風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

伊豆で焚き火を囲む

2014-04-27 | 

4/26 - 4/27 晴れ

2ヶ月前、高校の同級生と10数年ぶりに会った。そして3、4人前のカムジャタンをつつきながら、暖かくなったら伊豆でキャンプをする約束をした。

彼のバイクは人力なので、一緒に走ることはできず、荷物も運ぶことは難しい。午前8時、小田原駅まで電車でやってきた彼の寝袋を受け取った。次に会うのはキャンプ場だ。

殿様キャンプだな、と彼は言った。キャンプ場と夕飯の手配は僕の役割だ。前夜、準備をしていたら午前2時になってしまった。午後11時から支度をすればそんなものだが、いつも支度には時間がかかってしまうのだ。

それからバナナを2人で食べてパワーを注入して出発した。

小田原からターンパイクを抜けて、芦ノ湖と富士山を少しだけ眺めてから、伊豆スカイライン、K80、虹の郷からK18を一気に駆け抜けて達磨山のレストハウスに到着した。

うっすらと浮かぶ富士山を眺めて、ニンジャに乗る横浜からのライダーと少し話をして、西伊豆スカイラインへ向かった。

天候に恵まれているのでツーリングを楽しむライダーが多かった。そしてハイカーも沢山いた。

仁科峠で丘を見上げた、この笹の中を歩くのも気持ち良さそうだ。

伊豆の雪はすっかり溶けて沢の水は清らかな流れに戻っていた。

お昼は先月に引き続き中華料理の合歓で取ることにした。合歓はちょっと我の強そうなご主人と包容力のありそうなおかみさんで切り盛りされている。

おかみさんに今日のおすすめを訊ねると筍の酢豚で、さっき採ったばかりの筍だと言う。

これから茹でるので時間がかかるとのことだったが、採れたての筍を食べられるのなら待つのが正しい選択だ。

ベランダでコーヒーを飲みながら待つ。山肌に走る新緑の筋が眩しい。

30分後、瑞々しい筍を食べることができた。

松崎まで下ると、疲れが出てきたので南伊豆はまわらず、ショートカットして河津へ向かうことにした。

この疲れの原因は3日前の徹夜カラオケに違いないのだ。

そんなヨレヨレおじさんを癒してくれる可憐な花畑があった。年々花畑が大きくなっていると思うのだが気のせいだろうか。

河津の街のスーパーで食材を買い、湯ケ野温泉の国民宿舎かわづで湯船に浸かり、ビールと氷を買い込んだらキャンプ場へ向かう。

国民宿舎かわづは商売気のない町営施設でガラガラだがお湯は素晴らしい。赤字運営でないことを祈ろう。

風呂から上がる頃、友人も温泉に辿り着いた。お風呂はいいや、と言ったがここのはいい風呂だから入った方がいいよとすすめた。

これで今日の汗も気持ちよく流すことができるだろう。

山道をくねくねと登ってキャンプ場に到着だ。無料キャンプ場のヌシのようなオーナーが迎えてくれた。

いつもは自前のテントだが、今日はティピと呼ばれるアメリカ先住民の移動住居だ。

10数年前にここCycle:yaを知ったが、泊まるのは初めてだ。

ティピの最大の特徴は中で焚き火ができるのだ。この中で4人まで寝ることができる。

薪付きで1泊2,500円は伊豆ではコストパフォーマンスの良いキャンプ場だ。

たわわに実った場内の夏みかんは採り放題とのことだった。背の高い人はいっぱい採れるかもしれない。

ビールで乾杯したら、あとは焚き火三昧だ。

そら豆とウインナーで作った心ひとつ。焼けるまでは乾きもののつまみと焚き火を楽しむ。

ビールがワインに変わる頃、ほうれん草とトマトを炒めて、じゃがりこのポテトサラダを添えて前菜のできあがり。

サザエはそのまま、日本酒に浸けておいた手羽先を塩コショウで時間をかけて焼く。

サザエに醤油を垂らしたら美味い音が聞こえてきた。

小振りとは言え、サザエ1個96円(外税)はお買い得だった。やるな伊豆。

残念ながら、筍の丸焼きは準備できなかったが、途中で筍料理を食べられたのでよしとしよう。

久しぶりに会う友人は昔のようににこにこして、僕のとりとめもない話を聞き続けていた。エライ!

