風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第9話(最終話)

2023-07-31 | 

9月28日(火) 晴れ

札幌を後にして昨日走った中山峠を再び走る。ワインディングロードをぐりぐりと走って京極へ向かった。「名水の郷きょうごく」で豊富に湧き出る美味しい水を飲もうと訪れたらコロナのため休みであった、残念!

次に向かったのはツーリングまっぷるにあった「ファームレストランじゃがた」、コロッケを食べるのだ、とバイクを停めて店の前まで意気揚々と歩いて行くと閉店していた、残念!うーん、どうしよう。幸いすぐ隣に「農家のそばや 羊蹄山」があったので迷うことなく入店した。

せいろと天ぷら盛り合わせを頼んだ。サクサクの天ぷらと喉越しの良い蕎麦、美味しいものが食べられて幸せだ。今調べたらこのお店はヘリポートがあるので、ヘリコプターでも訪れることができるとのこと!

店舗からは湧水の池と羊蹄山が見える。旅の途中に寄ってみたいお店である。

倶知安からR393のくねくね道をぐりぐり走って小樽へ向かった、小樽が近くなりでタラタラと走っていたら走り屋の車が後ろから来たので道を譲った。少しして速いバイクが後ろから来たので道を譲った。でも最後だから走っておくか、速いバイクを追ったら道を譲った車に追いついてしまった。さっきのバイクと車の後ろをしばらくランデブーだな。程なくしてバイクと車は途中でUターンしてくねくね道へ戻って行った。好きですねぇ。僕もですが。

くねくね道を抜けて小樽の街に入った。海に近い市営駐車場にバイクを停めてメインストリートをぶらぶらした。運河や石造りや煉瓦造りの古い倉庫や商家を眺めながら繁栄していた昔のことを想像する。

これはルタオの本店だから古くないけどね。

お土産を買ったり、スイーツを食べたり、小樽の街をトコトコと歩いた。しかし暑い、タイツ履いて革パンツだから暑いのは当たり前だ。

小樽を十分楽しんでから帰りのフェリーに乗船した。自衛隊の装甲車も乗船していた。

次の日、フェリーは新潟に到着し、関越道で自宅を目指した。途中のSAで蕎麦を食べよう、と思った。出てきたのはうどんであった。どうやら自販機のボタンを押し間違えたらしい。

なんか長いこと北海道にいた感じがする、道内は8日間だったけれどのんびりしてたからかな。

2021年夏のツーリング日記はこれで終わりです。細部の記憶が曖昧でした。日記はすぐに書きましょう。

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第8話

2023-07-23 | 

9月27日(月) 晴れ

長年使用しているGPSナビ、古いので新しい道がなかったりすることもあるけれど向かっている方角はわかるのだ。ナビは車載用で防水ではないので雨の場合は取り扱い注意だ。まぁ、そんな不便も好きなのだけれど。これは今回美瑛を周った時の軌跡で、なかなか美しい、と自己満足する。

午前中に六花亭の札幌本店でお土産のお菓子、おやつ用におはぎとマルセイアイスサンドを購入した。アイスサンドは店を出て歩きながら食べてしまう。六花亭は心のオアシスなのだ。

ホテルに戻ってバイクで札幌駅近くのレンタルバイクショップへ向かった。なぜって、なーんと我が子がバイクの免許を取るので一緒にツーリングに行って欲しいと頼まれたからだ。免許を取るの意味は、今日の午前中に取得予定と言うことだ。え、免許取れなかったらどうするの?と言う心配はあったが、心配しても埒がないのでその時はその時である。レンタルショップの近くで待っていると無事に取得できたとの連絡を受けた。次は初ツーリングへの心配だ。まぁ、バイクは乗ってなんぼ、走ってなんぼだと思うので、頑張ってくれ。

しばらくして娘がレンタルバイクショップに到着して受付を済ませた。緊張している様子だ。そしてショップのお兄さんにバイクの説明を受けた、まずは駐車場内で発車と停車の練習、そしてぐるぐると周る練習、まぁ、初ツーリングなのでトコトコ行こうではないか。今日の行き先は中山峠だ、2車線の走りやすい道路なので大丈夫だろう。その前に腹ごしらえだ、琴似にある洋食店を目指した。とりあえず信号が変わるときは無理して突っ込まず止まること、歩行者には最新の注意を払うこと、エンストしてもパニックにならないこと、などなどを伝えた。当たり前だけれど最初から街中をスイスイ流すのは難しい、ドキドキに違いない。それでもなんとか走って琴似に到着した。

目的のお店は定休日であった。うーむ。どこにしよう、路地を回るとすぐ近くにオニオンチョッパーズと言う雰囲気の良いお店を発見、駐車スペースもあったのでここでランチにしよう。僕はカニクリームコロッケオムライス、娘はクラムチャウダーオムライスをチョイス、いろんな一皿があって決めるのが大変であった。とても美味しくてお腹もいっぱいになった。

街を抜けると中山峠へ向かう道は適度にくねくねしてくる。バイク乗りには快適な道路だけれど、初ツーリングでは恐怖かもしれない。

後ろを走る姿を見ているとまだまだ体を倒せない、って当たり前だ。カーブを曲がりきれずに飛び出していかないかと少しヒヤヒヤしたけれど無事に中山峠に到着した。来る前に六花亭で買っておいたおはぎを食べて休憩した。休憩中にワインディングロードの走り方について伝える、カーブの手前で減速、行く先に目を向けて体重移動で曲がり、立ち上がりに向けてアクセルを開ける、って難しいよな。まぁ、とにかくカーブの手前で減速だけは覚えておこう。

