風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

赤岳 〜 阿弥陀岳 2020 夏

2021-04-19 | 徒歩の旅

8/29 (土) 晴れ

スカッと晴れた夏山に行っておこう。一泊で電車とバスで行ける山、八ヶ岳、歩きごたえのある赤岳に向かった。

茅野からバスに揺られて40分、美濃戸口に到着して林道を歩いて行く。赤岳鉱泉に着いて受付を済ませる。テントを張れそうなスペースがなかなか見つからず、求めてテン場を一周してしまった。すると先ほどまでテントがあった場所がポンと空いていた。高台で日当たり良好の角地じゃないですか。他に突入してくる人もいないようなのでそこにテントを張った。テントを張り終えたらいきなり本降りの雨となった、時刻は14:30。トイレに行っておけば良かった。少し雨が弱くなったのでトイレに行って缶ビールを購入した。いつも思うのだけれど赤岳鉱泉には黒ラベルが置いてあるので偉い、とにかく偉い。ビールを飲んでいると空から雲が消えて大同心、赤岳、阿弥陀岳が見えた。

今日のご飯はソーセージにシシトウとトマトの水ソテーでワイルドな感じ。

以下の煮物を使った炊き込みご飯、芯が残ってしまったが見た目はおっけ!

もう一本ビールを飲んでお腹はいっぱい!

 

8/30 (日) 晴れ

4時半に出発、早い。行者小屋から地蔵尾根へ、左を向けば大同心、小同心、横岳。

地蔵の頭に到着、お地蔵様に手を合わせる。

赤岳を正面に左に富士山、この角度が好きだ。

赤岳の頂上は密集していたので横を通って阿弥陀岳に向かった。赤岳の影の向こうに阿弥陀岳。

中岳を越えて振り返る。夏の空と雲だねぇ。

バックパックを置いてコルから阿弥陀岳を往復、行者小屋に下って時刻は9時40分、天気も良く時間があるのでテントを広げて乾かした。テントは乾かして持って帰りたい。

1時間ほどでテントが乾いたので下山を開始、杉苔の生す森を抜けて美濃戸口へ。

美濃戸口のJ&Nでお昼を食べて茅野駅へ、そして定番のお土産の野沢菜漬けと塩ようかんを買う。この行動はパターン化しているな。

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南八ヶ岳 プチ縦走 2021 早春 3日目 (最終日)

2021-04-17 | 徒歩の旅

3/5 (金) 曇り

明るくなる少し前に目を覚ます。冷たい空気の中で寝袋の中に納まって転がっている時間が好きだ。寝袋から出ずにゴロゴロして赤岳に登らず下山してもいいかなと一瞬思う。

でも登れる山が目の前にあるのに登らないのはもったいない。靴ひもをしっかり締めずに歩いてできてしまった靴擦れが少し痛いが行動可能だろう。行くぞ!と決めて起き上がる。

テントの入り口を開けて見上げた空は薄曇りで風はない。素早く準備を整え、行者小屋へ向かった。一山越えて行者小屋に着くと幕営している人はいなかった、もう出かけたのだろう。

行者小屋から地蔵尾根を目指す。雪は思ったより多めだがトレースがあるのでサクサクと登っていく。樹林帯を抜けると気の抜けない雪の斜面が続く。時折振り返って高さを感じる。落ちたらずっと下まで転がっていくことだろう。

地蔵の頭の手前のやせ尾根の雪は少なめで安心して渡ることができた。赤岳鉱泉を出て2時間半、地蔵の頭に到着した。ここからは稜線を行く。山は稜線歩きが楽しい、少しずつ近づいてくる頂、見渡す遠くの山々、頰に当たる風。

赤岳頂上に着くまで誰にも会わなかった。こんなに静かな山行は八ヶ岳では初めてだ。頂上からは南アルプスや富士山が見えるのだけれど、やっぱり富士山が見えると気分が上がる。

下りは立場川源頭部を経て文三郎尾根へ、しかし誰にも会わない。まだ9時過ぎだからかも。雪が少なくなった岩場を下っていく、アイスバーンとなっていた箇所もあった。

文三郎尾根の分岐を過ぎてようやく人とすれ違った。今日は暖かくみんな薄着だ。上は凍っているから気をつけね。

赤岳鉱泉に戻ったのは11時過ぎだったが、だらだらとテントをしまって赤岳鉱泉を出たのは12時半近かった。いつも思うのだけれど基本中の基本である靴ひもの緩みを疎かにしてはいけない。靴ひもの緩みは靴擦れにつながり、指の爪が鬱血したり足の裏に水泡ができたりするからだ。そんなことにより、足の指が痛いのでゆっくりと下っていたら知り合いのガイドの方が後ろから追いついた。

少し話していたら赤岳山荘から美濃戸口まで車で送ってくれるとのことだったのでつい甘い言葉に乗ってしまった。そして赤岳山荘まで1時間と結構なペースで彼らのグループについて歩いてしまった。車の中で林道の危険性について話を聞く、美濃戸口から上はチェーンは必須だ。

美濃戸口で降ろしてもらい、意気揚々とレストランJ&Nへ向かう。山から降りて美味しいものを食べたくなる僕にとってオアシスのような店なのだ。

ポークリエットをつまみにビールで乾杯、外でぶらぶらしているお店のシベリアンハスキーに美味しいよと念を送る。

冬の定番ビーフシチュー、ホクホクの野菜、ホロホロの肉、ソースの旨味が身体に染み入る。

締めはモンブランとカプチーノ、モンブラン美味し!

