今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

本屋さんのダイアナ

2015-08-27 21:41:16 | 

 

大穴と書いてダイアナと読ませる少女と、裕福な家庭に育った彩子の二人の少女が
いろんな試練を乗り越えて大人になっていく物語ですが、育った環境が恵まれていても、
ハンディがあっても、それぞれに本人にしか分からない悩みがあって、それに翻弄されて
流されたり見失ったりしながらも前に進んでいくストーリーが良かった。

シンデレラストーリーじゃなくて、身の丈ストーリーなところも共感できます。

『みんながみんな、アンみたいに飛び立てるわけじゃない。ほとんどの女の子は村で生きていく。
脇役のダイアナこそが、多くの女の子にとって等身大で、永遠の”腹心の友”足るべき存在だから…。
アンみたいに変わった女の子があの小さな村で受け入れられたのは、ダイアナが親友だったからだと
僕は思っている。アンの良いところをダイアナは事前に引き出してあげたんだ。』

これは「赤毛のアン」のストーリーと重ね合わせているところです。

会社の仕事の中では、日々成長して仕事の質や効率を上げることを常に求められ、
自分の生活(人生)にもそれを求め続けていたら、さすがにちょっと疲れてしまっていたのですが、
これを読んだら、ちょっと楽になりました。

自分の置かれている環境の中で精一杯がんばる。

他の場所に求めるのではなく、そういう生き方もありですよね。


ヤンキー経済

2015-02-04 00:12:50 | 

これはヤンキーに限ったことと言うよりは、一般的な若者に深く浸透しているような気がするのですが、
この本によると、若者は、『絶対に地元を離れたくない』らしいです。

理由は、生まれ育った土地に根ざした同年代の友人たちと、そこで育まれてきた絆意識、家族と地域を
基盤とした毎日の平穏な生活こそが最も価値ある事だからだそうです。

これって愛知県民の専売特許だと思っていたけど、今やこういう人たちは全国各地の地方にいるようです。

人事の仕事をしていると、社員の転勤や、採用で、「そこまで地元に固執する理由は何?」 と思う場面に
遭遇するのですが、なるほどね~、最近の若者の傾向が少し分かりました。

リーゼントに学ランのツッパリは、今はマンガの世界の人になっちゃったようですね~。
でも、確かにあれがカッコいいとは思わなかったけどね。


その女アレックス

2015-01-26 01:52:38 | 

  

  ネタバレになるので、何も語れません。

「週刊文春2014年ミステリーベスト10」堂々1位! 「ミステリが読みたい! 」「IN POCKET文庫翻訳ミステリー」でも1位。

早くも3冠を達成した一気読み必至の大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる――。

かなりハードなサスペンスですが、インパクトが強烈で、いまだに毒されています…。

寝不足に注意の一冊。


故宮(Forbidden City)

2014-09-30 02:32:25 | 

日本人は故宮って言いますが、外国人はForbidden City って言うんですよね。

北京に来たら必ず一度は行くでしょうっていう場所です。(私は2度目)

 

まず入り口の毛沢東の写真の前で、記念撮影大会。故宮はとにかく広くて(72万㎡)、いったん入ったらここには
戻ってこないので、思い残すことがないよう、みんな必死で写真を取ります。

とにかく観光客が多い!一体どんな人たちが来ているのかと周りを見渡すと、なぜか中国人ばっかり。

旗を持ったグループもいれば、赤い帽子や黄色い帽子の団体もいました。中国人にとっては、北京に行って
故宮を見て、毛沢東の遺体(死んだときの状態のまま特殊加工保存されたもの)を見るのがステータスらしいです。

 

ゲートは昔とは違い、自動改札みたいになっていました。そして私服の警備隊の姿も。

 

実は、故宮と言う場所は、建物以外は、あまり見るものがないところなのです。

唯一見ることができる調度品はこの二つぐらい。正大光明と書かれた額の下には、「宝座」 と言われる箱が置いてあります。
この箱の中には何が隠してあるかと言うと、何と次期皇帝の名前が書かれた紙が隠してあったらしいです。
うわぁ~、ぞくぞくする話ですね。そしてすり替えられてしまうリスクを考えて、同じ名前の書かれた紙を必ず皇帝が身に付けていて
2つの紙に書かれた名前を照合する仕組みになっていたらしいです。怖いですね~、これを巡って陰謀や裏切りや、いろんな
うわさがこの閉ざされた世界で飛び交っていたんでしょうね。
そして赤いベットは皇帝の寝室だったところです。地味好きな日本人にはケバすぎて、これじゃ寝れません。