左が今回娘がレンタルしたブロス250、なかなか乗りやすいらしい。向こうに見えるは羊蹄山、ここまで来られてよかった。

来た道を引き返す、ずっと下りだけれど、来る時よりも余裕を持って乗れているようだ。札幌に戻るとすっかり日が暮れていた。

ご飯の時間を入れて5時間、距離105kmのツーリング、初めてのツーリングにしてはなかなか良かったのではないだろうか。バイクをニコニコして返す娘にレンタル店のお兄さんたちも嬉しそうだった。

あれから2年、娘はセローに跨ってふらりとツーリングに行ったり、オフロードも走っているようなので(北海道のオフロードって川とか)、事故だけは気を付けてくれ!

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第7話

2023-06-21 | 

9月26日(日) 晴れ

テントをたたみ、ヌプカの里を探索したら奥の方に灯りのない暗がりの静かなサイトがあることがわかった。次回くることがあったら奥に潜んでしまおう。焚き火もできそうだ。

よく晴れていてヌプカの里の一番上から十勝平野とその先の日高の山々まで見ることができた。今日は札幌に向かうのみ、ゆるゆると行こう。

国道274号線は結構走りを楽しめる道なのだけれど、はみ出し禁止の場所になるとどうしてもタラタラになってしまう。

で、なんで特に何もないここで止まったのか。

ジャジャジャジャーン。走行距離が100,000kmとなったのだ。ここ数年は年2,000kmぐらいしか走っていないので、あまり意識はしていなかったけれど10万キロはやっぱり嬉しいな。と言いつつ、10万キロを超えた次の年の2022年は1,000km乗らなかった。。。

時間があるので少し林道に入っ渓流の様子を探ってみよう。入った林道は途中の橋で行き止まりとなった。川は荒れていて竿も出せそうにないのでそそくさと退散しよう。

どこの道の駅か忘れてしまったが、牛乳飲んでおこう。

札幌で格安のビジネスホテルにチェックインした。一泊3300円、バイクは550円て安くないですか!札幌に2泊してから小樽へ向かう予定だ。

夜になり札幌在住の娘と根室花丸で夕食を食べた。寿司は勿論のこと、地酒、風蓮湖産のチカの天ぷら、鯨のベーコンも美味しかった。チカはワカサギのような魚だった。お寿司の後は向かいの四葉乳業のカフェで大きなパフェを食べて打ち止めでした!

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第6話

2023-03-26 | 

9月25日 (土) 晴れ

朝霧も乙なものです。

8時40分、星に手のとどく丘キャンプ場を出発した。今日は上川を経て士幌のヌプカの里を目指す。今回の旅程で目指せる近隣のキャンプ場はもうそこしかないのだ。

快晴の空の下のんびりと走った。久しぶりに雨の降らない日なのでフニャフニャな状態なのだ。途中にある層雲峡の辺りは紅葉真っ盛りであった。

峠道に入るとのんびりした気分を一変、ぐりぐりと峠を目指してバイクを倒しまくった。三国峠に着くと昼過ぎ、久しぶりに峠のカフェでカツカレーを食べようと思って勇んで店に向かうと、入り口に列ができていて当分入れそうになかった。仕方ない、次の店だ。次の候補は三股山荘一択である。この辺りは山の中なので温泉街を除けばご飯を食べられるのはこの2軒だけだが、どちらもおすすめである。

三国峠から大きな橋と白樺の道路を抜けて三股山荘に着くと満席で入れず、やはりここもだめなのか。時間を調整しようと三国峠を往復して戻ったけれども、やっぱり満席で入れず。

えーい、もう温泉に入ってしまえ。そこで近くの幌加温泉の鹿の湯へ向かった。ここも好きな場所である。ぬるい湯から熱い湯まで梯子して冷えた身体が温めた。

再び三股山荘へ戻ると入店することができた。店内の人数を制限していたのですぐに満席になってしまうようだ。お目当ての「畑のランチ」はジャガイモがもうないとのことだったので、ランチではなくジャガイモとスープ抜きの単品をお願いした。それと梨味のチーズケーキとコーヒーのセットを頼んだ、主食の炭水化物がないがよしとしよう。山荘のお母さんに何度か来たことあるよね、と聞かれた。はい、前を通る時はだいたい寄っています、と答えた。マスクをしているとなかなか顔が分からないらしい。ここは何度来ても優しい味が身体に染み込むお気に入りの場所なのだ。

ヌプカの里に着くと受付がもう少しで終了するところで危なかった。ちなみにキャンプはなんと1区画500円、1人ではなく1区画なのだ。コロナの影響で営業しているキャンプ場が限られているので結構賑わっていて、テントを張る場所がほとんどなかったので建物近くの道路脇にテントを張ったのだが、近場はライトが明るくて人も沢山通るので失敗であった。まぁ、1日だけなので我慢しよう。翌朝知ったのだけれど、奥には静かで灯りのないサイトがあったのだ!次回訪れる機会があったら是非そちらにしよう。

テント泊最終日なので、夕飯は余り物の茄子と卵の焼き物となった。明日は札幌へ向かうのだ。

 

