長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

関係筋とは?

2009-03-30 09:37:02 | 社会
政・官・業の癒着のトライアングルに加えてマスコミの存在を忘れてはならない。私が政治を志すきっかけとなったこの悪の構図は国際社会の構図でもある。更にマスコミは放送と通信に区分できる。前者の代表格はテレビであり後者の代表格はインターネットである。放送と通信の融合を掲げ堀江貴文氏は覇権争いに参戦したわけだが見事に敗れた。それ程このポジションは重要であり、その争いは表立って出来るものではない。残念ながらこの世界は、利益が一致するものだけがこっそりと共有し、粛々と自分たちにとって都合の良い様に作り上げていく世界なのかもしれない。

我が国は外需主導に応えて世界第二位の経済大国に成長した。アメリカは日本にとって最も大切にすべきお客様であった。そして今は、中国が成り代わろうとしている。マスコミはスポンサーの悪口は報道しない。対米輸出企業が都合が悪くなるような報道は認めない。政・官・業のトライアングルの接着剤としてのマスコミは今最も恐るべき権力を手にしていると言える。

今まで一党で何十年も我が国の政権を担っていた構図に、二大政党制という新しい概念が生まれ、確実に成長しようとしている。そこで、今のトライアングルを維持したい勢力にとって、トライアングルの中でそれを排除しようと出来ない事情に付け入り、役割を果たしているのがマスコミである。

゛関係筋によると゛?、関係筋とはどのような筋なのだろうか?古くには、造船疑獄事件、外務省機密漏洩事件、ロッキード事件、リクルート事件、住専事件、鈴木宗男事件、ライブドア事件、村上ファンド事件、西松建設違法献金事件など。すべての記事を紐解いたわけではないが、容疑が確定するまでに捜査当局しか知りえない情報をマスコミはどうやって知りえるのだろうか?司法はこの現状を放置するのだろうか?それは違法行為なのではないか?関西ローカル番組に頻繁に出演するコメンテーターは゛信頼できる検察の幹部゛からの情報だと・・・・と、言ってはならぬはずの言葉を繰り返す。守秘義務違反ではないかと?しかし、出演者の誰も疑問を持たない。

かんぼの宿。10,000円で購入した物件が6千万円で売却できる。こんなうまい話をどうやって取り付けたのだろうか?鳩山総務大臣こそ声を荒げてはいるが、談合にあれほど煩いマスコミが、オリックスの宮内氏に対し息を潜めているのはなぜなのだろうか。表の献金の不備を突いて違法と指摘する検察。これを否定するつもりはない。では、裏献金であった日歯連一億円の違法献金事件はこれでお蔵入りか?裏献金はあくまでも裏だから証拠を揃えるのが難しいのだろう。表献金はすべての書類が出ているから立証しやすいのか?

悪は排除されなければならない。しかし、排除されない悪がある。私はこの境界線に大いなる疑問を持つのだ。繰り返すが悪を認めるというわけではない。境界線は誰が引くのだろうかという問題である。政権奪取という権力闘争の渦中にあって、血が流れないほうが不思議である。これは分かる。しかし、関係筋がマスコミに情報を流し世論捜査をする国家は旧ソビエトに似ていないだろうか?排除される悪の優先順位を誰が付けているのだろうか?

すべては我が国の舵取りに原因がある。外需に頼りすぎ国内で考えるという思考回路をどこかに置き忘れてきてしまったのだ。確かに青写真をなぞってさえいれば何とかなる時代だったと思う。しかし、今も同じようなことをやっていることが問題なのである。常に誰かの何処かのご都合を伺い飼い犬のように従順であることが生きる道であると勘違いしてはいないだろうか。我が国を取り巻く金融、経済、エネルギー、環境、安全保障なと、周辺環境は一国で解決できるほど単純ではなくなっている。だから、国としての戦略が必要なのである。我が国は何で食べていくのか?政治が導く橋の向こう側には何があり、政治は国民に何を見せてくれるのか?私は日本人の勤勉さ、道徳心、正義感に鍵があると思っている。

蛇足だが、化学の世界、考古学の世界には、たまたま発見してしまった事が、前例どころか定説を大きく揺るがすことであった場合、発見を封印することがあるようなのだが、これを信じてしまえるほど何が事実なのかが実に分かりづらくなっている。
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