風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

ゆるりと伊豆へ

2014-05-25 | 

5/25(日) 曇り

 

この春行った、伊豆ツーリングの記事ワカバさんからコメントをいただいた。

ワカバさんが伊豆に来るときは馳せ参じますよ、と返したのだけれど恥ずかしながら具体的な日程を知ったのは直前であった。

そのときのコメントを読んだごんさんから連絡を受けたのだった。もちろん行きます!と答えた。

 

東名高速道路、沼津岡宮ICのコンビで待ち合わせだ。待ち合わせ場所に着くとnonameさんとごんさんが待っていた。

そしてvansさんが到着し、たわい無い話で盛り上がりながらワカバさん達の到着を待った。

ワカバさん達の到着が少し遅れてしまったので休憩もそこそこに出発した。西浦のやま弥に予約を取ってあるからだ。

やま弥ではコンタさんとtezさんが待っていた。ご無沙汰していました。

ここでnonameさんが所用のため帰宅となった。食べずに帰る、僕にはできない業だ。

 

やま弥の2階の広間は天気が良ければ海の向こうに富士山が見えるはず。

まぁ、見えないのでお刺身定食でもどうぞ。ごんさんのですが。

実は富士山がよく見えるのは圧倒的に冬なのだ。それ以外の季節は見えないことの方が多いのでまた来てね。

ごんさん以外は名物の鯛丼を頼んだ。卵の黄身を混ぜて食べるのだ。

美味しいが、単品なので、お金とお腹に余裕のある方はお刺身定食のシメとして食べてもいいかもしれない。

 

駿河湾沿いの道を宇久須まで走り、 西天城高原の牧場の家に向かった。

ソフトクリームを喰らう。あ、垂れた。

 

仁科峠からK411、K127(旧西伊豆スカイライン)で戸田峠へ向かった。

伊豆屈指の超展望ワインディングロード、何度走っても素晴らしい。

みんな走りと景色を堪能できたようだ。

 

だるま山高原レストハウスのデッキから富士山方面を望んだ。

生憎の曇り空だったけれどほんの一瞬だけ山頂付近の輪郭が見えた。

背中で語る人の集団、背負っているものが多いのだろう。

そんなようなことを思っていたら富士山を見つけた。ごんさんの背中にKUSHITANIあり。

 

でもコンタさんがワカバさんにヤラシー!ヤラシー!ヤラシー!と連呼されていたことだけが思い出に残った。

昨年南伊勢にみんなで集まったときの帰り、岸壁を離れていくフェリーからそーっと望遠で写真を撮っていたことのようだ。

そう言えば、やま弥で待っている間にお茶を入れる僕の後ろ姿をワカバさんに撮られていた。ヤラシー!

 

今日の走行距離は311km、伴ちゃんのオドメーターは71,845kmとなった。

ブログの更新は忘れた頃にやってくる。かもしれない。

 

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青森 - 秋田 弾丸ツアー

2014-05-03 | 

5/1 - 5/3 曇時々雨、大雨、晴れ、強風 3日もあれば天気も色々変わるのだ。

弘前城でお堀の石垣を今年の秋から改修すると言うニュースを聞いた。今度お堀と天守閣を桜と共に観られるのは10年後になるとのことだった。

弘前公園の桜は一度観てみたいと思っていたのだけれど、青森はちょっと遠く、混雑したところは避けていたので、訪れる機会はなかなか来なかった。

でも、次は10年後と言われると今観ておかないと機会がないのじゃないかと思った。天気と相談だなと、開花情報と天気予報を毎日チェックしていた。

当初の予定は4/29 - 5/1で行こうと思っていたのだけれど、天候が今ひとつなので休みをずらして5/1 - 5/3で行こうとぼんやりと考えていた。

その間にも桜の花は次々と開花して満開から桜吹雪に変わろうとしていた。

5/1、普通に起きると関東地方の天気は良さそうだったが、東北地方の天気は大荒れっぽい。行こうかどうか躊躇したのだけれど、迷ったらやってみるが信条なので弘前を目指すことにした。

準備を整えて出発したのは9時40分であった。日が暮れる前に到着できるだろうか。

東北自動車道を黙々と北へ向かった。那須高原で弘前の宿の候補に電話をかけた。出られたご主人は今日の予約ですかと驚いていたけれど、キャンセルがあったとのことで幸い予約を取ることができた。

