風になれたら

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中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

春の尾瀬

2017-07-16 | 徒歩の旅

6/17 (土)晴れ ー 6/18(日)曇り

尾瀬の周りはワインディングロードが充実していて、けっこうバイクで走っていたのだけれど、尾瀬を訪れたことはなかった。

新宿バスタを6:35に出発し、関越自動車道で尾瀬戸倉まで4時間と15分、けっこうかかるな、と思っていたら練馬駅と川越駅に寄ったりするのだ。

そして、尾瀬戸倉からマイクロバスで30分、鳩待峠に到着した。天気は申し分ない、休憩所で山菜うどんをすすってから出発した。

午後1時にもう近いので、これから歩くよりも帰る人の方が多い。鳩待峠から山の鼻へ向かっていると、おじさんが屈んでいて珍しい花が咲いていると教えてくれた。名前を聞いたが忘れてしまった。調べてみるとウスバサイシン(薄葉細辛)、明日には忘れてしまうかもしれない。

これはオオバキスミレ(大葉黄菫)

視界が広がる山の鼻に到着した。

至仏山、植生保護のため6月いっぱいは入山は禁止だ。

尾瀬と言えばミズバショウ(水芭蕉)。絵に描いたような小川が走っている。

何も足す必要のない素晴らしい景色が続く。

燧ヶ岳が近くなると、午後ということもあって人影もまばらになってくる。

池塘に浮かぶヤモリ、きっと何も考えていないことだろう。

木道脇にはリュウキンカ(立金花)の花が多く咲いていた。

チングルマ(稚児車)、秋に羽毛のような実をつけた姿は何度か見たが花が咲いているのを見るのは初めてだ。小さいが草ではなく木だそうだ。

今回、一番気に入った花、タテヤマリンドウ(立山竜胆)、姿勢がいい。

見晴らしのキャンプ場に着いた。今日はここに泊まるのだ。80張りほどあっただろうか。よく冷えたビールを飲んで一息つく。

翌朝、冷たい空気の中、湿原の様子を見に行った。山裾に白く靄がかかっていた。

もうすぐ日の出、空が少しだけ赤くなった。今日もよく晴れそうだ。

テントをたたんで、弥次郎清水で水を汲んで出発した。

こんな道を歩いていると楽しすぎて自然と笑ってしまう。

木道は続く。

東電小屋からヨッピ吊橋を経て龍宮の分岐点に着いた。帰りはここから富士見峠方面に向かい、アヤメ平を経て鳩待峠に戻るのだ。

山道脇には紫のスミレがあちらこちらに咲いていた。

川が現れて、鮮やかな花が咲いていた。ムラサキヤシオツツジ(紫八染躑躅)

標高が高くなると残雪がまだあった。

富士見峠付近からアヤメ平方面を望む。

アヤメ平はひっそりとした高層湿原だった。

昭和30年代の登山ブームで荒廃したと言うこの場所は今も復元が試みられていて9割ほどが元の姿を取り戻したという。尾瀬の核心部を所有する東京電力にはこれからも尾瀬の環境維持を続けてもらいたいと思うと同時に、人の訪れることの多い尾瀬は入山料を徴収するようにしたら良いのではないかと思うのであった。

鳩待峠に戻って花豆のソフトクリームを食べて栄養補給し、尾瀬戸倉でヤマメの塩焼き、山菜のてんぷらと蕎麦をビールとともに楽しんだのであった。

その後、バスに揺られて5時間半、途中から雨となった。山が晴れていて運がよかった。

尾瀬は良いところだ、歳を取っても訪れることができるだろう。

 

コメント (2)
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