風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング2013 最終日 上富良野~美瑛~苫小牧

2013-09-22 | 

9/22(日) 晴れ

朝ごはんはカレーだ。レトルトだけど、最近のは美味しいね。

今日は風が強いが朝露で濡れたテントを乾かすのには好都合だ。

今日で北海道ともお別れなのでテントはできるだけ乾かしておきたい。

乾かしている間に今日のルートを考える。フェリーの出る苫小牧まで直行なら200kmを切っている。

まだまだ時間はあるので、美瑛に行ってからにしよう。それから南下しよう。

 

上富良野のキャンプ場を出たのは9時半だった。美瑛まで真っ直ぐ行けば20kmだが、ちょっとワインディングロードを走ってから行こう。

このルートだと倍の距離になるが時間はあるのだ。

道道291号を十勝岳方面に向かう。ここはお気に入りの森の中を抜ける中高速ワインディンングロードなのだ。

道道966号との交差点から富良野岳を臨むと山頂から紅葉が降り始めていた。

空いていたら吹上温泉に寄ろうかと思ったが、数台の車が停まっていたのでパスした。

噴煙を上げる十勝岳を右手に見たあと、美瑛の森を眼下に一気に下って行く。

平らな場所に出たら青い池の看板があった。Macファンとしては寄ろうかと思ったが観光バスが止まっていたのでパスした。

また今度。

 

美瑛は駅の北西の丘は行ったことがあるが、南東側は訪れたことがなかったので今回訪れてみることにした。

北西側に比べると南東側の丘は緩やかな印象だった。観光客も少なめだ。

今日は美瑛センチュリーライドと言う自転車の競技大会があって多くの参加者が走っていた。

バイクも気持ちいいけど自転車も気持ち良さそうだ。

 

美瑛からあとは南下するのみだ。再び上富良野を経由して富良野方面に向かった。

国道は避けてのどかな道道を行く。富良野でお昼ご飯にした。

今日はラーメンだな。見つけた店は人気店らしく行列ができていた。

しばらく並んでいたが全然先にすすまないので隣の蕎麦屋に入った。

カツ丼蕎麦セットを頼んだ。ミニ丼とかミニ蕎麦じゃないフルサイズでお腹もパンパンだ。

国道38号から国道237号に入ると交通量は激減し森の中をひたすら走って行く。

占冠の道の駅でメロンを食べた。シムカップはアイヌ語のシモカプ、とても静かで静かな上流の場所と言う意味している。

日高峠を越えて沙流川沿いの道を太平洋方面を目指す。沙流川には大きな渓魚が棲んでいそうだ。

 

太平洋が近づくと競走馬が草を食む牧場が現れた。太平洋側は競走馬の故郷なのだ。

もうすぐ苫小牧だ。スロットルを戻してフェリーターミナルに向かった。

港に少し早く着いたので土産物屋をのぞいたり出航を待つ人と話をしたりした。

フェリーに乗り込んだ。急に力が抜けて行く感じに包まれた。

日が暮れてもうすぐ出航だ。

今回、食料は持ち込まず船内のビュッフェレストランを利用してみた。 

美味しいが、失敗だ。食べ過ぎてしまうのだ!!!

これを食べたらお替わりとデザートまで食べてしまった。

今日の走行距離は259kmであった。

 

次の日の午後、大洗に入港した。茨城の空は北海道と同じくらい広いはずなのだが、北海道の方が広く見えるのはなぜだろう。

雲のかたちが違うのかもしれない。

家までは134km。今回のツーリングの走行距離は2,402kmであった。伴ちゃんのオドメーターは67,770kmとなった。

 

これで今年の北海道ツーリングは無事に終わった。

終わりがあれば始まりがある。なんてね。

 

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北海道ツーリング2013 7日目 霧多布~サロマ湖~上富良野

