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長雨の影響 人参篇

2020年08月10日 | イベント・活動

 

 全有連では、じゃがいも、玉ねぎ、そして人参を年間を通じて供給しています。供給に困るのは、春の新物に切り替わる時期のみ。たとえば、北海道産の収穫量が少ない年や、九州の新物が遅くなる年など産地リレーの狭間のみ。
 2020年は新物が出始めてから異常続き。まずはコロナウイルスの国内感染の拡大。3月の一斉休校によって学校給食食材は行き場を失いつつ、その後の緊急事態宣言・外出自粛により家庭内需要が急激に増加。保存ができ、カレーなどの作り置き向きの根菜類は、またたく間に家庭へ吸収。つぎに、旬の北上を阻止するかのように日本全国で豪雨、長期にわたる曇雨天へ突入。需要高まるなか九州からリレーを受ける西日本は豪雨をいく度も受け減収、その次を担う関東はさらに曇雨天の影響を受けて大幅減収。全有連生産者も6月から入荷はなくなり、ネットワークをすみずみまで辿って7月は関東の生産者で持ち堪えました。
 8月の予定として新規に岩手、青森の人参生産者と提携し、不足しているじゃがいもや生育不良の夏野菜の生産者の調整に力を注いでいました。収穫期を迎えると岩手の人参生産者から「掘ってみたら人参が半分です(下半分は腐っていたり、小さいまま)。ほぼ全滅状態なんです。申し訳ございません」と連絡があり、先週ついに人参が途絶えてしまいました。さらに今週は、予約していた青森の南風農園さんより「今掘り始めているいるんですけど、予想以上に小さいのばかりです。草は元気に育っているのに日照不足の影響でしょうか、今回の分はお出しできるのですが、来週分はお届けできなくなりました」と連絡がありました。人参の産地間リレーは青森まで不作という非常事態。今収穫がはじまった山形のじゃがいもも数割減の見込み。みなさまにはご迷惑をお掛けしておりますが、生産者はあきらめずに最善を尽くしています。北海道産が潤沢に出まわるまでもうしばらくの辛抱をお願いします。それまではこの曇雨天でも元気に育った野菜に替えてお届けいたします。


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