娘の高校で先日、防災訓練があったそうだ。
その週に行われる、ということだけは事前に告知があったが、
何曜日の何時間目が訓練に充てられるかは伏せられていて、
ある日の四時間目、放送で災害の「音」が突然流され、
訓練開始となったということだ。
この日は「地震」という想定だった。
娘は国語の授業中で、スピーカーからガタガタと「音」が放送され、
「ああ……?ああ、訓練か」
とは思ったものの、
「どうするんだっけ?」
と次の行動がすぐには思い浮かばず、
一瞬、皆でザワザワとなってから、「机の下か」と気がついて、
各自、自分の机の下や陰に入ってしゃがんだということだ。
(もし、こういうとき、音が聞こえても微動だにせず机についていて、
『音が鳴っていたことはわかっていたけれど、何も感じなかったの』
『(受験生に)なりきったまでですわ。勉強をやめろと言われない限りは…』
などと、北島マヤ&姫川亜弓みたいなことを言う生徒がいたら、
……とあとで主人が、妙にうきうきと言っていた(--#)。)
ちなみに同じとき、別のクラスの娘の友人は、
授業中、ちょうど居眠りをしていて(^_^;、それがいきなり、
教室のスピーカーから異音が鳴り響いたものだから、
飛び起きてきょろきょろし、凄い勢いで机の下に頭から突進し、
周囲の友達は彼女の挙動不審ぶりに驚いた、とのことだった。
結果的に、完全に正しい行動だったわけだが(^_^;。
さて、しばらく音が鳴っていて、だんだん小さくなったので、
娘は机の下など狭くてイヤだったせいもあり、
「もういいかなあ」
と這い出ようとしたら、
またスピーカーから大きな音が出始めた。後ろの友人が、
「みーちゃん、それじゃシんでるよ」
と注意してくれたそうだ。
それで娘は、すごすごとまた机の下に戻った。
出席番号の一番若い生徒さんが、「怪我人」役と決まっており、
彼女を皆で救助し、階下まで運ぶという段取りもあった。
先生は大変な演技派で、深刻そのものの顔で、
「大丈夫かっ!」
と怪我人役の生徒に声をかけ、
「みんなっっ、さぁっ、こっちだ!!逃げろっっ!!」
と生徒たちを誘導して下さった。
幸い、この日は晴天で、訓練には恵まれた天候だった。
娘たちは教室を出て、廊下では他クラスとも合流するかたちになり、
渋滞しつつもどうにか階段を下りて、グランドに向かった。
校舎を出たところには、アメリカ人講師の某先生が立ってらして、
「ガンバレーイ」
と仰っていた、……と娘は思ったそうだが、お友達に聞くと、
「Go away!」に聞こえた人もあれば、
「Get away!」だと思った人もいたということだった。
外国人の先生に授業をして頂いて高校3年まで通ったところで、
所詮、理解力はこの程度なのだった(--#)。
ともあれ、皆、グランドの指定場所に集まり、点呼をして、
予定の怪我人以外には、死傷者も行方不明者も無いことがわかった。
訓練の反省・気づきについては、後日、教室で感想文を書いて貰う、
と先生から全体に対して説明があった。
「気づいたこと、か~……」
と、そのとき娘の友人・某ちゃんが呟いた。
「『外に出てみると、ぽかぽかと陽射しが気持ち良く、
私は、生きているって素晴らしいなあと気づきました』。」
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