転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



今夜は これ。
あらし(松緑)ちゃんが藤間流家元として宗家と共演する。
二日間で三公演行われる藤間会舞踊公演の、初日。


後日記(9月28日):午後3時開演で、終演が夜9時45分だった(爆)。
普通の歌舞伎公演と違って事前に終演予定などがサイトに出ていなかったため、
上演時間の詳細は開演してから知った。
こんなに長いとは予想だにしていなかった(汗)。
3時から始まるのだから、夜7時過ぎには終わると思っていたのだ。
甘かったorz

(↓クリックすると大きめの画像が出ます)



……実は私、藤間会を途中で脱けて、サントリーホールにも行ってきました(殴)。

そもそもは、前述の通り見通しが甘かったので、
藤間会が終わってからサントリーホールに向かえば、
一曲目のショスタコーヴィチ『黄金時代』が終わったあたりで入れるのでは、
と思っていたのだ。
しかし藤間会の上演時間を確認したら、それは全く不可能だとわかったので、
『春駒』まで終わったところで、一旦、歌舞伎座を出ることにした。
地下鉄を乗り継ぎ、サントリーホールの読響定期の開演に滑り込みで間に合い、
ポストニコーワのピアノ目当てで、プログラム前半だけ聴くつもりで入った。
するとこれがまた、オケも含めて予想を遙かに超える素晴らしい演奏会で、
私はかつてなくショスタコーヴィチの音楽に感銘を受けてしまい、
えらいこっちゃ、いっそ後半もこのまま聴こうかと、激しく迷ったのだが、
やはり、藤間宗家の舞踊に猿之助や勘九郎・七之助、亀三郎・亀寿、
梅枝に右近、最後は吉右衛門まで出るという、藤間会の魅力が勝(まさ)った。
それで溜池山王から東銀座まで、タクシーで戻った。なんという道楽!

真剣に体ふたつ欲しいと願った一夜だった。

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昨日は これを昼夜通しで観た。
素晴らし過ぎた(T_T)。
昼夜、どちらもハズレ演目がひとつもなかったどころか、
あちらもこちらも見どころ満載で、
あまりにも見応え・手応えが大きかった。
地元だったら通っていたのではなかろうか。


詳細はまた後ほど。

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書く機会を逸していたのだが(カープが優勝できるかどうかが大変で・殴)、
娘の就活が8月後半に終了した。
お盆の休みに家族で釧路旅行に行ったとき、
「東京に帰ったら最終面接がある」
と娘が言っていた建設コンサルタント系の会社から、
そのまま内々定を頂くことができた。

そもそも一緒に住んでいないので、娘が何をやっていたのか
私には終始よくわかっていなかったと思うのだが、
全体に出足の早かった今年の就活シーズンにあって、
面接解禁の6月の時点ではまだ全く決まっていなかったのだから、
娘なりに苦労の多い就活だった筈だ。
娘は自分からはほぼ何も言って来ないが、
こちらが訊けば特に嫌がることもなく返事をするヒトで、
きょうは何をしているのかとメールすると、
「午後から○○の説明会」
「△△のグループディスカッション行った」
などと、よく答えて来たものだった。
そしていずれも何日か経ってその後について尋ねると、
「△△落ちた」
「○○お祈りされた」
等々と景気の悪い話になることが大半だった。
私がそうやって知り得ただけでも、数十社は落ち続けていたと思う。
こちらから訊かなかったぶんも含めたら、全部で一体、……(爆)。
その頃は、就活がこのまま永遠に続きそうな感じがした。

(『お祈り』とは企業からの不採用通知の俗称。
末尾が「今後のご活躍をお祈り申し上げます」等になっていることから来ている。)

主人も私も娘に、どこを受けろとか何になれなどとは言わなかったし、
とっくに一人暮らしをしているのだから、
今更「自宅から通えるところ」等の条件もなかった。強いて言えば、
「真面目な正社員になって経済的に自立して欲しい」
ということだけが、私の願いだった。
娘は春からしばらく、主として食品メーカーの営業職を希望していたが、
食品は景気に左右されにくい業界なので、学生に人気があり、
一般に名前を知られているような会社は、どこも大変に倍率が高い、
ということを、私はかなり後になってから知った。
それで、紆余曲折の後、娘は7月頃から食品を完全に断念して方向転換をし、
元来の歴史趣味(^_^;と博物館業務への興味から、
遺跡発掘調査や文化財保護などの仕事に注目するようになり、
これが地質調査や建設コンサルタント業界への志向に繋がった。
……と私は理解している。娘本人がどう自己評価しているか知らないが。