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第5話

2023-01-14 | 

9/24(金) 雨のち晴れ

もう2023年である。でもこの話はまだ2021年のことである。これで良いのかとも思うが、気が向かないと書けないので良しとしよう。

まだまだ暑い日が続く日本列島であるが、ここ北海道は涼しい朝を迎えた。一気に冬が近づいている。今日は旭岳か美瑛岳で山歩きをして紅葉など楽しもうと思っていたのだけれど、午前中しとしと冷たい雨が降っていたのでタープの下でだらだらと過ごしたのだった。

そのうち雨が上がったので近くの川に釣りに行こうかと思ったのだけれど釣り場探しと準備が面倒になってしまい、行けば楽しめてしまう美瑛の丘をバイクで走ることにした。その前にお昼ご飯をどうしよう。美味しそうなお店を探すと美瑛にあるじゅんぺいと言う洋食のお店が良さそうだった。お店に着くと明るい感じでお客さんも結構入っている。メニューを見ると色々なフライの組み合わせがあって迷ってしまう。私的に組み合わせの多いメニューのある洋食屋はとにかく偉いのだ。注文したのはエビフライとメンチカツのセットで、どちらもサクサクで旨味がギュッと詰まっていた。デザートにも惹かれたが結構お腹がいっぱいとなってしまったので機会があったらまた訪れて食べてみたい。

街から美瑛の丘までは目と鼻の先である、最初に向かったのは小麦畑というパン屋さんだ。噛みしめるたびに小麦の味と香りが広がる素朴さが良いのだ。とても美味しいので家族にお土産に送ろうと思ったのだけれど、お店はまたまた休みであった。もしかすると休業中なのかもしれない。

そのあとは心の赴くままに丘を巡った。赴くままにと言うのがなんとなくいいではないか。

波打つ丘を十分巡ったらお風呂だ。いつもお世話になっている上富良野のフラヌイ温泉に向かった。ここの温泉は雰囲気が好きでつい寄ってしまう。すぐ近くにある日の出公園のキャンプ場が閉鎖されているからなのか館内はとても空いていた。

キャンプ場に帰って今日も焚き火をした。星に手のとどく丘キャンプ場の最後の夜である。

明日はよく晴れそうだ。三国峠を回って士幌のキャンプ場を目指すことにして眠りについた。

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第4話

2022-11-23 | 

9/23(木) 曇り時々雨

今日も予定はない。テントの中でゴロゴロしていたら少し晴れてきたのでバイクに乗って出かける事にした。ずっと寝ていたらどこにいてもおんなじだ。

迷った時の道道291号(吹上上富良野線)、快走路である。そして道道966号(十勝岳温泉美瑛線)に入る。いつも混んでいたので寄ったことのなかった吹上温泉に向かったら、コロナのため立ち入り禁止になっていた。

そのまま望岳台まで走って十勝岳、美瑛岳、美瑛富士を望んだ。写真でよく見えているのは美瑛岳。

望岳台から白金温泉へ下って青い池へ。ここは通る度に寄ってしまうけれど、時期や時間によって池の色が違うので飽きることはない。もとより時間はたっぷりあるのだ。

青い池の近くの道の駅にあるコーヒーショップに寄ろうと思ったら休みであった。以前徒歩で立ち寄った時に親切にしてもらった店なのだ。また来よう。

街に向かって走っていたら前方から雨の壁が近づいてきた。雨の壁は見通しがいいから出会える光景だよな思っていたら、すぐに大きな雨粒が頭と肩に打ち付けてきた。早くカッパを着ねば、運よく近くにあったパーキングに停まってレインスーツを身につけた。

雷を伴った大雨の中をずぶ濡れになって走り、ようやく街に着く頃小雨になった。昨日、キャンプ場で知り合ったライダーがめちゃくちゃ褒めていたレストランに向かった。美味くてボリュームがあってハンバーグがお勧めだと言う。店に入ると不穏な空気に不安を覚えた。やってしまったか、いや、食べてから判断しよう。数あるメニューからカレーハンバーグを注文した。しかし直感は正しかった。店の中は煙草臭いし、料理も美味しくないので、もう来ることはないだろう。店を出たらこの店を教えてくれた方がちょうど駐車場に入ってきた。なんと言う偶然、多くは語らずに別れた、ごめんなさい。

気を取り直して美瑛の丘を気の向くままに巡った。生憎の天気なのでどこも空いていた。そして薄ら寒い。こんな時は美味しいものに希望を託そう。向かったお気に入りのパン屋さんは定休日だった。

再び雷の音がしてきた、と思ったら大雨となった。恐ろしい雷雨であった。美瑛の丘を後にして、びしょ濡れになってキャンプ場に帰った。

夕飯に何を食べたか忘れてしまったが、この写真が残っていた。肉かと思ったが舞茸であった、多分残っていた舞茸を全部焼いたのだと思う。

そして焚き火に溺れていくのだった。

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第3話

2022-11-06 | 

9/22 (木) 曇りのち雨

特に予定はない。朝ごはんは定番のスープ、ホットサンド、コーヒー。食べ終わったらやることはない。

今日は午後から雨が降るらしい。昨日の山歩きで筋肉痛と膝の痛みが。。。

だらだらしていても時間は過ぎてゆく。10時のお茶、小豆汁に切り餅2個を投入したらお茶と言うかお昼ご飯になってしまった。

明日向かう予定の層雲峡のキャンプ場の予約方法を確認すると、緊急事態宣言により道外の人は宿泊できないことがわかった。次の候補の温根沼のキャンプ場は閉鎖していた。他の候補も考えたが閉鎖しているところと道外の人は泊まれないところが多く、他の場所に移動する気持ちが急に萎えていくのだった。そうと決まればここに連泊しよう、3泊の延長をお願いしたら3泊目は予約がいっぱいで泊まることができなかった。