その後タクシーで茅野駅へ。駅で長野のお土産を物色、野沢菜漬けは外せない、定番の塩ようかんとくるみ餅はこの前物産展で買ったので、今日はわかさぎの筏焼を選択、筏焼と名前がついているが甘露煮だ。

今季初めての雪山は天候にも恵まれ充実した山行になった。コロナ禍、十分気をつけて山を楽しもう。

後記:今日は天気が良ければ蝶ヶ岳から常念岳を歩いている予定であった。次の山行の機会は5月、準備を怠らず機会を待つことにしよう。

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南八ヶ岳 プチ縦走 2021 早春 2日目

2021-04-10 | 徒歩の旅

3/4 (木) 晴れ

昨夜はとても寒かった。テントが飛ばされて身体中がピンク色のサビに覆われると言う恐ろしい夢で目が覚めた。朝ごはんの蕎麦を食べて身体を温める。

今日は東天狗岳、硫黄岳を経て赤岳鉱泉まで歩く予定だ。天狗の奥庭に向かう高台に登ると東天狗と西天狗が仲良く並んでいるのが見える。左が東天狗岳だ。

この時期のスリバチ池はこんな感じで、雪が溶けると水が溜まった池となる。

雪の上に動物の足跡を見かけるのは珍しくない。でもこれは誰のものだろう。タヌキ?

天狗の奥庭を抜けて東天狗岳へ向かう。斜面の雪は少なかった。天気は快晴、頂上で3回ぐらい360度見回した。

東天狗の頂から南に向かうヤセ尾根にトレースはなかった。つるりと行ったら命の保証はなく、ちょっと怖かったので後ろ向きになって慎重に下った。

根石岳を超え夏沢峠を経て硫黄岳へ、硫黄岳からは横岳から赤岳、阿弥陀岳の塊をドーンと見ることができる。ここまでの疲労が吹き飛ぶ絶景だ。

赤岩の頭から赤岳鉱泉に一気に下る。赤岳鉱泉に着く頃には結構疲れていて、当初の予定だった行者小屋行きはやめて赤岳鉱泉に泊まることにする。

これは有名なアイスキャンデー、知り合いのガイドの方がクライミングの講習をしていた。

テントを張ったら夕飯だ。黒ラベルを飲めたので赤岳鉱泉にして正解だった。

夕飯はナスと焼き鳥炒め、ひよこ豆とソーセージのクリームシチュー、パンは2個、お腹いっぱいだ。

この後ホロ酔い加減になるまで持ってきたウイスキーを舐めて早々に寝袋に潜り込んだ。

とても静かな夜だったが、ヘッドランプでテントを照らされて何度か目が覚めた。テントは薄い布だから照らしちゃダメだよ。

 

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南八ヶ岳 プチ縦走 2021 早春 1日目

2021-04-06 | 徒歩の旅

3/3 (水) 晴れ

今シーズン初めての雪山だ。密を避けるため平日に出かけ、宿泊はテントだ。特急あずさで茅野に着くと登山者はとても少なかった。平日は山へ向かうバスがないためタクシーで登山口の渋の湯に向かった。

渋の湯も静かだ、お昼ご飯にどら焼と柿の種を食べて出発する。

3ヶ月ぶりの山行、それもテン泊なのでバテないようにゆっくりと歩いた。今日はとても暖かく、歩き始めてすぐに汗が出てきたのでアウターを脱いで薄手のフリースで歩いた。

今日の宿泊地である黒百合ヒュッテに着くまでに数組の下山者とすれ違ったのみ、こんなに空いている八ヶ岳は初めてだった。久しぶりに雪を踏みしめて歩く感覚を楽しんだ。立ち止まると静寂の中で木々から落ちる雪の音だけが聞こえる。

ヒュッテに着く少し前に振り返ると北アルプスの山々が見えた。雲ひとつない青空だ、今日来られてよかったと染み染みと思った。

黒百合ヒュッテに到着した。ここには何度か泊まったことがあるがテント泊は初めてだ。

太陽光発電はバイオトイレを維持するために使われている。

週末は混雑するテン場もガラガラで、あと2張りのテントがあるだけだった。

テントを張り終えて時間は2時半、景色が素晴らしい中山まで歩こうかとも思ったが往復で2時間、面倒だしこれ以上疲れたくないのでパスしてビールを飲もう。

ビールを飲観ながら鍋を作った。白菜、色々なキノコ、鶏肉、出汁はチキンスープで塩胡椒で味を整えた。その後切り餅を投入した。

テントの中はお日さまに温められてポカポカで、テントの隙間から見える空は限りなく青い。幸せな時間が過ぎていく。

2時間半ほどゴロゴロした後、夕陽が落ちる山々を眺めるために高台に登った。振り返れば黒百合ヒュッテの全景が見える。

西に目を向けると木曽御嶽山、乗鞍岳、北アルプスが一望できた。下の写真は穂高の山々と槍ヶ岳、その右は常念岳と大天井岳かな。

太陽が落ちると急に寒くなったのでテントに戻った。寝る前にトイレに行ってヒュッテ入り口の温度計を見たらマイナス8度だった。

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