太古から人はこうして火を囲んで酒を酌み交わしたに違いないのだ。

この後、焼き舞茸たっぷりの生ラーメンを食べたら猛烈に眠くなってきた。

早く寝たら夜中に目が覚めちゃうよーん、と言いながらトロトロと燃える火を眺めながら8時に寝てしまった。

目が覚めたらまだ1時であった。失敗か。テントの上部が開いているので星が見えたのでラッキーだ。少し寒い感じがまたいい。

 

次の日、友人は6時過ぎに出発した。また小田原で落ち合うのだ。僕が出発したのは9時半であった。

久しぶりにループ橋に寄ってみたら、保守作業中だった。七滝の店舗もまだ営業前だったので先へ向かおう。

天城峠の道の駅では八重桜が満開であった。天城と言えばわさびだろう。お土産にわさび漬けを買った。

その後は三島からR1をぐりぐりと上り、箱根峠から旧道をたらたらと下った。今日は疲れているのでこれぐらいがいいだろう。

11時過ぎ、出発した小田原駅に戻ってきた。北条早雲がお出迎えだ。

 

またキャンプに行こうと期限のない約束をして別れた。

今年の飛び飛び日程のゴールデンウィークはこうして始まった。

 

注意:ティピ泊は煙に燻されるので全身スモーク臭人間になります。

 

今回の走行距離は407km、伴ちゃんのオドメーターは69,774kmとなった。

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春の高遠へ

2014-04-19 | 

4/19(土) 晴れ

この時期、高遠城址に一度行ってみたかったのだけれど、混んでいるところは苦手なので今まで敬遠していた。

混雑を避けるなら、早朝だ。最初に目が覚めたら3:30、うーん、早すぎる。もう一回寝よう。

つぎに目覚めたら4:45、ちょっと身体が重いが、起きてしまえ。

甘めのカフェオレを飲んだら出発だ。

 

中央自動車道で諏訪まで行き、そこから杖突街道で高遠城址公園を目指した。

街道沿いには満開の桜がそこかしこに植えられていて心が躍る。さくら祭りに向かう道路はすでに多くの車が走っていた。

 

公園近くにバイクの駐車場があることを確認していたので、すぐに公園に入ることができた。

公園には土産物屋や食堂の間を抜けて行く。朝ご飯を食べていないので、帰りに何か食べていこう。

高遠城は2本の川に挟まれた河岸段丘の突端に建てられた。まさに自然の要塞だ。

 

そこはもう桜の楽園、上を向いて歩いてしまう桃色の世界だ。

しばらく歩くと太鼓楼があった。太鼓で時を知らせたとのことだ。

池に映った桜と橋、その橋の名は桜雲橋と言うのだ。

屋台にビール、貸しゴザ屋まであって手ぶらで来ても楽しめるのだ。

思わず、ビールを飲みたくなったが、ここはビールより饅頭にしておこう。

ここは素晴らしい場所だ。また、いつか来よう。

 

駐車場に戻る途中にあった食堂で伊那のローメンを食べた。これはソース味。

 

街道沿いで、缶コーヒーを飲みながら勝間薬師堂のしだれ桜を眺めた。

そして南へ向かった。分杭峠、地蔵峠を経てしらびそ高原へ入った。

 南アルプスを望みながら走る。

 ん、どこがクレーターだ?

 真上から見ないとわからないかもしれない。

その後、下栗の里をうねうねと下って国道に出るころ、もうスーパー林道に行く元気はなくなっていた。

下栗の里は何度訪ねてもその急峻な山肌に作られた畑に驚かされたり感心させられたりする。

 

浜松から新東名に乗った。新東名は楽だ。と思っていたら静岡辺りから雨が降りだした。

走り続けていれば濡れるのは肩だけだ。でも降り続きそうだったので雨具を着ようと清水でSAに寄ったが、バイク置き場は満車で入る余裕がない。

えーい、走り続けてしまえ。神奈川に入ると雨はやみ、家に着くとジャケットはすっかり乾いていた。

お土産は静岡県産の干し芋だ。安倍川餅にしようと思ったのだが、実家から草餅が届いたとメールが入って被らずに済んだ。

 

今日の走行距離は641km、伴ちゃんのオドメーターは 69,348kmとなった。

 

 

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気が付けば

2014-04-03 | 日々のこと

先日、一気に咲いたソメイヨシノを観に行った。

桜も散りかける今日この頃。街で見かける新入社員が初々しくていいな。

気が付けば定年退職までの勤続年数の2/3ぐらいが過ぎてしまったし、

人生はまちがいなく半分は過ぎてしまった。まぁ、よしとしよう。

コメント (2)
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