風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北海道ツーリング2015 4日目 三国峠~然別湖~十勝牧場

2015-10-22 | 

9/16 (水) 晴れ

目覚ましはセットしなかった。すっかり明るくなって目が覚めた。

チーズとウインナーを挟んだホットサンドと野菜入り中華スープを作った。

今日はR273で三国峠を越えて然別湖に寄って十勝牧場へ向かうことにする。

大雪湖からは名前の通り大雪の山々を近くに眺められる。いつか山々を縦走してみたい。

 

三国峠のトンネルを抜けてすぐにあるパーキングで休憩した。山小屋風の建物で香り高いコーヒーが飲めるのでお気に入りなのだ。

店を出てトイレに寄りバイクに向かっていたら後ろから「すみません、落としましたよ」と声がした。

振り返るとバイクに乗る可愛い女の子であった。もっと綺麗なタオルを持って来ればよかったなと思った。

するとこの様子を見ていた仲間の金髪の男の子が「おっさん、喜んでるよ」と言ったような気がしたので「楽しそうだね」と話しかけた。

彼らのバイクのナンバーを見ると各地からやってきたようだったので「どこから来たんですか」と尋ねると全員横浜からだという。

「横浜は大学生の時に住んでたなぁ」と言うと「どこの大学ですか」と聞かれたので大学名を答えると一斉に手を挙げてイェーイと声を出した。んん?と思ったらなんとみな後輩であった。

旅行のサークルで、みんなバイクに乗っていたので北海道ツーリングに来たそうだ。

その後僕を真ん中にみんなで写真を撮った。SNSに上げてねとお願いした。

最初に話したひとりの彼は僕の最寄駅の近くの小学校のボランティアをしていると言った。

気持ちの良い若者たちであった。って、ほとんど自分の息子や娘の年なのだ。

 

お昼はこれまた大好きな三股山荘の「畑のランチ」、地元の食材を使った新鮮な料理だ。

ジャガイモ「きたあかり」の甘さがなんとも言えない。

夕飯もここにしよう。お母さんにまた寄ります、と言って山荘を後にした。

 

糠平から道道85に入って然別湖を目指す。この道は小さなカーブが多く車もほとんどいないのでけっこう遊べた。

然別湖は「マッサン」で政春がエリーにプロポーズしたロケ地だ。うーむ、ここではないが、雰囲気だけ楽しもう。

然別湖から鹿追を経て音更の十勝牧場に到着した。十勝牧場の白樺並木、ここもマッサンのロケ地で、二人が手をつないで走った場所だ。

爽やかな景色とは対照的にアブラムシがたくさん発生していて気持ち悪かったので早々に立ち去った。

帯広の甘味どころに行こうかとも思ったが、帰りが遅くなると三股山荘で夕飯を食べられなくなるので、十勝牧場から国道を使って糠平方面に向かった。

 

玉ねぎはこうして収穫しているのだ。一度掘り起こして乾燥させているのだろうか。

 

一応ここも寄っておこう。幌加温泉、鹿の谷だ。

誰もいないと思って露店風呂に向かうと中年のカップルが入っていた。

カップルが出るまで内湯に入っていたらのぼせそうになった。

ここは内湯も露天も混浴なのだ。

露天風呂は人肌より少し温かい感じで長湯を楽しめた。

 

太陽が傾きかけた頃、三股山荘に戻ってきた。山荘前の直線道路の白樺に夕陽が当たって輝いていた。

食べようと思っていた「フレッシュハーブと夏野菜のトマトソーススパゲティ」を勢いよく注文すると、残念なことに売り切れだという。

うーむ、お勧めをあらためて聞くと「畑のランチ」と「牧場のビーフライス」だと言う。

「畑のランチ」は昼に食べたので「牧場のビーフライス」を頼んだ。ビーフパテがとても上品に仕上げられていた。

また来ます!と言って山荘を後にした。今度はお昼にスパゲティを食べよう。

 

キャンプ場に戻り、ビールを飲みながら明日の準備をした。

明日は銀泉台から赤岳と白雲岳を目指そうと思う。

 

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北海道ツーリング2015 3日目 黒岳と旭岳に登る

2015-10-21 | 徒歩の旅

9/15(火) 基本的に晴れ

4:30に起きて大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイへ向かう。始発は6時で1時間ほど前に着いた。

