
上質の児童文学なのではないか、と私は齢五十にして知った思いだ。
言っちゃナンだが、ゲーテの『ファウスト』とか、
私の頭じゃ、訳本を読んでも何の話か皆目わからんもんね(殴)。
大昔、宝塚で翻案『天使の微笑・悪魔の涙』を観たとき、
『ファウスト』にこんなことが書いてあったのか?
と私は本当に道に迷ったのだぞ!?

このシリーズにかかれば、シンドい原作も稀代のスペクタクルに早変わり。
ましてやデュマあたりを柴錬が料理しなおしたなら、こりゃ痛快の二乗だ。
今夜は『国性爺合戦』、いきます!(笑)

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娘のいる間にと、舅宅にてお盆のかわりの法事をした。
10時に、いつものお寺の若院さんが来て下さることになっていたので、
家族3人で朝8時から舅宅に行って、掃除と準備をした。
舅がいた頃からお世話になっている植木屋さんが、
一昨日と昨日の二日に渡って庭掃除をして下さっていたので、
舅宅はもはや密林でないどころか、これまでにないほど美しくなっていた。
カエルさんが一匹、保護色しつつ(笑)我々を出迎えてくれた。

かつては食堂だった部屋に掃除機をかけながら娘が、
「いろんなことを思い出した」
と言って涙を拭いていた。
小学生の頃には皆でここに住んでいたのだから、懐かしいのも当然だった。
孫娘にそのように思って貰えるなんて、
じーちゃん・ばーちゃんには、何よりの供養だと思った。

10時から舅宅仏間で30分ほど法要をした。
いつものように全員分のお経本が配られ、
皆で『正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)』を声をあわせて拝読し、
そのあと、若院さんから御文章を聴かせて戴いた。
私自身は実家が神社神道だったため、安芸門徒になったのは結婚後で、
お経が理解できるなどとは全く言えない人間なのだが、それでも、
皆でお勤めしていると雑念が消えて静かな気持ちになれるのが、実に良いと思った。
目の前の文字や音に知らず知らず集中し、よけいなことを考えなくなる、
というのは、普段はなかなかあるものではないと思う。

さて、法要終了後、娘は友人たちと待ち合わせのため中区方面に戻るというので、
主人も一緒に出て舅姑の墓参りに行くことになり、ふたりはタクシーで出発した。
たまには一人息子にゆっくりと墓参りして貰うのも、舅姑には嬉しかろうと思った。
一方、私は、まだ舅宅に居残っていなくてはならない理由があった。
舅宅のある団地では、このところ地盤調査と土地測量が行われていて、
我が家にも、最初に舅宅を販売した某会社から、
調査に入りたい旨、夏前に連絡が来ていた。
それで、法要の予定があった今日を、私のほうから指定していたのだった。

約束の時間になると、5~6人で担当の方々が来られ、
家の周囲の測量や目視などを開始されたので、
植木屋さんに草刈りを完了して頂いていて本当に良かったと、また思った(^_^;。
この日でなければ、ジャングルをかき分けて測量作業をして貰うところだった。
また、台所の床下収納を外して、家の下の地盤強度を測る作業もあり、
今朝から掃除をしておいて正解だった、とも思った(^_^;。
固定しているビス等を外して床下収納を除くと、直接、床下に入れる、
ということを私は今更だが初めて知った。
何しろ、これまで一戸建てに住んだ経験がほとんど無かったので……(汗)。

 

調査結果は後日書面にまとめられ、送付されて来るとのことだった。
その段階で何か問題があった場合には、更に精査が行われることになり、
修理や立ち退き(爆)等の事態にまでなったときには、
舅宅を販売した会社のほうで、費用は持って下さるという説明もあった。
まあ、問題の有無にかかわらず、舅宅を今後どうするかは、
遅かれ早かれ決定しなくてはならないのだが……。

