2/11(土) 晴れ
今日は有楽町にやってきた。駅前にコマーシャルで見たことのある奴が立っていた。「まねきねこダックX」だ。
ダイワマンX、プロジェクトX、惑星からの物体Xと同じくやっぱりXだろう。まねきねこダックAじゃ駄目だ。
東映会館、東映の本社と映画館が入っている。住所は銀座だが丸の内TOEIと言う名前が付いている。
渡辺謙主演の映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の初日舞台挨拶が行われるのだ。
僕のお目当ては新聞記者役で出演している夏川結衣。舞台挨拶を観るのは今回が初めてだ。
映画館は古いタイプで前の方の席だった為、久しぶりにスクリーンを少し見上げてしまう格好になってしまった。
舞台挨拶があると言う事で客席は満員だ。年齢層は高いようだ。舞台挨拶の前に映画が上映された。
VFXが綺麗なのでもっと大きなスクリーンで観てみたいと思った。ガチで作った映画、そんな感じだ。時々入る夏川結衣のナレーションが心地良い。
ストーリーは昨年竹内結子主演の「はやぶさ/HAYABUSA」を観て知っているのだが、技術系お涙頂戴物にはとても弱いのでつい涙ぐんでしまう。
映画が終わって舞台挨拶の準備が行われる。登壇者は渡辺謙、江口洋介、夏川結衣、吉岡秀隆、中村ゆり、小澤征悦、藤竜也そして監督の瀧本智行と豪華なメンバーだ。
テレビ朝日のアナウンサー小松靖の司会で舞台挨拶が始まった。そう言えば映画に彼が出ていた。
次々と出演者が登壇し、夏川結衣も現れた。彼女は淡い緑の薄手のドレスを着ていて勝手な妄想だが妖精のようだ。
出演者に次々と質問する形で舞台挨拶は進行して行った。全員に印象に残ったシーンを聞いたのだが、夏川結衣が一番印象に残ったシーンは、町工場で働く父親役の山崎努と喫茶店で会うシーンとの事だった。
そして江口洋介が雨男でオーストラリアの砂漠での撮影が延びたと言っていた。僕が一番印象に残ったのは、終盤に渡辺謙と夏川結衣がベンチに座って一緒に空を見上げるシーンだ。
挨拶って言うぐらいだから挨拶だけで終わりかと思っていたら、30分以上出演者の話を聴ける長いものだった。
終わり近くにサプライズで映画を観た子供たちからの手紙が渡辺謙に渡されて彼がそれを読んだ。
そしてこの映画にかけた思いを話しながら渡辺謙が最後に泣いてしまった。並々ならぬ思いが込められているようだ。
それを観ていた僕も泣いてしまった。隣の男子も泣いているようで鼻水をしきりに啜っていた。
前をじっと見据える渡辺謙。映画の中ではヒーローでない主人公を演じようとしていたと言う。
経営難から抜け出せない大手電機メーカーが目立っていたり、展開にメリハリがなかったりしたのに違和感があったが、それも狙いなのだろうか。
そんな事を除いて、この映画は渡辺謙、魂の映画だ。
舞台挨拶の様子はコチラの写真が良い。