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『医者に殺されない47の心得』 近藤誠

2013年05月24日 | 
この本、売れてますね~
いつもながら、とても刺激的な題名で、思わず苦笑してしまいますが。



著者の近藤誠さん、2012年「第60回 菊池寛賞」を受賞されたそうです。

近藤誠さんといえば、やはり『患者よ、がんと闘うな』が印象深いです。
センセーショナルでしたし、論争も巻き起こっていましたね。
ちょうどこの頃、友人がガンを患っていたので、本もすぐに読みましたし、
論争の行方に注意をはらっていました。

近藤さんの著書だけでなく、図書館で手当たりしだいガン関係の本を借りて読みました。
目の前で苦しむ友人を何とかしたい一心でしたが、
何を信じてどうするのがいいのか、結局分からなかったです。

でも、近藤さんの著書はどれを読んでも説得力があって、
なるほどなぁと感じる所が多かったのです。
結局、それまで毎年やっていた検診を受けなくなったのも、この頃からです。

久しぶりに開く近藤さんの新刊は、やはり以前からの主張は変わらず、
「がんもどき」と「がん」の話が中心ですが、
医療を妄信してはいけないと、警鐘を鳴らしています。
病院にかかる、お医者さんに診てもらう、薬を飲む、といった事を
もう少し客観的に見てみる事は必要かもしれないと思いました。

それと、健康に長生きするためにとか、リビングウィルについてなどと、
やはり年齢を重ねられた内容になっています。

読み手の自分自身も年齢を重ね、老いや病、死というものが
より身近に感じられるようになってきました。
お陰で、以前読んだときよりもずっと落ち着いて読み進めました。
ただ妄信するのではなく、自分の中に消化された物だけ取り入れたいと思いました。

読後はそれぞれですが、一度読んでみるのもいいと思います。。




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