ともあれ、いろいろなことが一度に終わって安心した。
私のほうの実家両親には20日に娘を連れて挨拶に行ったし、
きょうは舅姑のほうの用事もこうして果たすことができた。
帰宅したら主人が、朝私のできなかった洗濯を終わらせておいてくれて、
これまた本当に感激した。
夜帰宅した娘によれば、きょうは艦隊コレクション仲間の友達と江田島に行き、
ツアーに参加して遊んできたとのことだった。

連日、あまりにも忙しかったが、明日は久々の休息日。

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17日(月)は有り難いことに新幹線の遅れなどはなく、
降りたら広島も降ってはいなくて、順調に帰宅することができた。
今回は札幌のホテルにコインランドリーがあったお蔭で、
旅行中の洗濯物もさほどたまっていなくて良かった。
娘は前夜から横浜のアパートに帰って、朝、洗濯して部屋干しして来た、
と言うので、
「大したもんだな」
と褒めてやったら、
「パーじゃないよ(--#)」
とのことだった。

広島の天気は、札幌に較べるとやはり鬱陶しかったが、
曇りのため気温があまり高くないのは助かった。
その翌日18日(火)からは、通常通りに仕事が始まった。
可能なら一日くらいは休息したかったのだが、
休暇をめいっぱい使ってしまったのだから、どうしようもなかった。
案の定、この日は自律神経がおかしくなった感じで、
鼻炎はあるし体もだるいし、お腹もごろごろ言っているしで、
このまま寝ていたいのにな~という体調で出勤することになった。

しかし社会生活というのは偉大なもので、
会社に行くと私は心身がリセットされたようで、突然に元気になった。
同僚たちも皆、それぞれ旅行したり帰省したりしたそうで、
オフィスの冷蔵庫の上には、土産の菓子が山積みになっていた。
同僚某氏はガールフレンドと南の島に行って来たと言った。
この人は確か、夏の初めに前のカノジョと別れた、と耳にしていたので、
「新しいガールフレンド?」
と訊いたら、もう二ヶ月つきあっているので「新し」くはない、
と彼はさわやかな笑顔で答えた。
ふぅむ。つきあって二ヶ月のボーイフレンドと旅行に行くというのは、
私なら、娘に是非ともやって頂きたいこととは言えないがな(逃)。

さて、その、現実の娘はというと、
我々と一緒に広島に帰ってきて、ここ数日は自堕落に暮らしている。
目下、私が頼んだとしても、男友達との旅行などは実現しなさそうである(爆)。
来週、東京の某メーカーでのインターンシップが決まっているので、
娘は今回は、それまでの10日間ほどうちにいるだけなのだが、
さっそく地元友人たちとの遊びの約束が次々に入って、
○日は夕食は要らない、○日は昼に出かける、等々と外出の話ばかりだ。

昨日は、娘にインターンと就活用に白ブラウスの替えを買ってやり、
近視が進んだというので眼鏡のレンズ交換に連れて行き、
更に、私のコンタクトの検診のついでに、
娘も同伴して、コンタクトレンズお試しの申込をしてやった。
検診してレンズを選び、1週間コンタクトを使用してみて、
今後、どういう使い方にするかを決めることができるという仕組みだ。
娘は私と違って乱視は無いので、ソフトコンタクトの1dayにした。
つけてみて、まだ慣れないが装用感は悪くない、と言っていた。
使用頻度がどのくらいになるか、現段階ではわからないが、
コンタクトも使えるようにしておけば、今後何かと便利だろう。

残りの滞在期間で娘が果たさなくてはならない用事の筆頭は、
両家じー&ばー訪問(私の実家訪問と、舅姑の墓参り&舅宅での法要)だ。
ほか、娘がかつてお世話になった地元予備校での単発のお仕事が、ひとつ。
活気があって良いが、イベントの連続で、こっちが疲れる(^_^;。

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●速報!!2016年 アーティスト来日情報(2015/08/18 | KAJIMOTO音楽日記)

