趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「街場の教育論」内田樹

2009年04月06日 | 内田樹
久々の内田先生本です。
ブログを読んでいるので、久々という感じはしないのですが。

最近内田先生は多忙を極めているご様子で
日記の更新もままならぬ・・・とありました。
でも、精力的な仕事振り、本もたくさん出されていますね~

さて、この「街場の教育論」も独自の視点で
‘教育問題’の問題点を解き明かしてくれます。
とりわけ、‘犯人探し’のフレーズは
内田ファンには馴染みの深いものですが
これが曲者、いつの間にか自分自身も
いっぱし評論家ぶって
「そんなことだからいけないんだ!」
なんてぶってました。
内田先生ごめんなさい。
ああ、そういうことだったのか・・・と
感慨しきりです。

今回一番印象に残ったのは
娘が就活中ということもあって
大学のキャリア教育についての章です。
面接は入室して5分で決まるというのは
本当のことなのですね。
確かに、受験と就活というものはまったく違うものですよね。
娘に思わず読ませてしまいました~

内田先生のおっしゃる
「『他者とコラボレーションする能力』の涵養こそ喫緊の課題」
これこそが教育というものの本質なのかもしれません。

教育に関わるすべての大人たちに
教育に関わらなくても
自ら成長するということのために
おススメする本です。。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コラボする能力 (オカダ)
2009-04-09 18:53:18
Pokeさん、こんばんは。
「『他者とコラボレーションする能力』の涵養こそ喫緊の課題」は、僕も強く印象に残った部分です。現在の教育は、確かにその点をあまり重視していないように思います。
娘さんにも、きっとためになったでしょう。
僕も学生時代にこの本を読んでいたら、と思うと後悔することがいっぱいあります(^_^;。今からでも遅くはないかな。
ブログの方でも、ちょっと前にゼミ生の選び方について書かれていましたね。あちらもなかなか興味深い記事でした。
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村上龍さん (Poke)
2009-04-10 22:52:03
オカダさん、こんばんは。
いつもながら、内田先生の本を読むと新しい発見があってうれしいです。
偶然ですが、少し前に読んだ村上龍さんのエッセイにも‘コラボする能力’と同じようなことが書かれていました。

>僕も学生時代にこの本を読んでいたら、と思うと後悔することがいっぱいあります(^_^;。今からでも遅くはないかな

同感です!!人生に遅いことなんて無いと聞きました(^0^)めげずに頑張りましょう~

>ブログの方でも、ちょっと前にゼミ生の選び方について書かれていましたね。あちらもなかなか興味深い記事でした。

本当にそうでしたね。あの記事も心に残っています。昨日の記事の「婚活」にも通じる話ですね。いつもいつも示唆に富むお話で、目が離せせません!!
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