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さくらんぼの作柄を決める交配時期

2023年04月24日 | くだものの生産者

 ちょっと汗ばむくらいな日があると、つぎの日にはぐっと気温が下がり寒い日もある。その合間では、雨が降ったり、強風の日が数日続いたり。こんな天候の激しいアップダウンのあるときに、さくらんぼの満開時期が重ることが多いのです。
 今年の開花は例年より10日ほど早く、この週末で満開になった園地が多いのです。気になる天気は晴れていながら低気圧が数日にわたり何度も通過して連日の強風。ここで心配なのは、さくらんぼの交配の要である地蜂「マメコバチ」の動き。この蜂は、気温は15度以上になると活動を開始をするのですが、この風では園地に設置された巣箱から飛び立っても風に煽られて、遠くまでは飛べません。こんな年は巣箱の廻りだけが豊作だったということもあります。それでも、マメコバチも必死で、風が弱ればすぐさま遠くへ飛び、懸命に花粉を集めて交配を手伝ってくれています。
 今年の佐藤錦の霜害は2~3割(開花の早い紅秀峰は8割と全滅に近い)と推定していますが、着果率を上げるために毛ばたきなどの作業も重ねて念を押しています。
 生産者の奥山さんは「着果次第だから、まだわからないけど、霜害はそんなひどくなかったようだ。ちょうど開花前に雨も降ってくれたのはよかったよ。」、阿部さんは「やられているところもあるけど、この感じだとなんとかなると思う。蜂もしっかり飛んでいるし」と。長岡さんは「やるだけのことをして結果を待つしかないっすね」と蜂が飛び交うなかでも、家族親戚総出で毛ばたきに励んでいました。みなさんに喜んでもらえるように生産者一同、がんばっていきます。

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