長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

党内慎重論の動きと覚悟

2010-08-12 11:34:13 | 韓国外交
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そう頻繁にパソコンの前に座らない性格なので正直驚いた。

沢山の訪問者とコメント数に驚きの気持ちと、心からの感謝の気持ちで一杯である。詳細は次回と記すものの、相当の情報が報道されているので今更とご指摘頂くやも知れないがとりあえずご報告まで。

談話を出すかもしれないと情報が入った頃から、日本国研究会のメンバーで対応策を探り始めた。この研究会の詳細は現段階ではご勘弁頂きたい。問題は、談話の発表が終戦記念日の15日、日韓併合が成された22日、つまり談話を発表するに象徴的な日が選ばれるかもしれないということだった。そして、戦後補償問題に触れるかも知れぬということ。村山談話を超えるものかどうかということ。

談話を阻止する為には、節々の決定機関において慎重論を訴えてもらうしかない。両院議員総会で私が、衆議院予算委員会で松原仁衆議院議員が、慎重論について質した。特に私は枝野幹事長に対して、「政府与党渾然一体ということならば、党内議論を経た上で慎重に対処とて欲しい」と訴えた。しかし、これは無視された。因みに、この現象は首相談話についてばかりではない。あちら側の都合により、幹事長の基本方針である政府与党渾然一体が反故にされるのである。ただ、゛慎重にするべし゛という言葉が議事録に載るということは重い。これを布石にして発言権を持つ方々への交渉である。

他党からも、某保守団体会議からも連絡を頂いていた。内部で戦ってくれと。゛保守ならば離党すべし゛とコメントを頂く方もいらっしゃるが、よく考えて頂きたい。内部で戦うものがいなくなればそれは相手の思うつぼ。この際、我々は「民主党にいる限りお前らは似非保守だ」といわれても民主党内部で戦う覚悟だ。保守であるということを認めて頂く事よりも、目の前の危機にどう対峙するのかを考えていきたいのである。

夫婦別姓問題、外国人地方参政権では亀井元大臣にご尽力頂いた。しかし、次の大臣はそうはいかない。厳しいなぁと暗雲が立ち込める。野田財務大臣に連絡。談話が閣議に提出される前に釘を刺して下さるとのこと。いきなり閣議に提出されてしまうとサインせざるを得ない。だから事前に牽制球を投げて頂く。玄場大臣も同様の動き、加えて政調会長として新聞にあるようなコメントで釘を刺してくれた。内閣周辺としては、村山談話が基準となっている。前例の範囲内であればこれを踏襲することに反対出来ない。村山談話を超える部分については阻止できる可能性は残される。こう考えると、村山談話は万死に値する。連立で運輸大臣として初入閣し村山談話に署名してしまったのが、平沼赳夫立ち上がれ日本代表であることは誠に残念。罪滅ぼしも含めて、外部から゛ご自身の過ち゛に対して糾弾して頂きたい。国対委員会では、松原、笠副委員長をはじめ、5人の副委員長が慎重論を訴えて下さった。自分の力のなさに嘔吐する。やはり決定機関において発言できる立場を頂かないと所詮は゛その他大勢゛。当選回数を重ねるしかない。

終息はあり得ないと思いつつ情報収集に努めながら地元の祭りに参加していた時、松原衆議院議員から電話が入った。「明日出すらしい」「首相談話ですか?首相の談話ですか?」「首相談話だ」「閣僚は?」「わからんっ」「村山談話を超えることはないらしい。それと記念日は避けられたと思う」「でも、文化財の件は?」「わからん」。村山談話があるかぎり、これを超えることがなければ継続される要素を残している。今回だけではなく、小渕、小泉…同じである。

同時平行して、某政経塾周辺も閣僚へ、しつこく電話を掛け捲ってくれていたようだ。「こっちはこっちでやってるよ」「お互い刺されんようにしないとなぁ」「そん時はそん時」「まぁ、冷や飯覚悟だな」「こんだけ反抗すればなっ」。慎重論を無視して談話発表を強行したという事実は党内において汚点となったことは間違いない。今後とも徹底追求をしていく覚悟である。繰り返すが、゛政府与党渾然一体゛が幹事長方針ならばこれを貫いて欲しいというのが大義名分である。これら問題は、厚生労働部門会議でも危惧されることが山とあり、頭が痛い。特に予算概算要求のフレームのあり方。これはまたいずれ、、、。

文化財返還について談話で触れられたことは、政府としては墓穴を掘ったと思う。特別法というハードルにおいて衆議院でも、そして特にねじれた参議院でこれを乗り越えることは困難。ある意味こちらとしては、問題を公然と炙り出せる舞台を頂いたと理解している。

皆さんが私に注目してくださることが有難い。激励、中傷すべてが私のエネルギーとなる。心から感謝申し上げる。ただ残念ながら、今、保守が合流しても何の勢力にもならないと思う。この世界、モノをいうのは数である。似非保守といわれても、今の環境で叫んでいきたい。どなたかのコメントにあったが、私に保守としての証を党籍に求める、また党議拘束がかかったらどうするのだと覚悟を求められても何の意味もない。これは゛戦゛である。勝つ為に自分の立場をどう利用するかである。離党すれば私は政府とのパイプを持てなくなる。今は与党議員として発言することが許されている。我々の発言がどれほど影響力があるかは別にして、暴走機関車に対してブレーキには成り得る可能性が残る。離党を迫る方々の指示を聞けば、ブレーキはなくなる。これが現実。現時点では、この立場なくして戦いに臨むことは考えられない。政界再編?そんな時間はない。この心境、゛無所属の城内実衆議院議員゛が特に感じていらっしゃる。いつも励ましの言葉を頂いている。先日は、稲田朋美衆議院議員から、゛伝統と創造゛と記された書を頂いた。その思い、しっかりと受止め民主党内で議員活動に臨みたい。

あぁ、でも書けないことが多いなぁ。これ、ネットの限界。戦略・戦術を公開する戦いなど有り得ない。
コメント (68)
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