我々夫婦はどちらも公務員から出発しているので、
就活に関して、コネがないどころの話ではなく、
業界知識も情報もほぼ皆無で、何の力にもなってやれなかったが、
娘が自分で探し、一から自分で就活して内々定を得てきたことは、
本当に貴重な学びの機会であったと思い、親として喜んでいる。
最初の、食品業界を志望した就活が思うように行かなかったお蔭で、
娘は他のいくつかの業界の、様々な規模の会社を見ることが出来たし、
説明会や面接の場とはいえ、現場の社員の方々と
数多く直接にお会いできたことは、得難い体験だったと思う。

就活は本当に、タイミングとマッチングがすべてだった、
と終わってみて私は感じている。
学生の側にも企業の側にも、それぞれの成長や変化があって、
何かの拍子にそれが巧く合致したとき採用に至る、という感じがするのだ。
同じ会社を春先に知っていたとしても、娘は応募しなかったかもしれないし、
また、応募していたとしても、採用されなかったかもしれない。
すべては、きっと、この時期だったから良かったのだ。
ともあれ、かくして娘は来春から社会人になることになった。
願わくは、この入社することになった会社が、
どうか娘にとって、末永く、良い職場でありますように。

……とは言え、『良い職場』イコール『ワクワクと楽しい職場』ではない。
ちょっと努力したらすぐちやほやされて、納得できる金額が貰える、
などというウマい話が、この世にあるわけがない。
働いてお金を頂くというのは、なかなかシンドいし疲弊することだ。
ストレスに耐え、職場都合で拘束され、疲れたときも笑顔で、
ほんの時折あるかどうかの達成感に支えられ、
「(--#)」な程度の給料でも、貰えるだけ有り難いと思わなければならない。
お給料は我慢料、と美輪明宏様も仰っているではないか。
「今月もよく辛抱したね」と貰えるお金が月給なのだ。

けれども反面、限られた金額であっても経済力を得るというのは
やはり素晴らしいことだ、と私は思っている。
自分で稼ぐことにより、人は心も体も、程度の差こそあれ自由になれる。
学生に向かって「遊べるのは今のうち」などと言う人がいるが、私は同意しない。
学生は、少々時間はあるかもしれないが、世間に認められる自立をしていない。
社会と保護者に守られたカゴの中で、少し勝手なことをしているだけだ。
私自身、本当に自分の意思で遊べるようになったのは、
22歳で就職して、社会的な意味で独立してからだった。
薄給でも月給は、やはり意味が違うのだよ、転娘くん(^_^;。

ときに、今回内定した会社の本社は東京だが、娘の職種では全国転勤がある。
娘は生まれたときから転勤族だったが、今後もまた、
自分の都合で「転娘(てんむす)」であり続けることになった。
きょうまでに、松江→神戸→今治→広島→横浜、と転居を経験した娘は、
これからどんなところに住むことになるだろうか。
元気で頑張れよ、転娘みーちゃん。
勤務地に、たまに遊びに行くからな(場所によるけどもよ・笑)。

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JR広島駅に行ったら、ここもまたカープ一色だった。
まず、在来線(南口)の優勝マジックボードだったものが
優勝おめでとうボード(笑)になって完成されていた。

そして駅の中も外も壁伝いに、カープ優勝の小旗を繋いだものが飾られており(写真左)、
売店も切符売り場も改札も窓口も、すべてパーティ会場のようになっていた。
自動改札のカープ坊やと(写真中央)、
在来線列車の行き先表示のカープ坊や(写真右)。



駅構内の在来線改札手前には、記念スタンプが準備されており、
「お一人様2枚まで」と制限付きで、用紙も備え付けられており、
何人もの人たちが並んで、これを押していた。


駅ビル商店街ASSEが設置していたマジックボードの表示も、
今はすっかり優勝お祝いのイラストに改められていた。
しかしなんと言っても圧巻なのは、コンコースの壁面全部を使った巨大な寄せ書きだった。
ファンからの、カープへの思いや優勝の喜びが
端から端までぎっしりと書き入れられていた。


一方、売店では、新しく「駅長カープ坊やまんじゅう」がお目見えしていた。
もともと広島では、駅ビルから駅ナカ、プラットホームに至るまで、
どの売店でもカープ関連商品がたくさん売られていたのだが、
今や優勝お祝いとあって、いっそう品揃えが充実したようだった(笑)。


今夜はマツダスタジアムでナイターがあり、
カープは、優勝後はじめて本拠地に凱旋した。
そして巨人戦を勝利で飾ったあと、3万人のファンを前に、
優勝ペナントやトロフィーを掲げ、改めて優勝セレモニーを行った。
カープにとって、ファンにとって、本当に、幸せな、幸せな夜になった。


