転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ほとんどどうでも良い話なのだが、
私は、英検二次試験前後で2キロ痩せた。
「痩せた」という字を使うのが全く申し訳ないほど、
外見的変化はゼロなのだが、数字的には2キロ減ったのだ。

とにかく二次試験直前一週間くらいの頃は、
アドレナリン放出されまくり、という感じで、
心臓の期外収縮がどうのこうの、の話など吹っ飛んだ。
食事なんか、しようがしまいがどうでも良かった。

何を見ても英語で言うとどうなるかを一日中考え、独り言を連発し、
ヒマされあればキッチンタイマー片手にスピーチの練習をやって
英会話学校の無料体験を掛け持ちして喋り倒し、
また、そういうときに限って疲れを知らないので、
墓掃除にまで行って、家ではやたらとピアノを弾き、
とにかく一日中ぎんぎんに活気づいていた。

私の英語は、全くもって、自分の中に根ざしたものではなく、
学習によってあとからくっつけたものに過ぎないので、
英語を使うには、自分を無理矢理に駆り立てないと駄目なのだ。
それは本来的にはとても疲れることで、消耗することでもあった。
だのに、この異常な興奮状態の中では、
私はひたすら一方向に走り続けるのみで、
自分の状態を客観的に把握することが、全然できていなかった。

これを1年間続ければ、私はスレンダーになれるのではないだろうか。
と、数日前の夜、入浴前に体重計に乗って、思った。
2週間で2キロ痩せられるなら、1ヵ月で4キロか。
いや、まあ、そこまで計算通りに行くものではないにしても、
1ヵ月1キロずつでも落とせば、来年には……。

で、合格発表から二日経過した今夜、
やや正気にかえってみたら、
なんと体重も、1.3キロ、戻ってしまっていた。

やっぱり駄目なのだ。
毎月面接試験を受けるくらいでないと……(涙)。

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二次については、何を準備したら良いかわからず、
とりあえず『2009年度版英検1級全問題集』(旺文社)を買い、
過去の面接で、スピーチにどういうテーマが出題されたかを調べた。
王道としては、どのようなテーマでも最低限何か言えるように、
転用可能な原稿をなるべくたくさん自分で書いてみて、
かつ、暗記しておくのが有効なのだろうと思うが
(ということが二次対策用のサイト等に出ていた)、
私には、そのようなことは時間的にも能力的にも、
どうも出来そうになかった。

それで、もう理科系ネタも時事ネタも避けて、
「見合い結婚は、現代でも意味があるか」
「占いは今の市民生活で役立っているか」
「音楽が社会生活において果たす役割について」
の類の、荒唐無稽だが日常の語彙でなんとかなりそうなものを
無理矢理にでもやるしかないだろうと思った。
過去問を眺めてみると、毎回、5問のうち1問だけは、
そのテの、何か言えそうなものが出ていたからだ。

キッチンタイマーで計り、1分考えて2分間喋る、
というのを幾度かやってみたが、
「例」をあげたいのにうまく英語にならず黙ってしまったり、
説明に時間がかかり2分のリミットが話の途中で来てしまったりと、
どうにも、スラスラと行かないので、
『最初に「結論」を言い、あとは「理由」を時間いっぱい喋る』
と割り切った。「例」は話しながら適当に入れることにした。
よく対策本にあるような、
『(結論を含む)序論→(例証2つを含む)本論→(まとめの)結論』
などという美しい構成のスピーチをする能力は、私には無かった。

それから、全く英語を喋る機会がないまま十何年も経っていたので、
英会話スクールを三校ほどまわって、無料体験レッスンを受けた。
直接の試験対策ではないにせよ、大いに度胸試しになったし、
実際、今回の試験に落ちたら英会話学校に行こうと思い決めていたので、
「落ちたときには、あそこに行って、やり直せばいいんだ」
というアテが出来たのは、心理的にプラスになった。

本番では『若者は権威に対する尊敬の念をなくしていると思うか』
というテーマを選んだ。
ほかに出題されていた、環境問題も健康の話題も私には語彙がなく、
案の定、これしか話のできそうなものがなかったからだ(苦笑)。
それでも合格ラインを超えることは出来たところを見ると、
英検は英語のテストなので、「話術」までは問うていない、
ということではないかというのが、今の感想だ。
さほど構成の整ったスピーチが出来なくても、
要は、テーマから外れないことを2分間、英語で言えるかどうかと、
結論が、明示的に、わかりやすく言えているか、
が大事なのではないだろうか。

