紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

昨日は連句の集まりがあった

2019-06-21 06:13:03 | 7・連句・俳句・短歌
長い間連句を続けている。
最初に加わってから25年もたつことを考えると、もっと進歩してもいいと思うのだけど、これがなかなかそうはいかない。
それでも、やめようと思ったことがないのは、楽しいからだろう。

昨日は反省会があった。
近頃では、遠方に住んでいる人も多く、全員がそろうことはほとんど無理なのである。
私も、今日病院を受診するのに合わせて、反省会の日にちを設定させてもらったので、参加することができた。



前回の反省会で「歌仙はすごい」辻原登・永田和宏・長谷川櫂著(中公新書)を連衆の一人から紹介してもらって、読んだ。
目からうろこのことも書いてあって、連句の世界に一歩近づいた気がする。

一応自分の覚えのために、文章を貼り付けておく。

「歌仙には細かな規則(式目)が掃いて捨てるほどある。よき捌き手はそれを一々熟知し、規則通りに歌仙を進められる人と思うかもしれない。しかし、もしそんな人を捌き手にすれば、細々した規則の隙間を縫うようにして歌仙を巻くはめになり、まことに窮屈。文学になくてはならない自由な飛躍も直感のひらめきも無縁の苦行、小細工でしかなくなるだろう。・・中略・・そこでよき捌き手に求められるのは自虐的な細かい規則の知識ではなく、役立つ規則と無駄な規則を見極め、役立つ規則でもときには破る度量と才覚にほかならない。」 長谷川櫂・文

これを読むと、最低限のルールは守らなくてはいけないけど、自由でいいのだと思った。

この本には連句を、高度な遊び、おもしろくて安くつく遊び、至福な時間・・、とも書いてあった。
至福な時間と思えるようになったら、サイコーだけど。





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