2013-09-21 | 

9/21(土) 晴れ

朝起きるとまだ風が吹いていた。ここは風が強いことで有名なのだ。でも、雨が降っていないので全くかまわない。

今日の予定は昨夜寝る前に決めた。道東の牧草地帯を抜けて美幌峠を越えてまずサロマ湖を目指す。

サロマ湖から旭川方面をめざしで南下し上富良野で宿泊だ。

気持ちの良い牧草地帯を抜けて行く。北海道らしい風景はどこかと言われれば迷わず道東と答えるだろう。

いくつかの直線道路や交差点を越えて気持ち良く走っていたらなんか鶴みたいな鳥を発見した。

もしやと思って引き返した。たぶんタンチョウ鶴だ。遠い。残念、望遠レンズを忘れてきたのでこれが精一杯なところだ。

サロマ湖を目指して適当に走っていたら養老牛の標識があった。そう言えばここにはからまつの湯という無料露天風呂があったな。

行ってみよう。あれれ、こんなにいい道路だったかな?以前来たときは林道だったような気がする。

見つからないのでナビで探してみたらあった。新しい道路ができてそこからちょっと入るようになっていたのだった。

有志の方々が維持してくれているのでありがたく入らせていただく。

ウォー!って叫びたくなるくらい気持ちいい。寄り道してよかった。

せっかくだから入っているところを写真撮ればよかったな。

冷えた身体が温まったら出発だ。養老牛温泉に大一と言う温泉宿があってその昔妻と訪れたことがあった。

部屋も大きくゆったりとした宿で、川沿いの大きな露天風呂も泳げるほどであった。あの頃は若かった。

 

摩周湖や屈斜路湖を素通りして美幌峠までやってきた。

ちょっとお腹がすいたので何か食べよう。揚げイモ、カレーパン、ホタテ天、ザンギ、すき焼き風コロッケ、ずらりと揚げ物が並ぶ。

で、握りこぶしぐらいのすき焼きコロッケにした。ホクホクのジャガイモってどうしてこんなに美味しいのだろう。

ちゃんと景色も見ておこう。今日は暖かいのでちょっと霞んでるな。

 

美幌峠から一気に下って能取湖にやってきた。寄るつもりはなかったのだけれど、サンゴ草祭と書かれていたのでUターンして会場へ向かった。

会場には出店やカラオケステージなどあって街の小さなお祭りと言う感じであった。

サンゴ草は一昨年前より生育したようだ。よかったなと思ってちょっとだけ寄付した。

サロマ湖の北勝水産でお土産を自宅と実家に送った。これでミッション完了だ。

お土産がなければ今年はここには来なかっただろう。

 

サロマ湖から旭川方面を目指す。333号、渓魚がいるかもしれない川沿いの国道だ。

自動車専用道路が並走しているので在来国道は空いているのだ。こう言う道路が狙い目なのだ。

 旭川の街を通るのを避けるため愛別から道道140号に入る。

少し行った当麻と言う街のセイコーマートで休憩した。生姜入りの甘酒を飲んだ。

甘酒を飲んでいたらひとりの老人が近づいてきた。

話をして良いかと言う。もちろんだ。幼いときに四国から父親に連れられて北海道に移住してきたそうだ。

現在の年齢は90を越えると言った。想像に難くない厳しい冬と開拓の日々だったことだろう。

40年前に総入れ歯になったそうだ。そうか、50歳ぐらいかな。

冬の寒さはシベリアの寒さに比べればと言った。シベリアに抑留されていたそうだ。凍傷で指を失くす仲間たち、医者もなす術もない。

凍傷にならないよう気をつけたそうだ。シベリアで歯がなくなって。あれれ、ちょっと歳が合わないがまぁいいか。

その後、息子の話や、ゲートボールやパターゴルフの話を聞いた。

シベリア抑留の話と歯を無くした話が3回目になったので、そろそろ行かないと日が暮れるのでと言って出発した。

おじいちゃん、長生きしてねと思いながら。

 

