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ベネッセアートサイト直島の旅 番外編

2012年10月30日 | 旅行記
しつこく旅行記番外編です。

旅行の最中から幾つか思った事、感じた事がありました。
それだけでなく、旅行記をまとめていく中で、後からじわじわ広がる思いにも
気づく事になりました。
忘れてしまいたくないので、書き留めておこうと思います。

一番強く思ったことは、今までの観光地を巡る旅と大きく異なっていたということです。

「ベネッセアートサイト直島」は、
現ベネッセホールディンクス取締役会長である、福武總一郎氏と
建築家の安藤忠雄氏を中心とする叡智の結集だと思います。

それは、高齢化と過疎化が進む瀬戸内海の島々の、芸術・文化による地域再生への
活動に外なりません。
そしてそれは、見事に成功していると思います。

稀代のアートの島を求めて、訪れる人の多さ、しかも若者の多さに驚きます。
海外からの旅行者も、数多く見かけました。
そして、そこで働く人々も皆一様に若いのです。

知恵と力を持つ大人たちがアーティストを動かし、地域の人々を動かし、
少しづつ少しづつ築き上げている・・・。
未だ、その最中なのです。

これから行かれる人に、どうしても伝えたい事があります。
それは、是非ともベネッセハウスに宿泊してほしいという事です。
宿泊料金は、安くないです。
若い人には特に敷居が高いかもしれません。
ですから、一泊だけベネッセにして、後はお安い民宿に泊まるというのがオススメです。

気後れをさせるホテルではありません。
部屋にはテレビは無いですが、無い事を忘れてしまいます。
是非ともお気に入りのCDを持って行かれるといいです。
そして、敷地内のアートを堪能するのがいいと思います。

季節の移り変わりや、一日の日の移り変わりというものが、
建物や、風景や、アートの数々を変化させていくその美しさ、不思議さ。
すっかり魅了されてしまいました。
思い出すたび、ゆっくりと温かく広がる満たされた思いに、幸せを感じるのです。

「Benesse(よく生きる)」とは何かを考える契機としていただければと思います。

福武總一郎氏の言葉が胸に沁みますね。。