何もしなくてもお腹が空いてきたので、夕方雨が止むのを待って中富良野へ食材を買いに向かった。今日はセブンイレブンのお惣菜、蛸とブロッコリーのサラダ、ポテトサラダはサラダチキンと共に焼いてしまった、なんかメニューはサラダだらけ。そしてミニトマトの炊き込みご飯、水が足りなくて固っ!量も多かったので明日の朝ごはんにしよう。

おやすみなさい。

 

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北海道ツーリング 2021 海沿いを走らないゆるキャンツー 第1話

2022-03-12 | 

最近バイクに乗るのは倉庫型大型店舗へ食料品を買いに行くときぐらいだ。美しい海山川、変わりゆく四季、多様な気候や風土、日本はそれらに恵まれた類まれな国だと思う。それらに感謝し、心をリフレッシュしたい、とあれこれ御託を並べて出かけた2021年秋のツーリング日記をこれから書いていこうと思う。

9月19日(日) 晴れ

北海道へ渡るフェリーが出る新潟へ向かった。1年ぶりのツーリング、アクセルをひねりつ続けたら手首が痛くなってしまったが、関越自動車道は空いていて快適だった。

新潟港へは10:45に到着した。待っているだけで汗ばむ暑さだった。もはや9月は夏である。

フェリーの部屋はステートA、ツインの部屋なので一人旅には十分な広さだ。シャワーを浴びてビールを飲む、そして出航、少しづつ岸を離れて行くフェリー、旅の始まりの高揚感は格別だ。乗船前にコンビニで買ったチキンメンチカツサンド、ポテトサラダ、卯の花など食べてお腹いっぱいになったら寝てしまった。今日は4時起きで5時間ほどバイクに跨っていたから疲れたのだろう。目が覚めたら夕方であった、お腹が空いていたのでレストランに向かった。ビッフェ形式なので以前は出来たものをトレーに取ったり、その場でよそってもらったりしていたのだが、コロナの影響なのか注文後に調理するシステムに変わっていた。生ビールは人気だったらしく冷えたジョッキではなく食洗機から出てきたばかりのホカホカジョッキだったので生ぬるいビールに涙した。

9月20日(月) 晴れ

4時30分、小樽港に入港した。車両甲板で下船の準備をしているときに感じる旅が始まる淡い緊張感と新しい出会いへの期待感は何度経験しても心地よい。フェリーを降りてまだ暗い小樽の街の中を鱗友市場に向かった、朝ご飯を食べるためである。残念なことにどのお店も営業していなかった。先に進もう。いつもであれば天気次第で晴れている空を目指して走ったりするのだけれど、オープンしているキャンプ場が少ないので事前に予約した富良野のキャンプ場に向かった。富良野に行く前に札幌に住む娘に届け物があるので札幌を経由するのだけれど、そのまま向かうとあっという間に着いてしまい、きっと寝ているだろうから少し遠回りして行こう。国道393号線のワインディンロードを楽しみ、羊蹄山を眺めて、国道230号線で再びワインディングロードを楽しむルートに決めた。街中にあるコンビニで朝ごはんを調達した。良い景色があったらそこで食べよう、と思っていたが結局途中の道の駅のベンチで食べたのだけどね。ワインディングロードは申し分ない景色と空きっぷりで、アクセルを開けては閉めを繰り返してグリグリと走ったのであった。

羊蹄山の麓にて。

京極から再びワインディングロードだ、中山峠まで垂涎の高速コーナーが連続するので余すところなく楽しんだ。

3時間後、札幌に到着した。1時間ぐらい娘のところに立ち寄ってから富良野に向かった。これは札幌時計台だ。

岩見沢を経て富良野に向かった。途中にある旧幌内線唐松駅に寄った。この駅舎は地元の有志によって維持されているとの事だ。ここは何度か通ったことがあるがバイクを停めたのは初めてだった。

すっかり真っ直ぐになってしまった国道452号線を経由して富良野へ入った。絵に描いたような快晴で十勝連峰から大雪山系まで見渡せた。

振り返れば芦別岳だ。

キャンプ場に行く前には風呂だ、上富良野にあるお気に入りのフラヌイ温泉に寄ってさっぱりした。

そして今日の宿泊地である「星に手のとどく丘キャンプ場」へ。ここはキャンパーの聖地である。

テントを張ったらビールを飲んで夕食を待つ。このキャンプ場は美味しいジンギスカンのお店をやっていて、夕食は宿泊者だけが食べられるのだ。

ジンギスカン、ドーン!そして生ビール、そして美しい夕日、なんか溶けていく感じだ。

キャンプサイトに戻って焚き火をした、上を見上げれば満天の星だ。再び溶けて行く。

コーヒーを淹れてこの頃流行っていたマリトッツォを食べた。ジンギスカン2人前に生ビール2杯、どんぶり飯の後なのでお腹いっぱいである。

明日起きられたら山を歩こう。

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北海道ツーリング 2020 最終日 北海道を食べ尽くす

2021-07-09 | 

9月25日 (金) 晴れ

今日で北海道の旅も最終日となった。富良野から小樽へ向かう。小樽港からフェリーに乗って新潟港で下船し、高速で東京の自宅まで帰るのだ。

全ての荷物を35リッターのパニアケース2個と90リッターのダッフルバックに全ての荷物を詰め込んだ。その時ルアーロッドがないことに気が付いた。どこにもない、昨日パニアケースが開いたまま走っているときに落としてしまったことは間違いない。これまで色々な渓流を一緒に歩いた盟友を失った気持ちになった。

