昨日から両親が某・介護付有料老人ホームに入った。
外泊等は今後も自由なので、特にホーム生活の初期である現在は、
まだ自宅で過ごす日数のほうが多くても良いと認めて頂いており、
今回は一応、4泊5日だけのショートステイの予定だ。
これでホームの生活を覚え、必要なものを改めて準備して、
来月また、今度はもっと長めに滞在する予定になっている。
今回の入居に先立ち、23日(月)に実家に銀行2社を呼んで金策をし(爆)
同時進行でヤマトの『らくらく家財宅急便』に来て貰って
両親が持って行くと言った肘掛け椅子とチェストの発送作業をした。
そして、昨日25日(水)当日は、昼前に、某タクシー会社のバネットで
実家から両親の身の回りの荷物や、母の歩行器をホームに運んだ。
ホームでは、入居等の荷物の多い日は台車が借りられるうえ、
職員さんも手を貸して下さり、とてもスムーズに搬入できた。
それから実家に一旦戻り、留守中の新聞の配達を止める電話をし、
午後から改めて両親をタクシーに乗せ、ホームに連れて行った。
日頃身なりに構わない父が、先日私が贈ったポロシャツを着込み、
自分の古びたリュックに、本や菓子パン(笑)、ひげ剃り、
携帯電話と充電器、原爆手帳、等々を詰めて準備していたので、
そのヤル気のある様子に大変感心した。
ホームとは予め打ち合わせしてあったので、着いてしばらくすると、
担当の相談員さんやフロア・マネジャーさん、薬剤師さん、看護師さん、
ヘルパーさんほか様々な方々が両親の部屋に集まって下さり、
自己紹介、予定確認、諸注意、生活面での希望事項の聞き取り、
等々のオリエンテーションがあった。
それぞれの部署の方々が、御自身の担当のお仕事に関して、
両親それぞれのデータを取り、実際に接して情報をまとめて下さって、
そばで見ていて私は、若い人達のチームワークの力を感じた。
皆さん明るい良い方で、ゆっくりと大きめの声でお話をして下さり、
両親も安心したようだった。
90歳近い年齢にしては、2人とも普通に話ができるし、
父は杖、母は歩行器が要るものの、自分で思い通りに動けるということで、
職員さんたちは「しっかりされている」と異口同音に褒めて下さった(^_^;。
昨日は2人の夕食が済んだあたりで私は帰ってきたのだが、
今朝、母から早速メールが来て、
「おはようございます。大変お世話になりました。
おかげさまで朝を迎え、今、爺ちゃんとくつろいでいるところです」
と書いてあり、ひとまず安心することができた。
実際に過ごしてみると、「あったら便利」と思うものがいろいろあり、
次に来るときまでに用意をしたいとのことだった。
今回は5日間なので、来月は10日間、6月は20日間、と日数を増やして行き、
暑さが厳しくなる頃には、ほぼホームで過ごせるようになれれば、
と私は願っている。
自宅ほど完全なプライバシーが得られないところは欠点かもしれないが、
それは24時間、誰かが手を貸してくれるという安心にも繋がっており、
両親がその良さを評価してくれるようであれば、有り難いと思う。
客観的には、複数の「若い、よその人」と会うことは
良い刺激になり、元気の源にもなるのではと私は感じている。
……ということで、「両親の居場所」問題がひとつ前進したので、
きょうは、「墓の引越」に関して業者さんと連絡を取った。
来月上旬に、現地まで業者さんと行くことになった。
暑くなると登山がしんどいうえ、ヘビや蜂やヤブ蚊が出て危険なので
季節的には来月がぎりぎりだと思う(^_^;。
こっちも、そろそろ思い切って目処を付けたい。
将来的に両親の入るところが必要、というのも勿論あるし、
そうでなくても、草木の生い茂る山の上で無縁墓が多数ごろごろ、
という状態は想像するだけで気味が悪く、私が我慢ならないのだ。
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