美瑛の丘を2つ3つ越えて北富良野のキャンプ場に着いた。キャンプ場は3連休でけっこう混んでいたが、ちょっと坂を上ればサイトは空いているのだ。

フラヌイ温泉で温まったらスーパーで買い物を済ませてキャンプ場に戻った。大学生の団体が隣のバーベキュー場で大騒ぎしているので仕方あるまい、飲むか。

明日はフェリーで北海道を出るので残っていた野菜をすべて食べてから北海道牛の焼き肉を食べた。焼き肉を食べていると家から電話だ。

何事かと思ったらプリンターのインクがなくなったとのことだった。インクカートリッジの換え方を電話でサポートするのは難しかった。

こっちは酔っぱらっているし、向こうはカートリッジに触るのも初めてなのだ。どうにか交換が完了したのでゆっくりとご飯の続きだ。

10時になって大学生も静かになったのでそろそろ寝よう。いつも8時に寝ていたので今日は夜更かしだな。明日はどうしよう。明日考えよう。

 

今日の走行距離は461kmであった。

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北海道ツーリング2013 6日目 上士幌~帯広~霧多布

2013-09-20 | 

9/20(金) 晴れ

朝ご飯はナスと豚肉の炒め物と味噌汁、朝からおなかいっぱいだ。

上士幌航空公園キャンプ場は綺麗な芝生が嬉しいサイトでとても静かなのだ。

 

今日の目的地は霧多布だ。その前に帯広の六花亭に寄ろう。そろそろ洗濯をしなくては着替える服がない。

ネットで帯広のコインランドリーを探した。見つけたコインランドリーに行ってみたら閉店したのか民家になっていた。

次のコインランドリーを探した。今度はあるだろうか。良かった、そお店はちゃんとあった。

洗濯物を洗濯機に突っ込んで、洗剤を買おうとしたら店内に洗剤の自動販売機がなかった。しまった。

洗剤はいるよな、と思ってコンビニまで買いに行った。

戻ってから洗濯機の使い方を読んでいたら、洗剤は自動で出ます、洗剤を投入しないでくださいと書かれていた。

ガーーン!伊達に700円取っていなかった。硬貨を投入すると大型洗濯機は厳かにまわりだした。

あと45分か、よし、気を取り直して六花亭に行こう。

バイクに乗る支度をしていたらコインランドリーの店主が掃除にやってきた。そして、どうしてここを選んでくれたのかを聞かれた。

ネットで探したことを伝えるとネットに載せてよかったと言っていた。

 

西三条の六花亭に行こうと思っていたのだが、ナビに従っていたら本店に着いてしまった。

本店を訪れるのは3年連続となった。意気揚々として

サクサクパイを食べた。これだよ、これ。

 

コインランドリーに戻る途中、伴ちゃんのオドメーターがぞろ目となった。

66,666km、いい感じだ。

コインランドリーでは、洗濯物がふっくらとできあがっていた。

洗濯物を畳みながら店主と関西からやってきた年配の夫婦と話をした。

六花亭のサクサクパイは美味しいですよ~と激しくお勧めした。

 

帯広から太平洋岸に出て釧路方面を目指した。釧路から厚岸、厚岸から道道123号を走り倒して琵琶瀬までやってきた。ここまでくればもう少しだ。

 

今日の宿泊地は霧多布岬キャンプ場だ。最近は少なくなった無料のキャンプ場だ。

岬の岸壁上にあるので強い風がずっと吹いている。テントポールが折れないよう気をつけてテントを組み立てた。

風も強いし、時間も遅めだったので夕食は外食にすることにした。

飯の前には温泉だ。温泉に向かう西の空は赤く染まっていた。

温泉施設、ゆうゆにやってきた。玄関に等身大?の不二子ちゃんの立て看板があった。

ここ浜中はモンキーパンチの出身地で、ルパン三世などに関するものがいろいろなところにあるのだ。

バスもこのとおりだ。

 

街に出たが、どこへいったら良いのだろう。定食の文字が目に飛び込んできたので入ってみることにした。

そこはなんでもある寿司屋ひらのであった。おすすめらしい海鮮丼をたのんだ。

どうだ!と言わんばかりのこの盛り様。特に旬のさんまが美味しかった。

 