荷物を詰め終わり、キャンプ場の事務所前にバイクを止めてキャンプ場のオーナーに挨拶した。素晴らしいキャンプ場であることとまた訪れることを伝えた。キャンプ場の名前は「星に手のとどく丘キャンプ場」本当にご機嫌なキャンプ場であった。

もしやと思い昨日札幌へ向かった道を辿ってルアーロッドが落ちていないか道路脇を探したけれど、その距離は10km以上あって見つかる気がしなかった。そして昨日パニアケースが開いていることに気がついた交差点まで走ってしまった。

くよくよして走っても仕方ないので田舎道を楽しんで小樽に向かおう。そこで滝川を経て道々28号線を南下することにした。ほとんど車が走っていない快適な舗装路だった。タイヤは新品なので安心してアクセルを開けることができた。

小樽で北海道在住の娘とお昼ご飯を食べる約束をしていた。小樽に着いて連絡をするともうすぐバスで着くと言う。そこでバスの停留所に向かった。少し待っていると反対側のバス停に娘が降り立った。道幅が広くこちらに気がつかないで街の中心に歩いて行こうとしたのでUターンして追いかけた。近くに駐車場が見つからなかったので、フェリー乗り場にバイクを置いて戻ってくることを伝えた。大急ぎでバイクを置いて待ち合わせのルタオ本店前に向かった。娘と会うのは年に2、3回ぐらいだろうか。元気そうで何よりだ。そこから歩いてお昼ご飯を食べられるお店を探した。海鮮系の店が多くあったけれど、ここだと言う気持ちが湧かず結構歩いて運河が始まる辺りまで歩いてしまった。そこを左に曲がったところ、雰囲気の良い洋食の店があったのでそこに決めた。店の名は「No Name」。

北海道のビールのデフォルトはサッポロなのでサッポロファンの僕は嬉しい。おつまみはタコの刺身、とても甘く円やかであった。

サラダは北海道の野菜がたっぷり入っていてどれも瑞々しく甘かった。

シーフードパスタはパスタより魚介の量が多いくらいで、出汁がよく出ておりこれまた美味しい。

娘はヘラガニのパスタを頼み、足の先まで食べ尽くしていた。

どの料理も美味しい店でシェフの方も感じがよくまた訪れたいなと思う。その時にはワインだな、そしてコロナが収まっていたら沢山話して笑いたい。

その後ルタオ本店に戻りお茶をした。お腹はいっぱい気味だったのでチーズケーキはひとつ。

紅茶が美味しかったのでお土産に2缶買ってひとつを娘に渡した、もうひとつは妻に。

充実した北海道ツーリングであった。終わってみるといつもあっという間だ。フェリーの窓から北海道にさよならをした、また来るよ。

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北海道ツーリング 2020 8日目 札幌まで往復250km

2021-07-04 | 

9月24日 (木) 晴れ

テントの周りでバリッバリッと音がして目が覚めた。その音までの距離は数10cmだ。羊が散歩すると聞いていたのできっと羊が草を食んでいるのだろう。

少しずつ音が移動していったのでテントから出てみるとそこに2頭の羊が熱心に草を食べていた。

少し前にバイクのタイヤが磨り減っていると書いたけれど、本当にまずいことになっている。帰りはフェリーで新潟に着いてそこから300km以上高速道路を走らなければならない。そして天気予報は雨なのだ。

この後輪の写真を見てわかるようにこれで雨の高速道路を走るのは自殺行為だ。前輪も同様に交換しなければまずい状況だ。ちなみにこのタイヤはミシュランのPOWER RSと言ってグリップ力が高く安心してバイクを倒せる走りやすいタイヤであった。

これは1日前の写真、1日でどんだけ削れんだ。

今日は不安材料であるタイヤの交換を優先順位の一番にした。旅は常に何を優先順位の一番にするかを心がけている。そして1日に実行するのは一つで十分だなのだ。

店舗の営業時間を待って旭川にあるメーカー系バイクショップや大手バイクショップに電話をかけてみたけれど、バンディット1250に装着できるタイヤの在庫はなかった。バイクタイヤの需要は低くバイクタイヤ専門店以外に在庫がないことは珍しいことではない。

やっぱり札幌か。札幌のタイヤ専門店に電話してみると希望メーカーでのタイヤがあった。そして運の良いことに今日交換できる時間があると言うので交換をお願いした。

富良野の街を抜けて富良野川を超えて事件発生!左のパニアケースが空いてブラブラしている。パニアケースは取り外し可能なバイクに取り付けられるハードケースのことだ。ケースをしっかり閉めずに出発してしまったらしい。ケースの中にあったものを思い出そうとした。結露や雨でテントに着いた水を拭き取るスポンジがあったよな。どこで落としたのだろう。あとは思い出せなかった。

