東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

有終の美

2006-04-09 17:00:00 | 新幹線
復路:4月9日(日)
天王寺→大阪 :大和路快速
大阪 →米原 :新快速長浜行
米原 →名古屋:新快速豊橋行
名古屋→新横浜:こだま588号
新横浜→八王子:横浜線八王子行
運賃:¥8,700+青春18きっぷ1回分

2枚の青春18きっぷ春の18きっぷシーズンも間もなく終了する。小生のきっぷも、残すところ後一回分となった。思えば、2枚10回分、うまく使いきれたものである。最後ぐらいは、贅沢をしようと思い立ち、18きっぷぷらっとこだまグリーンで上京することにした。

この場合、下車駅は、新横浜しか選択肢は無いが、問題は、18きっぷと組み合わせた場合、どこからこだまに乗るかである。

浜松? 静岡? ぷらっとこだまグリーンの利用目的は唯一つ、ぐっすりと眠って、旅の疲れを充分癒すことである。といっても、青春18きっぷと併用するわけであるから、少なくとも¥2,300分はJRに乗らないと意味はない。また、贅沢をするにあたっては、できるだけ大阪出発を遅くしたい。

等々を検討した結果、大阪発17時の新快速に乗車し、名古屋発20時01分のこだま588号で新横浜まで行くのがベストだろうという結論に達した。スーパーぷらっとこだまグリーン料金は¥8,700、総額¥11,000で自宅から八王子まで行けることになる。飛行機を使った場合よりも安い。ただし、ついこの間、ぷらっとこだまに振られた経緯もあり、余裕を見て、一週間前に、天王寺のJTBできっぷを購入した。それでも、禁煙窓側はすでに完売であったため、不本意ながら、喫煙車窓側を予約せざるを得なかった。窓側が取れたということは、運が良ければ、隣は空席の可能性もある。

選んだこだまは名古屋始発であるから、空席が充分あると思っていたが、実際には辛うじて予約できたようなものである。スーパーぷらっとこだまグリーンプラン休日の場合は、できるだけ早めに予約を入れるべきであろう。席数は、かなり限られているようである。


17時発新快速到着@大阪さて、当日、大阪から新快速に乗車することにした。本日に限って尼崎まで戻らなかったのは、できるだけ遅く自宅を出発したかったからに他ならない。加えて、空いている車両を選べば、大阪では立つとしても、うまくいけば新大阪、悪くても、京都では座れるだろうという読みがあったからである。旅の最後はグリーン車で締めるので、最初に短時間立つのは覚悟の上であった。

16時50分ごろ、最後尾の1号車の中央の乗車位置△△に並ぶ。前から10番目くらいである。そして8両編成の長浜行き新快速が到着。なんとか4人掛けのボックスに着地する。この際、贅沢は言えない。座れただけでも儲け物である。

京都で2人掛のシートが空いたのでそちらに移る。大阪から乗車して、立っていた人は全員京都では座れたようである。京都からも相変わらず混雑するが、後ろの車両は比較的空いている。ここから、夕闇せまる車窓を眺めて過ごす。

実を言うと、この景色、小学校入学前、湘南電車の窓から眺めていた。列車の旅は、思い出を蘇らせてくれる不思議な力があるようだ。既にこの世を去った祖母や父の姿が脳裏に浮かぶ。そして、いつの日にか、この旅も自分自身の思い出となる日が来るのだろう。

さて、彦根を出発した頃から、前方の車両へ移動を開始する。米原バトルに備えるためである。事情を知っている旅人達がとある扉付近に集まってくる。

米原到着、目前の階段を駆けあがる。新快速豊橋行きは8番線。熟知した駅の階段を駆け下りる。

米原駅は予想を大きく超える混雑ぶり8番ホームに着いて、驚いた。乗車位置△△に数名という予想とは大違いで、すでに、10人以上が列をなしている。ともかく、人の少なさそうな列を見つけて並ぶ。まぁこのポジションなら、なんとか着席は大丈夫だろう。

跨線橋からは、沢山の人々が、後から後から切れ目無く降りてくる。夕方ということもあって、昼間の乗り継ぎとは比べ物にならない位の大勢の人が列を作る。列はホームの反対側まで達している。これは、相当に混みそうだ。

新快速豊橋行きが入線し、扉が開くと、一瞬で席が埋まる。本当に一瞬である。昼間なら3秒くらいの猶予があるが、そんな甘くはない。頑張って米原で走って良かった。と思える瞬間である。後は、名古屋到着を待つだけである。途中のシーンは、いつもと変わりはないので、詳述は省略する。

コンコース内の駅弁屋寿司詰めの乗客を乗せた、新快速豊橋行きは定刻に名古屋到着。一度改札を出て、コンコースの改札口と反対側にある弁当屋で夕食を調達する。ここは、ホームの売店よりも種類は豊富である。

一ヶ月前の失敗に懲りて、さんざん迷った挙げ句、選んだのは、”みそ丼”温泉玉子付きというのが興味を引いた。さて、お味の程は...。

夕食を仕入れた後、ぷらっとこだまの旅行券を取り出し、掟通りに新幹線改札より入場する。ここから2時間半のリッチな旅が始まる。おっと、忘れていた。待合い室のKIOSKで、ぷらっとこだまのドリンク引替え券睡眠薬と交換する。これで、快適な旅の準備は整った。

こだま588号乗換え時間は20分位あるのだが、こんな感じで準備していると余裕は無い。まもなく、こだま588号が入線するので、ホームに向かうことにする。

こだま588号は名古屋始発である。自由席付近は、比較的沢山の人が居るが、グリーン車乗車位置には、ほんの数えるほどの人しかいない。それでも、スーパーぷらっとこだまグリーン禁煙席窓側は満席らしい。

ゆとりのグリーン車への入り口喫煙席に移動。予想通り、扉近くの3列にのみに乗客が群れている。自分も含めて総勢4名。彼らは全員ぷらっとこだまのツアー組なのだろう。

自分の席は3D。早速、弁当を広げて夕食とする。味噌カツの少し濃い目の味付けが、玉子によって非常にまろやかな味に仕上がっている。などと、駅弁評論家みたいな感想を書いてみる。一言で言うと、みそ丼は旨い。¥850という値段から考えても充分お薦めできる。
みそ丼。旨いですよ。温泉玉子をみそカツにかけてお召し上がりください
食後に睡眠薬を少し服用。検札終了後、アイマスク着用し眠りに入る。と、豊橋手前付近で意識がなくなる...。気がついたら、なんとなく見覚えのある駅で、のぞみの通過待ちをしていた。よく見ると、先週、在来線に乗り換えた三島駅であった。1時間半程度は熟睡できた様である。が、睡眠薬の種類が良くなかったためか、寝覚めの爽快感が無い。そこで、熱海を出発してから、、空いている前席を回転させてボックスを作り、名残惜しそうに、もう少し休む。

そして、定刻に新横浜到着。横浜線に乗換え、八王子到着。とうとう、春の18きっぷを全て使い切った。

春の18きっぷ最後の旅は、非常にメリハリの利いた旅となった。名古屋までは貧乏旅行であったが、なんとか座れたし、名古屋からは贅を尽くした旅を楽しめた。良い思い出が作れそうである。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 行楽日和 | トップ | 金曜夕方の帰郷はスリリング »
最新の画像もっと見る

新幹線」カテゴリの最新記事