【広島カープ】「本拠地凱旋試合後ファンと万歳三唱」優勝セレモニー(YouTube)
広島の通勤電車に「カープ坊や」が現れたワケ(東洋経済ONLINE)

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かねてから予想されていたことだが、カープの優勝で広島地元は喜び過ぎて、
すっかりブっ飛んでしまった(笑)。
歳末大売り出しも全くかなわない、桁の違うセールが各所で展開されており、
何屋さんであろうとも店員さんが皆、カープのユニフォームを着込んでいる。
市街地はどこに行っても真っ赤で、カープ応援歌の各バージョンが流れ
道行く人は誰も彼も、Carpのロゴの入った赤い紙袋を下げている。
親会社がないので、優勝セールやイベントをやるのに業界は関係がなく、
単に、今たまたま広島に存在している会社、というだけで、
どこもかしこも、カープ優勝セールを一緒になってやっているのだ。
カープ坊やがまた、相手が誰でもすぐコラボするヤツで……(笑)。

中でも、広島弁護士会法律相談を無料にしてしまったのが、
私には最も衝撃的であった(笑)。
カープローヤーが胸を張って告げているところによると、
『広島弁護士会 紙屋町法律相談センター‏@HirobenSodan 9月12日:【カープ優勝おめでとう無料相談】本日から平成28年9月30日まで,紙屋町法律相談センター(広島そごう新館6階)での全ての相談を“完全無料”にいたします! この機会にぜひご相談ください! 予約電話→082-225-1600』
普段なら30分5000円とか何か、そのような設定だったと思うのだが、
はてさて、三越の7000円のネクタイ600本が790円になった話とどっちが凄いか。
地元ゆえに、弁護士のセンセイ方もカープファンの方々が多いのだろうが、
なんとも思い切った優勝セールではないか(^_^;。

商店街は皆、もちろん足並み揃えて大セールをやっている。
写真左から、胡通り、金座街、本通り、紙屋町シャレオ、
のそれぞれ天井付近の飾りつけ。(クリックで大きめ画像が出ます)


三越広島店もこの有様である。
カープユニを着せられた三越ライオン像、などというものを私は初めて見た。
背番号79、……ビジターユニを着た緒方か。監督やりよるんか、オマエ。
ライオンも広島で座っていると、こういうことになるのだった(笑)。


広島の老舗百貨店である福屋には、カープオフィシャルグッズショップがある。
優勝翌日は朝早くから長蛇の列で、くす玉が割られる祝賀セレモニーがあり、
集まった人たちは皆、拍手と涙と歓声でそれを迎えたそうだ。
写真は、福屋八丁堀本店。


広島そごうは、地下入り口の階段が真っ赤になった。
正面ロビーには、くす玉が見える。
玄関は、カープの赤×そごうの白いロゴ、の紅白市松模様で、
これで繭玉飾りでもあれば即、正月という目出度さだ(笑)。


エディオン広島本店もあちこち赤い大セールだが、
こっちはカープ坊やの背景がグリーンで、
金色のお星様もキラキラついているので、ちょっとクリスマス風。


バスも路面電車も、カープ優勝の旗やヘッドマークを正面につけて走行している。
左から、広島電鉄のバスと電車、次が広島バス、一番右が広電のヘッドマーク部分。
広電のはカープ坊やが車掌になっている。
……新デザインを作ったのか、このために(笑)。


金融機関のは一体にデカい。自社ビルの壁面全部だったりする。
左から、広島銀行本店、広島信用金庫八丁堀支店。
特に、ひろぎんのは横断幕というより全面幕、驚愕のサイズ感(爆)。


下の3点は、もみじ銀行本店営業部。
『優勝おめでとう』『感謝のハイタッチ 歓喜のハイタッチ』
の二種のアドバルーンが上がっている。
飾り付けそのものは普通だが、この銀行はカープとは因縁浅からぬものがあり、
通常ならば金利0.025%の1年物定期が、カープがリーグ優勝したときだけは
0.2%上乗せで金利0.225%になる、という『カープV預金』を1995年から扱っている。
尤も、今までは22年間、ただそう言っていただけ(爆)だったから、
預金者側としても、夢を買って満足していた面が大きかったが、
今年は冗談抜きで本当に優勝してしまったものだから、おおごとになった。
V預金の新規申し込み自体は6月30日で締め切られていたのだが、
その直前から例の11連勝があったため申込者が殺到し、
申し込み総額は過去最高の1981億円に到達したそうだ(汗)。
銀行側の負担額およそ4億円(大汗)。

