風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング2015 9日目 小樽からフェリーで新潟へ

2015-11-29 | 

9/21(日) 晴れ

杜の樹を後にする。小樽の街をゆっくり、いやダラダラと楽しむのに最適な宿だと思う。海外からの旅人、ツーリングでは少なくなった若い旅人と触れ合うことのできる宿なのだ。

出がけにオーナーと立ち話をして写真を撮った。杜の樹のfacebookで9月の訪問者に載っていたが、ちっちゃいので見つけるのは難しかった。興味のある人はヘルメットを持つ青い服の男を探してみよう。

フェリー乗船の前に少し時間があったので、余市までとんぼ返りしてみた。余市といえばニッカウヰスキー、春に訪れたとき以来だが、ここはゆっくりと訪れたい場所だ。

小樽に戻ってすぐに向かったのは小樽駅とルタオ本店、フェリーで食べる食料を調達するのだ。

フェリーに乗船していきなりルタオのチーズケーキを食らう。朝のおやつだ。糖分たっぷり、頭が冴え渡る。

お昼になったら北海手綱と言うお弁当を食べた。売店が閉まっている時間で自動販売機にはキリンとアサヒしかなかった。売店が開くのを待つには時間がありすぎたので一番搾りを買ったが、サッポロへの未練が残った。北海手綱はビールのためのお弁当のようで、あっという間に平らげてしまった。

あとは新潟に着くまで惚けていたのであった。と思う。もう2ヶ月以上前の話なので細かいことは覚えていないのだ。

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北海道ツーリング2015 8日目 上富良野~幌加内~小樽

2015-11-29 | 

9/20(土)曇り時々大雨のち晴れ

今日の天気の移り変わりは激しかった。でも山間部や海沿いを長距離走れば珍しいことではないのだ。

今日は小樽の宿まで向かうのだけれど、上富良野からそのまま行くとあまり面白いルートではないので、くねくねつるつるのメンバーとして正しい行動を取ろうと思う。くねくねつるつるは、ワインディングロードと蕎麦を楽しむツーリングを目的とするおっさんのゆるい集まりだ。

今夜はテント泊ではなく、明後日はフェリーに乗ってしまうので、テントをできるだけ乾かした。テントがカビ臭くなるのを避けるためだ。カビ臭いテントで寝るとなんだか身体にまでカビが生えてくるような感じがするのだ。

荷造りを終えて隣の夫婦に挨拶をして出発した。奥さんにあまり無理しないでくださいね、と余計なことを言ってしまった。

 

北海道は蕎麦の産地だ。でも今まで北海道で蕎麦を食べたことは1回しかないのだ。と言う背景があったわけではないのだけれど、蕎麦を食べたくなったので幌加内に寄ることにしたのだ。

旭川を通るころ、雨が降ってきた。運良く本降りになる前にレインスーツを着ることができた。

幌加内の道の駅に着いて蕎麦屋に向かうと今日は営業していなかった。オーマイガーッ!でも道の駅の奥にある温泉施設のレストランが空いていた。

そこで頼んだのが酒切り二八そば、水ではなく酒で蕎麦を打ったものなのだ。まずはそのまま、そして塩で、蕎麦を食した。アルコールは飛んでいるが仄かに日本酒の風味が感じられる。喉ごしがとてもなめらかだ。蕎麦の香りも麗しくこの場所を訪れて正解であった。

蕎麦を食べた後は北海道屈指のワインディングロード、国道239号を経て日本海を目指した。残念ながら大雨と強い風で走り倒すことはできなかったので、天気に恵まれたときにまた訪れてみたい。

日本海に出ると雨は上がったが強風に煽られて南下し続けた。小樽には予定より一時間ほど遅れて到着した。今日の宿は「おたるないバックパッカーズホステル杜の樹」と言うところだ。

