風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング 2020 最終日 北海道を食べ尽くす

2021-07-09 | 

9月25日 (金) 晴れ

今日で北海道の旅も最終日となった。富良野から小樽へ向かう。小樽港からフェリーに乗って新潟港で下船し、高速で東京の自宅まで帰るのだ。

全ての荷物を35リッターのパニアケース2個と90リッターのダッフルバックに全ての荷物を詰め込んだ。その時ルアーロッドがないことに気が付いた。どこにもない、昨日パニアケースが開いたまま走っているときに落としてしまったことは間違いない。これまで色々な渓流を一緒に歩いた盟友を失った気持ちになった。

荷物を詰め終わり、キャンプ場の事務所前にバイクを止めてキャンプ場のオーナーに挨拶した。素晴らしいキャンプ場であることとまた訪れることを伝えた。キャンプ場の名前は「星に手のとどく丘キャンプ場」本当にご機嫌なキャンプ場であった。

もしやと思い昨日札幌へ向かった道を辿ってルアーロッドが落ちていないか道路脇を探したけれど、その距離は10km以上あって見つかる気がしなかった。そして昨日パニアケースが開いていることに気がついた交差点まで走ってしまった。

くよくよして走っても仕方ないので田舎道を楽しんで小樽に向かおう。そこで滝川を経て道々28号線を南下することにした。ほとんど車が走っていない快適な舗装路だった。タイヤは新品なので安心してアクセルを開けることができた。

小樽で北海道在住の娘とお昼ご飯を食べる約束をしていた。小樽に着いて連絡をするともうすぐバスで着くと言う。そこでバスの停留所に向かった。少し待っていると反対側のバス停に娘が降り立った。道幅が広くこちらに気がつかないで街の中心に歩いて行こうとしたのでUターンして追いかけた。近くに駐車場が見つからなかったので、フェリー乗り場にバイクを置いて戻ってくることを伝えた。大急ぎでバイクを置いて待ち合わせのルタオ本店前に向かった。娘と会うのは年に2、3回ぐらいだろうか。元気そうで何よりだ。そこから歩いてお昼ご飯を食べられるお店を探した。海鮮系の店が多くあったけれど、ここだと言う気持ちが湧かず結構歩いて運河が始まる辺りまで歩いてしまった。そこを左に曲がったところ、雰囲気の良い洋食の店があったのでそこに決めた。店の名は「No Name」。

北海道のビールのデフォルトはサッポロなのでサッポロファンの僕は嬉しい。おつまみはタコの刺身、とても甘く円やかであった。

サラダは北海道の野菜がたっぷり入っていてどれも瑞々しく甘かった。

シーフードパスタはパスタより魚介の量が多いくらいで、出汁がよく出ておりこれまた美味しい。

娘はヘラガニのパスタを頼み、足の先まで食べ尽くしていた。

どの料理も美味しい店でシェフの方も感じがよくまた訪れたいなと思う。その時にはワインだな、そしてコロナが収まっていたら沢山話して笑いたい。

その後ルタオ本店に戻りお茶をした。お腹はいっぱい気味だったのでチーズケーキはひとつ。

紅茶が美味しかったのでお土産に2缶買ってひとつを娘に渡した、もうひとつは妻に。

充実した北海道ツーリングであった。終わってみるといつもあっという間だ。フェリーの窓から北海道にさよならをした、また来るよ。

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北海道ツーリング 2020 8日目 札幌まで往復250km

2021-07-04 | 

9月24日 (木) 晴れ

テントの周りでバリッバリッと音がして目が覚めた。その音までの距離は数10cmだ。羊が散歩すると聞いていたのできっと羊が草を食んでいるのだろう。

少しずつ音が移動していったのでテントから出てみるとそこに2頭の羊が熱心に草を食べていた。

少し前にバイクのタイヤが磨り減っていると書いたけれど、本当にまずいことになっている。帰りはフェリーで新潟に着いてそこから300km以上高速道路を走らなければならない。そして天気予報は雨なのだ。

この後輪の写真を見てわかるようにこれで雨の高速道路を走るのは自殺行為だ。前輪も同様に交換しなければまずい状況だ。ちなみにこのタイヤはミシュランのPOWER RSと言ってグリップ力が高く安心してバイクを倒せる走りやすいタイヤであった。