乗り場に待っている人はいない。寒いのでみんな車の中で待っているようだ。

バイクでやってきた僕は外より暖かい建物の中の乗り場で待つことにした。

コンビニで買った朝ごはんを食べ終わったらもう暇だ。しばらくして隣に座ったおじさんと話をした。

おじさんは北海道に来て50日ぐらいだと言った。すでに定年を迎え家族もいない身なので旅をしているそうだ。

北海道には長期の旅をしている人が多い。今までで一番驚いたのはキャンプ場で家庭菜園をしている人であった。

 

ロープウェイにおじさんと一緒に乗って、黒岳の五合目で雲海を眺めた。

五合目から見た黒岳、標高1,984m。ここからリフトで七合目に向かう。

七合目からちょっと歩けばこの景色だ。

空が高い、とはこのことなのだな、と思う。

黒岳から旭岳を目指す。見事に紅くなったウラシマツツジの葉が広がっていた。

黒岳石室と北鎮岳と凌雲岳を望む。

防災ヘリコプターが巡回していた。

お鉢へ向かう登山道はどこまでも続いているようだ。

気分はアルプスの少年だ。

荒涼とした火口の斜面に紅葉した植物を見ると月日の流れを感じる。

間宮岳の分岐に着いたのは11時であった。まだ余裕があったので旭岳に向かった。

頂上直下の傾斜は厳しく息が上がる。旭岳の頂上は混んでいて海外からの旅行者も多かった。

下を覗くと噴煙が上がっていた。お湯を沸かしてインスタントのミルクラテを飲んだ。

甘くて温かい飲み物は身体も心も温めてくれる。

来た道を下る途中、スペイン、ドイツ、ブラジルからの旅行者に道を尋ねられたので地図を見せて説明をした。

旭岳のロープウェイの最終時刻には十分間に合うだろう。無事に戻ってねと言って別れた。

 

チングルマ、今度は花の咲く季節に訪れたい。

 

これまで時折雹が降っていたが、松田岳あたりで雨となり、北海岳あたりでみぞれになったと思ったら雪になってしまった。

この日の天気予報は晴れであったが、山の天気は本当にわからない。レインスーツとレイングローブを身につけて黒岳の登山口を目指した。

お鉢の斜面は箱庭のような景色が広がっている。これから白雲岳の避難小屋に向かうと言う大先輩の方に会った。

もうすぐ黒岳石室だ。いまだに残る雪渓から溶け出した水による川が流れていた。

黒岳石室に着く頃、天気はすっかり回復した。石室を管理するお兄さんと話をして石室の中を見せてもらった。

お兄さんはとても気持ちの良い人だ。オープンマインドを見習いたいと思う。

 

黒岳から段差のある道を下り、7合目のリフト乗り場に着いたのは16時、20km弱を9時間半の行程であった。

 

温泉施設、黒岳の湯で汗を流し、冷えた身体を温めた。そして我らがセイコーマートで買い出しをしてキャンプ場に戻った。

今日はたくさん歩いたので、明日は山ではなくダラダラと過ごすことに決めた。

そして、すっかり暗くなると雨が降ったが、テントに当たるその音も心地よく深い眠りについた。

 

 

 

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秋の香り

2015-10-17 | 日々のこと

10/17(土)

丹波篠山の友人から届けられた枝豆、すぐに茹でてその味と香りを楽しんだ。

甘いよ~。

北海道の日記はボチボチ書いていきます。

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北海道ツーリング2015 2日目 小樽~美瑛~旭川~層雲峡

2015-10-12 | 

9/14(月) 晴れ

目覚めると、フェリーは小樽に近づいていた。雨は降っていないようだ。

フェリーを降りるとき、雨だとちょっと悲しい。

なにはともあれ、運河には寄っておこう。実は今年2度目の運河なのだ。

春、家族で札幌、小樽、余市をまわったのだ。そのときのことは気が向いたらアップしよう。

 そして向かったのは燐友市場、朝ごはんだ。昨年?食べるのを逃した秋刀魚丼を注文した。

脂の乗った秋刀魚と生姜のハーモニーに鼻腔の奥が嬉しい悲鳴をあげた。

 