     ↓(10月18日補足:もみじ銀行はCS後、こうなった。やはり銀行関連はデカい)
  


被爆建物として有名なアンデルセン本店の前には巨大パネルが出現した。
これは優勝までの試合経過や記録が記載されている手の込んだものだ。


日興證券広島支店も紅薔薇を飾ってカープ優勝を言祝いでいる。
本社は東京だよね?支店は支店として、郷に入っては郷に従え的な(笑)。
また、地元の人は皆知っている中区鉄砲町あかひげ薬局(本社は名古屋)では、
いつもは白衣姿の、店先のオッサンまでカープユニを着こなしている。
でもちょっと待って、背番号2って、……高橋慶彦サマじゃないの!?
と思った私は古い人間であった。
今は田中広輔やな(^_^;。
もうひとつ、大進創寫舘ではカープ優勝記念の撮影プランが登場した。
七五三の記念写真は、真っ赤なお被布にカープ坊やの千歳飴、
撮影用カープユニフォームは大人から子供まで各サイズ揃っているそうだ(笑)。


ついでに、家に隔月で届く浄水器カートリッジも
今月はパッケージがカープ優勝を祝う特別デザインだった。
メーカーのTakagiは北九州の会社で、別に広島東洋カープとは
直接の関係は無いのではないかと思うが、広島限定仕様よね(^_^;?



「盆と正月がいっぺんに」という言い方があるが、
広島にとってのカープ優勝は、そういう一切を合わせた、
というよりカルく超越した、『何か』だということがわかった(笑)。
このあと、初めてクライマックスシリーズがマツダスタジアムに来る。
地元民は、優勝チームとして本拠地に凱旋するカープを見ただけでもう、
あまりの感激と誇らしさのために、イってしまうのではなかろうか(爆)。
ホンマに、えらいことになったもんだ。

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うちは新聞を取っていないので、コンビニで買ってきた。
「25年ぶりですね~カープ!きょうは新聞がよく売れるんですよ~」
とコンビニの店員さんに言われた。やっぱりな(^^)。
実家には読売新聞がある筈だ。いずれ貰おう(笑)。

……ということで、本日は臨時の仕事がこのあと10時から!
そして夜は会社の飲み会じゃ!
Let's Go!

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【試合詳報】巨人―広島 広島、逆転勝ちで25年ぶりV(朝日新聞)

カープが、ついに、ついに、優勝した~~~!!!
私が生きているうちに、こんな日が来ようとは!!!
しかも、黒田で勝てたのが嬉しい!!!
黒田と新井が抱擁し合った姿は、実に、良かったねぇ(T_T)!!!

広島V 黒田、新井が涙の胴上げ 優勝導いた2人のベテラン(デイリースポーツ)
広島25年ぶりセ界制覇!黒田で決めた/巨人戦詳細(日刊スポーツ)

【ハイライト】 広島カープ25年ぶりのリーグ優勝! 緒方監督が宙に舞い、黒田と新井が男泣き!(YouTube)

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2012年6月、イスラム教を侮辱する発言をした罪に問われたファジル・サイが
2013年4月、一審で禁錮10か月、思考猶予5年の判決を受け
以後、再審でも同様の判決を出されたのだが、
2015年10月、最高裁で判決差し戻しとなり、
ついに、この9月7日、改めて無罪判決を受け、決着したそうだ。

著名ピアニストに無罪判決=ツイッターでイスラム教「侮辱」-トルコ(時事通信社)
『【エルサレム時事】トルコのメディアなどによると、イスタンブールの裁判所は7日、イスラム教の価値観を侮辱した罪に問われたトルコ人著名ピアニスト、ファジル・サイ被告に対し、無罪判決を言い渡した。裁判開始から4年を経ての決着となった。』『サイ氏は2012年、イスラム教の天国に関する考えに疑問を呈した文などをツイッターで共有。それが問題視され、イスタンブールの裁判所は13年、同氏に対し、禁錮10月(執行猶予付き)の判決を言い渡し、再審でも同じ判決が出された。』『しかし、最高裁が15年10月、「思想や表現の自由であり、罰せられるべきではない」として、この判決を破棄、下級裁判所に差し戻していた。』『サイ氏は「鬼才ピアニスト」として世界的に有名で、作曲家としても活動している。エルドアン大統領が実権を握るイスラム系与党・公正発展党(AKP)への批判的な言動でも知られていた。(2016/09/08-07:30)』