これは1日前の写真、1日でどんだけ削れんだ。

今日は不安材料であるタイヤの交換を優先順位の一番にした。旅は常に何を優先順位の一番にするかを心がけている。そして1日に実行するのは一つで十分だなのだ。

店舗の営業時間を待って旭川にあるメーカー系バイクショップや大手バイクショップに電話をかけてみたけれど、バンディット1250に装着できるタイヤの在庫はなかった。バイクタイヤの需要は低くバイクタイヤ専門店以外に在庫がないことは珍しいことではない。

やっぱり札幌か。札幌のタイヤ専門店に電話してみると希望メーカーでのタイヤがあった。そして運の良いことに今日交換できる時間があると言うので交換をお願いした。

富良野の街を抜けて富良野川を超えて事件発生!左のパニアケースが空いてブラブラしている。パニアケースは取り外し可能なバイクに取り付けられるハードケースのことだ。ケースをしっかり閉めずに出発してしまったらしい。ケースの中にあったものを思い出そうとした。結露や雨でテントに着いた水を拭き取るスポンジがあったよな。どこで落としたのだろう。あとは思い出せなかった。

今は札幌にあるその店まで行くことに集中しよう。幹線道路を避けて山道を流していく。どんだけ山道が好きなのだろう。

札幌のリバーランドサービスと言うショップでタイヤを交換してもらった。新しいタイヤはミシュランのROAD 5、アクティブな走りができそうなパターンである。

足掛け7時間、往復250km、タイヤ交換の旅であった。日が傾く頃に富良野に戻ってきた。

十勝と大雪の山塊を望んだ。山塊の向こう側から雲が溢れそうになっていた。

残念ながらキャンプ場のジンギスカンの時間には間に合わなかった。まぁ、そう言うこともある。フラヌイ温泉でリフレッシュし、キャンプ場に戻って焚き火をしながらコンビニのお惣菜を食べた。そしてサッポロビール、気持ちよくようことができた。

 

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北海道ツーリング 2020 7日目 屈斜路湖から富良野へ

2021-07-03 | 

9月23日 (水) 曇りのち雨のち晴れ

屈斜路湖の朝はいつもそっとやってくる。風が静かな日の湖面は穏やかで神秘的だ。

北海道の滞在もあと2泊となった。フェリーの出る小樽方面に向かわなければならない。阿寒湖のコンビニでコーヒーを飲んでちょっと休憩。オンネトーはパスして足寄へ、以前立ち寄って顔を覚えてもらったガソリンスタンドでガソリンを入れようと思ったらガソリンスタンドはなくなっていた。

足寄から上士幌に入って丁度お昼となった。何を食べようと思って街中を走っていると豚丼の文字が見えたので迷わず停車だ。豚丼の甘さが冷えた身体には嬉しい。少しづつエネルギーが補給されていった。

北海道ツーリングの締めは上富良野で迎えることが多い、上富良野には温泉、コンビニ、スーパーが近い居心地の良いキャンプ場があるのだ。そのキャンプ場は上富良野町日の出公園オートキャンプ場と言って今までに何度もお世話になっていた。そこへ向かおうかと思っていたのだけれど、今年は入場制限があり予約が必要だったが予約を取っていなかった。それと他に前から気になっていたキャンプ場があったので、上士幌の道の駅から電話してみると空きがあったのでそのキャンプ場に向かうことにした。

上士幌から三国峠に向かい、幌加温泉に浸かり、三俣山荘でランチだ!と思ったが三俣山荘は休みで、峠方面には雲が垂れ込めている。おまけにすでに寒いし、タイヤは擦り減っているし、危険だ。と言うことで南側の狩勝峠を越えて行くことにした。狩勝峠はずっと雨だった。峠を越えると雨も上がって湿気た身体を乾かしながら富良野に向かった。今回お世話になったのは星に手のとどく丘キャンプ場だ。富良野の山が見える高台のキャンプ場だ。

受付をするために草地にバイクを停めて降りようと思ったら地面にスタンドがのめり込んでバイクが傾いた。うげげげ!しかし荷物満載のバイクを片足で支えることはできず倒れてしまった。すぐに近くにいたバイク乗りの方とオーナーの方がバイクを起こすのを手伝ってくれた。バイクを起こすと左前のウインカーが粉々になっていた。おまけに脇腹を打ってしまったようで鈍い痛みがあった。この痛みは帰ってからも続いて以前肋骨を骨折した時と同じ痛みだったので多分ヒビぐらいは入っていたと思う。