投宿後、小樽で一番古い銭湯、小町湯温泉に向かった。場所がよくわからず何度か人に尋ねてたどり着くことができた。ここは昔ながらの銭湯で、ロッカーは見当たらず、脱いだ服は床の籠に入れるのだ。久しぶりに番台のおばちゃんの前ですっぽんぽんになった。風呂場はタイル張りで、湯船もタイル張り、昔ながらの佇まいだ。湯船は深く、酔っ払っていたらそのまま沈んでしまいそうだ。これは小町湯の外観だ。

その後、夕飯を求めて小樽の繁華街に向かったが、ほとんどの店は閉まっていた。飛び込んだ寿司屋も今閉まったところであった。外に出ると宿で挨拶した韓国の青年がいたので、声をかけるとコンビニを探していた。あいにくスマホを忘れてしまったのだけれど、バイクで使用しているハンディGPSがポケットに入っていたのでコンビニを見つけることができて送って行った。

その後営業している店を探して歩いていると、小樽出世前広場と呼ばれる場所に惣吉と言う居酒屋があった。まだやってますかと尋ねると、もう終わる時間だがいいですよ、とのことなのでここで食事することにした。店に入ってすぐに小樽ホラ吹き昆布館利尻屋みのやの卑弥呼の絵が目に飛び込んできた。小樽ホラ吹き昆布館利尻屋みのやの卑弥呼と言われても、知らない人にはなんのことなのかさっぱりわからないだろう。昆布のお土産のお店の袋に描かれているのが卑弥呼なのだ。今年の春に小樽を訪れて、みのやで買い物をした際に、その卑弥呼が中島みゆきのように見えて仕方なかったのでよく覚えていたのだ。その絵のことをお店の方に聞くとやはり系列店であった。

サッポロクラシックを頼んだ。メニューを見ると、たちかまと言う聞いたことのない料理が載っていた。訊ねてみるとたちかまはタラの白子で作ったカマボコとのことだった。これは頼むしかない、そのままもあるようだが、刺身の盛り合わせも頼んだので、ここはフライをオーダーした。ふっくらとしたその食感とちょっとしたしょっぱさがあって、おまけにカラッと揚がっているので、ビールととても相性がいい。

その後電話がかかってきて10人以上のグループがやってきた。親戚、家族連れのようで、地元の人にも愛されている店なのだなと思った。

いい具合にお腹が満たされ、小樽出世前広場を後にして杜の樹に戻った。コンビニで買ったプリンを食べ終えると、今日はすっかり疲れてしまったのですぐにベッドに潜り込んで横になった。横になっても眠くはないので、居間で話す旅人たちの話をなんとはなしに聞いていた。そのうちみんなも寝てしまい、僕もいつの間にか寝てしまった。

そして、午前3時ひとり静かに目を覚まし、中島みゆきのオールナイトニッポンをベッドの中で聞いたのであった。

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北海道ツーリング2015 7日目 キャンプ場にて

2015-11-23 | 

9/19 (金) 雨

パラパラとテントを叩く雨の音で目を覚ます。時間は7時ぐらいだ。

屋根の付いた炊事場で、定番となったホットサンドと野菜スープを作って食べた。風が冷たいので、食べ終わった食器を洗ったらテントに戻ってシュラフに潜り込んだ。しばらくしたら寝てしまった。

2時間ほどして目を覚ますと雨が上がっていた。溜まった洗濯物をコインランドリーで洗う間、洗濯バサミを買いに行った。乾燥機で乾かすことのできない化繊やウールの洗濯物を干すためだ。帰ってきてそれらを外に干そうと思っていたのだが、再び雨が降ってきてしまった。仕方がないので、テントの中にそれらの下着を吊るしたら暗い七夕飾りのようになってしまった。ほとんどのアンダーウェアの色は黒なのだ。

その日のお昼は何を作って食べたのかすっかり忘れてしまった。そのあとまた寝てしまい、夕方が近づくころ、隣にテントを張る音が聞こえて目が覚めた。テントから這いずり出てテントを張っているカップルに挨拶をした。「隣に張らさせていただいていいですか」と聞かれたのだけれど、昨晩の隣のテントの煩さを伝えるべきか悩んでしまった。僕が神経質すぎるのかもしれないし、他に行った方がいいですよ、と言うのも変な感じがしたので、「どうぞ、どうぞ」と言った。

