きょうは午後から半日、休みのつもりだったのだが、
そーゆーときに限って、事件が、起こるのであった。
昼前、携帯が鳴り、見たら両親のいる老人ホームの系列病院からで、
「お父様が昨日から嘔吐がありまして、入院して戴くことになりました。」
某ホームで一昨日まではすこぶる元気で、よく食べていたのだが、
昨日から倦怠感があり、寝ていて戻したりしたので、受診となった。
病院到着時の腹部CT検査等では、何も異常は見つからず、
現状、熱があるとか、腹痛その他の胃腸症状があるのでもないが、
軽い脱水症状ではあり、当面、点滴で管理させて戴きます、
というのが、病院からの連絡であった。
それで、午後から私は何もかも返上(泣)して病院に行き、
主治医の先生や看護師さん、相談員さん等と面談し、
説明を聞き質問をし書類を書き、今後のことをお願いした。
実は、火曜日に私は赤飯や肉やサラダ、ケーキなどを
久しぶりにホームに差し入れしたのだが、もしかして、
急に濃いものを食べ過ぎたために、
父は調子を崩したのではあるまいか(汗)。
思い当たることと言えばそれくらいだったので、
とりあえず、私はそれを正直に主治医の先生に申告した。
あり得なくもないが、積極的にそれが原因とも言い難いようであった。
ともあれ、年齢的に、できるだけ安楽に過ごさせてやって欲しいという
いつものお願いを再確認し、今後、万が一の事態になっても
蘇生措置等は望まない、という内容の書類に署名した。
父本人は点滴をされてスヤスヤ寝ていたが、
途中で起きて、私を見ると笑顔になり、どこも痛うない、と言った。
しばらく喋ったあと、――と言っても父は寡黙なので
私がほぼひとりで話をしてモたせてから、
「ほんじゃ、おかーさんのほうを見て来るけぇ」
と私が言うと、父はまた笑顔で、片手を挙げてひらひらと振った。
ばいばい、のつもりらしかった。
それから、至近距離にある某ホームに回り、母に面会した。
母のほうは午後はだいたい眠いらしくて、今日も昼寝中であった。
私がスタッフさんに父の見舞いに行った件を報告し、
再度、母の部屋に戻ってみると、母は目を覚ましたが、
ちょうど、聞こえのマシなほうの耳を下にして寝ていたので
私が何を言おうと母にはほとんど聞こえていなかったようで、
しかも点けっぱなしのテレビがサスペンス劇場をやっていて人が死んでおり、
「トイレに行きたいねんけど、どうせ、行ってもあまり気持ち良う出ぇへんねん」
「前は、トイレ我慢して、行ったらよう出てスッキリしよったもんやのに、
今は、そういうこともないようんなって」
「でけへんことばっかりやし、動けへんし、長生きしてもええことあらへん」
「生きとんのがイヤんなって、もう」
「生きとぉことを感謝せえと言われても、でけへん」
という話を、ただただ5往復くらい聞かされた。
つまるところ、寝起きで機嫌が悪かった(爆)。
父の、来週の眼科クリニック受診を取りやめにしておいたのは、
この事態を予想していたからではないが、結果的に大英断であった。
きょう父の病院に行く前に、眼科クリニックに寄って紹介状を貰い
(ホームまで父の保険証を取りに行く時間が全く取れず、全額自費)、
それを持って病院に行ったので、眼科の件は一度でケリが着いた。
この騒動の最中にも私の携帯電話が3回鳴り、
ひとつは七五三の予約だったから事務的に終わったが、あとのふたつが、
「樹木伐採する前に、祟りがないようにしたいので、
お酒と塩を神社から貰ってお浄めしようと思いますが、それで大丈夫でしょうか」
「家の前の、大正時代からある石灯籠を撤去したいが、祟らないでしょうか」
と、いずれも祟られたくない御相談であった。
私は霊能者でないし、それどころか宮司でもないので、
『祟りません』と太鼓判を押すような立場でないが、
悪いものを呼び込むのは往々にしてお気持ちの問題ですから、
お浄めとか御祓いをなさってスッキリされればよろしいのでは……(^_^、
とお勧めしておいた。
ということで、明日から私はまた、神社の店番、
じゃない、社務所番で四連勤だよ(--#)。
こうやって私の束の間の休息さえ泡の如く消えてゆくのであった。
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