長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

尖閣諸島上陸こそ責務

2011-06-18 20:47:13 | 安全保障
我が国が、東日本大震災という国難に立ち向かっている今月6月8日と9日、沖縄本島と宮古島の間を、中国海軍のミサイル駆逐艦やフリゲート艦など計11隻の艦艇が通過した。

艦艇はその後も南下を続け、沖縄本島から約1500キロ離れたフィリピン東方の海域まで展開した。 九州から台湾へ、そして、フィリピンを結ぶ「第1列島線」を越え、小笠原諸島から、グアムへ、その先、パプアニューギニアを結ぶ「第2列島線」への進出の意図を鮮明にする狙いがある。まさに、米軍の戦略拠点であるグアム島をにらんだ行動と見るべきであろう。

中国の国家海洋局は、中国や東南アジア諸国連合の各国が領有権を主張する南シナ海など周辺海域の監視要員を2020年までに現状の9000人から、約1.6倍の1万5000人に増やす考えを示した。中国による海洋権益保護のための強化策で、周辺諸国が警戒を強めることは必至である。海洋局は、2010年の海洋権益侵害はは1517件で、2007年に比べ激増していると主張。今回の増強策は「新たな海洋権益への試練に直面しているため」としている。あくまでも中国の中国による中国のための主張である。「どの面下げて」このようなことがいえるのであろうか。

震災後のG8サミットで、菅総理は中国や韓国など各国に対し、震災救助、支援に感謝したが、尖閣諸島での中国漁船長逮捕問題や韓国の不当な北方領土視察に対してなんら抗議をすることがなく、この間違った我が国の姿勢が、中国共産党や韓国政府に対し「今が一番の好機」と思わせるメッセージをしてしまっている。

誤解を恐れずいえば、外交とは「謀略」である。正しいか正しくないかではなく、強いか弱いかのパワーゲームである。また、自国の利益のためだけに、相手国をどれだけ利用できるかということが「世界の常識」なのである。我々は、そういう「世界の常識」の中で外交をしているという認識を持たなければならない。こと尖閣諸島を巡る領土問題には、我々の側に尖閣諸島は我が国固有の領土であるという「正義」がある。堂々と主張すればよい。中国との外交において、善意を示す、恩を売る、など全く無意味。かの国は ひたすらに、執拗に民主主義国家の弱みを突いてくる。ただし、安直な排除運動は危険だ。ソビエトと違い国家資本主義としての経済パワーを持っており、好むと好まざるに関わらず、我が国はその影響を受けると言うことを忘れてはならない。

今日は、石垣島において開催された、尖閣諸島を守る集いに日帰りで参加させて頂いた。自民党からは、尊敬する下村博文衆議院議員(家内が中学時代大変お世話になった)、領土議連でご指導頂いている新藤義孝衆議院議員、同郷で会社員時代から親しくして頂いている衛藤晟一参議院議員、立ち上がれ日本からは、藤井孝男参議院議員、そして、民主党からは、不肖私、長尾たかしが参加させて頂いた。

大会に先立ち行われた地方議員懇談会では、一時間半ほどにわたり、約30名の周辺地方議員の皆さんと意見交換をした。地方議会では意見書を出すことが限界。一刻も早く、漁場における危険の排除、安全な漁場を確保できる法整備をして欲しいという声が圧倒的であった。決して十分とはいえない限られた時間であったので、今後とも情報交換と特に私も末席を汚させて頂いている海上警察権に関するワーキングチームなどで法整備に尽力して参ることをお誓いした。

国会議員が今なすべきこと。実は「尖閣諸島に上陸し、国旗を掲げること」であるとまじめに思っている。

国民の代表たる国会議員の上陸は、確実に強烈なメッセージになる。周辺国、特に中国を刺激する? 関係ない。自分の家の中を、居間から客間に移動しようが、お隣さんにとやかく言われる筋合いはない。我が国の領土だからである。上陸はあくまでも合法的に行う。今までは、国が借り上げているこの島々への上陸は、地主さんの了解がなければ何人たりとも許されないという、これまでの政府の回答。更には仮に地主さんの了解が得られたとしても、借り主は国というハードルが残る。ここで、決算行政監視委員会において協議をし、国政調査権の行使を以て合法的に上陸するのである。この場合、国会決議に対して政府は三権分立の原則から介入することはできない。

会場の熱気、石垣島を守る今日の海上保安庁の緊張感は尋常ではなかった。この辺りは、いずれの機会にお届けしたいし、メディア、日本会議を中心とする保守系団体からも報告があると思う。また、明日は私が顧問を仰せつかっている日本会議大阪中河内支部の総会でもお話をさせて頂く予定になるかもしれない。今日の特別講演講師の金美齢先生には、厳しくご指導頂いた。身にしみて、襟を、心を正したい。

我が国の毅然たる意思として、我が国の主権を脅かす周辺国の野望を打ち砕くまで、本日のような国民集会を継続するべきである。同時に、政府はこの国民運動のうねりを真摯に受け止め、国家としての意思を示す義務がある。特に領土問題だから故、その先頭に立って尽力して参りたい。

先程、関西国際空港に着き、今、南海電車に乗っている。そういえば、石垣島には会社員時代にも行ったことがあるが、今回同様日帰りだった。明日は、東日本大震災視察・国政報告会。午後6時から八尾プリズムホールにて開催。たっぷり2時間を予定。
コメント (31)
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