今は札幌にあるその店まで行くことに集中しよう。幹線道路を避けて山道を流していく。どんだけ山道が好きなのだろう。

札幌のリバーランドサービスと言うショップでタイヤを交換してもらった。新しいタイヤはミシュランのROAD 5、アクティブな走りができそうなパターンである。

足掛け7時間、往復250km、タイヤ交換の旅であった。日が傾く頃に富良野に戻ってきた。

十勝と大雪の山塊を望んだ。山塊の向こう側から雲が溢れそうになっていた。

残念ながらキャンプ場のジンギスカンの時間には間に合わなかった。まぁ、そう言うこともある。フラヌイ温泉でリフレッシュし、キャンプ場に戻って焚き火をしながらコンビニのお惣菜を食べた。そしてサッポロビール、気持ちよくようことができた。

 

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北海道ツーリング 2020 7日目 屈斜路湖から富良野へ

2021-07-03 | 

9月23日 (水) 曇りのち雨のち晴れ

屈斜路湖の朝はいつもそっとやってくる。風が静かな日の湖面は穏やかで神秘的だ。

北海道の滞在もあと2泊となった。フェリーの出る小樽方面に向かわなければならない。阿寒湖のコンビニでコーヒーを飲んでちょっと休憩。オンネトーはパスして足寄へ、以前立ち寄って顔を覚えてもらったガソリンスタンドでガソリンを入れようと思ったらガソリンスタンドはなくなっていた。

足寄から上士幌に入って丁度お昼となった。何を食べようと思って街中を走っていると豚丼の文字が見えたので迷わず停車だ。豚丼の甘さが冷えた身体には嬉しい。少しづつエネルギーが補給されていった。

北海道ツーリングの締めは上富良野で迎えることが多い、上富良野には温泉、コンビニ、スーパーが近い居心地の良いキャンプ場があるのだ。そのキャンプ場は上富良野町日の出公園オートキャンプ場と言って今までに何度もお世話になっていた。そこへ向かおうかと思っていたのだけれど、今年は入場制限があり予約が必要だったが予約を取っていなかった。それと他に前から気になっていたキャンプ場があったので、上士幌の道の駅から電話してみると空きがあったのでそのキャンプ場に向かうことにした。

上士幌から三国峠に向かい、幌加温泉に浸かり、三俣山荘でランチだ!と思ったが三俣山荘は休みで、峠方面には雲が垂れ込めている。おまけにすでに寒いし、タイヤは擦り減っているし、危険だ。と言うことで南側の狩勝峠を越えて行くことにした。狩勝峠はずっと雨だった。峠を越えると雨も上がって湿気た身体を乾かしながら富良野に向かった。今回お世話になったのは星に手のとどく丘キャンプ場だ。富良野の山が見える高台のキャンプ場だ。

受付をするために草地にバイクを停めて降りようと思ったら地面にスタンドがのめり込んでバイクが傾いた。うげげげ!しかし荷物満載のバイクを片足で支えることはできず倒れてしまった。すぐに近くにいたバイク乗りの方とオーナーの方がバイクを起こすのを手伝ってくれた。バイクを起こすと左前のウインカーが粉々になっていた。おまけに脇腹を打ってしまったようで鈍い痛みがあった。この痛みは帰ってからも続いて以前肋骨を骨折した時と同じ痛みだったので多分ヒビぐらいは入っていたと思う。

バイクを倒してウインカーが壊れてしまったけれど、それほど消沈することもなくライダーサイトにテントを張ってフラヌイ温泉に向かった。3日ぶりの風呂でさっぱりした。

そしてサイトには焚き火の炉があるのだ。薪は500円、夕方に軽トラの売り子がやって来る。夜の楽しみができた。

キャンプ場は昼にジンギスカンのレストランをやっている。夜はキャンパーだけがジンギスカンを食べることができるのだ。迷うことなく予約した。

レストランでバイクを起こすのを手伝ってくれた常連ライダーの方と同席になった。COVID-19が流行っているので横を向いたりマスクをしたりしてツーリングの話をした。よく考えたら誰かと会話するのは今回の旅で初めてであった。

暮れ行く空と山を眺めながらビールを飲んでジンギスカンを食べる時間が過ぎていった。

お腹も一杯になり、三々五々テントに戻って焚き火を始めた。この時期の北海道は結構冷えるので焚き火を股に挟む格好で揺れる炎を見つめた。

満点の星空、今日は月も出ていた。ここは最高のキャンプ地だ。

 

 

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北海道ツーリング 2020 6日目 知床から屈斜路湖へ

2021-07-01 | 

9月22日 (火) 晴れ

国後島から日が昇る。明るくなれば目覚める。テント泊ひとり旅の朝は早い、そして夜も早い。

朝ごはんを食べて釣りに出かけた。昨日とは違った川に入ってみた。ゴミが散乱していてなんだかなぁ、と思いながら釣り上がる。オショロコマの魚影は薄く、3匹釣って終わりにした。

テントに戻って今日の行き先を決める。屈斜路湖で温泉に入ろう。途中開陽台に寄って行こう、その前に厚岸で牡蠣ご飯を食べようと思ったが、厚岸を回ると結構な距離があるので厚岸行きはなし。厚岸は2012年と2014年に寄って「かきべん」と「かきめし」を食べている。その時の日記はコチラコチラ

真っ直ぐに伸びる北19号線を経て開陽台へ、駐車場の端のバイク置き場にバイクがずらりと並んでいた。ライダーは開陽台を目指すのだ。多分開陽台は5回目ぐらいの訪問だと思う。展望台の傍にはキャンプ場があって夜は星空が綺麗に違いない。

