9/22(土) 曇時々雨や晴れ
午後、平になったタイヤをチェックする。
いた、こいつだ。9600kmを走行したパイロットロード2、あと2,000~3,000km行けそうなので修理しよう。
抜いてみるとちっちゃ。高速道路走行中に抜けなくて良かった。少しづつ抜ける空気で家に帰ってきたのだ。
パンク修理キットを使おうとすると、ラバーセメントが空となっていた。揮発性がめちゃくちゃ高いのだろう。いい勉強になった。
近所の万屋に同等品を買いに行った。ラバーセメントを日本語にするとゴムのり。
自転車用だけど大丈夫だろう。だろう。だろう。
うーん、汚い?途中の作業は前回のようすを参照してね。
自転車用の空気入れをポンピングすること200回、汗だくだ。
ここからが本題だ。9月半ばの3連休、渓魚を求めて群馬に向かった。
9/15(土)起きるとすでに7時、高速道路の情報を見ると長い渋滞となっていた。うーむ。
支度をして家を出たのが9時、どうせ渋滞ならと一般道で行くことにした。これがかなり過酷であった。
渋滞と暑さ、そして雨にも会ってもうたまらない、と川越から高速に乗った。すでに家を出て3時間!
高速は花園まで混んでいた。でも一般道よりらくちんだ。お金払ってるからね。
上信越道の松井田妙義で降りて横川駅に向かった。
峠の釜めしで有名なおぎのやの本店だ。ここは一度寄ってみたかった。
かき揚げ付きざるそば(600円)を食べた。自家製麺だという。いけるな。
やっぱりこれも食べておこう。固いですよ、と言われた。
峠の釜アイス(525円)だ。これは記念食だな。
本店の向かいに記念館があった。駅弁を食べる旅に出てみたいなと思わせる雰囲気がここにはある。
国道18号線を軽井沢方面に走っていると現れる碓氷第三橋梁、120年ぐらい前の建造物だ。
現在遊歩道が整備され、橋の上やトンネルの中を歩ける。
橋脚のレンガにおびただしい落書きが彫られていた。おこちゃまが多いのだろう。
汚いバイク旅に似合わない軽井沢の街を抜け、嬬恋のパラギ湖に向かった。テントを張ってとなりの温泉施設に行ってすっきりとした。
となりで団体が大騒ぎしていたが、寝不足で疲れていたのでビールを飲んで早々と眠りについた。
と、女の嬌声で目が覚めた。時刻は2時、まだとなりで騒いでいた。
そんなおこちゃま達がまだ寝ている午前5時、もそっとテントを抜け出しひんやりとした空気を楽しむ。
アンパンと牛乳の朝ご飯を食べたら近くの湯尻川へ向かった。支度を済ませ釣り上がっていくが、魚の気配はない。
渋い、渋すぎる。もういいや、と見切りを付けて野生のイワナが棲むであろう大横川へ向かった。
嬬恋と言えば高原キャベツだ。
キャベツの出荷のためのトラックが行き交うすぐ脇にその川はある。上流部にテンカラの釣り師がいたのでその下流に入った。
思いのほか魚影は濃い。2匹をバラした。かなり下手くそだ。
お昼は北軽井沢の山の中で唐揚げ定食を食べた。うーん、この店は箱も中身もほんとに惜しい。
その後吾妻川本流でちょっと竿を振ってみた。大きめの魚がヒットしたがまたしてもバラしてしまった。
どうも魚がジャンプするとバレてしまうようだ。
今日はキャンプ場に早めに帰った。これは道向かいの有名なキャンプ場で、密集したテントに子供の声が響き渡っていた。
こちらがパラギ湖畔のキャンプ場。値段は1,000円と向かいの半分以下だ。
今日はまた違う団体がいて、大声で下手な歌を歌って参った。隣には柄と口の悪い若者グループもいてこれまた参った。
そんな環境でもこれがあれば幸せだ。このクーラーボックスは氷水を入れて冷やせる優れものなのだ。
やっぱりキャンプは虫やおこちゃまがいない季節がいい。
次の日、5時に起きてテントを畳み、中之条の上沢渡川に向かった。途中雨に降られたが沢渡温泉に着く頃には止んでくれた。
暮坂峠に向かう県道55号は好きな道のひとつだ。今まで何度かこの道を走り、平行する渓流にいつか来ようと思っていたのだ。
上流にほどんど集落がないため、清らかな水が流れる。
入溪しやすい川なのでかなり渋い釣りとなった。そこそこのヤマメとちびイワナをつり上げたが、大場所ではまったく反応がなかった。
途中で蛇の沢という支流に入ってみた。名前の通り、蛇にも出会った。ダンプカーぐらいの大岩がごろごろしていた。そんな渓にもイワナが逞しく棲んでいた。
上沢渡川に戻って釣りを続けた。浅瀬にあった大石の横にルアーを流したとき、大きな魚がルアーを追いかけてきた。
細心の注意を払い、もう一度ルアーを泳がせるとめでたくヒットした。バラさないよう気をつけて取り込む。釣れないだろうとネットを置いてきてしまったことを後悔するような大物だった。
暴れたのでルアーのフックが小指に刺さって血がでた。ちょっと慌ててしまったようだ。
40cmのイワナ、今までの最高記録だろう。もっと大きくなるのだよと願いながらリリースした。
この地域は科学的根拠のない御達しにより、釣った魚を持ち帰る人はいないので、たぶん大きくなってくれるだろう。
のんびりと渓流釣りを楽しめる川だった。県道に上がり、てくてく歩いてバイクまで戻った。
沢渡温泉の共同湯で汗を流した。地元の人に愛されるいいお湯であった。そのあと食堂でそばを食べた。そばは自家製粉で香り高かった。
さっぱりしてバイクに戻った。バイクを押すときちょっと重いと思った、走り出してみたらやっぱり変だ。
暮坂峠と渋峠を経て帰ろうと思ったのだが、不安を感じて急いで停まってタイヤを見ると見事に空気が抜けていた。
Uターンして最寄りのスタンドに駆け込んだ。タイヤのどこから空気が漏れているのかちょっとわからなかったので、ちょっと多めに空気を入れた。
すぐに空気は漏らないが、これで峠道に向かうのは危険なのでゆっくりと家に帰ることにした。高速に不安はあったが無理をしないようにしよう。
すり抜けに飽きたので高速のSAで渋滞の解消を1時間程待った。SAで空気を補充したとき、空気圧は300kPaから150kPaになっていた。
思いのほか漏れが早いようだが、ここまで3時間、家まであと2時間なので、ここで空気を入れればたぶん大丈夫だろう。
タイヤは保ったが家まで2kmのところで、ゲリラ豪雨に見舞われ撃沈した。残念!
2泊3日で走行距離は555km、伴ちゃんのオドメーターは56,940kmとなった。