なお、言うまでもないことだが、
私がここで問題にしているのは、資格試験に過ぎない英検限定の、
「合格点を超える」ための、最低ラインの話だ。
本当の意味で英語が出来る・斬れ味の良い英語を使える、
というのが、こういうレベルの話でないのは、無論だ。

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『英検』『合否』『勉強方法』などの検索ワードで
こちらの日記に来て下さる方が、10月以来、かなりあり、
一次二次それぞれの合格発表当日翌日は特に多かったので、
今回の英検向けに、自分のやったことを、
あまり記憶が風化しないうちに、記録しておきたいと思う。
と言っても、胸を張ってお教えできるほどの内容でないことは、
先におことわりし、お詫びを申し上げておきます(汗)。

4月に「今年は英語をなんとかしよう」と決めて、最初に買ったのが、
英検1級DAILY30日間集中ゼミ』(旺文社)だった。
大学のときの先輩が「問題集を100回やるしかない」と仰っていたので、
この一冊を、まあ100回は大袈裟としても5回くらいやれば、
少しは英検に対するカンが養えるかな、と考えた。
傾向と対策、ではないが、目指す試験に特化した問題集をやるのが、
資格試験の場合、やはり合格の近道だと思うのだ。

この本を一度通してやってみたところで、
あまりにも語彙問題が出来ないのと、
リスニングの聞き落としが多いのを知り、我ながら頭に来て、
DAILY30日間に固執するのは、やめ、
英検1級リスニング問題150』(旺文社)
英検1級語彙・イディオム問題500』(旺文社)
の二冊を勉強することにした。

リスニング本のほうは、分厚く見えた割には、
中身のほとんどがスクリプトと和訳・解説なので、
実際に聞いて解答する部分は、さほど多くなかった。
やろうと思えば数日でできる本だと思う。
英文を聴くときは必ず、心の中でシャドウイングするようにして
一言一句聞き漏らさないように丹念に聴く練習をしたのが、
私にとっては一番効果があった。

一方、『語彙・イディオム』のほうは、やってもやっても、
×印のつく問題が増えるばかりで、いっこうに語彙が増えず、
チラシの裏で練習して単語カードも作ってみたが、
カードが増えるばかりで、やはり進歩は無かった。
それで6月半ばに、『英検PASS単熟語1級』(旺文社)に切り替えた。
これは単語を使った例文・短文が別冊でついているので、
文脈の中で覚えられるのが、私には合っていたと思う。
この本を4ヶ月ほどかけて毎日例文1ページ単位で暗記し、
10月になってから、前出の『語彙・イディオム問題500』を再開した。

勉強時間は主に朝で、娘のお弁当を作ったあと、彼女を起こすまでの、
朝6時過ぎから一時間程度が、最も集中できる時間帯だった。
あとはNHKの『ラジオ英会話』を、時間の許す限り再放送も含めて聴いた。

私の英語学習歴全般は、何も特筆すべきことのない、地味なものだ。
英語を始めたのは、普通の公立中学に入った12歳のときで、
塾も英会話教室もない田舎だったから、
学校の勉強とNHKのラジオ講座が私のすべてだった。
その後、地元の県立高校に行って、大学入試のために勉強し、
私立の女子大の英文学科に進んだ。

大学での専攻は英語学・言語学で、専門は形態論だったが、
実用英語に関して、大学で最も多く学んだのは、
「英文を書く」技術だったと今にして思っている。
エッセイやペーパー、卒論などで、英文を大量に書かされたことは、
後の道楽人生にも大いに役立っており、感謝している(殴)。

海外滞在の最長は89年夏にNYに40日いたことで、
留学その他、現地に住んだと言える経験は、残念ながら、ない。
職歴は、英語教師、予備校採点業務、塾経営や宴会司会(爆)など。
主人は自称ふらんす人(爆爆)だが広島弁しか喋らないし、
日常出会う友人知人の範囲では、英語圏出身の人も見当たらない。
つまり、私の英語のよりどころは、基本的に、
日本の学校英語であり受験英語だった、ということになると思う。

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11月15日(日)に受けた、英検1級二次試験の結果が、
午後3時にWEB発表になり、思いっきり腰がひけた状態で開いたら、
な、なんと合格していた(O_O)(O_O)(O_O)。
めでた~~(大泣)。

