東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

あさかぜのスジで上京

2006-07-18 00:45:00 | サンライズ瀬戸・出雲
復路:7月17日(月)
   →西九条:関空快速
西九条→尼崎 :阪神西大阪線普通
尼崎 →三宮 :阪神急行高速神戸行
三ノ宮→横浜 :サンライズ瀬戸
横浜 →東神奈:京浜東北線
東神奈→八王子:横浜線普通
運賃:¥12,450

三連休はあっと言う間に終わった。

やろうと思っていた事の半分もできなかったが、子供達と遊ぶことは出来たので、これで良しとするしかない。

帰京の手段にも、あれこれ迷いがあったのだが、この時期、飛行機運賃は篦棒に高いため、相対的に鉄道が有利になってくる。となると、これしかない。

今宵の宿は、サンライズ瀬戸、ノビノビシートである。

1ヶ月前の10時きっかりに5489サービスに電話を掛けてなんとか取れたが、3連休ということもあって、恐らく、早い段階で満席になったものと思われる。

最近では、なぜかサイバーステーションで、サンライズ瀬戸・出雲の空き状況の確認が不可能になったため、知る術はないのだが、今時、これだけ人気の高い列車は珍しいのではないか。現に、先日、8月15日分を予約しようとしたが、瞬殺で負けてしまった。

さて、当日、山陰地方では豪雨とのニュースがあり、サンライズ瀬戸・出雲の運行状況が気にはなった。

実を言うと、休み明けの火曜日は、朝9時から会議が予定されていたため、もし、怪しそうな場合には、最終のぞみ、場合によっては、銀河で戻ることも視野に入れていたのである。

しかし、20時時点、21時時点でのJR西日本の列車運行状況では、山陰線や伯備線で遅れが発生したことが報じられていたものの、具体的には遅れ状況が示されてはいなかったため、まぁ、遅れても10分~20分程度かな。これなら、9時には間に合うだろうと想像していたのである。

22時過ぎに、自宅を後にする。大阪でも結構な雨量であるが、近畿圏では、定時運行されているようなので、三ノ宮まで逆行することにした。

阪神西九条2週間前と全く同様に、関空快速で西九条へ出て、阪神西大阪線に乗り、尼崎へ。ここで高速神戸行きの急行に乗り換えるが、ラッキーなことに、当夜、この急行には転換クロスシート車が充当されている。座り心地も悪くはない。空いた電車で三宮まで快適に行けるのは阪神ならではである。

クロスシート車内元々阪神電車には、全く縁の無かった小生ではあるが、神戸空港やサンライズを三ノ宮から乗車するなど、最近、利用する機会が増えてきている。そのうち近鉄と相互乗り入れすると、益々、身近な存在になってきそうな気がする。

三宮に到着し、前回と全く同じように、コンビニで朝食等を仕入れ、JR三ノ宮駅ホームに立つ。サンライズ到着まで、まだ、20分程度あるので、ベンチに腰掛けて鞄の荷物整理と紀行文作成をして過ごす。

三宮駅ここで、予想通りというか、裏切られたというか、”サンライズ瀬戸・出雲は、山陰地方の豪雨の影響で32分の遅れで運転されています。列車到着まで今しばらくお待ち願います。”というアナウンスが流れてきた。

三ノ宮駅入場時に、チェックした案内表示には何も特別なことは表示されていなかったし、また、概ね30分以上の遅れが発生した場合には、列車運行状況にその旨を知らせることになっているのだから、相変わらず、異常時の情報伝達体制は脆弱であると言わざるを得ない。

もうすぐ24時45分にもなろうとしている
24時をまわると、流石に、ホームの人影も激減する。そして、24時35分発の最終大阪行が出発した後は、サンライズ瀬戸・出雲を待つ乗客約10名だけが、ホームに取り残されてしまった。

ベンチで待つ我々に対して、駅員がお詫びと説明にやってくるが、そんなことを聞いても今更どうしようもない。そんなことよりも、いつも言うように、せっかく列車運行状況のホームページがあるのだから、遅れが判明した時点で速やかに正確な情報を伝えるようにしてもらいたいものだ。せっかくシステムはあるのに、使いこなせていない。という悪い例である。天候が原因の列車遅延なのだから、仕方が無いと言ってしまえばそれまでであるが、情報提供という観点で、サービス改善の余地はいくらでもあると思う。