バイクを倒してウインカーが壊れてしまったけれど、それほど消沈することもなくライダーサイトにテントを張ってフラヌイ温泉に向かった。3日ぶりの風呂でさっぱりした。

そしてサイトには焚き火の炉があるのだ。薪は500円、夕方に軽トラの売り子がやって来る。夜の楽しみができた。

キャンプ場は昼にジンギスカンのレストランをやっている。夜はキャンパーだけがジンギスカンを食べることができるのだ。迷うことなく予約した。

レストランでバイクを起こすのを手伝ってくれた常連ライダーの方と同席になった。COVID-19が流行っているので横を向いたりマスクをしたりしてツーリングの話をした。よく考えたら誰かと会話するのは今回の旅で初めてであった。

暮れ行く空と山を眺めながらビールを飲んでジンギスカンを食べる時間が過ぎていった。

お腹も一杯になり、三々五々テントに戻って焚き火を始めた。この時期の北海道は結構冷えるので焚き火を股に挟む格好で揺れる炎を見つめた。

満点の星空、今日は月も出ていた。ここは最高のキャンプ地だ。

 

 

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北海道ツーリング 2020 6日目 知床から屈斜路湖へ

2021-07-01 | 

9月22日 (火) 晴れ

国後島から日が昇る。明るくなれば目覚める。テント泊ひとり旅の朝は早い、そして夜も早い。

朝ごはんを食べて釣りに出かけた。昨日とは違った川に入ってみた。ゴミが散乱していてなんだかなぁ、と思いながら釣り上がる。オショロコマの魚影は薄く、3匹釣って終わりにした。

テントに戻って今日の行き先を決める。屈斜路湖で温泉に入ろう。途中開陽台に寄って行こう、その前に厚岸で牡蠣ご飯を食べようと思ったが、厚岸を回ると結構な距離があるので厚岸行きはなし。厚岸は2012年と2014年に寄って「かきべん」と「かきめし」を食べている。その時の日記はコチラコチラ

真っ直ぐに伸びる北19号線を経て開陽台へ、駐車場の端のバイク置き場にバイクがずらりと並んでいた。ライダーは開陽台を目指すのだ。多分開陽台は5回目ぐらいの訪問だと思う。展望台の傍にはキャンプ場があって夜は星空が綺麗に違いない。

展望台に登ってぐるぐる回って景色を楽しんだ。マスクをしていたがここから地平線を眺めているとCOVID-19のパンデミックが夢のように思えてくる。

三角点があった。三角点を見つけるとつい覗いてしまう。

お昼ごはんは弟子屈でラーメンと決めていた。弟子屈ラーメン弟子屈総本店で食べる弟子屈ラーメン、早口言葉のようである。

頼んだのは弟子屈醤油チャーシュー、美味い。美味しいラーメンはとにかく偉い。

弟子屈の街を離れる前にセイコーマートで食料を調達してからパイロット国道を屈斜路湖を目指した。屈斜路湖にはお気に入りのキャンプ場があるのだ。

そこは湖畔で隣は鄙びた温泉、ちょっと歩くと無料の露天温泉やその先に野手溢れる掘建て小屋の温泉もあるのだ。しかしキャンプ場に着いてがっかりすることになった。

料金は倍になり、ゴミは持ち帰り、売店はなし、おまけに区画割りされていた。これは全てCOVID-19の影響である。そして隣の温泉もCOVID-19で休業、露天温泉は枯れていた。ここから他のキャンプ場に行く気力はなかったので手続きを済ませ、ソロキャンパー用の場所にテントを張った。

近くの温泉は入ることができないので和琴半島にある温泉に行こう。準備を整えて半島の入り口に向かうと危険な倒木があるため通行禁止となっていた。ここは突破してはいけない、と頭の中の良心が囁いた。今来た道をとぼとぼと引き返した。

キャンプ場の売店はやっていないので、ビールを求めて屈斜路湖の駐車場にある売店2件に行ってみたけれどビールは売っていなかった。仕方ないので片道20kmほどかけてバイクでビールを買いに行った(涙)。

夕方隣のキャンパーが戻って来て焚き火を始めた。こちらは風下で煙いなと思っていたら、そのうちにゴミを燃やし始めてプラスチック系の有害物質の煙が流れてきた。ゴミがなくなるまでその煙が流れて来て臭くて気持ち悪くなってしまった。うぷっ!文句も言えない自分の不甲斐なさにもぐったりして眠りについた。きっと明日はよい日になると信じながら。

COVID-19のパンデミックが過ぎ去ったらこのキャンプ場を再訪してみようと思う。

 

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