キャンプ場に戻るとまだ風が吹いていた。若い人の集団が焚き火をしていて危ないなと思った。

テントの中で明日のルートを考えていたら、主のようなおじさんが焚き火を注意していた。

こう言うおじさんは貴重な存在だ。

 

今日の走行距離は289kmであった。

 

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北海道ツーリング2013 5日目 渓魚を求めて

2013-09-19 | 

9/19(木) 晴れ

夜、寒くて何度か目を覚ました。下着だけでシュラフに入っていたのだが失敗だったようだ。

身体は常に温めるのが健康への一歩だ。

ラーメンを食べているとシルバーのワンボックスカーが駐車場に停まった。

中から出てきた男性は大きなカメラを肩に乗せていた。

北海道テレビの人で冬がやってきた取材をしているとのことでインタビューされた。

ダウンを着てラーメンをすするキャンパーはテレビに映ったのであろうか。

昨夜大雪山に初雪が降ったそうで、ここぬかびら源泉郷の気温は3℃まで下がったとのことだった。

やはり昨夜は寒かったのだ。

 

今日は近くの川で釣りをするのだ。最初に向かったのは温泉街から近い林道沿いの川だ。

渓相はよかったが、流石にアクセスが良すぎるので全く魚がいる気配がない。

こんな時は川から少し離れて歩くのだ。地面近くの小さな秋に巡り会った。

苔むした切り株から新しい芽が出ていた。これから大きくなって行くかもしれない。

釣りはまったくダメダメなので次の川に向かった。

昨年、橋の上から魚影を見かけた芽登川だ。糠平から10kmほど東にあるポイントだ。

橋の上から覗くと澱みに一匹の魚が見えた。反対の河原からルアーを何度か投げ入れてヒットしたがバラしてしまった。

その後釣り上がったが、浅瀬ばかりで魚がいる気配がない。うーむ、渋い。

そしてやっと大場が現れた。

2投目で大きな魚が追いかけてきた。チャンスだ。落ち着いてキャストした。

来た!いい引きだ。バラさないよう慎重に魚を近くに寄せた。

ん?ニジマスだ。大きさは30cmほどであった。写真を撮ってさようなら、元気に深みに戻って行った。

上流は浅瀬が続くばかりなので、今日はもう釣りはやめよう。

釣りのあとは幌加の温泉に行ってみようと思っていたのだが、まだ11時前だし、昨夜はちょっと寒過ぎたので、テントを畳んで今日は上士幌の街にあるキャンプ場に移動しよう。

国設ぬかびら野営場に戻るとほとんどの人は旅立っていた。12時過ぎにキャンプ場を出て温泉に向かった。

 

お昼は三国峠PAにしようかとも思ったが、何度か前を通り過ぎて気になっていてた三股山荘に寄ってみた。

外も中も山荘と言う名前のとおりの佇まいであった。

頼んだのは畑のランチ、北海道産のソーセージやじゃがいものプレートだ。

程よく茹でられた新ジャガにバターと醤油を垂らして食べたら美味くて驚いた。

この山荘は母娘で切り盛りされている。愛想のよい女将さんと働き者の娘さん。

お釣りをもらうときに娘さんの指が絆創膏だらけであることに気づいた。

ここは良いレストランだ。また来よう。

 