結果詳細は次の通り(「/」以下は配点)。
セクション1(スピーチ)………24点 / 30
セクション2(応答)………21点 / 30
セクション3(語彙・文法)………16点 / 20
セクション4(発音)………16点 / 20
 合計 77点 / 100(合格点60点以上)

一次発表のあと、もう日にちがなかったので、
対策も何もあったもんではなく、とにかく止まらずに喋る、
ということだけを考えて臨んだ面接試験だったが、
ひたすら運が良かったという印象だ。

内容的には、自分が思ったのと違うところで評価を受け、
結構うまく行ったと思った箇所が、そうでもない点数だった。
スピーチの中身は苦し紛れのヒドいものだったのに8割の得点で、
質疑応答は結構テンポよくいけたように思ったが7割の得点だった。
なるほど、あれはあれで良かったということなのか、
で、あっちは、ああいうふうにやっては、いけなかったのか、
等々、点数と照らし合わせて、思い返してみると、
採点基準というのが、結局、わかるような、わからないような。

ともあれ、本当にツイていた(殴)。
ありがとうございました。


二度と出来んわ(逃)。


追記:合格通知ハガキが来たので記念に写真を添付しておく。

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午後から、英検1級二次試験があった。
二次受験者は、どうも7名しかいなかったようだった。
もし、私が細かいことをここに書いたなら
(そしてあの場にいらした方々のうち、どなたかが、
ここを読んで下さっていたなら)、
私を特定することさえ可能かもしれない、
という人数の少なさだった。
市内の試験会場は、ほかにもあったのだろうか?

勿論、10月に広島市内の会場で一緒に一次を受けた人たちが、
全員、二次受験希望地を広島にしていたわけではないだろうし、
事情で今回放棄し、次回に出願する人もいたかもしれないし、
更にインフルエンザ流行中の今は、体調不良の場合は
申し出により、受験延期のできる措置も取られているので、
通常より、受験者が少なかったとしても不思議はないと思う。
だがそれにしても、二十人くらいは居るかと勝手に思っていたので、
全員でお友達になれそうな『こじんまり』感に戸惑ってしまった。
次回2月に行って、何人かと再会することになったらどぼじよう(汗)。

************

今回の私は、とにかく「喋りきる」ことだけが目標だった。
使えそうな表現を暗記してストックしておく暇がなかったし、
スピーチの構成に凝るほどの英語力など、もともとなかった。
唯一できそうなことは、最初に「結論」を言ったら、あとは、
沈黙しないで、流れの良い英語で「理由」を話すこと、
良い言葉が出て来なくても、途切れさせず使える言葉でつないで、
時間いっぱい使って喋るだけ喋ること、だった。

そして、それは、達成できた。
私は、スピーチも質疑応答も、とにかく喋り続けた。

自分でも何を言っているか、かなりの部分、不明だった(爆)。

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私なりに、英検の二次試験をなんとかせねば、という気はあるのだが、
今回はとにかく面接試験がどういうものであるかを体験することにして、
現実的な目標は、来年2月か7月の再受験だろうと思っている
(一年間は一次免除の資格があるので、二次は最高4回まで受けられる)。

聞くところによると、留学経験があり会話には不自由しない人でも、
特定のテーマでスピーチをするというのは別の能力なので
やはり、試験に特化した対策を立てるのが近道だということだ。
考えてみればそれはもっともな話で、日本語でも
もし1分で考えて2分でまとまったことを言え、
と言われたら、話題によってはかなり困るだろう。
日本語を喋れる人なら、即座に簡単にできる、というものではない。

それで、随分長い間英語を喋っていない、という問題もあるので、
私はこのせっぱ詰まった今だからこそ、巷の英語学校の、
無料体験レッスンに行ってみよう、と数日前、思い立った。
なんであれ、今、生の会話が体験できるのは有り難いし、
試験が終わると、まあまだ2月まで間があるワなどと考えて、
先送りするだろうから、気持ちの面でも今が最適と思われたのだ。

早速予約して、昨日ひとつ行って、きょうは二校を掛け持ちした。
無料体験というのはだいたいどこも同じような仕組みで、
行くとまず、住所や名前、入会の動機などを用紙に記入させられ、
それをもとに日本人スタッフによる面談がある。
つづいて、たいていは、英米人教師による英語面接だ。
これでだいたいのレベルチェックがなされ、
どういう力が不足しているか、何を訓練すれば良いか、
等々、入会後に受講可能なプランが提示されることになる。