結局彼らは次の日テントを移動したのだけれど。

さて、今日も温泉だ。フラヌイ温泉に浸かり、その帰りにコンビニでビールとつまみを買った。

その日の夕飯は何を作って食べたのかすっかり忘れてしまった。

夕飯のあと、となりにやってきたカップルに声をかけると気さくな感じの方たちで、これからお風呂に行くとのことだった。お風呂のあとで一緒に飲もうと約束をした。もう飲むものがないので、またコンビニに向かった。

コンビニから戻り、しばらくして彼らも戻ってきた。二人は夫婦で、もう3週間近く車で北海道を回っているとのことだった。仕事辞めちゃったんですか?と聞くとやっぱりやめてしまったそうだ。そして新たに住む土地を探すため、日本全国をこれから巡るとのことだった。そのあと、世界旅行に行ってから日本に戻ってくるとのことだった。上富良野のキャンプ場とフラヌイ温泉が大好きなこと、雑木林のある山を買いたいことなどを話した。雑木林で炭を焼くのだ。そのあたりまでは僕も同じ思いがあるが、実際に踏み出すまでの思いはまだない。話は尽きないが、だんだん周りが静かになってきたのでそろそろ寝ることにした。

このご夫婦もそうなのだけれど、気さくで子供心を持った男性とそれに和かに寄り添う女性と言うのを、北海道のキャンプ場でよく見かけるような気がする。もうひとつのパターンはお山の大将的な男性と、それをしっかりコントロールする女性のパターンが多いような気がする。いずれにしてもほとんどのツーリングライダーはおっさんの一人旅なのだが。

結局今日はバイクに乗ることはなかった。

 

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北海道ツーリング2015 6日目 上富良野へ

2015-11-08 | 

9/18 (木) 晴れ

どうやら雨脚は遅れているようだ。早めに上富良野のキャンプ場に向かおう。

上富良野町日の出オートキャンプ場は街に近く、温泉施設に歩いて行けるし、景色も良いキャンプ場なのだ。

コインランドリーもあって、トイレも綺麗、段々になったフリーサイトは空いているし、ゴミも捨てられる。

管理の方々は優しく、フリーサイトの料金は500円、バイク旅の拠点としてお勧めできる素晴らしいキャンプ場なのだ。

 

層雲峡から上川に下り、そこから旭川紋別自動車道に乗った。今日は移動メインなので、いつもは使わない自動車専用道路を使ったのだ。

愛別で一般道に出て当麻を経て上富良野を目指した。美瑛の街が近くなると道路が混み出してきたので、国道から外れて適当に走ってキャンプ場を目指した。

たぶん、どちらを走ってもそんなに時間は変わらないのだろうけれど、緩やかな丘を走る道は気持ち良いのだ。

 

キャンプ場に早々と着いてテントを張った。雨は降りそうになかったので富良野に向かった。富良野へは以前2回立ち寄って食べることのできなかった支那虎のラーメンを食べるためだ。

初めての店なので定番の支那そばを注文した。スープを口に入れると焦がし醤油の色の濃さを裏切るあっさりとしたスープで魚の出汁がよく効いていた。

普段外食しないので、こう言う薄味のスープが好みなのだ。美味しいので一気に食べてしまった。

 

いっぱい時間はあるので道々をゆっくりと流してメロンを食べに行こう。

中富良野にある、とみたメロンハウスでカットメロンをいただく。甘くてジューシー、皮までいけちゃいそうだが、そこそこにしておいた。

そのあとはメロンパンを食べた。中には餡が入っている。ここはもちろんメロン餡だろう。

 

