風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北アルプス 花咲く裏銀座を行く 最終日

2018-09-01 | 徒歩の旅

7/27 晴れ

早いもので今回の山旅も下山の日を迎えた。いつものスープとコーヒーで身体を温め、水分を補給した。

今日も良い天気になりそうだ。雲はほとんどなく、空気が冷たい。日の出を一目見ようと多くの人が外に出て待っていた。

こちらが今回テントを張った区画Cだ。広さは2人用テントだと本当にいっぱいいっぱいであった。

4:50、テント場を後にする。テント場は小高い頂きを挟んで槍ヶ岳が見えない場所に多くの区画がある。そこまで出ると朝日に照らされた大喰岳が見えた。斜面に残された雪渓の割合が程よい。

数分歩くと飛騨乗越に着く、そこから標高差にして2000mの長い下りが続く。小気味好くザレ場を下っていく。

暫くすると登山道脇にハクサンイチゲが咲いていた。そして鳥兜(トリカブト)、猛毒を持っているので近づかないようにしておこう。

笠ヶ岳の真下に影槍と呼ばれる槍ヶ岳の影が映し出されていた。

救急箱が設置された千丈乗越への分岐点で昨晩一緒にお酒を楽しんだ隣のテントのグループに追いついた。またどこかで会ったらよろしくお願いしますと言って別れた。

樹林帯に入りさらに下っていく。槍平小屋で冷たい水を飲んで残りのアルファ米の赤飯を食べてリフレッシュした。

滝合出合、渓谷の先に神々しい穂高の山並みが見えた。

玉川杜鵑草(タマガワホトトギス)、だいぶ下に降りてきたことを感じさせてくれる。

下野草(シモツケソウ)、線香花火のようだ。

最後の方は広い林道となり、退屈度もアップ、黙々と歩き続ける。そして下界の暑さが身体を包む。

下山口である新穂高ロープウェイ駅に着いたのは10時過ぎ、今日の宿を探そうかと思ったがその前に家に電話して下山を告げた。

すると、台風12号が近付いており明日は大雨のとのこと、交通機関への影響も考えられるとのことだった。温泉宿で1泊する案は取り下げて今日家に帰ることにする。

バスの時刻は11:30、1時間以上あるので温泉で汗を流して生ビールを飲んだ。しかししっかりした食事をする時間はなかったのでバスに乗る直前に肉まんをひとつ食べた。

バスに揺られること2時間、松本駅に着いた。お腹はペコペコ、松本からあげセンターに突撃し、ここぞとばかりに山賊焼カレーと鶏ラーメンのセットと生ビールを注文した。食べ切れるかな、と一瞬ひるんだもののお腹をパンパンにして食べ切った。

新宿行きのあずさに乗り込み今回の山旅を思い出した。天気に恵まれ大きなトラブルもなかった。今回のコースの総距離55kmをテントを担いで歩いた達成感、ブナ林の急登に始まり天空の稜線、お花畑、岩陵と変化に富んだ景色、この先も忘れることのない山旅となった。

 

コメント
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