きょう行った、二校目のインタビューはカナダ人教師の担当で、
私の目的が英検だということで、過去の受験について訊ねられた。

教師「今までの一級はどうして落ちたの?何が難しかったですか?」
転妻「特に難しかったのは、最初のセクションの、語彙です」
教師「あー、語彙。確かに。ボクも何度か見たけど、
 普通、使わないような言葉がたくさん出ていて、変だよね」
転妻「あなたのようなネイティブ・スピーカーでもそう考えますか」
教師「ええ。普通に新聞を読んだくらいでは出会わない、
 とても専門的な用語が多く出題されていて、厄介です」
転妻「私はいつも、出ている語彙のほとんど全部が、わかりません。
 しばしば、選択肢もすべて知らない単語です。
 カンが私に答を教えました。そしてカンは常にうそつきでした。
 私は数多く、だまされ、不合格にさせられました」

カナダ人男性はかなりウケてくれた。
失敗談もそれなりに滑稽ではあったが、それより、
半分以上は、私の英語そのものが可笑しいからだった。と思う。
私は、教科書由来の古語に近い構文と、
英語としてあり得ない言い回しとを、平気でまぜこぜにして連発する、
と昔からよくアメリカ人たちに呆れられた。
例えば、私の英語は、初対面の相手に礼儀正しく、
『お初にお目もじ致します。でさ、元気か、おまえたち』
と言い出すようなものらしいのだ。
それを自分では一向にわかっていない私の様子が、
さらに彼らの笑いを増幅させるらしい。
笑いを取れば合格できるのなら、私はかなりカタいと思う。

一応、三校ほど話を聞いたところで、
きょうのところは、入学手続きなどはせずに終わった。
とりあえず、今度の二次試験が終わって、不合格通知が来たら、
どういう対策が必要かもわかるから、そのあと、
スクールの印象と合わせて判断し、決めたいと思っている。
くれぐれも、費用とは相談だし、長期間のコースは考えていない。

それにつけても思い出すのだが、
今から約十年前、娘の幼稚園入園を機に、
私はやはり、一度、「このあたりで英語をやり直そうか」
と考えたことがあった。
で、今回同様、雑誌か何かで得た情報をもとに、
通いやすい立地にあった英会話学校二校に、
入会説明希望の申し込みをした。

一校目は無事に終わって、さて明日は二校目に行こう、
と思ったときだった。
私は、ふと手にした夕刊の見出しに、驚愕した。
まさに私が翌日行く予定にしていた、某英語学校が、
倒産したことが、大きく報じられていたからだ。
今も、あのときのことが、ちょっとトラウマには、なっている。

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10月18日(日)に受けた、英検1級一次試験の結果が、
午後3時にWEB発表になり、見たら合格していた(O_O)(O_O)。
あれだけ達成感のない、できた気のしない試験は初めてだったが、
辛くも通っていた。良かった(滝泣)。

今回の合格ライン76点のところ、私は81点だった。
なんというギリギリな(汗)。
ちなみに英検1級一次は100点満点ではなく、113点満点だ。
なんでそんなに中途半端にキザんだ点数なのか意味不明だが、
ともあれ計算上、私の今回の得点率は71.7だったことになる。

結果詳細は次の通り(「/」以下は配点)。

  語彙・熟語・文法………16点/25
  読解(空欄補充)………6点/6
  読解(内容把握)………12点/20
  リスニング(会話文)………13点/14
  リスニング(一般文)………16点/20
  作文………18点/28
   合計81点/113(合格点76点以上)

こんなこともあるのだ。
なんであれ、諦めてはいけないんだと、よくわかった。
良い答案が書けたという手応えはひとつもなかったのだが、
合格できていたなんて本当に嬉しい。

嬉しいには違いない、のだが。
…………。

試験日以来、私は英検のことを完全に忘れ去っていたので、
……というか、そもそも一次に通るとは全然考えていなかったので、
二次試験に行くことになる自分というものを、全く想定していなかった。
英検1級の二次試験といえば、試験場でテーマを与えられての、
即興英語スピーチ2分間及び試験官との質疑応答(たらり)。
私の不自由極まる英語で、そんなことが出来るワケないじゃないか。
諦めたらいかんとは思うものの……