良かった良かった。
彼の地の、宗教の問題については、
外国人で異教徒である私が軽々しく発言すべきではないが、
ともあれ音楽ファンとしては、ファジル・サイの演奏活動に
支障を来すような話にならなかったことを、有り難いと思った。

それにしても、先日友人某氏に指摘されて動画を見たら、
ファジル・サイがえらく太っていたので、私は演奏より外見にビックリした。
今は、この記事にあるような顔は、していないのではないかと思うぞ(^_^;。

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街じゅうがカープのために大変なことになっている(O_O)。
カープは、広島にとって単なる地元球団では済まされない、
ということが、ありありと感じられた。
どこもかしこも、赤い。
道行く人も、町並みも、電車もバスも、商店街も。

『昭和50年』の初優勝のときは、直前まで中日とデッドヒートを繰り広げ、
私たちは毎日、「祈り手」状態で中継を観た(聴いた)ものだった。
昭和50年の秋、小学生の私自身は文字通り「にわかファン」であった。
カープが優勝できるかもしれない!と周囲の大人や学校の先生方が騒ぎ始め、
それにつられて、私はカープの試合結果に一喜一憂するようになったのだから。
感動の初優勝、それからの黄金期。
いつしかカープが勝つのが当たり前になり、
繰り返しているうちに、今度はカープが暗黒時代に突入し、
いつしかカープが負けるのが当たり前になり、………。

月日は流れた。
各地を転々として、カープから距離ができつつあった私が、
再び広島市民となって、はや十数年。
舞台は市民球場からマツダスタジアムへと。
そして今年、ここに来てついにカープは優勝に王手をかけた。
初優勝時とは異なり、今回は、早くからマジックが点灯し、
しかもそれが日に日に減って行くものだから、
市内はなんとなく、飾り付けをしてお正月を楽しみに待つ年末みたいな雰囲気だ。
もう、殊更に祈らなくても、お正月が来ること自体はわかっている。
いつ年が明けるか、もうひとつハッキリしないところが大晦日とは違うが(笑)。


(以下、サムネイルをクリックすると大きめ画像が出ます)
ヤマハ広島店のショウ・ウィンドウ。
優勝マジックボードと、カープ・グッズ、赤い楽器たち。


本通り商店街。「C」マーク一色で、どこの店先にもマジックボードが。
専修大学の広告も黒田投手で広島に御目見え。


JR広島駅と駅ビル商店街ASSE。


福屋広島駅前店。


本通りでマジックボードの写真を撮っていたら、
私以外にもスマホで撮影している男性がいて、
更に、近くに立っていた全然知らない女性から、
「カープファンですか」
と話しかけられ、しばし立ち話をした(笑)。その人いわく、
「昨日、阪神が(2位の巨人に)勝ってたら、マジックナンバーが1になって、
今夜カープが勝てば決まり、って集中できたのに。
きょうは、カープと阪神の両方を応援しないといけない。
これで決まらなかったら、東京ドームで胴上げよね?」

いやいや奥さん、それどころか(^_^;。
今晩決まるのは、カープが中日に勝ち・巨人が阪神に負け、…となった場合のみ。
それ以外なら優勝決定は翌日以降に持ち越されるわけだが、
明後日、2位巨人と直接対決して敵地で胴上げ、ならまだ良いほうです(^_^;。
今夜、もしマジック1になり、なおかつ明日、
カープの移動日に巨人がヤクルトに負けたりしようものなら、
極めてひっそりとマジック0になる可能性だってあるんスよ(^_^;。

そのあと、市電に乗っていたら、隣の人たちが喋っていて、
「……じゃけ、開幕のときにチケットを…」
「内野席は、やっぱり……」

あっちでもこっちでも、つまり、目下の話題はカープ(笑)。


後日記(9月9日(金)):9日の巨人×ヤクルト@神宮球場は巨人が勝った。
試合の無かったカープのマジック1は変わらず、
勝負は10日の、巨人との直接対決@東京ドーム、となった。

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昼公演を観た。
みりお(明日海りお)ちゃんが、観るたびに立派になっているので感激した。
スターオーラが強烈で、まさに「襲名が役者を大きくする」的な……。

『仮面のロマネスク』は、私は97年の雪組の初演を知っているので、
初演キャストの様々な思い出が蘇って、興味深くもあり切なくもあった。
(ヒゲをつけても全然老けて見えなかった、
たかこ(和央ようか)さんのジェルクール将軍とか……(逃))
また、今回の主要キャストの台詞まわしが初演に似ている箇所が結構あり、
各自、ビデオを見て研究したということなのか、
そういう演出だったということなのか。


いろいろ書きたいが、今夜は時間切れ……(T_T)。

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