展望台に登ってぐるぐる回って景色を楽しんだ。マスクをしていたがここから地平線を眺めているとCOVID-19のパンデミックが夢のように思えてくる。

三角点があった。三角点を見つけるとつい覗いてしまう。

お昼ごはんは弟子屈でラーメンと決めていた。弟子屈ラーメン弟子屈総本店で食べる弟子屈ラーメン、早口言葉のようである。

頼んだのは弟子屈醤油チャーシュー、美味い。美味しいラーメンはとにかく偉い。

弟子屈の街を離れる前にセイコーマートで食料を調達してからパイロット国道を屈斜路湖を目指した。屈斜路湖にはお気に入りのキャンプ場があるのだ。

そこは湖畔で隣は鄙びた温泉、ちょっと歩くと無料の露天温泉やその先に野手溢れる掘建て小屋の温泉もあるのだ。しかしキャンプ場に着いてがっかりすることになった。

料金は倍になり、ゴミは持ち帰り、売店はなし、おまけに区画割りされていた。これは全てCOVID-19の影響である。そして隣の温泉もCOVID-19で休業、露天温泉は枯れていた。ここから他のキャンプ場に行く気力はなかったので手続きを済ませ、ソロキャンパー用の場所にテントを張った。

近くの温泉は入ることができないので和琴半島にある温泉に行こう。準備を整えて半島の入り口に向かうと危険な倒木があるため通行禁止となっていた。ここは突破してはいけない、と頭の中の良心が囁いた。今来た道をとぼとぼと引き返した。

キャンプ場の売店はやっていないので、ビールを求めて屈斜路湖の駐車場にある売店2件に行ってみたけれどビールは売っていなかった。仕方ないので片道20kmほどかけてバイクでビールを買いに行った(涙)。

夕方隣のキャンパーが戻って来て焚き火を始めた。こちらは風下で煙いなと思っていたら、そのうちにゴミを燃やし始めてプラスチック系の有害物質の煙が流れてきた。ゴミがなくなるまでその煙が流れて来て臭くて気持ち悪くなってしまった。うぷっ!文句も言えない自分の不甲斐なさにもぐったりして眠りについた。きっと明日はよい日になると信じながら。

COVID-19のパンデミックが過ぎ去ったらこのキャンプ場を再訪してみようと思う。

 

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北海道ツーリング 2020 5日目 網走から知床へ、そしてオショロコマ

2021-06-28 | 

9月21日 (月) 晴れのち曇り

今日は行き先がまだ決まっていないのである。なんてことだ。うーむ。とりあえず斜里にある天に続く道まで行くことにする。

海岸沿いの国道は交通量が多いので内陸部の道をできるだけ使って目的地を目指した。適当に走っていたら畑の向こうに斜里岳を見ることができた。いつか登ってみよう。

天に続く道は有名なスポットなので車やバイクで賑わっていた。

さてどちらに向かおう。やっぱりオショロコマを釣りたいなと思い知床半島に向かうことにする。オショロコマはイワナの仲間である。

久しぶりに走る知床の極上ワインディングロード、コーナーを抜けるたびにアクセルを大きく開けて楽しんだ。あっという間に知床峠に到着してしまった。知床峠からは羅臼岳がすぐそこに。この山もいつか登ってみよう。

峠を越えると見えてくる国後島、大きな島だ。山を降った羅臼の街で買い物を済ませてその先にある二ツ岩キャンプ場に向かった。目の前は海でその先に国後島と言う絶好のロケーションにあるキャンプ場だ。

道路を挟んだ山側にこのキャンプ場を管理する「熊が入った家」がある。「熊が入った家」は本当に熊が入った家で、気さくなオーナーが宿とライダーハウスを経営している。

テントを張り終えたが、夕飯までまだ時間がある。ということで偵察がてら近くの川に釣りに出かけた。魚影は濃く、型のよいオショロコマが10匹ぐらい釣れた。オショロコマの下腹部は金色で、オレンジ色の斑点、赤みを帯びた腹ビレと尻ビレの端が白でとても美しい。そして20cmほどの端整なヤマメが釣れて驚いた。おそらく以前放流されたものの生き残りと思われる。魚に負荷をかけないようルアーのフックはシングルバーブレスで、生態系に影響を及ぼさないよう釣った魚はリリースした。しかし釣りとは魚にとってはとんでもない所業である。

夕飯は餃子にビール、後は何を食べたか忘れてしまった。海を目の前にしてくつろぐ時間は好きだが、国後島を目の前にすると複雑な気持ちになってしまった。

夜になっても横の道路を車がビュンビュン走っているので時々目を覚ました。キャンプ場のロケーションは最高なのでそこが残念なところだ。ちなみにゴミは持ち帰りなのでバイク乗りは観念しよう。

 

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北海道ツーリング 2020 4日目 クッチャロ湖から網走湖へ

2021-06-25 | 

9月20日 (日) 晴れ

2泊したクッチャロ湖を後にしてオホーツク海沿いを南下する。海岸には鮭を狙う釣り人の竿が並んでいる。枝幸、雄武、興部(これらの街の名前をすらすら読めるのは北海道ライダーだからだと思う、ちなみに街の名はえさし、おむ、おこっぺ)を抜けてお昼少し前に湧別に着いた。お昼ごはんは洋食YOKOYAMAと決めていた。クリーム色の外壁の可愛い洋館風の建物で、店内はふんだんに木材が使われていて暖かさを感じる店だ。玄関を入ると右手に古いバイクが置かれ、落ち着いたジャズが流れているのもお気に入りポイントだ。もちろん料理は美味しい、キャンプ飯に明け暮れているからではなく本当に美味しい。何を食べようかと迷ったあげくエビとアサリのトマトソースパスタを食べた。魚介とトマトの旨味が身体に染み込んだ。