今日の目的地は層雲峡だ。ルートは昨日考えた石狩、岩見沢、芦別、旭川、時間があったら美瑛に寄り道だ。

国道452や道々4を快走できたので、旭川に早く着いたので美瑛に向かった。映画「愛を積むひと」のロケ地を見るのだ。

「愛を積むひと」は公開初日に舞台挨拶付きで観た。そのとき、幸運にも佐藤浩市さんと握手することができた。

佐藤さんの手は想像していたのと違って柔らかい小さな手であった。

 

北西の丘展望公園で十勝連峰から大雪山の旭岳まで望んだ後、土産物屋でカットメロンを食べた。

北海道は美味しいものがあって嬉しい限りだ。おばちゃんがピュアホワイトはどう?と聞いた。

生で食べられるやつですか?と聞くとそうだよと言うので、今日の夕飯にと1本買った。400円、ちょっといい値段だが、バリカンだからな。

バリカンはバリバリの観光地と言う意味だ。て、今思ったのだ。

おばちゃんは、その後観光バスでやってきた観光客を中国語で呼び込んでいた。

昔行ったベトナムで、何カ国もで呼びかける客引きの人たちを思い出した。

 

畑の真ん中にポツンと建てられた「愛を積むひと」の家だ。

積み上げられた石の中に佐藤浩市さんと樋口可南子さんがはめ込んだハート形の石を一所懸命探した。

ここか!と思う場所にハート形の石はあった。

 

その後、適当に美瑛の丘をぐるぐるしてから旭川に向かった。

向かうは山頭火本店だ。好きなテレビ番組、「Youは何しに日本へ?」でラーメン好きの青年、セバスチャンが目指した店だ。

サービスの俵むすびもいただいた。しっかりとした出汁の塩ラーメン、これは僕の好みだ。温められたどんぶりのため、最後まで熱々だった。

 

層雲峡オートキャンプ場、昔は青少年旅行村と言ったが、青少年はほとんど見かけない。

 

層雲峡の黒岳の湯で汗を流したあと、セイコーマートで買い出しをしてゆるゆるとビールを飲んだ。

美瑛で買ったピュアホワイト、生なので少し青臭いがとても甘い。

明日は黒岳から旭岳を目指す。日が沈むと眠くなる、ひとはこうでなくてはいけない、といつも思うのだ。

おやすみなさい。

 

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北海道ツーリング2015 1日目 フェリーで小樽へ

2015-10-09 | 

9/13(日) 晴れ

北海道で今まで走った道路を蛍光ペンでなぞったら北海道の形になった。

セイコーマートのクラブカードも忘れずに用意して、と。

今年の夏休みは北海道で日本一早い紅葉を満喫するのだ。

目指すのは北海道の真ん中あたりの山だ。

 

家からフェリーが出港する新潟港までは350km、4時間半で到着した。

雨だと5時間ぐらいかかるが、今回一度もレインスーツを着ることなく新潟まで来ることができた。

9時半になってバイクの乗船が始まった。フェリーのタラップ登って行くとき、初めてフェリーに乗ったときに緊張して乗り入れたことを思い出していた。

ツーリストJの部屋にザックを降ろして、風呂に向かった。ツーリストJは昔の2等で、雑魚寝の相部屋だ。

今回、ザックを持ってきたのは紅葉を楽しむために山に登るからだ。

ザックは40Lと大きな荷物なので、いつものツーリング装備を削って90Lのダッフルバッグにスペースを作った。

そのおかげかいつもよりも荷物の総重量が軽くなった。いつもは40kgはあると思うのだけれど今回は35kgであった。

 

汗を洗い流したら売店でサッポロクラシックを買って明日のルートを考える。至福のときが始まる。

その後も海を眺めながらビールを飲み続けた。そして夕飯はホエー豚のジンギスカンとアジフライ、そしてサッポロクラシック。

夜は「タイピスト」と言う映画を観た。1950年代終わりのフランスを舞台にしたスポ根ぽいラブコメディだ。

映画を観終わったら、最初10人ほどいた観客は僕だけになっていた。僕は楽しめたんだけどなぁ。

 

眠くなってきたので、部屋に戻ると2人の男性がすでに寝ていた。

そしてすぐに僕も眠りについてしまった。

 

 

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