おなかも満たされ、Uターンして幌加温泉に向かった。鹿の谷、"しかのたに"ではなく"かのや"と読むのだそうだ。

やってるんだかやってないんだかわからない佇まいだ。玄関に入っても誰も出て来ないのでロビーの先にある居間のような部屋に声をかけた。

温泉に入りたいのですがやってますかと訪ねると、露天は掃除が終わったばかりでまだお湯が溜まっていないけれど内湯は大丈夫とのことだった。

廊下の先に男女別の入り口があった。着ていたものを脱いで風呂場に入ると男女の入り口は違えども混浴であった。

客は僕だけであった。混浴とは知らなかったのでもしも女性がいたらかなりびっくりしたと思う。

正方形に近い大きな湯船が3つ並んでいた。どれも色の違うお湯のようだ。

壁には入り口近くから順番にナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム線と書かれていた。

ナトリューム泉は熱過ぎて入れなかった。鉄鉱泉とカルシューム線はちょうど良く順番に入った。

野天は硫黄泉だそうだが、まだお湯はひざ程度でぬる過ぎたのでパスした。

風呂上がりに女将さんと話をした。この前来たとき、やってないかと思って帰っちゃいました、と要らないことを言ったら、こんなんでやってます、と応えてくれた。

温泉の種類が4つもあるのは源泉がすべて奇跡的に違うのだと教えてくれた。

ここは良い湯だ。また来よう。

 

幌加温泉から上士幌の街を目指した。途中音更川にかかる廃線の橋を眺めた。

 

上士幌航空公園キャンプ場は広大だ。どこにテントを張ればいいのだ?

もちろん好きな場所に張ればいいのだ。

 

野菜を食べよう。一番手はナスの生姜焼きだ。

二番手はモヤシとツナ缶の富士山炒めだ。

同じ上士幌でも糠平に比べるとここは暖かく、頭上には立派な蚊柱が出来ていた。

もちろん、長袖長ズボン、蚊取り線香に虫除けで防御だ。そして気温が下がって蚊が消える頃、上士幌産の豚でしゃぶしゃぶをした。

不覚にも腹いっぱいになってしまい、水につけたご飯は炊かずに明日の朝ご飯となった。

 

ご飯の片付けと歯磨きで水場に行くとひとりの男性がいろいろ作って食べていた。

彼は関西出身なのだけれど北海道に引越してちょっと経ち、軽自動車で冬になる頃まで旅に出たとのことだった。

彼のブログはコチラ。今読んだらなんか、日記といた場所が僕と違うけどまぁいいや。

 

今日の走行距離は118kmでした。

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北海道ツーリング2013 4日目 浜頓別~上川~ぬかびら源泉郷 許されざる者の舞台へ

2013-09-18 | 

9/18(水) 晴れ

今日も気持ち良く晴れた。起きてから2時間、クッチャロ湖からR275を南に向かった。

中頓別を抜けて小頓別に差しかかったとき、古い洋館のような建物を見かけた。

丹波屋と書かれた看板が掲げられていた。普通にだれか住んでいるようだ。

あとで調べたところ約100年前に建てられた建物で旅館だったそうだ。

 

もう少し行ったところにある音威子府駅で蕎麦を食べることにした。

ツーリングマップルに黒い蕎麦が美味しいと書かれていたのだ。

勇んで待合室に入った。蕎麦屋があったが、閉まっていた。おお、開店は9:30か、もう少しだな。

どんな蕎麦があるのだろうと壁のお品書きを見ていたら、水曜日定休。がーーーん!今日は水曜日であった。

仕方ない、また今度来よう。

 

そこから20分ぐらい行った道の駅びふかで何か食べることにした。外にはゆでもろこしがあった。

中に入ってみると揚げ物やパンがたくさん並べられていた。きたあかりと言うコロッケがあったので何かと聞いてみたらジャガイモの名前で甘いとのことであった。

食べくらべてみよう、男爵のコロッケときたあかりのコロッケを買った。教えてもらったとおり、きたあかりは甘かった。

 

主要国道や自動車専用道は味気ないので、名寄から道道101に入った。やはり道道はいい。川沿いを走る山道、数10km続くワインディングロード、快晴の空の下を走り続けた。

愛別から上川に入った。12時をまわったので昼ご飯にした。このあたりで食べておかないと層雲峡や三国峠まで行かないと店はない。

国道沿いを走っていたら目に飛び込んできた"おいしい店"の大きな看板、店の名前よりもはるかに大きい。

まぁ、入ってみよう。おっと、映画「許されざる者」のポスターが貼られていた。

許されざる者は北海道に来る前日観てきたのだが、ここ上川がロケ地であった。

舞台挨拶で涙ぐむ渡辺謙に作品への思いが込められていることを感じた。

 

