趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤

2012年10月19日 | 
池井戸潤さんの新作『ロスジェネの逆襲』、読みました。
この作品は、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』の続編だそうで、
同じく、熱血銀行マン半沢直樹が主人公です。



小説のタイトルにある「ロスジェネ」とは、ロストジェネレーション、
つまり1994年から2004年の就職氷河期に世の中に出た若者たちを指す言葉だそうです。

新聞広告でこの本を知った時、‘ロスジェネ’って市民権を得ているんだと思いました。
その世代の人にとってみれば切実なので、敏感に反応するのかもしれませんね。

読み始めてすぐに思ったのが、「睨み付ける」という言葉が多く出てくることです。
普段の生活中で、こんなに感情を逆撫でされてたらたまらないよな~と思います。
勧善懲悪、という言葉が思い出される懐かしい感じがする物語ですが、
徹底したエンタメぶりは、読んでいて痛快です。

‘ホワイトナイト’とか‘敵対的買収’とか一時期盛んに飛び交った単語が、
なんだか懐かしく感じてしまいます。
当時もこんな風な攻防が繰り広げられていたのかな、なんて思ってしまいました。

この本、就職したての若者にオススメです。
『バブル組』の2冊もそうですが、息子も面白く読んだと云っていました。
この本もきっと、楽しめると思います。
仕事をしていくということ、サラリーマンとしての心意気が感じられて、
きっと明日も頑張ろうと思うことでしょう。
早速、メールで知らせなくっちゃ。。