趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『おじさんとおばさん』 平 安寿子

2010年05月12日 | 
題名が面白くて思わず手に取ってしまいました。
書き出しも可笑しくて、ついつい笑ってしまい
どんどん読んでしまい、あっという間の読了でした。



昭和28年生まれの、おじさん3人とおばさん3人のお話。
この6人は小学校の同窓会で再会するのです。
50代後半の描写が実に具体的で、
いちいちなるほどそうなのだろう、と思わされるのです。

それぞれが、それぞれにあれこれ思惑持ちつつ付き合いが始まります。
そこで起きる小さな出来事や、事件や、あつれきから
自分自身を見つめていく姿に
年齢の持つ不思議さを感じてしまいました。

一つ言える事は、その歳にならないと分からない、ということ。
そんな事言ったら身もふたもないですが
自身の老いや家族環境など、自分を含めて回りが変わっていくことに
ついて行けないのだと思うのです。
それは誰しも当たり前のことなのだと思います。
そのことを気付かせてくれました。

まだまだ私は~なんて思っていても
きっともうすぐそこに、迫っているのだと、
身につまされてしまいました。

それにしても、昨日の記事の
朝井リョウくんの『桐島、部活やめるってよ』との落差に
ガ・ク・ゼ・ン!!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年齢 (オカダ)
2010-05-14 19:25:30
okeさん、こんばんは。
相変わらずバラエティ豊かな読書をされてますね。『桐島、部活やめるってよ』もなかなか面白そうですが、オカダとしてはまずこちらの方を読んでみたくなりました。

その歳にならないと分からない、というのは、ホントにそうですよね。一番は身体感覚が違ってきて、それに伴って心の有り様なども違ってきますよね。そういうものだと受け止めるしかないのでしょうけど。
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これから (Poke)
2010-05-17 18:31:33
オカダさん、こんばんは。
>相変わらずバラエティ豊かな読書をされてますね。

ホントですね^^; 興味を持つとなんでも、というのがいいところであり、欠点でもあります。

桐島くんも面白かったですが、
若い時を振り返るよりこれからの老いを生きていかないといけませんしね^^
家族の形態や役割といったものも変わっていくし、それも人それぞれですしマニュアルもないし^^;
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