頼んだランチが出てくるまでロケ地を検索した。ここから近いようだ。行ってみるしかないだろう。

頼んだ豚丼は肉汁を含んだ柔らかい肉に程よい醤油味で甘さが効いていた。

 

広大な畑を抜けて大雪山を望むロケ地跡に到着した。舞台となった鷲路村のセットがここに作られていたのだ。

馬車に揺られてこの門をくぐって村に入って行く國村隼は渋かったな。

主演の渡辺謙、佐藤浩市、柄本明たちもいぶし銀のようであった。柳楽優弥もおじさん達に混じってひけをとっていなかった。

刀や銃器の持ち込みは禁止だ。

ちょっと前に渡辺謙がここを再訪したそうだ。

残っているのはこれだけなんだけど、 大雪山の山々を眺めながらしばらく映画のことや、明治初期の北海道のことに思いを巡らせた。

何が善で、何が悪なのか。蹂躙された人々。貧しさから逃れられず生きる人々。重い心とは裏腹に雄大な山とどこまでも続く青空が目の前にある。

 

国道273号で糠平に向かう。三国峠が近くなると気温がどんどん下がり小雨が降ってきた。寒い、かなり身体が冷えてしまった。

三国峠のPAにある山小屋風カフェでコーヒーを飲んだ。ここのコーヒーは美味いのだ。身体も温まったので今日の宿泊地、ぬかびら野営場に向かった。

温まって身体の動きがスムーズになったので下りのワインディングロードをぐりぐりと走ってぬかびら源泉郷に到着した。

 

テントを張っていると蚊とブヨが寄ってきたので、すばやくテントを張って温泉に向かった。向かった温泉は今まで何度か入ったことのある湯元館だ。

ここは設備は古いが湯量が多い上に空いているのだ。昔乗っていたKLE250に乗っている人がいたので話しかけたが、あまり話したくないようだったのでさっさと温泉に向かった。

先客は2人ほどいるようだが、露天に行ったようで内湯にはだれもいなかった。ここの風呂は露天よりもこのタイル張りの大きな内湯に価値があるのだ。

楕円形の湯船にひとり漂った。お湯はじゃぶじゃぶと流れ続けている。

 

身体をよく温めた。そして美味いビールを飲むのだ。近くの酒屋でビールを買ってキャンプ場に戻った。気温はぐっと下がって蚊もブヨも消えていた。

暫くして小雨がときどき降った。静かな林の中でとろりと酔っぱらって眠りについた。

 

今日の走行距離は325km、一日に走るのはこれぐらいがいいかな。

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北海道ツーリング2013 3日目 渓魚を求めて

2013-09-17 | 

9/17(火) 晴れ

午前5時半、テントから外を見ると雨は降っていないようだ。今日は晴れだな。

クッチャロ湖は白鳥の飛来地として有名だ。冬になるとやってくるようだが、こいつは居着いてしまったやつだろうか。

 

今日は近くの川に釣りに出かけた。最初に2年前にヤマメを追いかけた下頓別の川に行ってみた。

砂利道ダート4kmを抜けて入溪した。川はいい感じだが、渋い、魚影もアタリも何もない。

ワランブキやトクサをかき分け遡行していたらガサガサと音がした。

ビビりまくって見上げるとエゾリスがいた。

釣れる気配がないので気を抜いて川を上がって行くと大きな魚影が見えた。イワナか?

