9/22(月) 晴れ 走行距離 398km
午前5時前、フェリーは小樽に到着した。空気は冷たい。
まだ暗い運河に少しだけ寄った。すぐに一緒のフェリーで上陸したライダーがやってきた。
そのライダーは今日富良野まで、その前に鱗友朝市に行くと言う。
こちらは美瑛まで、お先に鱗友朝市に行きますと言って運河をあとにした。
鱗友朝市はこじんまりとした魚介市場で、何軒かの食堂が併設されている。
味さきと言う店でサーモンイクラ丼を食べた。良い一日になりそうだ。
次回は旬のさんまが入ったイクラ丼を試してみたい。
平日の早朝、国道を走る地元の車の速さに、ここは北海道であることを実感する。
今日は美瑛の白金温泉にある野営場まで行くのだけれど、まずは寄り道の一個目、余市のニッカウヰスキーだ。
まだ、開いていない。6時だもの。
また今度~、と言って羊蹄山方面に向かった。
道端で地図を確認していたら、自転車に乗った綺麗なお姉さんがおはようございます、と声をかけてくれた。
そして、今日の天気は最高だ。ちょっと冷たい風が心地よい。
京極町のふきだし湧水に寄って、甘い水を飲んだ。羊蹄山の周りには湧水地が何ヶ所もあるのだ。
羊蹄山を後にして支笏湖へ向かった。支笏湖はアクセスできる水辺が限られているのだけれど、
ライダーハウスとキャンプ場のあるあたりの水辺は居心地が良さそうだった。
北海道の農家の庭先には花が咲き誇っていることが多い。
苫小牧とむかわを経由して沙流川沿いのR237を上って行く。
日高峠を越えたら富良野まではもう少しだ。
富良野で、昼食をとろう。今日の気分はラーメン、以前混んでいて入るのを諦めた支那虎へ向かった。
ラッキーなことに空いている。
がぁーん、次の店を探そう。ほどなくして富川製麺所に到着した。地味な佇まいだ。
ザンギ、北海道の唐揚げだ。ジューシーで程よい味付けであった。
そして味噌ラーメン、化学調味料は一切使っていないとのことで素朴な味だ。
昔、実家で食べた自家製うどん(小麦粉、味噌(大豆、麦、米)まで自家製)に近い味であった。
外で食べるラーメンの味は濃すぎることが多いのだけれど、ここのは優しい味だ。
そして、何より店員さんの効率の良い働きっぷりが気もちいい。
是非オーナーは店員さんに給料をたくさんあげて欲しい。
富良野から吹上温泉を経て白金温泉へ向かった。
国設白金野営場にテントを張った。少し休んでいたら雷雨となった。
歩いて近所の温泉、銀瑛荘に向かった。渋い温泉宿で身体を温めた。
温泉から上がると雨は上がっていた。左が美瑛富士、右が美瑛岳だ。
その宿で買ったビールを飲みながら野営場に帰った。
バイクに置いたままだったヘルメットを抱えて車止めのロープを跨いだ。
身体が前にくるりとして、地面に叩き付けられた。顎と右手を擦傷、両膝を打撲して痣ができた。
転がったヘルメットはスタビライザーが割れてしまった。幸いカメラはほぼ無傷であった。
良い一日であったかどうかは、眠るまでわからない。張られたロープを跨ぐときは気をつけよう。
野営場からは美瑛富士が少しだけ見える。明日は近くの山に登ろうと思う。
時おり寒さに目が覚めたときに聞こえる美瑛川の流れる音、木々の葉がこすれる音、降る雨の音のどれもが優しい。