須賀川を越えた頃、前方に黒い雲が見えた。お昼を食べて雨雲の動きを確認しようと安積のPAに立ち寄った。

天ぷらうどんを注文して、出来上がりを待っていたらパチパチと音を立てて横殴りの雨が降ってきた。

急いでバイクを屋根の下に突っ込んだが、うどんを食べて戻ってみたらバイクはびしょ濡れであった。

雨が弱まるのを待ってレインウェアを身に着けて出発だ。

その後、人生において初めて経験するような身の危険を感じる豪雨を何度かくぐり抜けた。バイク旅だから味わえるこの試練、馬鹿だねぇ。

岩手を抜ける頃、やっと安心できる空になった。ここまで来ると東北自動車道はがらがらだ。

18時20分、弘前の宿、石場旅館に到着した。風呂に入ってさっぱりした後、ご主人にお勧めの居酒屋を教えていただき夕餉に向かった。

薄暗い通りにその店、しまやはあった。暖簾をくぐると一見のひとり客にはちょっと敷居が高い気がした。

値段の書かれていない手書きのメニュー。こう言う店は久しぶりだな。店は恰幅の良い女将さんとアルバイトと思われる若い女性たちで切り盛りされているようだ。

客は地元の方と観光客が半々ぐらいだろうか。カウンターに座り、アルミバットの料理を眺めたが殆ど出尽くしてしまったようだ。

生ビールを頼んだ。お勧めを聞くとガラスケースに入っていたトゲクリガニを勧められた。聞いたことがないので当然試してみることにする。

その横にあったサザエを刺し身にしてもらった。トゲクリガニはこの時期だけ漁が許された地元のご馳走なのだ。茹でられたトゲクリガニの濃厚な味噌とハラコの甘さにクラクラしながら次のビールを注文した。

この辺りから女将さんやカウンターのお客さんと話始めた。ほんと、久しぶりだな、こんな感じ。まぁ、キャンプだとけっこうあるけど、キャンプだと普通の人が少ないと思うのだ。

サザエの刺し身、コリコリとして美味い。肝の部分は別に焼いてくれた。これも美味いのなんの。

さらにビールを注文し、次は何にしようかなと思っていたら、奥の座敷から山菜の天ぷらの注文があったので便乗させてもらった。タラの芽にウド、春の香りにまたまたクラクラだ。

気が付けば21時20分だったので、お会計を済ませて弘前公園の夜桜見物に向かった。

散り始めた桜によってお堀が桜色に変わっていた。ほろ酔い加減で歩き続けた。いいぞ、いいぞ、やっぱり雨の中を走って正解だ。

イェイ!

宿への帰り道、お腹が空いてきてしまったので、コンビニでカツサンドとビールを買った。

消耗しきった身体には栄養が必要なのだ。

 

次の朝、朝食前にもう一度公園を歩いた。

石場旅館は趣のある宿だ。若い人はあまり訪れず、客層は年季の入った方々と海外の方々が多いようだ。

出発時、どちらに行かれますかとご主人に聞かれた。角館に向かおうと思っていたので、秋田方面ですと答えたところ、男鹿半島がいいですよと勧められた。

じゃあ、男鹿半島に行ってみよう。まずは岩木山を2/3週してから日本海側に向かった。山麓一杯に広がるりんご畑、りんごの花はこれから咲くようだ。

残雪と山桜、東北の春は一気にやって来るようだ。道端のフキノトウは大きく花を開いている。

日本海側に出ると、雲行きが怪しくなって風が吹いてきた。

千畳敷と言う場所があったが、今までいくつも千畳敷を見てきたので立ち止まること無く先に進んだ。

断崖を縫うように造られた海沿いの道を走っていると霧雨から本降りに変わった。

天気が良ければ白神山地の麓でも訪れてみたいところだったけれども、雨の中なので坦々走り続けた。

雨具を脱げる屋根付きの食堂を探したが、そんなに都合の良い店は現れず能代までやってきた。

駐車場を備えた大型のショッピングセンターがあったので立ち寄ることにした。昼飯を取るのに良い店がなかったので、商店街を歩いてみたがどこも夜の店で、再びショッピングセンターに戻ってファミリーレストランに入った。

すっかり身体が冷えてしまっていたので、カレーうどんを食べた。カレーうどんを食べると口の中にいつも火傷を作ってしまうのはなぜだろう。

能代を過ぎると天候が回復した。その後、八郎潟の大干拓地を走った。小学校の頃に習った地にやってくるとは思ってもみなかった。

男鹿半島にはいくつか温泉地があるが、一軒宿はどこも高そうだったので、一番大きな男鹿温泉郷を訪ねてみることにした。

温泉街に入って観光協会のようなものを探すと温泉協同組合があった。事務所で手頃な宿の予約を取ってもらった。

宿は温泉旅館ゆもとと言って温泉街から少し離れたところにあり、道なりに走って行くと宿は斜め後ろにあって行き過ぎてしまった。

細い道、たぶん旧道と思われるその道で、普通の集落の中に建っていた。伝承によるとこの温泉の発見は1200年前だそうだ。

15時過ぎに投宿してじゃぶじゃぶの大きな風呂に浸かり、身も心もゆったりとした気分になった。風呂から上がって夕食まで時間があったので、ご主人に男鹿半島一周は1時間でできますかと訊ねると2時間はかかるとの話だった。