だうしやう(泣)。


追記:一次合格通知ハガキが来たので、記念に写真を添付しておく。

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実用英語技能検定試験1級の一次試験を受けに行った。
算命学では昨年2月~来年2月の私は12年に一度の天中殺に入っていて、
とりわけ、最後の半年間(今年9月~来年2月。今まさにそれ)は
本当に気をつけないといけないと友人の占い師に言われており、
こういうときは、勉強や資格取得こそ「吉」だとのことだった。
それで、だったらちょっと英検で背伸びしてみようと考えたわけだ。
とりあえず、ほかにやったことのあるものが何もないし。

で。
サパーリできませんでしたorz
自分、ホントに英語が出来ないんだということが、よくわかった。

実は英検1級を受けるのはこれが初めてではなかった。
初回は大学の3年か4年のときだった。
海外経験皆無のうえに、持っていた英検資格は4級(爆)だけで、
もとより受かるつもりで受けた試験ではなかったが、
そのときの結果は、一次試験で「Not Passed A」。

当時は点数や正答率などのデータは送付されなかったので、
Aってことは、もうちょっとで受かるのかも?などと都合よく考え、
その後、社会人になってから、転職への野心も芽生えたため、
また二度ほど受けたが、やはりいずれも一次で「不合格A」。
合否通知葉書が日本語表記に変わっただけで、私の成績は同じだった。
思えば、今よりずっと英語をちゃんとやっていた頃でさえも、
私は、同じところをグルグル回るだけの英語難民だったわけだ。

思い返すと、あの頃の英検1級は、今とは形式がかなり違った。
英語検定とはいえ、英語だけの力をはかるのではなく、
和訳とか日本語による大意要約などの問題があった。
つまり日英・二カ国語の力が同時に試される内容だった。
そういう意味では、日本の大学入試英語に近かったと思う。

現在の英検は、日本語を書かされるような問題は全く無い。
語彙と読解、リスニングは、すべてマークシートで、
200語前後の英文エッセイを書くという問題だけが記述式だ。
帰国子女のように、英語は並みの人より強いが日本語が不安、
という人は、以前の試験では若干不利だったと思うが、
今の形態なら受験しやすいだろう。
・・・私には関係ないですけど(大汗)。

きょうの私は、その200語エッセイに捕らわれすぎた。
短い読解の空所補充だけやったあと、長文は後回しにして、
エッセイを先に書いてしまおうと考えたまでは良かったが、
冒頭から書き殴っていたら、話がろくに進んでいないのに
200語を突破しそうになり、回答欄もどう見ても残り少なくなった。
だいたいが、私は日本語で書くときもそうだが、
ちゃんと説明しようとするあまり、話が長くなってしまうのだ。

結論がまさか1文というわけには行くまい。これはいかん!
と前に戻って消して話を端折る作業に時間を取られ、
最終的にどうにか四段落220語ほどに押し込んで終わったが、
ここで大幅に時間を食われてしまったのが痛かった。
残り時間が少ないのに、長文読解が終わらない!と焦りまくり、
読んでも読んでも内容が頭を素通りするし、
正誤問題の選択肢に書いてあることさえ意味不明に見えるしで、
最後、鼻血が出そうになった。

ただ、帰宅してからネットの英検関連掲示板を見たら、
今回の長文は本当に難しかったと感想を書いていた人が何人もあった。
もし本当に読解問題がいつもより難しかったのだとしたら、
とにかく作文を完成させてから長文に行った、
という作戦そのものは、今の私にとって悪くなかったかもしれない。
だって、私程度の読解力では、どのみち、少々時間をかけたって、
あんな英文は、ろくに読めなかっただろうから、
長文で粘ったのに読めずに結局カンで解答、エッセイは半分以上白紙、
という事態になっていたら、もう、目も当てられなかった。
それよりは、内容はともあれエッセイを結論まで書いておいたことは、
その後のリスニング問題をやる上でも、心理的にプラスになったと思う。

ま、反省も後悔も自己嫌悪も相当たくさんあるが、とりあえず今回は、
こんなトシの無職のオバさんでも、英検受験なんてものができた、
ってことに意義がある。

ということにして。

では、いつの日か、また出直して来ます(逃逃逃)。

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