おなかがいっぱいになったので、隣のファーム富田に向かった。

なんで入口がすぐにないのだろう。と不思議に思っていたら、とみたメロンハウスとファーム富田はまったく別の会社なのであった。

ファーム富田は家族や友達と来るのに最適な観光施設だが、おっさん一人でも十分楽しめるのだ。

ここで香水を作っているところを見ることができる。おばちゃんが化学実験をしているようだ。

この時期、ラベンダーはほとんど終わっているが、鮮やかな花を見ることができる。

域内を走るファーム富田のスクーターはラベンダー色であった。

 

キャンプ場に戻ってフラヌイ温泉、ふじスーパーと僕にとって定番の場所を回った。

秋刀魚の刺身、地元の豚肉と野菜の炒め物、ビールはサッポロクラシック、北海道にいることを実感する。

 

さて寝ようと思ったら隣のテントの男性が咳をし続け、マットの音をキュッ、キュッとさせ続けて、五月蝿くてかなわなかった。

寝られないのなら音楽を聴こう。中島みゆきのアルバムを3枚聴いてようやく眠りにつけることができた。

と思ったら一晩中隣のテントから音がして何度か目を覚ましてしまった。うーむ。

 

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北海道ツーリング2015 5日目 銀泉台から赤岳と白雲岳に登る

2015-11-03 | 徒歩の旅

9/17(水) 晴れ

朝起きると快晴で、思わずにやりとする。山登りには最高の朝だ。

今日は銀泉台から赤岳を経て白雲岳へ向かう。当初は赤岳から緑岳を経て高原温泉へ下ろうと思っていたのだけれど、紅葉期間のバスがまだ動いていなかったのだ。

大雪レイクサイドにバイクを停めてバスを待つ。始発の1時間前に到着したので余裕で乗ることができた。

バスに小一時間揺られて終点の銀泉台に到着した。登山道をしばらく行くと鮮やかな色が目に飛び込んできた。

錦秋って言葉がぴったりだ。

ここに来るまでの林道は、旭岳を経て大雪山を横断する観光道路が計画されていた名残だと言う。

環境破壊は車と人の多さに比例するのだ。山岳道路をバイクで走るのはとても楽しいことを知っている。

健脚じゃない人だって景色を楽しみたい。人間は罪深い生き物だ。

 

なだらかな岩場を抜け、ハイマツの間を歩いていたら第三雪渓が現れた。ここは春スキーで有名な場所だと言う。

第三雪渓を登り切れば赤岳まではもうすぐだ。360度を見渡すことができた。

そこから荒野と呼べる場所を歩いていく。

少し大きな岩場を登れば白雲岳だ。岩場ではナキウサギの声が聞こえたが姿は見えなかった。

白雲岳から小鉢平を望む。右奥に見えるのが一昨日登った旭岳だ。

秋の景色を楽しみながら下山する。輝くチングルマの綿毛が眩しい。

フカフカとした小さな葉が集まっている。この色使いを人工的に作るのは難しい。

こんな高山植物の上にリュックを投げ置く輩や登山道から外れて歩く輩を見かけてとても残念に思った。

自然に対するローインパクトを心がけ、豊かな自然を後世に引き継いでいくのは大人の責任ではないだろうか。

後ろを何度も振り返りながら下山した。

 

登山口で汚れた靴を湧き水で洗い流してからバスに乗った。土埃の舞う林道を下るとバスの中まで埃だらけになった。

いい山行だった。キャンプ場へ帰り途中黒岳の湯で汗を流した。ここのお湯は身体に染み込む感じなのだ。

風呂上がりにバイクで荷物の整理をしていたら財布がない。

マジか!と思って温泉施設に戻ったがやはりなかった。うむ、まいったなぁ、と思っていたら、髭面の外国からの観光客の男性がバイクの横に落ちていることを教えてくれた。

よかった、丁寧にお礼を言った。

 

キャンプ場に戻ってミートボールのホットサンドを食べた後、利尻昆布だしの北のどん兵衛を食べた。

今日はエネルギーを消費したから高カロリー食品を必要としているのだ。

 明日から天気が崩れるようだ。明日は上富良野に向かおう。

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