今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

嫌われる勇気

2015-11-30 00:37:10 | 

「嫌われる勇気」を書いた、岸見一郎さんの講演会に参加してきました。

ユング、フロイトと並ぶ、三大巨匠の一人であるアドラー心理学を日本に広めた人として
一躍有名になった人です。

心理学者、哲学者=気難しそう というイメージを持っていたのですが、もちろん普通の人ではないことは
間違いないですが、学校の先生をやっている奥さんの代わりに、子育てをやってきたというキャリアの方で、
ちょっと尾木ママのような、主婦の気持ちにも寄り添えるような、不思議な雰囲気の人でした。

今回は人事系の、「いくら変革を掲げても、組織・人が変われないワケ」というテーマだったのですが、
岸見先生の話で、印象的だったのは、「ほめてはいけない」ということ。

この考え方は、アドラー心理学の特徴で、アドラーだけが唯一「ほめるな」と言っているようですが、
褒めるだけでなく叱ってもいけないという考えです。

なぜかというと、「あらゆる対人関係は、対等の横の関係」でなければいけないという考えに基づいているからです。

人間関係に上下関係を持ち込んではいけないという考え方。

これは夫婦関係、親子関係、教師と生徒、上司と部下、すべての関係において言えることで、上下ではなく
役割分担が違うと考えるようです。

面白いなと思ったのは、子供との関係において。

子どもがミルクをこぼした時:

普通の親 「何やってるの!だから気をつけなさいって言ったじゃない(怒)」

岸見先生 「どうすれば失敗しないと思うの?」

子どもが欲しいものがあってデパートで泣き叫んでいる時:

普通の親 「いいかげんにしなさい!(怒)」

岸見先生 「そんなに泣かなくていいから、言葉でお願いしてください」

子どもがなかなか起きてこなくて、9時過ぎに起きてきた時:

普通の親 「何時だと思っているの(怒)」

岸見先生 「生きていてくれてありがとう」

子どもが勉強しない時:

普通の親 「いい加減に、勉強しなさい(怒)」

岸見先生 「事態はあなたが考えているほど楽観的ではないので、一度話しませんか?」

実際に激昂しているときに、こういう会話が成立するのかどうか、やったことも、やられたこともないので、
イメージがつかないのですが、確かに子どもに勉強しろと言うのは、他人の課題に土足で踏み込んでいることであるという
アドラーの考え方は共感できます。

そして褒めてはいけないということの例

2歳の子どもがカウンセリングを行っている間、1時間おとなしく待っていた時:

普通の親 「良く待ったね~、えらかったね」(褒めてはいけない)

岸見先生 「ありがとう、助かったよ」

褒めるということは対等な関係ではないので、アドラー的には、2歳の子どもに対しても、対等に接することが大事だと
する考え方です。

褒めるということを完全否定するのは、どうかなと思うのですが、2歳の子どもでも人格を尊重して対等な気持ちを持つ
ということは、私も常にそのように考えているので、納得しました。

さてこの考えを組織改革に持ち込んだらどうなるか?

褒めない、叱らない、他人の課題に土足で入り込まない

これじゃ、全く無責任な上司になってしまいますが、そうではなく、他人を変えようとするのではなく、
自分が自分の人生や仕事の課題から逃げないで、挑戦し、取り組んでいくという姿勢を見せるということが大事であり
その勇気が周りに伝染して、組織が変わる。

下町ロケットのごとく、がんばりま~す。



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
臨床心理士にあこがれた私 (おおみ)
2015-11-30 08:48:42
政治に例えると、自民党と共産党かも?
でも、実際の社会は資本主義なので、無理があります。囲碁、将棋、麻雀のように、次の一手を瞬間判断するのには、一喜一憂する余裕はなく、そんなことをしていたら、負けます。経営者の気持ちと似ています。
大相撲の貴乃花がどうして無口無表情だったのか?相手に何を考えているか、分かってしまうためです。辞めたとたん、少年に戻りました。
(私の解釈は、まちがっているかもしれません)

私、AKBの高橋みなみさんと同じ、3月いっぱいでここを卒業しようと思います。
服部さんがここに来てくれた!!当初の目的は果たすことが出来たからです。
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ビックリポン (Yuko)
2015-11-30 23:25:37
自民党と共産党の関係は良くわかりませんが、貴乃花が無口だった理由はそうかもしれませんね。
卒業とは淋しいな~。私の方がおおみくんのコメントで励まされています。おおみくんにとってはここは学校なのかもしれないけど、気楽に遊びに来てください。

ところでAWが不祥事で大変なことになっていますね。今朝ヤフーニュースでAWの名前を見つけてビックリしました。
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AW 豊田さん (おおみ)
2015-12-01 08:01:24
豊田章男さんのかばん持ちから出直して頂きたいです。
「なべやかん」を尊敬しましょう!
「とよ とたん」って芸名を差し上げます。
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トリプルG (新入り 服部)
2015-12-02 22:23:46
昨日、今年の流行語大賞が「トリプル3」と発表される前の一昨日、みつゆに「トリプルG」(Guam golf Gassyuku)と伝えたのに無反応だったことにショックを受けています。
ショックと言えば、おおみくんが卒業、ってどういうことでしょうか!?
服部号でレインボーブリッジを渡るなんてとても想像力をかきたてるいい発想なのに…。
当然だけど卒業試験をちゃんとパスしてくださいね。
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トリプル3が分かりませんでした (Yuko)
2015-12-03 11:13:21
トリプルGに反応できなくてすみません(汗)
流行語大賞に選ばれるほどメジャーな言葉だったとは勉強不行き届きでした。「爆買い」は知っていましたが、「トリプル3」ってなんだ?だったので、服部さんの強い想いが素通りしてしまったようですが、ちゃんと理解しましたのでご安心ください。
そうそう、おおみくん、そもそも卒業ってなんだ?
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わたしも (たかよ)
2015-12-03 17:38:19
トリプルスリーって何?でした。検索した世の人も多いそうだ。そーいう私もググりました。

トリプルスリーは、プロ野球選手が同一シーズンに「打率3割、本塁打30本、盗塁30個」を記録すること。

ふーん、聞いたことある?2015年によく聞いた?
私の率直なかんそーです。

おおみくん、引退? このブログの安定したメンバー、おおみさんに引退はないでしょう。
監査人かぁ、永久会員だな。
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おすすめ本 (おおみ)
2015-12-04 10:51:58
「心との戦い方」ヒクソン・グレーシー

最先端で働く人に読んで頂きたい。格闘技に興味がない人にもおすすめ。もちろん、あの豊田さんにも!
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