次の淀みにも大きな魚が見えた。

でもなんか白っぽいな。おおお、サケかマスかわからないがでかいやつだった。

こいつは穫っちゃダメだな。

 

場所を変えよう。中頓別から道道120号を登って行った。地図で見ると近そうだが片道30kmぐらいあった。片道30kmなら30分、これが北海道だ。

道道120号は走って楽しい道だった。景色良し、路面良し、うねり具合良し、やはりくねくね道を走り倒してしまった。

良さそうな川なので入ってみたが全く釣れそうにない。アクセスがいいので魚はもういないのだろう。

橋から橋まで釣り上がってもう帰ることにした。

 

台風の影響か、強い風が吹いていた。湖畔は特に風が強い。タープは畳んでおいて正解であった。

早々と温泉に浸かり、ビールとワインを飲んだ。

そのうち風も弱くなって雲がなくなった空に一番星が見えた。

星を見ていたら眠くなったので8時には寝てしまった。

 今日の走行距離は185km、そんなに走ったか?

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北海道ツーリング2013 2日目 小樽~浜頓別 クッチャロ湖へ

2013-09-16 | 

9/16(月) 雨のち晴れ

小樽に着く少し前に目を覚ました。外はまだ暗く雨が降っていた。

天気予報と降雨量の情報を確認すると道央と道東はひどい雨らしい。

雨が降らないのは道北の北の方だけのようだった。向かう先は決まった。

フェリーを降りる前に雨具を身に着けた。雨が降っていなければ小樽の市場で新鮮な魚介を楽しもうと思ったのだが、一度着た雨具を脱ぐのは面倒なのでおなかが空くまで北上することにした。

小樽を出て早朝から開いているガソリンスタンドで給油した。これで300kmは走れる。

最初に越える大きな川、石狩川の水は泥水の色をしていた。上流はけっこう雨が降ったようだ。

日本海沿いを走る国道231を淡々と走って行く。空はどこまでも曇っていた。

 

浜益のセイコーマートで朝ご飯だ。暖かい筋子と鮭のお握り、そしてお茶を買った。暖かいお握りは美味しい。

さて、出発しよう。あれ、何か忘れたかな。バイクから降りようとしたらスーっとバイクが傾いた。

サイドスタンドを上げて下げるのを忘れたのだ。バイクを起こそうとしたが荷物満載なので起こすことができない。

この状態を見かねたお兄さん2人が起こそうか?と声をかけてくれた。荷物を下ろして起こすのでと丁寧に断った。

おかげでこの写真を撮ることができた。ウインカーがへこんでしまったが工具を出すのが憚れたのでそのまま走り出した。

パニアが割れたかと心配したが傷が付いただけであった。

 

いくつかの港町を抜けておびら鰊番屋のある道の駅に着いた。

雨はもう降らないだろう。雨具を畳んで鰊番屋に入ってみることにした。

100年以上前に建てられた鰊漁の番屋である。左側が当主の住まいで、真ん中と右が雇われ漁師たちの住居と漁具置き場だ。

古いカンテラが並べられていた。

この広間で食事をしたようだ。

当主の住まいは畳張りだが、当然雇われ漁師たちは板の間だ。出稼ぎの漁師たちは自分で布団を背負ってきたと言う。

漁の間は舟で寝泊まりしていたそうだ。

分け前は当主が9割、残りの1割を漁師たちで分けたようだ。当主が住んでいた部分にある大きな金庫がある部屋やトイレの有田焼の便器が印象的であった。

 

遠別の港に鮮やかな網が積み上げられていた。何を穫るのだろう。

 

道の駅てしおで北寄カレーを食べた。ホッキ貝のフライが乗っているのだ。ホッキ貝のフライはビールに合いそうだ。

この道の駅で前に寄った道の駅で話をした若いライダーとまた会った。

彼はこのあたりの道の駅のスタンプラリーに参加していてすべて制覇したと言っていた。

 

天塩から道道106号に入った。オトンルイの風車前ではついバイクを停めてしまう。

晴天ではないので稚内や宗谷岬には向かわず、サロベツの原野を抜けた後、道道84号でクッチャロ湖に向かった。

道道84号は2車線の快走路で、前にも後ろにも車はなく50kmにもおよぶくねくねした道を一気に駆け抜けた。

当分ワインディングロードは走らなくていいや、と思った。この時は。

 