さて、上りサンライズ瀬戸・出雲は、銀河と違って元々運転停車時間がきわめて短い。願わくば、30分の遅れが、これ以上拡大しないことを祈るばかりであるが、小生と同じ事を懸念していた乗客が居たようで、”(JR東日本区間の)東海道線の朝のラッシュに巻き込まれて、東京到着は大丈夫なの?” と先の駅員に聞いている。それに対して、”多分、静岡までに10分程度は回復できるでしょうが、そこから先は...”と言葉を濁している。

JR東海、JR東日本区間の運行に係わる話なので、ハッキリとしたことは言えないのだろうが、それにしても、余りにも乗客の存在が忘れ去られているような気がしてならない。

サンライズ瀬戸出雲到着さて、24時45分頃、ようやくサンライズ瀬戸・出雲が到着。三ノ宮まで逆行したのは、早めに床について、少しでも長く眠るためだったのだが、こんなに遅れてしまっては逆行した甲斐が無い。

ともかく、速やかに乗り込んで、自分の区画に潜り込む。

意外と空席が目立つ。恐らく、大阪駅10番ホームで、ベンチが無いので立ったまま、列車到着を待ちわびている乗客達が居るということだろう。それを考えると、三ノ宮まで逆行した小生はまだ、マシだったとも言える。

慣れた手つきで、鞄から取り出したクッションと空気枕ををセットする。検札を済ませて、耳栓とアイマスクで武装して、睡眠体制に入る。間もなく25時ということもあって、直ぐに眠たくなってくる。

その後、淀川を渡り、大阪駅に到着して、隣の区画に乗客がやってきたのはなんとなく覚えているが、そこから記憶が無くなる。


翌朝、4時30分頃、喉の渇きで目が覚める。列車は結構なスピードで走行しているようである。運行状況も気になるが、遅れていたからといって、現段階では、どうしようも無いので、枕元のポカリスエットを飲んで再び眠る。

そして、今度は、6時10分頃、、例の3点チャイムに始まるおはよう放送で起こされる。

寝ぼけ眼で聞いていたが、列車は18分の遅れで運行されているらしい。昨夜の時点で32分の遅れだったので、14分も切りつめたことになる。

18分の遅れなら、終点の東京まで行かずに、横浜線経由で八王子まで行けば、なんとか8時40分頃には出社できそうである。

カーテンを開けて外を見ると、大船駅を通過中であった。およそ、後15分で横浜到着である。急いで、朝食、洗面を済ませ、荷物をまとめて下車準備をする。

しかし、18分も遅れながら、混雑する朝の東海道線を、かくもスムーズに走行できるのは、どう考えてもおかしい。大昔と違って、普通列車を待避させて先に寝台特急を通すなんてあり得ないはず。いったいどういう仕掛けなのだろう。

朝の横浜駅で7時2分に横浜に到着。朝の会議が無ければ、このまま、終点東京まで行った方が楽なのだが、致し方ない。ホームに降り立りたつ。

ここで、ふと、列車案内に目をやったとき、ピンとくるものがあった。

そうか、これは、今は無き”あさかぜ”スジだ。18分遅れのサンライズは、あさかぜのスジに乗って、混雑する朝の東海道線を比較的スムーズに走ってきたのだ。

あさかぜが廃止されても、そのスジは、まだ残っているのだろう。

横浜から、京浜東北線で東神奈川まで出て、東神奈川で横浜線に乗り換える。チマチマと乗換が発生して、なんとも面倒である。

それでも、始発駅の強みで、横浜線では余裕で着席でき、睡眠補充(二度寝)も出来て気分は爽快である。もちろん、9時の会議には余裕で間に合った。30分程度の遅れならなんとか吸収できることが分かった。

後で調べると、廃止直前の上りあさかぜのダイヤは、横浜着7時2分、東京着7時33分で、横浜着はぴったり一致している。今朝のサンライズの東京着はどうだったか知る由もないのだが、直ぐ前を走る730Mという普通列車を追い抜くことはあり得ないので、7時30分頃になったはず。

となると、9時までに出社するのは、もはや絶望的になる。やはり、横浜で降りて正解だったようである。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 多摩バス版トレンディ号、最悪 | トップ | 最悪の体調で帰郷 »
最新の画像もっと見る

サンライズ瀬戸・出雲」カテゴリの最新記事