2時間ならきっと1時間で帰って来られるだろうけど、ビールを飲みながら明日の帰宅ルートを考えることにした。その方が気持ちいい。

帰宅ルートは男鹿半島をまわった後、本荘から湯沢を抜け、稲庭うどんを食べて子安峡を目指し、長者原SAから東北自動車道に乗ることにした。

夕飯の準備が整ったと連絡があり大広間に向かった。お客は数組の夫婦者とカップル、そしておっさん1人であった。

正しい温泉旅館の料理の数々。ビールからお燗に変わる魔法にかかってしまった。

黒鯛の鍋、甘い出汁が身体の隅々まで染み渡ってゆく。

黙々と料理と酒に対峙していたら、一気に酔いがまわってきた。部屋に戻ると歯も磨かずに布団に沈み込んでしまった。

目が覚めると午前1時、まだまだ朝までは長い。朝の散歩のために目覚ましをセットしてもう一度眠りについた。

次に目が覚めるとセットした時刻をかなり過ぎていた。アラームに曜日が設定されていたのだ。散歩はパスして朝風呂に向かった。

この宿は風呂も料理もコストパフォーマンス的に素晴らしい。いつまでも宿の経営が続いていくことを願うばかりだ。 

 

3日目、やっと晴れた!青空の下、男鹿半島のアップダウンする断崖のワインディングロードを走り続けた。断崖を走る道路の脇に自動車がよく止まっていた。山菜採りが盛んなようだ。

極上のワインディングロードに素朴な温泉、男鹿半島は今年のツーリング大賞の候補になった。

一気に集落まで駆け抜けてしまった。男鹿半島と言えばなまはげが有名だ。

少し行くとゴジラ岩の看板があったのでUターンして海岸に向かった。ここは駐車場だが、岩がゴロゴロしているので気をつけよう。

ゴジラ岩、僕には亀岩に見えた。大きな岩を想像していくとがっかりするので小さな岩を想像していくと良いかもしれない。

秋田方面から男鹿半島に入ると巨大ななまはげが迎えてくれる。

秋田から本荘は淡々とR101を走った。走りながら何度も走ったカリフォルニアのR101を思い出していた。

どちらも西海岸を走る幹線道路だ。本荘からR107に入り、山道っぽいR398経由で湯沢方面を目指した。

R398は田舎道となってしまったが横根峠あたりにはフキノトウやつくしが顔をのぞかせていた。

そして、稲庭うどんの佐藤養助本店に向かった。以前立ち寄ったとき開店前で入ることができなかったので、今日は是非食べてみよう。

連休初日と言うこともあり1時間待ちであった。一瞬ひるんだが、今度いつ来れるかわからないので待つことにした。

待っている間、併設された生産工場を見学したり、お土産を買ったりした。

ここはやっぱりざると山菜の天ぷらだろう。醤油だれと胡麻だれでつるつると一気に食べてしまった。

追加のざるを頼もうかとも思ったが、それは食べ過ぎだなと論理的な決断ができたようだ。

稲庭地区には他にもうどん店があるので、次回は他店にも寄ってみよう。

くねくねが続くR398は雪景色と桜、一面の銀世界、新緑と次々とその風景が変わっていった。

気が付けば一気に100kmほど走って東北自動車道に辿り着いた。

東北自動車道は雨が降ったり止んだりした。それ以上に横殴りの風にずっと晒されてかなり体力を消耗した。

栃木あたりでかなり危険な状態になったので佐野SAで休むことにした。

ラーメンを食べたら身体も温まり、体力も回復して家まで一気に走ってしまった。それでも家に着いたのは夜の10時頃であった。

雨と風に打たれ続けた2泊3日の弾丸ツアーが終わった。いい年して何やってるのだろう。やっぱりアホだな。

 

1日目の走行距離 716km 東京 - 弘前
2日目の走行距離 215km 弘前 - 男鹿
3日目の走行距離 717km 男鹿 - 東京

3日間の走行距離は1,648km、伴ちゃんのオドメーターは71,422kmとなった。

 

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