KAJIMOTOより2016年12月のポゴレリチの来日予定が発表された。
今度の年末ではなく、もう1年あとだ。
こんな先の話になると、何かとカブっているかいないかなど
全く予想がつかない。
ポゴレリチの来日がこれほど早く決定・公表されるのは、
近年には無かったことだ(昔はあった)。

以前、ポゴレリチ自身が公式サイトで発表していた今後の演奏予定曲目によれば、
2016~2017年に関しては

 ショパン:バラード第2番、スケルツォ第3番
 シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 作品26
   (休憩)
 モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K. 475
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番

という計画になっているようなのだが、果たしてこれが1年数ヶ月後にも
全く変更されないかどうかはわからない。
しかし勿論、ポゴレリチが弾くのであれば、何であっても私は楽しみだ。
どのような様式の楽曲であれ、彼が手がける以上は、
聴き手にとっても新たな発見に満ちたものになるだろうから。

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品川  


昨日から品川で一泊(娘は横浜のアパートに帰宅)、
本日、改めて家族三人で広島に帰る。
……のだが、昨夜から全国的にかなりの雨が降っており、
朝から在来線にも新幹線にも運転見合わせや遅れが出ている。
さて、無事に帰ることができるのか(笑)。

起床し、ホテル高層階の窓辺に立って主人が、
「『はっは。見ろ。人がゴミのようだ。』」
しかし、尊大な台詞の割には、
自分自身は半袖Tシャツにトランクス。
「……そういう俺は、クズだ。」
だな(笑)。

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夕方に東京に着いたなら、そりゃ行くだろ、歌舞伎座(笑)。

羽田から京急に乗って直行したが、到着したのは18:30。
橋之助の『芋掘長者』はすぐに終わるところだったので断念し、
幕見に上がって、19:25からの『祇園恋づくし』を買い、
開演を待つ間、到着時に駅のコンビニで買ったお握りで腹ごしらえ。

扇雀は風邪をひいたのか、声がれ・鼻声で辛そうだったが、
芝居そのものは大変楽しかった。
京方の扇雀が次郎八と女房おつぎをひとりで演じて大活躍、
対する江戸方も一人二役が本来かもしれなかったが、
こちらは勘九郎の留五郎、七之助の染香。
分け合って演じるのがいずれも素晴らしい呼吸で、
勘三郎の息子二人は、ええ役者に育ったなぁと感無量だった。
もしこれが私にとっての歌舞伎初観劇だったなら、
私は帰りに、中村屋の後援会に入会していたのではなかろうか(笑)!
巳之助の文吉も、なよなよした可笑しさがありながら、
人柄の誠実さもしみじみ伝わって来て、好演だったと思った。

かつて、八月納涼花形歌舞伎で大活躍した、
八十助(三津五郎)と勘九郎(勘三郎)の息子さんたちが、
こんなに立派になったところを観ることができて、本当に良かった。
時の流れの中で、早すぎる別れのあることを恨んだりもしたが、
芸が継承され、新しい舞台が生まれる場所に立ち会うことができるのも、
こちらの観劇歴が長くなってきたお蔭だなと、今夜は有り難く思った。

ちなみに、新しい歌舞伎座になって幕見に上がったのは初めてだったが、
ちゃんとエレベーターが設置されていたことにも感激した(笑)。

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帰ってきた~

きょうの新千歳―羽田は、ボーイング777-200、
3クラスあったと思われるので、約375席。
やはり大きな機体だと、なんとなく安心感が(^_^;。

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マツダスタジアムの同ランクのシートと較べてしまうね(^_^;。
いいなぁ、札幌ドームは。
お金をかけている場所が違うのと、
やはり屋根のない雨ざらし座席では材質に制限があるのとで…。

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いつもテレビで見ているブルペンとは、
このような場所であったか(笑)。
初めて中に入った。

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