浜頓別のクッチャロ湖には14時に着いてしまった。湖畔のキャンプ場にテントを張り、買い物を済ませた。

その後隣接する施設、はまとんべつ温泉ウイングで超ヌルヌルのナトリウムの効いた温泉に浸かり、500mlの缶ビールを買った。

 

あとは夕陽を眺めながら時間を過ごすのだ。今日は上空に雲がある絶好の夕陽日和だ。

刻々と表情を変える空。この景色を見たら飛び交っている蚊やブヨのことは忘れてしまいそうだ。

缶ビールのあとはセイコーマートで買った500円のチリ産ワインだ。

ミディアムボディと書かれていたがちょっと甘すぎる感じだ。酔っぱらってしまえばどうでもいいことだが。

なんて幸せなひとときなのだろう。

その後牛肉のなめ茸炒めと舞茸の炊き込みご飯でおなかもふくれ過ぎたようだ。

西に空を眺めて3時間、吐息は白くなっていた。もう寝よう。

 

今日の走行距離は371km。2日目にして伴ちゃん(バイク)はドロドロに汚れてしまった。

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北海道ツーリング2013 1日目 東京~新潟 フェリーで出発

2013-09-15 | 

9/15(日) 曇時々雨

今年も北海道を訪れることができた。

今回の旅は8泊9日、2泊はフェリーなので北海道には7日滞在することになる。

やはり、早朝に北海道に到着する新潟発小樽行きのフェリーを選んでしまった。

 

当日、台風18号が近づいていた。大雨になるらしいので、その前に出発しよう。

午前3時、街は静かだ。関越自動車道に入ってしばらくすると小雨が降ってきた。

雨具を身に着け、雨の様子を確認した。今どの辺りかと言うと東京から埼玉に入ったあたりだ。

急ごう。

新しいタイヤ、パイロットロード3は雨の中を4,500rpmで走行して車線変更しても安心であった。(※ 個人の感想です)

雨から逃げようとほとんど休まなかったので7時前に新潟港に到着してしまった。

朝飯は食べておくべきだろう。唐揚げとおにぎりのセット。おにぎりの中身は鮭と梅干し。

唐揚げも味噌汁もしょっぱかったので血圧の上昇が心配になったがすべて食べてしまった。まぁ、いいか。

9時15分、乗船はバイクから行われる。一番乗りでツーリストJの部屋(昔は2等と言った)に荷物を置いて大浴場に向かった。

恐るべし、すでに先客がいた。部屋に向かう前に風呂に向かったのかもしれない。

風呂から上がったら生ビールを飲んで、缶ビールに突入した。時間はまだ10時をまわったばかりだ。

3年連続、やっていることが変わらない。まぁ、いいか。

部屋に一度戻ると女性が入ってきた。なぬ!

その後同伴の男性がいることがわかった。良かった。

 

北海道の地図をバイクにおいてきてしまったので、ルートを考えることもできないな。まぁ、いいか。

足掛け3年で村上龍の歌うクジラを読み終えた。

その後、外に出ることもなく早々と眠りについてしまった。

このだらだらとした時間を過ごすことがとても贅沢なのだ。

 

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準備は整った

2013-09-08 | バイク

バイクのエアフィルターを交換した。

18,000kmで交換、ちょっと長く使い過ぎたか。左が交換前のもの、真っ黒けだ。

オイルも新しくなった。

タイヤも新しくなった。

交換前に使っていたS20は7,000kmで交換したが、あと1,000kmぐらいは行けそうな感じであった。

S20はいいタイヤだと思う。お小遣いを沢山もらった国会議員の兄弟の懐を肥やしてしまうことさえなければもっと素晴らしい。

7月末の紀伊半島への旅でパンク修理の穴から空気が漏れて危ないところであったし、これから2,500kmは走るツーリングに出かけるので交換したのだ。

新しいタイヤはパイロットロード3、雨にあった時に真価を発揮してくれることに期待するタイヤだ。

ブレーキレバー、クラッッチレバー、チェーンなどをグリスアップし、ワックスもかけた。

そしてこの日曜日、北へ向かうのだ。

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