 

故宮では何を見るかと言うと、とにかく歩いて、その広さを感じて、悠久の昔、この敷地内の中で生活していた
皇帝一族の華やかな生活を想像する場所なのです。そう、私のイメージは映画「ラスト・エンペラー」

 

いくつもの宮殿を通り抜けた先にあるのが出口です。

 

お疲れ様でした。

 


光秀の定理(レンマ)

2014-08-03 17:59:15 | 

光秀の定理 (単行本)

最近の私のマイブームは、明智光秀でした。

光秀が本能の変を起こして、信長を討った理由は諸説ありますが、
私はこの小説に書かれている理由が一番腑に落ちました。

折しも、NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」で描かれている小朝が演じる光秀とも
一致するところがあり、しかも、高野山の宿坊に泊まったその日の放映で
光秀はあっけなく討ち死にしてしまいました。

そして、奥ノ院には光秀のお墓が。

本を読んだタイミングと、NHK大河のシーンと、高野山に行ったタイミングが見事にマッチしました。

これは何かのメッセージか?

奥ノ院のガイドに教えてもらったのですが、仏様と神様は昔は住み分けて考えられていなかったようです。
それが証拠に、今でも、仏壇と神棚は同じ部屋の中に作られていることが多く、これを分けるようになったのは、
明治以降らしいです。

その当時の名残が高野山にはたくさんあるようです。宗教の分け隔てなく自由な信仰。

今の高野山があるのは、信長の暴走を謀反という形で止めた光秀の功績だったかもしれないと感じました。

興味のある人は、読んでみてください。面白かったです。


USJのジェットコースター

2014-07-05 00:55:54 | 

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

東京に住んでいると、USJまでわざわざ遊びに行くチャンスがなかなかないので、
最近のUSJがどのように進化しているのか、全く知らなかったのですが、
相当面白い場所に進化しているようです。

そして、満を持して7月15日にオープンするハリーポッターの新アトラクション。
これは面白そう!どのようにしてこれができたのかも、この本に書いてあります。

後ろ向きのジェットコースターのアイディアも画期的です。
観光地に行って、前だけ向いて写真を撮るのではなく、ふと後ろを向くと
全く違う景色が広がっていたりしますよね。それに近いものを感じました。

アイディアは案外近いところにあるもの。ちょっと見方を変えただけで、
新しいものが発見できることってありますよね。

それとずっと考え続けること。考えていれば、目の前をスッと通り過ぎていく
何かにアンテナが引っかかることも。

何はともあれ、USJ、ハリーポッター。行きたいけど、混んでいるだろうな~ 


教場

2014-05-31 07:45:49 | 

教場

刑事ドラマが花盛りな昨今ですが、この本は警察官を育成する警察学校の話です。

当然フィクションなので、ここに書かれていることが実際に行われている訳じゃないと思うけど、
相当怖い本です。ほとんどホラーの世界。そしてぞっとするほど陰湿。

こんな世界があったなんて…

でもヤクザや凶悪犯罪者とサシで対峙できる人材を育成するためには、警察官は相当な特殊訓練を
積んでいるはずですよね。

近所の派出所のイケメン警官もこんな訓練を積んだのかと思ったら、ちょっと尊敬したくなりました。

いつもパトロールお疲れ様です!


日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル

2014-03-30 19:27:16 | 

日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル

4月1日から消費税が8%になり、政府は穏やかなインフレを目指していると
言っていますが、穏やかなインフレがハイパーインフレになって制御不能となったら
どうなるかという怖~い日本の未来が書かれています。

大体国が考えていることなんて、想定通りになったことがない…、確かにそうだ。

360円のスタバのカフェラテが3600円になるなんてことがあるのかも。

消費税増税に不安を感じている人は読んでみてはどうでしょうか?

 


楽園のカンヴァス

2014-02-11 15:13:36 | 

楽園のカンヴァス

勧められて絵画を題材にしたミステリーを読んでみました。

アンリ・ルソーの『夢』を題材にしたミステリーで、ルソーのミステリアスな人生に
途中から参加してくるピカソとの関係がミステリーを解くカギになっています。

MoMAに所蔵されている『夢』とそっくりな『夢を見た』という作品の存在の真偽を
解き明かすミステリーで、フィクションとは分かっていても、どこかのコレクターが
本当に持っているんじゃないか?と思わせるような、夢のあるミステリーです。

ミステリーから絵画や作家や、その時代を生きた画家との交流などに興味を持つ
きっかけとなる作品です。

もう1回MoMAに行きたくなりました。