風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング 2017 3日目 大雪山を歩く

2017-10-31 | 徒歩の旅

7/24 晴れ

4時に起きる。しっかりと朝ごはんを食べてロープウェイの山麓駅へ向かった。駅に向かう道路を何人もの人が歩いていた。温泉のある宿が集まった場所から駅までは数分だ。

6時の始発は満員であった。約500mの高い姿見駅までの所要時間は10分、あっという間に高度を上げていく。

始発でやってきた人の殆どは旭岳方面に向かって行った。今日の目的はチングルマ(稚児車)の大群落なので旭岳の山頂へは向かわず、裾合平方面に向かった。

姿見駅から少し歩くとチングルマが咲いていた。これは期待できそうだ。こんなに簡単に高山植物に会えるのはすごいな。流石、観光ロープウェイ。

水蒸気をモクモクと上げる旭岳が映ったすりばち池、数分歩いてこの景色だ。

そして今回のお目当て、旭岳の西側のなだらかな山腹に広がる稚児車の大群落。むむむ、すでに花は落ち綿毛となっていた。花が残っているのは残雪の近くや窪地のみのようだ。これはまた来いっていうことだな。

今回気に入ったのがキバナシャクナゲ(黄花石楠花)、淡い黄色の柔らかい花、私は生きています、と言っているようだ。

桃色のエゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)も可愛らしい花だ。

山道らしい風景になったところにある中岳温泉、先客の登山者が足湯として使っていた。

中岳近辺ではコマクサ(駒草)がよく見られた。

見逃してしまいそうな小さな花も咲いていた。

左が御鉢平と呼ばれるカルデラだ。2年前の秋にこの辺りを歩いたときの日記はこちら。ここは秋も夏も素晴らしい景色だ。

ミヤマリンドウ(深山竜胆)、竜胆の語源は根が竜の胆のように苦いからだと言う。花は可愛い。

イワギキョウ(岩桔梗)、これも結構咲いていた。

雲ノ平までくるとチングルマがまだまだ沢山咲いていた。チングルマは小さいけれど草ではなく木なのだ。草と木の違いは何かと言えば形成層の有無だと言う。形成層は細胞分裂して大きくなる生きている層で、これがあるのが木と言うことになるらしい。

黒岳石室に12:00に着いてしまった。テントを張って、はてはてこれからどうしよう。黒岳はパスしてそのあたりをブラブラし、桂月岳へ登った。

午後は良く晴れていて、残雪で冷やした缶ビールが美味かった。ビールを2本飲んでからワインに突入、同じテーブルを囲んだ登山者たちと山歩きや旅の話をした。

夏とは言え北海道の大雪山、日が暮れるとすぐに寒くなった。程よい血中アルコール濃度を保ちつつ早々と寝袋に潜り込んだ。

 

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北海道ツーリング 2017 2日目 大雪山の麓へ

2017-10-29 | 

7/23 晴れ

小樽にフェリーが着くのは早朝なので、朝から営業している鱗友朝市で食堂は朝ごはんを食べられる貴重な場所だ。市場には「味さき」と「のんのん」の2店があるのだけれど、「味さき」が今年閉店してしまったことをフェリーの中で知った。日曜日に到着するフェリーの乗ることが多かったので、日曜も営業していた「味さき」で朝から海鮮を味わうことが多かった。今日も日曜日、朝ごはんは食べられないが様子だけ見に行った。やはり店はなかった。右から「のんのん」、市場の入り口、閉店した「味さき」。「のんのん」は日曜定休なので、どこかのセイコーマートで暖かいおにぎりでも食べよう。

小樽運河も眺めておこう。夏なのですでに空が明るいが、早朝なのでとても静かだった。

今日の目的地は旭岳青少年野営場だ。その途中にある富良野と美瑛に寄る。夏の富良野と言ったらメロンだろう。とみたメロンハウスでメロンを食べる。夏の暑さに冷たくて甘いメロン、この後メロンのソフトクリームも食べてしまった。

メロンの後は芳しいラベンダーの畑を歩いた。隣にあるファーム富田だ。隣にあるけれど、とみたメロンハウスとは全く関係がないと近年知った。

時間はあるので美瑛の丘をぐるぐるしておこう。マナーの悪いレンタカーが多いので気をつけて巡ろう。マイルドセブンの丘、ここは初めてだ。

北海道の空はどこまでも続いている感じがする。

美瑛の街から旭岳を目指す道路に入ると民家が 少なくなってすぐに山となった。忠別湖から先は本当に寂しい感じだ。

旭岳温泉に着いたが、野営場の入り口を見落として行き止まりのロープウェイ乗り場まで行ってしまった。駐車場の方に野営場の場所を聞いて引き返した。受付を済ませてテントを張り、向かいにあるロッジ・ヌタプカウシペに湯浴みに向かった。今日は汗をかいたのでさっぱりとしておきたい。宿はどこも木のぬくもりを感じられる造りで、好みだ。お湯もジャブジャブ、露天もあるそうだけれど、内湯だけで満足してその後ビールを一気飲みして野営場に戻った。テント泊でない山旅ではここに泊まりたいなと思った。

テントの傍でビールを飲みながら流れていく雲を眺めた。この日は蒸し暑かったが太陽が沈むとしだいに涼しくなっていった。明日の山登りの準備を済ませて早めに眠りについた。夜中にシャワーのような雨の音で目をさました。暖かいシュラフの中で天幕を叩く雨の音を聞くのは楽しみのひとつだ。雨が上がるまではトイレに行きたくなることがありませんように、と願いつつ目を閉じた。

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北海道ツーリング 2017 1日目 今年は夏なのです

2017-10-28 | 

7月22日 曇り

例年秋に訪れることの多い北海道ツーリング、昨年は10月に訪れて寒さに震えた。その時の日記はこちら

今年は5年ぶりに夏に訪れることになった。キャンプ場に居合わせた人たちと5年後の同じ日に会おうという約束があったからだ。その時の日記はこちら

早朝の関越自動車道、決して涼しいとは言えないが我慢できないほどの暑さではなかった。久しぶりにバイクに乗ったのでゆっくりと巡航し新潟を目指した。

新潟が近づくにつれ暑さが増して港に着くと茹だるような暑さとなった。フェリーターミナルには多くのバイクが集まっていた。秋に訪れるときの数倍の台数だ。

フェリーは新型で、雑魚寝の相部屋は廃止となったので、ロールカーテン付きのベッドルームに泊まった。相部屋のときもベッドルームのときも寝るとき以外はパブリックスペースにいるのは変わらなかった。開放感があるのでその方が好きなのだ。

いつものように風呂で汗を流してお昼ご飯だ。栃尾の油揚げ、鳥の唐揚げ、ミニトマトにご飯と味噌汁、なんだかまとまりのないチョイスになってしまった。

もちろんサッポロのクラシックは忘れない。

日が暮れるとすぐに暗くなっていった。

久しぶりの夏の北海道、どんな出会いが待っているだろうか。

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