食後に頼んだコーヒーも美味しかった。なかなかお目にかからないクニャクニャしたカップに笑みがこぼれる。

このお店はご主人が一人で切り盛りされているので混雑時はゆっくりと待ちましょう。

お腹が満足したら出発だ。東に向かいサロマ湖を通過して能取湖に立ち寄った。この季節、能取湖の湖畔の一部が真っ赤なサンゴ草に覆われる。以前訪れたときに寄付金の箱が置いてあって寄付したことがあったけれど、駐車料や入場料を取っても良いのではないかといつも思う。

今日の宿泊予定地は網走湖畔のキャンプ場だ。最初に寄った女満別湖畔キャンプ場は連休中の日曜日で家族連れで賑わっていた。これは求めるものではない。と言うことでその奥の女満別湖畔公園野営場へ向かった。

そこは空いていて無料のようだ。しかし9月は水道は出るがトイレが閉まっていた。仕方あるまい、トイレは4km離れた道の駅になってしまったがバイクなら10分以内に行けるはずだ。

テントを張り終え、近くの温泉施設、山水美肌の湯で汗を流した。あれ、この日は何を食べたっけ、忘れてしまった。きっとセイコーマートのお惣菜に違いない。

夕方、湖の向こうに天使の階段が見えた。女満別で見る天使の階段、最高の状況である(女満別も天使の階段も中島みゆきの歌に出てくる言葉だから)。

湖岸に大量の流木が打ち上げられていたのでそれを使って焚き火をした。燃え上がる炎の向こうにあるのは湖の闇だけだ。秋の寒さと焚き火の暖かさを感じながら炎が消えるまで波の音を聞いた。

 

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北海道ツーリング 2020 3日目 渓流釣りで泣いて宗谷岬へ

2021-06-23 | 

9月19日 (土) 晴れ時々雨

少し風があるけれど晴れて気持ちのよい朝を迎えた。テントを出れば遮るもののないクッチャロ湖が広がっている。ヤッホー!

午前中は近く(近くと言っても20km〜30kmぐらい離れている)の小渓に釣りに出かけた。その溪に向かう途中で行く先に虹が出ていた。

その渓を訪れるのは3、4回目だと思う。狙うのはヤマメだ。しかし渋い、遡上する鮭は結構いるが、肝心のヤマメの気配はない。入渓地点から上流に向かってしばらく歩いたが全く釣れず、下流に向かった。

下流には流木が積み上がっていた。少し前に大雨が降ったようだ。これではヤマメはいないだろう。

場所を変えようと少し離れた別の川に向かった。川を見てみようと路肩にバイクを止めたがブレーキをかけた後輪が滑ったので嫌な感じがした。

川を覗くと浅瀬をバシャバシャ泳ぐ鮭がいた。していたが、その嫌な感じはもっと悪いものになった。路肩を出ようとした時、少しぬかるんでいる斜面でタイヤがスリップして抜けられなくなってしまった。抜け出ようとアクセルを開けたら後輪が泳いでしまって転倒してしまい泣きそうだ。倒れたバイクをやっとのおもいで押し上げてタイヤの下に砂利を集めて突っ込んだ。白煙を上げるぐらいタイヤを回転させてどうにか抜け出すことができた。磨り減ったタイヤをそのままにしているのが悪いのだけれど、もう滑りそうな場所には入らないように気をつけようと思った。意気消沈してしまったので上流には向かわずキャンプ場に戻ることにした。

キャンプ場に戻って釣りの長靴を乾かしたりしてグダグダしていたが、天気もいいし時間があるので宗谷岬まで走ってこよう。そこには気持ちのよい道が続いているのだから。

好きな道をあげる際にここは外せない。何度訪れても感動する道、それがエサヌカ線だ。地平線に伸びるまっすぐな道、その先にあるのは青い空と雲だけだ。

宗谷岬に向かうオホーツク海沿いの国道は空いているけれどスピードを上げずにゆっくりと流す。ゆっくり走れば景色をゆっくり見ることができるのだ。

宗谷岬はもちろん空いていた、COVID-19のパンデミックの影響だと思うけれど食堂も軒並み閉店になっており、辛うじて開いていた店でお昼ご飯に海鮮丼を食べたが、良いところを見つけられずがっかりして店を出た。

気持ちを新たに白い道へ向かった。白い道は宗谷丘陵にある砕いた帆立貝の殻を敷いた道だ。走るとザキザキとタイヤが音を立てて気持ちいい。

キャンプ場に戻り、温泉に浸かり、サッポロクラシックビールを飲んで夕陽を見る。贅沢な時間を過ごせることに感謝した。

夕飯はセイコーマートで買ったお惣菜と、鶏のささみと再びスーパーで購入したタモギ茸を使った炊き込みご飯だ。これは炊く前の写真、炊き上がった後は暗くて写真をうまく撮れなかったので省略。

夜も晴れたので360度見渡せる星空を飽きるまで眺め続けた。

 

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