往路:4月7日(金) 八王子→東京 :中央線快速 東京 →名古屋:ムーンライトながら 名古屋→鶴橋 :近鉄特急 鶴橋 →天王寺:大阪環状線 運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分+¥1,850+近鉄株主優待切符
春の18きっぷの旅も今週末で最後となった。残ったきっぷも丁度2回分。今回の往復で奇麗に使いきる予定である。シーズン終盤ということもあって、既に臨時ながらの運行はされていない。
今宵の宿は、3週間ぶりに定期ムーンライトながらである。
寒さが少しだけマシになってきたので、東京駅長距離ホームのベンチでムーンライトながらを待つ。先発の寝台急行銀河を見送るのも久しぶりである。今宵は8両で運行。しかし、さほど乗客が多いようには見えないが。
そして、続いて、湘南ライナーが発車した後、23時35分、ようやくムーンライトながらがホームに入る。
定期ムーンライトながらに乗車するのは3週間ぶりである。今宵は2分遅れで発車。蒲田付近で、横須賀線からの緊急停止信号により徐行する。いつもの週末に戻った感がある。
今宵の検札は比較的早い。指定券の予約日を1日間違ったものだから、6号車となってしまったが、それでも、横浜到着前に検札が終わった。
早速、アイマスクと耳栓で防御して、睡眠体制に入る。睡眠薬(アルコール)が効いたせいか、すっと眠ってしまったようである。小田原バトルのざわめきで起こされたが、よく覚えていない。このまま名古屋まで行ってくれたら良かったのだが、残念ながら浜松手前で目が覚める。まだ、4時前である。どうやら睡眠薬の分量が適正でなかったようだ。
結局、そこから眠れず、豊橋発車後は開き直って車窓を眺めて過ごすことにした。山側なので単調ではあるが、だんだんと白んでくる空に田舎の風景は、それなりに楽しい。
あたりを見回すと、通路にも、デッキにも人が一杯いる。若い女性2人連れが小さくなって通路に座り込んでいる姿を見るにつけ、何もここまでして乗らなくとも、と思ってしまう。
名古屋が近づくにつれて、駅毎に乗客が増える。”座っている人は立って下さい”というアナウンスが響き渡る。それでも、昨夜から乗っている者は立ち上がろうとはしない。
”走るスラム街”としばしば揶揄されるが、まさに、そのような光景が展開されている。
名古屋に数分遅れで到着し、ここで下車。車内が混雑しているのと、名古屋で降りる乗客が意外と少ないので、降りるのも一苦労である。
ようやく列車から降りると、名古屋止まりの7~9号車の乗客が一団となって、前の車両に乗り移ろうと必死である。この分だと、名古屋からも大混雑で、大垣でも悲惨な光景が展開されることだろう。大体、春も、夏も、冬も青春18きっぷの最後の週末は、混雑が特に激しいようである。そのあたりを見越して、今週は近鉄に逃げる。近鉄特急のチケットレス予約のポイントが加算されて20%になるのも理由の一つである。
中央改札は、どうせ混み合っているので、ホーム豊橋寄りの近鉄連絡改札から、株主優待きっぷで近鉄名古屋駅に入る。
そして、腹を満たして、もう一眠りするために、開店したばかりの売店で朝食を漁る。あまり、魅力的な駅弁は目に付かなかったが、とりあえず、桑名名物磯しぐれ弁当(¥850)を購入。
一方、6時30分発の難波行き特急は、すでに入線しているので、早速乗り込んで、車内でいただく。ご飯の上に乗っている蛤のしぐれ煮はさすがに美味しいが、その他のおかずは、取り立てて特徴的なものは無い。感覚的には、¥850はちょっと高いかな??? といった気がした。本当は、松阪牛の太巻きが欲しかったのだが、ここしばらく、売店で見かけたことが無い。
近鉄特急は、いつもの土曜日よりやや多い乗客を乗せて、名古屋を出発。再び、アイマスクと耳栓をして横になって眠る。
ところが、まもなく、津に到着というときに車掌に起こされる。隣の席の方が来るので起きて下さい。とのこと。ええっ! 嫌と言うほど、この特急に乗っているが、そんなこと、かつて(F1の時)1回しか無かったのに。
いつもなら、10人くらいしか居ないはずの車内だが、今朝は、かなり埋まっている。行楽シーズンで天気も良く、停車駅の多いこの特急はかえって混むということだろう。それなら、いっそのこと、30分後のアーバンライナーにしておいた方が良かったか? 鶴橋到着時刻はほとんど変わらない。
その後、しばらく、微睡んでいたが、名張で隣客登場。しかし、八木で嘘のように沢山の人が降りた。再び隣が空く。恐らく、これから吉野、奈良、京都へと繰り出すのであろう。
ムーンライトながらでも近鉄特急でも、寝足りない感じで過ごして、鶴橋に到着。
ここで、ニコチン補給し、鮮魚列車を見送って、環状線に乗る。
近鉄特急=行楽特急。行楽シーズンは特に、要注意である。空気を運ぶ乙特急とナメていた小生が浅はかだった。